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2006年5月

チリビーンズ麻姿豆腐を作ってみた。

チリビーンズ麻姿豆腐を作ってみた。

カンヌ映画祭閉幕&ブエノス10周年記念DVDBOX(でも高くて買えねーよ…泣)発売記念で、トマト麻姿豆腐に続いてこれを作ってみた。
チリビーンズハラペーニョという、いかにもラテンな食材を使い、肉を入れないのでおそらくヴェジタリアンにも喜ばれそうな創作中華。
週末に近所のデパートで食材をゲットしたので早速作ってみた。そして食べた。

だああああああああああぁぁあぁー!ものすっげー辛い!!!(>_<)(*_*)(+_+)(T_T)(/_;)。

その辛さも四川で食べた麻婆豆腐やキムチとは全く違う種類の辛さ!
うーむ、決して豆板醤を入れすぎたわけじゃないんだが…。なんでこんなに辛いんだ?

というわけでただいま必死に消費中。とほほ。

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今年のカンヌ、オレ様こと王家衛審査委員長が選んだのはこれだ!

大ヴェテラン、ケン・ローチ監督の《The wind that shakes the Barley》でした。詳細はカンヌ公式(英語)にて。日本語での結果はこっちが詳しいかも。↓

カンヌ映画祭、役所広司さん出演の「バベル」は監督賞 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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授賞式後の記者会見(多分)でのカンヌのオレ様、もとい王様。

(以下、追記)
…えー、たった今録画していた授賞式を観ました。プレゼンターが豪華だったなー。開会式からカンヌにいたミシェル・ヨー姐さんはグランプリのプレゼンターをしてましたよん。

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手前でバンザイしている方はグランプリ作品「フランドル」の監督、ブリュノ・デュモンさん。

レッドカーペットでは、審査委員団が徒歩で会場入り(これってあまりないらしい。誰の提案だ?健康にいいとは思うが)。ツーイーは目立ちまくりの伊達男サミュエル・L・ジャクソンと手をつないで入場。滅多に観れんぞこんなツーショット。

今回の特色は、戦争や歴史を扱った硬派な社会派作品が多かったってことか。あとは俳優賞が掟(?)破りの集団受賞。いいのか家衛よ、これで。まさか9年前にトニーが男優賞を獲れなかった腹いせか?…いや、それは絶対ない。女優賞はアルモドバルの『ヴォルベール』主演女優全員で、男優賞は原住民の皆さん…あ、英題は『デイズ・オブ・グローリー』、原題の直訳が『原住民』という映画の主演男優の皆さんです。受賞者の一人が「ありがとうモニカ、ファンなんだ!」と言ってモニカ・ベルッチ審査員にちゅーするわ、サミュエル・ジャクソンとハイタッチするわと大はしゃぎ。驚いたけどほほえましいぞ(笑)。
9年前に家衛審査委員長様が受賞した監督賞、今年はなにかと話題の『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(言いにくい&打ちにくい名前…)が受賞。受賞スピーチにてイニャリトゥ監督、6年前の作品『アモーレス・ペロス』が香港で公開されたときに来港し、その時に『花様年華』を観て感動したという話を披露。さらに彼、『ブエノスアイレス』も大好きだそうだ。おお、当たり前だが初耳だ。このネタは公開時にネタにする価値大ありじゃありませんこと?>宣伝部の皆様。
パルム作品はアイルランドの内戦を描き、現代まで続く戦いの姿を浮き立たせていると言うもの。ロイターニュースのこの記事に寄せられている監督の以下のコメントが、受賞の決め手になったのかな。

ローチ監督はロイターに対し、アイルランドの独立戦争に翻弄される人々の姿が、観客には現在の米国によるイラク戦争と重なったのだろうと語った。

なお、受賞は全審査員一致だったとか

受賞作品発表前の家衛のスピーチ曰く、この審査員団は非常に協力的で、最初から団結して審査に挑めたらしい。ほー、結構個性派揃いでなんか大変そうと思ったけど、そんなことはなかったのか、意外なり。でも、「審査するより映画を撮っていたほうが楽」って、アンタ…(苦笑)。

そんなこと言ってるんなら、さっさと新作撮れよー!

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おいおいそこの運び屋よ、女子(特にすーちー)は大事に扱え。

ただいま、日曜洋画で『トランスポーター』を観ております。来週、パート2が公開されるそーです。観に行くつもりは全くありませんが。だーって、すーちー出てないんですものー(笑)。
まずは初見時の感想などアップしてみる。ちなみに2003年2月1日に書いたものにちょっとだけ追記。

午後、『トランスポーター』を観た。あのすーちーが初めて中華圏以外の映画に出演、しかもあのリュック・ベッソン製作…ということで一般的にも注目を集めているみたいだけど、最近のリュック・ベッソンの仕事って、それってどうよ?という疑問を抱かされてしまう作品が幾つか見受けられるのでやや心配なんだが…。

