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《忠義羣英》(1989/香港)

『ソウル攻略』で比較的最近のトニーを観たので、うーんと昔のトニーを観たくなり、17年前のこの映画を鑑賞。おお、1989年といえばなんといっても『悲情城市』の年!…でも、この映画のトニーは文清さんとは全く違うのであった。

’20年代の中国。内乱の影響で軍人くずれの賊が農村を襲っていた。賊に対抗すべく村人に団結を求めて立ち上がった勇敢な青年洪(サモハン)も賊に殺されてしまう。困り果てた村人は助っ人を頼むことにする。村人の代表阿牛が助っ人に呼んだのは、元指揮官の大副(アダム)、南京から来た青年将校程嘉(學友)、爆弾のエキスパート阿勇(マックス)、ナイフ使いの茅(ベン・ラム)、怪力の鍛冶屋阿九(フィオン)、最年長の老鬼(牛馬)、そして戦闘能力には欠けるがすばしっこく口がよく回るやんちゃな阿武(トニー)だった…。

nancixさんのサイトTony Leung's room(またまた参考にいたしました。毎度お世話になっております!)によると、この映画はやっぱりというかなんというか、もろに『七人の侍』byアキラ黒澤へのオマージュ(いや、インスパイアか?)らしいです。しかし偉大だな『七人の侍』。世界のあちこちでオマージュやリメイクやインスパイア作品が誕生しているんだから。『七剣』を例に挙げるまでもなく、荒野や宇宙で七人が大暴れしている映画が世界中にいっぱいある。あ、そーいえば今NHKでやっているアニメ『SAMURAI 7』は正式なリメイクだったんだっけ。しかし、これは…うーむむむむ。オリジナルと比べて、どー違うのだかわからん。『七剣』と比べても思わず悩んでしまったし(そんなことで悩むなよ自分)ええ、ワタシはオリジナルを観ていません。だって長いんだもん(こらこら)。だからストーリーについてはツッコミしません、はい。…いや、サモハンの出番ってこれだけかよ!とか言おうと思えば言えるんですが、きりがないので。

というわけでキャストにツッコミ。大副役のアダム・チェン、名前は知っていたけど出演作をほとんど観ていなかったような気が…。一見優男だけどリーダーとしてもカリスマ性は抜群で知将であるという役どころはいいねぇ。でっかい眼と濃ゆ目のルックスが印象的なマックス・モクは7人の中で一番活躍を見せる。爆弾ボンボン投げっぱなし。「いいわね!行くわよ!えいっ!」と思わずモモレンジャー(注:彼女も爆弾のスペシャリストである)のセリフを呟く次第。牛馬さんは珍しく狡猾で食えないやつという設定。普段コメディリリーフとして認識しているだけあって、こういう役どころは新鮮。新鮮といえば巨漢シン・フィオンも!彼もどーもでかいヤクザ役という当たり役ばっか観ているので、珍しくいい役(それも怪力)でビックリ。しかも村人に慕われてるよ。うおおおおお。クールなナイフ投げを演じたベン・ラム。出番はそんなに多くないけどクライマックスでの賊の首領との対決は強烈。そして出番が意外と少なかったのが學友さん…。軍服姿、カッコいいのに。途中で独眼竜(政宗?いや違う)にもなるのに。

ほんでトニーなんだが…。いやー、見事にコメディリリーフでしたね。はははははは。80年代のトニーはドラマでもこの手の役が多かったんだっけね。
いや、エキスパート集団が集まる物語では笑いを取る役は必要不可欠だと思うけど、ここまで何もできない(でも逃げ足だけは速い)戦士ってーのはあまりないような気がするんだよなー。実地なら役立たずって言われちゃうんだろーけど、これは娯楽映画だからね。(そーいやぁ『七剣』にはお笑い役がいなかったよね)でも、なんのかの言って一番に出番は多かったのであった。

しかし、さっき書いたことの繰り返しになるけど、なんで世界の映画人男子って『七人の侍』をリメイクしたがるんだろーか。世界中の映画好き男子が007に憧れるというのと同じようなもんなのだろうか。そーいやぁトニーも007好きじゃなかったっけ?だから林貴仁役を嬉しそーにやってるんだよね?そーだよね?

英題:Seven warriers
監督:テリー・トン 製作:ジョン・シャム
出演:アダム・チェン ジャッキー・チュン マックス・モク トニー・レオン シン・フィオン ウー・マ ベン・ラム エレイン・チン サモ・ハン・キンポー

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コメント

 おおお、ご覧になりましたか。懐かしい。7人のキャラって、映像で個性を描き分けやすい人数なんですかねえ。5人の方が深く書き分けられる気もするけど。「隠し砦の三悪人」=「風塵三侠」ぐらいがヒーローモノだと限度だと思いますですけどねえ。
 「七人の侍」では、菊千代という美少年お小姓みたいな名前の「世界のミフネ」がコメディリリーフで、唯一女と絡む得な役が若き日の木村功さんです。トニーは両方を兼ね備えたお得なキャラなんですが、当時はおめめの大きなマックス・モクの方がミーハー人気あったんじゃないのかなあ。ぜひオリジナルも何とかして、見てみてくださいね。二胡は、私の場合は「九寨溝旅行」と同じく、老後のお楽しみです…(ーー;)

投稿: nancix | 2006.07.25 23:53

ども、アキラ黒澤作品では『用心棒』&『椿三十郎』が好きだったりします。不敵な感じの仲代達矢氏がカッコよくて(^^ゞ。
…それはともかく、集団キャラで個性を書き分けられるのには奇数の人数が適しているのかななどと思ったことがあります。(三銃士は3人、戦隊ヒーローは5人、ゼロゼロナンバーサイボーグは9人、さらにオーシャンズは11~13人…ってそれはあまりにも多すぎ)
トニーよりもマックス・モクの方がいかにもモテキャラっぽいというのはどことなく感じたものですね。あの眼はトニーとはまた別の意味で印象的。

ええ、元ネタ、なんとかして観ておこうと思います
、ハイ。

投稿: もとはし | 2006.07.26 23:21

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