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『哥哥的全半生・張國榮入門三十首』張國榮

ああ、今年もまた4月1日がやってくる…(涙)。
レスリーを失って3度目の春、か。残念ながら、翌日に地元イベント(中華とは全く関係なし)があるために、今年の命日にヒルズのヴァージンで行われるオールナイトイベント(詳細はもにかるさんのblogにて)には参加できないけど、当日は赤い薔薇と鳳凰単[木叢]でレスリーのことを想うことにしよう。

昨年と一昨年、このblogではレスリーの映画の感想を綴って彼を追悼したのだけど、手持ちのビデオも少ないし(観ていても書いていない映画の感想も多いんだけどねー。『金枝玉葉』とか)、観る時間もなかなか取れないので(もちろん観たら書くけどね。今のところの鑑賞予定は『ハッピー・ブラザー』)、今年はCDやPVやライヴの感想で、彼を追悼したい。

気がつけば、彼が亡くなってから彼の歌をきちんと聴いていなかった。ワタシの中のレスリーが歌手ではなくて俳優として認識されていたこともあるけど、今でも忘れない9年前と6年前の東京コンサートも強烈な印象を放っていたから、歌を聴いてしまったらきっと落ち着かなくなるのかもしれない、と思っていたからだ。
…それでも、無性に聴きたくなるんだよねぇ、レスリーのあのかすれた、でも味わいがあって時に優しい歌声が。ちょうどこの春香港で行われるF4のコンサートでも、彼らがレスリーの歌を歌うと言うしね(^o^)。そんなわけで久々に引っ張り出したのは、デビューから89年の一時引退前までに歌った代表曲30曲を集めたベストアルバム『哥哥的前半生』。しばらくジェイと南拳ばっかり聴いていて、すっかり中華ポップスムードにもなっていたし、久々に聴いた広東語曲もまた新鮮。

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初めて日本でレスリーが紹介されたのって、確か吉川晃司兄貴のデビュー曲『モニカ』を香港でカバーしたアイドルっていう位置だったと思う。なぜか観た記憶があるのよ、彼が出ていた24時間テレビ(笑)。
そんなこんなでワタシがエラそーにレスリーのアイドル時代を紹介する身分じゃないけど、これまで香港で数多く出されてきたレスリーのベスト盤(海賊盤を除いていったい何枚出たんだろうか…)の中で、ワタシが唯一持っているのがこの2枚組CDである。御馴染の『當年情』に『為[女尓]鐘情』などのオリジナル曲から、『風継続吹(さよならの向う側)』『MONICA』『誰令[女尓]心痴(恋に落ちて)』『第一次(禁区)』『H2O(TOKIO)』などの日本のカバー曲まで収録。

1枚目の1曲目が『為[女尓]鐘情』。…ああ久々だ、この歌声。でも、彼の声、こんなにホワッとしていたかなぁ?なんて思ったりして。思えば長い間、レスリーの歌声を聞いていなかったんだなぁ。よく聴いていた頃には彼の声の味をあまりにも意識してなかったんだなぁ、と思った次第。
30曲中カバーが19曲。…といっても明らかに非香港人の作った曲を数えただけで、もしかしたら日本人作曲家(谷村さんとかさぁ)が彼のために書き下ろした曲もあるのかもしれないが。あと、メロディはわかるのに元ネタの曲名がわからんという曲も多少ある。

オリジナル曲で改めていいなぁと思ったのは、先に挙げた『當年情』はもちろん、スウィートな『儂本多情』、これまた鬼籍の人となってしまったムイ姐さんとデュエットしている『縁[イ分]』、そして、トニー主演の金庸原作ドラマ《鹿鼎記》主題歌『始終會行運』!かつて《鹿鼎記》をビデオで一気見したのでそれも一緒に思い出したのだけど、いやぁ、この曲は元気が出るぞ。
カバーだと何がいいかな…。いちばん好きなのはやっぱり『風継続吹』。これを聴くと、レスリーってやっぱり山口百恵さんが好きだったんだなーって思う。吉川晃司兄貴やヒロミゴーや明菜ちゃんのイケイケな曲のカバーより、小林明子さんや『セイリング』のカバー『全頼有[女尓]』のような落ち着いた曲が好きなのは、やっぱり彼を知ってかなりの年月を経たからなのかな…いや、単に自分が歳をとったからよね。

レスリーが歌手として大活躍した80年代から90年代は、香港ではカバー曲が全盛だった。著作権云々の話がどうだったかはよくわからなかったけど(もちろんちゃんと許可とっていたんだよね?)、日本の曲は香港を始めとした中華圏でもすっかりおなじみのものだったというのがよくわかる。
しかし、彼が一時引退した後、香港ポップスもオリジナル曲を歌う歌手が増えてきた。beyondのメンバーが日本のテレビ番組収録中に事故死したことや、レスリーのライバルだったダニー・チャンが不幸な形で亡くなったことなどや、台湾ポップスはそのちょっと前からオリジナル曲がヒットしていて(その頃向こうにいたので)、その人気が香港に飛び火したからなどいろんなことが考えられる。他にもあると思うけど、後は調べていないので…(^_^;)。
もちろん、80年代の香港ポップスを支えていたのは彼じゃなくて、ダニーさんやアラン校長、阿Bやムイ姐などたくさんいるから、そっち方面を押さえなきゃいけないってのはよくわかっているんだけど、レスリーの曲からもそれはよくわかるからね。

このCDのほかにワタシが持っているレスリーのCDは、96年のコンサート前に出された映画の主題歌中心のアルバム『寵愛』に問題作『紅』、日本先行発売の『Gift』とそのオリジナル盤にあたる『Printemps』。…つまり、全部ロックレコード盤です。ははは。このへんと、ロック時代のPV集、そして96年~97年のコンサートのライヴVCDを観ていく予定。

ああ、全部観終わって泣いてるかもしれんなー、自分よ…(T_T)。
ただいまのBGMは『當年情』。挽歌が観たくなる…。

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