 元軍人で現在はフランスのニースで暮らしている外国人(多分アメリカ人)のフランク(マドンナ夫監督作品『スナッチ』や、リンチェイ主演の『ザ・ワン』のジェイソン・ステイサム)。実は彼の仕事はフリーの“運び屋”。厳格なルールを自らに定め、銀行強盗のアシや、やばいブツも何でも運ぶ。ある日彼が仕事で預かった鞄の中には口をガムテープで塞がれて縛られた中国人女性ライ(すーちー)が入っていた。“荷物の中身は見ない”というルールを破ってしまった彼の運命は、彼女との出会いによってどんどん狂い始めてくる…。

 う~みゅ、この映画になんてコメントしていいやら…。ストーリーが、アクションが~~~。ジェイソンは一見クールだけどいつもマドンナ夫ことガイ・リッチー作品でお馴染なようにやっぱりマヌケだった。すーちーのあの人質姿、あの魅力的なたりゃこ唇をわざと隠したのは誰の趣味?(この後、同じようなものを同じ監督作品の『ダニー・ザ・ドッグ』で観たぞ)でもツッコミがいはかなりあるぞ、うん、ホントに限りなくね。

テレビだから当然吹替版なんだけど、ジェイソン・ステイサムの声が井上和彦氏でややカッチョよすぎ。いいのかなー(^_^;)。すーちーの声はもーちょっと癖があるアニメ声でもいいような気がするんだけどなー(個人的願望なので気にしないで下さい)。
すーちー、上にも書いたように最初は唇にガムテ貼られておいおいって思ったけど、欧米俳優と並んでもちゃーんと魅力的。脱ぎはしないけどラブシーンあるぞ、おいしいなジェイソンよ(爆)。
そのジェイソン演じる運び屋フランク君、がんがんマーシャルアーツ決めているけど、やっぱり欧米人がやると重(以下キアヌの時と同じことを言うので略)。共同監督&アクション指導でコーリー・ユンさんが入っているので、彼の直々のご指導があったんだな、きっと。

ところで、コーリーさんはリンチェイの『ロミオ・マスト・ダイ』でもアクション指導しているけど、彼は中華明星が出ていないハリウッド映画でも、あれこれいろんな形でアクション指導をしている。確か『ロミオ』の後に、今年のカンヌで完結編が上映された『X-MEN』を観たんだけど、この映画でコーリーさんは第2班のアクション指導をしていたそうだ。
…実はクライマックスの自由の女神像でのアクションシーンが、なんかどっかで観たことあるような、これって『中華英雄』のクライマックスとそっくりじゃんか!と愕然としたのである。ははは。もっとも『中華英雄』のアクション指導は『デイジー』も手がけているディオン・ラムさんだから、アクションシーンがそっくりなのが単なる偶然なんだが。

と話が激しくずれつつ、このへんで終わりにするか。
あ、『中華英雄』には、すーちーも怪しい(いろんな意味で)日本人のくノ一役で出ていたっけ。

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真夜中の黒社会2。…記者会見は日中だけどね(笑)

いよいよ登場、ジョニーさん&濃ゆい奴らによる《黒社会2》inカンヌ映画祭
一度っきりの上映は真夜中。やっぱバイオレントだから?
日中行われた記者会見には親分とともに、ヤムヤム&古天楽が登場。

Johnnieto2
珍しく、メガネなしの親分。

Kotennraku2006
ちょっと黒ルイス?でもいいショットだ、古天楽。

Yamyam2006
相変わらずお顔が輝いていらっしゃるヤムヤム。
この3人の記者会見の様子はこんな感じ。↓

Election_press
うーん、昨年ほどインパクトはないものの(これとかこれとかこれとかね)、やっぱりとってもオトコくさい
ワタシは残念ながらまだ《黒社会》本編を観ていないので(日本公開ありと思っているからVCDも買っていないのだ)、この続編についてはコメントはできない。だから今日はとりあえずこんなところで。後ほどムービープラスのカンヌ映画祭ハイライトで取り上げられると思うので(多分)、そのときにまたネタにしますか。

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我に四度、広東語リベンジ学習のチャンス到来!(やや意味不明な題なり)

中国語(北京語)学習上級者にとってもお楽しみとなってしまった(笑)月曜夜の『中国語会話』リヨン谷原のキザな発音の中国語もますます上達し、ドラマ部分もかなりテンション飛ばし気味で笑える。本題前のコントもとい前振りで、テーマになる文の意味を織り交ぜたりしていて芸が細かい(というか時々こじつけっぽくもある)。あと、マジメでしっかりもんの黄鶴さんと天真爛漫で甘えんぼキャラの熙寧くんの応用スキット会話はどんな展開を見せるんだかいつも楽しみだったりする。周刊新北京編集部って女性上位だよねー(^_^)。

でも、やっぱり中国語って言うと、どうしても北京語のほうが需要が高いのかぁ…。そりゃまーさー、ビジネス面でもそうだけど、中華芸能でもF4やジェイや宏くんやボーリンくんやらディラン・クオやらアンブローズ・シューやらロイ・チウなどの台湾芸能方面がどんどん出てきてるから、わからなくはないけど。香港好きとしては、もっともっと広東語を勉強したいなって願っているんだけど、地元の語学教室では広東語の話せる先生が見つからないので勉強は中断中なのである。

だけどそんなワタシのような、悩める地方在住の香港電影&香港迷にはたまらない番組がもうすぐ始まるのだ。すでにいろんなところでも取り上げられているけど、アジアの各言語を取り上げた短期集中ミニシリーズ講座『アジア語楽紀行』の、来月からのシリーズは待望の広東語なのである。おお、たった2ヶ月とはいえ、四度学習のチャンスが与えられたとは、なんと嬉しきことか!早速テキスト(詳細はNHK出版 Online Shop)を買って来なければ。ちなみにワタシの広東語学習暦はこんなもんである。

NHK初めての香港旅行会話
千島 英一著 / 小倉 エージ著
日本放送出版協会 (1997.4)
この本は現在お取り扱いできません。

NHKで広東語といえば、かつてこんな本もあったっけ。日本の広東語指導の第一人者、千島先生&小倉エージ氏による『初めての香港旅行会話』…ああ、ちっしー先生、お元気でしょうか。ワタシはとても不真面目な学生でした。

さらに広東語で思い出した(やや強引な)カンヌネタ。
いつだか、出身地言語での読みの名前=日本での紹介名(例:「チャン・ツィイー」は北京語じゃなくて英語読みだとか)にならないので困る的なこと(多分、この記事)を書いてきたかと思うけど、王家衛審査委員長様の呼び名も人によって違うのねー、ということを最近改めて気づかされた。日本での彼の名前の表記は「ウォン・カーウァイ」で、発音すると「うぉん・かーわい」になるけど、NHKとか、一部のジャーナリストは彼を「ウォン・カーウェイ」って発音しているのよね。昨日、「JAM THE WORLD」を聴いていたら、ちょうどカンヌ報告のコーナーがあって、ナビゲーターさんが「カーウェイ」といっていたのが妙に気になっていたので、そう思った次第。北京語発音にすると「Wang Jia Wei(ワン・チアウェイ)」になるから、その発音に引きずられてるのかと思ったけど、英語スペル「Wong Kar Wai」の「Wai」が「way」と同じ発音になっちゃうからかな?
でも、さらに気になったことがもうひとつ。カンヌから電話をかけてきていた映画評論家さんが「彼はマレーシア出身の香港育ちだから、英語が堪能なんですよ」って言ってたこと。あれー、家衛は上海出身の香港移民であるって、有名な話じゃなかったっけ?マレーシア出身はミシェル姐さんでしょうが?

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今後ネタにできるかどうかわからなかったのでここに載せてみた。王様と美女たち(審査委員団)の美しき後姿(笑)。

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今年のカンヌ、東アジア的にはどうよ?(苦笑)

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これは違うのだが、審査委員長様が開会式でお召しになったタキシードはヴィトンらしい

早くも折り返し点に来た今年のカンヌ映画祭。毎朝サイトをチェックしている。
…うーん、ハリウッドやヨーロッパ映画の話題には事欠かないんだけど、アジア映画的にはちょっと淋しいかなぁ。日本ではコンペや特別招待作品に日本映画が入っていないからか、スポーツ紙等での話題はもっぱら、「○○○(そんごくうとかさぬきうどんとかが入る)、世界へ!」という鼻息だけは荒い見出しのフィルムマーケットの話題ばっか。そーいえば韓国映画でも騒いでいない。コンペ前半にはアルモドバルやカウリスマキなど、個人的にはわりと気に入っている映画監督の新作が上映されたけど、ここで無理やり話題にするのもなんだしね

Summerpalace

そうそう、3年前に『パープル・バタフライ』を出品したロウ・イエ監督の《SUMMER PALACE》(原題失念)はちょっと話題を呼んだらしい。(from FLiX)未だにその記憶が新しい天安門事件をテーマにし、さらに中華映画では珍しい○○ヌードもあるとか。…でも全裸さらしならすでに『藍宇』などでやっている?あ、あれは香港人監督か。さっき、ハイライトで映像を観たけど、なかなかよさそうな感じ。
あと、アウトオブコンペで出品の台湾映画《SILK》(これまた原題失念)は、江口洋介と大Sことバーヴィー・スーにボーリンくん、そして張震が出演するホラーサスペンスだと今さら知った。これ、日本でやるよね?ね?独立部門の「ある視点(Un Certain Regard)」には、パン兄弟待望の新作《鬼域(Re-cycle)》が出品されているけど、ホラーだから思わず見落としていた。…だって未だに『The EYE』のトラウマがあるもん自分(泣)。

ところで、オレ様、もといカンヌの王様である家衛審査委員長様は、記者会見で審議の際に、グラサン着用と喫煙の許可を取り付けたそうだ。…この王様め(笑)。ネタは英語学習紙の週刊STより。

Michelle
開会式の観客に「ん?あれはもしかして…」と思ったのだが、ミシェル姐さんがずーっと滞在しているらしい。すっかりセレブなミシェル姐。

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蕃茄麻姿豆腐を作ってみた。

蕃茄麻姿豆腐を作ってみた。

先の記事に続く、王家衛&カンヌがらみ(こじつけ?)ネタ第2弾。ははははは。
なぜこれがカンヌネタよ?と疑問に思った方も多いでせう。この麻婆豆腐、上の写真でおわかりの方もいるかと思いますが、『ブエノスアイレス』がシネマライズで公開されたときに、ライズシリーズパンフレットの名物コーナーに登場した「トマト麻婆豆腐」なのですよん。
そのコーナーが1冊にまとまったのがこれ(あ、写真がない)↓

映画を食卓に連れて帰ろう
Cuel料理
同文書院 (1999.6)
通常2-3日以内に発送します。

シネマライズで公開された作品には、必ずパンフレットにその作品にインスパイアされた料理の写真とレシピが登場する。料理作成ユニット・Cuelによる料理は、もちろん映画には直接出てこないけど、実際に作って食べてみると映画を思い出しそうだなーと感じさせられるものばかり。
最近ほんとに久々に『ブエノス』を再見したし、冷蔵庫に適度な材料もあったので、早速当時のレシピに登場した「トマト麻婆豆腐・チリビーンズ麻婆豆腐」のうち、初夏にピッタリな蕃茄(トマト)麻婆豆腐を作ってみた次第。

普段麻婆豆腐を作る時は、思いっきり手抜きして液体ソースを使うのだが、今回は豆鼓、トウバンジャン、山椒粉、唐辛子を使用。そのせいか赤い色がつかない。まーその方が健康っぽくていいか(笑)。豆腐は下ゆでしたこともあって、炒めても形が崩れない。すんばらしい。
いざ試食。…おお、意外と辛くない?トマトの酸味が効いていてさわやかーな味わい。これを「中央飯店」の厨房でファイがさりげなーく賄い料理で作っていたら結構面白いかも、なんてね。
今度は豆缶を入手して、チリビーンズ麻婆豆腐にも挑戦予定。

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改めて、『2046』の音楽話。

改めて、『2046』の音楽話。

昨日観たカンヌ開会式と、今ムービープラスで『2046』が放映されているのがきっかけで、久々にサントラを聴いている。
一部分しか観なかったけど(周さんがクリスマスイヴに白玲小姐にモーションをかける場面まで観て寝た…って最初の方じゃん)、久々に観て思うのは、やっぱりこの映画はトニーと女優たちのための映画であって、あの方の存在意義はそれを確認させるための刺激的な要素であり、決して7年前から2年前の今頃まで日本マスコミがさんざん喧伝してきたような、あの方世界進出のためのお膳立て映画なんかではないってことだ。そりゃーさー、某週刊文春さんが、1年間で最も期待はずれでつまらなかった映画ベスト10を決める『文春きいちご賞』の栄えある初年度ベスト10内に入れたくなったのはよーくわかるよー。だってさー、確かにあの方目当てで観に行ったら、口ひげの中年エロじじい(こらこら!)が次々に女をとっかえひっかえする物語だった(ひでーあらすじ紹介だな)わけだから、「なんじゃこりゃあ!」って思うのはよくわかる。でもこの映画を観るにあたっては、王家衛の映画というものをある程度理解(あるいは覚悟)していないといけないわけだし、それを知ってか知らずか、あの方出演ってーだけで、全国シネコン向けの展開に切り出しちゃった宣伝側にも責任があるんじゃねーの?と、昔愚痴ったことを改めて蒸し返してしまうのであった…。すまん。

話を元に戻してっと。
久々に聴いた『2046』サントラ。
これは以前も書いたと思うんだけど、この映画の後に『LOVERS』『SPIRIT』、韓国映画のサントラも手がけ、今やアジアを代表する映画音楽家と呼んでいい梅林茂さんと、ヨーロッパのヴェテラン音楽家のペール・ラーベンによるオリジナルスコアと、コニー・フランシスの『シボネー』、ナット・キング・コールの『クリスマス・ソング』などの20世紀中盤のスタンダード曲、『欲望の翼』でも御馴染のサヴィア・クガートのラテン曲、オペラ『Norma(日本名がわかりません…)』の『Casta Diva』、そしてクシシュトフ・キェシロフスキの『殺人に関する短いフィルム』のサントラや北欧のシークレット・ガーデンの『アダージョ』などの最近の既製曲などが詰め込まれている。これだけ多種多様な曲をひとつの映画に詰め込むと、音楽にバラつきが出るのではないか?と思ってしまうのだけど、そこはさすが家衛と誉めるしかなく、見事に統制が取れているのである。おそらくそれをサポートしたのはオリジナル曲を書き下ろした梅林さんだろう。周さんが描く小説『2046』が視覚化される場面を始め、全編に流れる『2046』のテーマは、まさに過去と現在、そして未来をつなぐ列車のように既製曲をつなぐ役割を果たしている。
また、ペール・ラーベンのスコアやその他の既製曲はヨーロピアンな香りを漂わせつつも、60年代から現在に至る香港のコスモポリタンさにうまくマッチしている。それらの曲の中で梅林さんのスコアを聴くと、意外にもアジアっぽさもどこかで感じさせるような気もする。『花様年華』では、梅林さんが映画『夢二』のために作った『夢二のテーマ』が印象的に使われていたのだけど、それを引き継ぐような曲もあって、聴いた時には「おお、この曲は日本で近世の恋愛小説を映画化したときにも使えそうだねー」と感じたりしたのであった。
周さんと白玲小姐の愛のテーマ『シボネー』と、きむらくんとジンウェンの愛(?)のテーマ『アダージョ』の効果については、公開時のパンフで小倉エージ氏が述べていたのでここではあえて書かないけど、好みとしてはやっぱり『シボネー』の使い方がうまかったと思う。しかし、この曲だけじゃなくて、映画に使われるラテン系の曲って、ホントに名曲が多いよなーと、いろんな映画を観て思う次第であった。

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オレ様、もとい王様と華麗なる美女たち、カンヌに舞い降りる。

Cannesjuries2006
これは多分記者会見のショットだと思う。

いよいよ始まったオレ様審査委員長王家衛オンステージ、違った第59回カンヌ国際映画祭。早速ムービープラスで放映された開会式を観ました。というわけで感想。

レッドカーペットではモニカ・ベルッチ、ヘレナ・ボナム・カーター、そしてツーイーの3女優、ティム・ロス&サミュエル・L・ジャクソンの2大俳優、そしてパトリス・ルコント監督たちと登場した家衛審査委員長。いつもの黒眼鏡、いつものヘアスタイルと見慣れた姿だけど、いつもの黒ずくめとちょっと違うのはばしっとタキシードで決めているからであって、うおー、さすがにタッパがでかいだけあって盛装が決まるなーと思った次第。東洋人は身長が低いから、西洋人に負けてしまって埋もれちゃうかな(昨年の審査委員だったウーさん、レッドカーペット中継で観たら意外にもちっちゃかったもんなー)なんていう心配もなく、堂々とした体躯の家衛は立っているだけで非常に目立つ。さすがオレ様、もといカンヌの王様。しかし、家衛よりでかくて目立っていた人がいた。それはサミュエル・ジャクソンであった。わはははは。家衛より5センチくらい頭が出ていたかな。
心配していたツーイーのドレスだが、去年の『狸御殿』ソワレのときみたいなキテレツな衣装ではなくてとりあえずホッ。でも明らかに欧米を意識しすぎのドレスであることは確か。中継を観ていた日本のスタジオの皆さんは「さすがアジアンビューティー、デコルテがきれいに見えるドレス着てましたねー」なんていってたけど、前から書いているように、ツーイーはデコルテを見せすぎるドレスを着せるより、ホルターネックやハイネックの、中華系に近いドレスの方が似合うのになーって思うんだけど。去年の金像奨で着ていたドレスみたいなのとか。

その他フラッシュで感想を。

〇審査委員入場曲は梅林さんの『2046』のテーマ。審査委員席のディスプレイも東方酒店のネオンを模っていていたりして。
〇審査委員長、英語と中国語(北京語)でご挨拶。ちなみに翻訳(笑)は司会のヴァンサン・カッセル。
〇審査委員長近作紹介として会場で上映された『2046』のワンシーン(ジンウェンときむらくんの交際をジンウェンパパに反対されるシーン)に流れる『Costa Diva』が、なんと途中から生独唱に!これは粋な計らいで、なおかつビックリ。

と、とりあえずこんなところで失礼。
ところで《黒社会2》の公式上映は、今調べたら27日午前0時30分なんてものすごーくステキな時間(苦笑)になっているんですが、まさかレッドカーペットはないんすか?てーことは今年はあのこゆーい男たちの揃い踏みは見られないんすか?

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今夜からカンヌ映画祭だけど、ここで今後日本に来る香港&中華系映画をまとめて、あれこれ言ってみる。

ああ、気がつけば今夜からカンヌ映画祭ではないか!今年も例によってムービープラスにお世話になるので、オレ様審査委員長王家衛とツーイーのドレスウォッチングat開会式は後ほど書くとするか。でも、今年はリアルタイム視聴というのができない…。だから情報にかなりタイムロスが出るかも。まーおめあての映画も少ないもんね。《黒社会2》くらいだし。

しかし、それ以外は相変わらずネタがない…。先日やっと李安さんの『ブロークバック・マウンテン』(リンク先は感想)を観て、27日から封切られるアンドリューさんの『デイジー』を観るけど、悲しいことに両方とも非中華映画だもんなー。だからここでは感想が書けない。中華電影も諸事情により最近観ていないもんなー。
さらに悲しいことに、先ごろの黄金週、東京でやっていた中国映画『緑茶』と台湾映画『五月の恋』、そしてジョニーさんオールナイト@キネカ大森をすっかり見逃していたのよね。うう、今さらだけどいっときゃよかった…と後悔しても役立たず。
今やっている『柔道龍虎房』に続いて、キネカ大森ではラウチン&古天樂の『恋するブラジャー大作戦(仮)』もやってくれるそうで、この初夏は古天樂とアーロン(『柔道』&『ディバージェンス』で)を売り出しにかけているんかい?って印象。東北では『柔道』の仙台公開(仙台フォーラム)が決定したとのことだけど、続けて『恋ブラ』もやってくれないかなー。そしたらアタシは仙台までブラッと(笑)観に行こうっと。ステ監督映画2本、『ドラゴン・プロジェクト』『エンター・ザ・フェニックス』もやってくれないものか。

あと、あちこちで話題になっておりましたが、大プロデューサー様アンディ先生によるあの映画『愛していると、もう一度』が『 愛と死の間で』と改題されて、日本公開決定。
この映画、「あいとしのはざまで」と読むそうです。
なんと、久々のシャンテシネ公開だよ!ここでやった香港映画って、もしかしたら『ロアン・リンユィ』以来?(…あれ、ここで公開されたんじゃなかったっけ?)そうでなくてもすごいことだよなー。これ、ぺ様の日本の代理店が買ったって聞いて、かなり心配したんだけど、配給が『最後の恋、初めての恋』や『藍色夏恋』などのアジアンコラボ系中華電影や、『クラッシュ』『ミリオンダラーベイビー』を配給しているムービーアイらしいので、手堅い宣伝展開をしてくれるんだろーねー。なんだか、華仔を囲む会、もといファンミもあるらしいけど…。

しかし、元のタイトルのままでよかったのに、なぜ『あいとしのはざまで』?はざま、ハザマ、間…。
建設会社?それは間組。
お笑いマラソンランナー?それは間寛平。
ブラック・ジャック?それは間黒男(本名だ)。

つまんなくてすまん。閑話休題。

そうそう、アジアンコラボで思い出したけど、アジアンコラボのオムニバスって、なぜ恋愛ものかホラーが多いんだろうか?《三更》シリーズ然り、先日シネマートで予告を観た『ブラック・ナイト(黒夜)』然り、はたまた『アバウト・ラブ』や、先日記者会見があったヴィッキー&モックン&サムが出演の『夜の上海(夜上海)』然り。そりゃーいろんな文化的背景の差異を差し引いて、アジア諸国のどこでも容易に受け入れやすいのが恋愛ものとホラーだから、という理由に落ち着くのかもしれないけど。ワタシみたいにホラーが全くダメで、ベッタベタな恋愛ものが好きじゃない人間にはなんとも言い難い状況なんですけど。

…贅沢言うなって?はい、すんません。あ、カンヌ開会式の録画予約しなきゃー。

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アンドリューさんと韓国

今日の朝日新聞「週刊アジア」面に、初の非中華映画『DAISY』の日本公開が控えているアンドリュー・ラウ監督が登場していた。
この作品自体は完全な韓国映画らしいので、感想は非中華の日記blogに書くつもりでいるんだけど、これってラブストーリー?それともアクションもの?
以前nancixさんがこの映画について「オランダを舞台に、韓国人男女が繰り広げる現代版『狼‐男たちの挽歌・最終章』か?」とおっしゃっていましたが、劇場でもらったチラシではもうすっかりラブストーリー一色に見えるんっすけど…。ま、思えば『シュリ』も遥か昔のこと(こらこら)、今や韓国映画、いや韓流ものの代表格は「ラブストーリー」だから、いくらアンドリューさんでも韓国だからしょーがないと肩を落とすしかないのか…ってなにガッカリしてるんだよ、自分よ。でもさー、アンドリューさんが監督しているって時点でもうアクションものじゃんというのが予想ついちゃうんだけど、それでもやっぱり違うわけ?

で、アンドリューさんはこのインタビューで『デイジー』撮影時のことをあれこれ語ってくれ、とても興味深く読んだ。舞台がなぜソウルではなくオランダのアムステルダムなのかというのにも納得。これってコスモポリタンな香港人的な発想だよなーっと思った次第。(アンドリューさん、かつて古惑仔シリーズでアムスロケしている経験もあったよね)
あと、この一文には「そうか!」と思わず膝を叩いてしまった。。

韓国の男女を見て気がついたのは恋愛の形の違いだ。「例えば女性を口説くとき、香港の男は優しく、優しく接する。ところが韓国では男が乱暴に振る舞うし、感情表現も強烈」。韓国映画の代名詞である「濃厚なメロドラマ性」の背景を見た気がした。

前々から書いている通り、自分は韓流以降の韓国ドラマ&韓国恋愛映画が苦手になりつつあるんだけど、何がダメって、この「濃厚なメロドラマ性」がダメなのである。昼メロみたいな濃厚さは笑えるけど、韓流メロドラマのこれでもかこれでもかな濃厚さはもう俳優の顔を見た時点でお腹いっぱいで吐きそう(暴言)って思ってしまうので。だけど香港映画のラブストーリーは韓国に比べてあっさりしているからもう全然平気だし、どんなにベタでも大いに許せるのだ。アンドリューさんのこの指摘、大いに納得した。
だから彼は「異邦人の自分が撮るならと、作品ではあえて表現を抑えた」とのこと。
うーん、案外『デイジー』、ベタな韓流が苦手なワタシみたいな人間にも観やすい仕上がりになっているんじゃないかな。キャストも香港映画出演経験のあるウソンくん、中華圏でも人気のジヒョンちゃんと、映画メインに活躍するので韓流を煽る女性週刊誌でもあまり名前を見かけない面々だから、それなりに期待していいのかな?
それでも何でも、ワタシがこの映画を観たいと思う一番の理由は、なんといってもアンドリューさんの映画だからってことだ。これだけは絶対譲れないもの。(って何を譲れないんだよ?>自分)

そうそう、アンドリューさん、いつの間にかハリウッド進出して1本撮っていたのね。これにはビックリ。主演はハリウッドの川口和久…っと違った、敬虔な仏教徒のミスターダンディハウス(笑)、リチャード・ギア先生だそうで。でもまだまだ地元香港でも撮るみたいだから安心。個人的には韓国とアメリカで撮ったなら、日本でも映画撮ろうよーなんて思っちゃうんだけど、いろいろあるから実現は難しそうだなー。

無間道&イニDでの相方、アラン・マックさんの仕事も順調みたいで、次回作と噂されているトニー&金城くん共演作(!)も大いに楽しみ。早く観たいからしっかり仕事しろよー>3人とも

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『流金歳月』(金像奨DVD)やっと鑑賞。

いやぁ、やっと観られましたよ、『曾志偉、その髪型の変遷』じゃなかった、『梁朝偉の恐るべき盛装の歴史』もとい、今年の金像奨プログラム付録の『流金歳月』DVDを。
お気楽に観られるのかなーと思いきや、視聴時間トータル1時間37分だったのでビックリ。おいおい映画1本分かよー。もちろん字幕なし(泣)。まーしょーがないんだけどね。

金像奨は今年で25回ということは、第1回は1982年開催という、世界の映画賞の中でも新しい賞のようである。’82年と言うと、日本で香港映画といえばまだ成龍さんや許兄弟作品くらいしか知られていなかった頃か。それもあって、第1回の男優賞はマイケル・ホイさんだったっけね。おそらく、映像はTVBで放映された金像奨授賞式を編集したものじゃないかと思うんだけど、’80年代の映像は直接観た経験もないことがあって、すっげー時代を感じるよなー(爆)。この時代の香港はほとんど知らないこともあって、珍しく眺めた次第でしたよ。出演している皆さんも現役で活躍する人以外ほとんど知らないもんなー。ははは。現役バリバリアイドルだったレスリーのふわふわ頭とか、映画の撮影中だったらしく非常にラフなカッコの發仔が懐かしかったわ。
会場も最初の方は「どこでやってるんだ?」と思ってしまうくらい小さなところだったけど、今となっては懐かしい昨年の紅館で開催できるほど規模が大きくなったと言うところになんか妙に感慨深いものを感じてしまったり。…って香港人じゃない自分がそんなことを言うな。

見どころはいろいろあるけど、ワタシのオススメは先に書いたように、エリック・ツァン兄貴の華麗な髪型の変遷とか、丸坊主&バンダナにタキシード、ビニールシャツ&ランニングにヴィヴィアンのネクタイ、五分刈りにタキシード、もう一人のトニー(梁家輝)とダブルひげ面、そしてかつての相方(当然レスリー)にチューしてもらってどっかヘロヘロしていた曲がりネクタイ姿のトニー先生名場面集だったりする。ま、それは当然と言えば当然か。ははは。
そのほかの名場面と言えば、書いていけばきりがない。巨匠になる前のメガネ男子王家衛先生とか、成家班&ユエン・ウーピンさん&トン・ワイさんのための賞(最優秀動作指導)とかウィリアムさんとワダエミさんのための賞(最優秀服装指導)なども見どころかしら。

とにかく、楽しめたのは言うまでもないんだけど、なんでこのDVDがPAL方式しかないのかしらん…。もう一回観るとしたら、パソ買い直しまで待つしかない?

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偉大なる旅人 鄭和

黄金週後半突入の昨日、NHKで放映されていた『偉大なる旅人 鄭和』(HPなし、残念!)を鑑賞。
ええ、陳凱歌演出のドラマ目当てに観ました。

昨年は、明代に大船団を率いてインド洋からアフリカへと航海した中国の探検家、鄭和の大航海600年だったそうで、中国では記念式典などが大々的に行われたそうで、この番組を観て、「ほー、そんな人がいたんだー、中国史で習わなかったよなー、やってても忘れたよなー」とTVの前で言ってた自分は、ホントに中国語を専門にやってきた人間なのか?と改めて思った。すんません。

雲南省・昆明郊外(らしい。今その近くで暮らしていた人間に聞いた)に生まれた回族の鄭和は、幼少時に明の軍隊に捕らえられ、宦官にされて(当然去勢されたってことだ)苦難の道を歩んだが、その働きを永楽帝に評価されて南海遠征の指揮官に抜擢され、200隻、2万7千人の大船団を率いて海に乗り出した。その航海は7度に及び、訪れたのはベトナムやインドネシア、インドの東南アジア諸国からアフリカ大陸までと広範囲に及んだらしい。また、一度だけ謎の多い航海があったといい、その時に、もしかしたら新大陸にたどり着いていたのでは?と言われていたらしい。

明代の中国といえば、どーしても『笑傲江湖』しか思い浮かばない自分(…情けねー)なのだが、永楽帝が野望(理由はともかくね)をもって船団を送り出したというのには素直に感動したな。明の時代の東南アジア諸国・中東・アフリカの状況もあまり知ることがなかったので面白く観た次第。

番組の構成は、ドラマの他に、鄭和とその時代背景について、石像の老師と坊主が解説する(老師の声は3代目黄門様こと佐野浅夫さん)というゆる…もとい子供たちにもわかりやすいコーナーがあったり、鄭和の時代に生きた人物を黄泉の国から呼び出したり(!)と、かなり盛りだくさんだったなー。鄭和を再評価したのは欧米の東洋歴史研究家だったようで、それじゃ知らないはずか?なんて気もした(苦笑)。

で、肝心のドラマ部分。手堅い作り。以上(こらこら)。
でも、せっかく日本側がカイコーに依頼したのだから、もっとミニドラマっぽくして台詞も日本語吹替にできるくらい作りこんでもよかったんじゃないの?(無理か)あと、鄭和役の俳優さんが結構若い人だったみたいなのに、語りとして吹替していたのは渋声声優の大塚明夫さん(『ER』のベントン先生とかブラック・ジャックをやっている方。中華電影の吹替はやっていた記憶がないんだけど…)だったので、なんかギャップが…(笑)。

もっとも、鄭和って映画のネタとしては絶好なんじゃないかなー、カイコーよ。『無極』でメチャクチャやった今だからこそ、これを映画化するってのもありだと思うぞ。本気でやらんか?いいと思うんだが…。

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黄金週中国茶三昧

黄金週中国茶三昧

黄金週前半、この街もぐっと暖かくなり、やっと桜も満開になった。ああ、嬉しい。ホントに冬は長かったよなぁ。この週末からいろいろな中国茶を飲んでいるのでご紹介。

まずは英記の八寶茶を飲んだ。
普段、八寶茶も含めて花茶はそれほど頻繁には飲まない。初めて飲んだのは9年くらい前、当時広東語を習っていた広州人のY老師が大陸に里帰りした時に1セット入りの八寶茶をもらったときかな。確か「回族の人がよく飲むお茶」って紹介してくれていたかな。もっとも当時は中国茶=無糖(中華圏で飲む紙パック中国茶はなぜか加糖だけど。…でも今は無糖もあるか)という固定イメージがあったときの話だから、「なんで氷砂糖が入っているんだ?」と不思議でしょうがなかった。その後、市内で初めての中国茶専門店「中国茶房悠悠」(閉店)や、中国茶館「時の形見」で八寶茶を薦められたので、飲んでみて「ああ、もともとこういうお茶なのねー」と実感したのだった。
八寶茶はお店によってブレンドが変わるらしい。「悠悠」ではベースのお茶をお客が選択でき(緑茶や青茶を選んでいた)、「時の形見」ではレギュラーの八寶茶の他、ハイビスカスやローズヒップをブレンドしたハーブティー風八寶茶がセットメニューにあったっけ。もちろん、飲んだ後の木耳や棗、竜眼やクコの実はおいしいのでちゃーんと食べている。
英記の2種類の八寶茶は、肌によさそうなバラ(メイクイ)ブレンドと、眼に効きそうな菊花ブレンド。(上の写真はバラのブレンド)うちにはガラスの蓋碗がないので、パイレックスのグラスに注いで蓋碗のふたをかぶせていた。先にバラブレンドを飲んだのだけど、おそらくハイビスカスかローズヒップがブレンドされていたからかなぁ、甘さとすっぱさが効いていた。もちろんおいしい。でもこれじゃ、中国茶というよりハーブティーかな。翌日に菊花を飲んだのだけど、バラブレンドの味を引きずっていたこともあって、あまりにもあっさり味なのに拍子抜け。こりゃ、飲む順番を間違えたのかもしれないなぁ。

次は我が地元、しゃおしゃんのバラ紅茶。この連休でお店に行き、青プーと一緒に買ってきた。
中国茶では青茶ばかり飲んでいるが、もともと英国紅茶好きというのもあって、中国紅茶も好きだ。アールグレイが好きなので、香りがあっても無問題。だからライチ紅茶やメイクイ紅茶も好物なのだ。
こちらでは何度もネタにしている「しゃおしゃん」は、メインとして中国雲南省産の千年古茶(プーアル茶と紅茶)と、地元の三陸&気仙地方で作られた国産の気仙茶を扱っているのだけど、この冬に店主の小香さんが台湾で購入してきたのが、このバラ紅茶だそうだ。
ハーブティーに用いるローズは正確に言えばあのローズではなく、海辺に咲くバラ科の花ハマナスである。そのハマナスの花のつぼみと紅茶を一緒に焙煎したのが、しゃおしゃんのバラ紅茶なのだ。
色合いは愛飲の青プーアル茶より濃い。もちろん味わいもまさに紅茶。バラの香りと味は紅茶の邪魔になっていないし、焙煎が効いているので香料のように強いってこともない。1分時間を置いて抽出すれば、普通の紅茶のように葉っぱを捨てることなく何度も飲める(これが中国茶の嬉しいところだ)。お茶請けはナッツ類でもいいだろうけど、甘めのお菓子や洋菓子が合うかも。

水曜日からの5連休で、どこに行こうかはまだ決めていないけど、どこかで中国茶は飲みたいかなと考えている。実家に帰れば、弟が台湾で仕入れてきたお茶もまだ大量にありそうだしね。
こうしてお茶三昧&お茶修業の日々は続くのであった…。

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