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『SPIRIT』主題歌差し替え、それこそが作品に対する“罪”だ。

周杰倫無與倫比日本演唱會で聴いたジェイの新曲で、リー・リンチェイ(ジェット・リー)主演『SPIRIT(霍元甲/Fearless)』主題歌『霍元甲』のサビ部分「霍霍霍霍霍霍霍霍!」にやられた(いや、それ以外でもだ)身分としては、現在劇場でかかっている『霍元甲』の予告でジェイの主題歌が聴けると聞いたので、同じワーナーで配給している『無極』に予告がついていないか、と楽しみにしていたのだが、結局それを観ることができなかった。そして、さらに追い討ちをかけるように「日本公開版はジェイの主題歌じゃないらしい」という噂を聞き、いやな予感がしていたのだが、『November's Chopin 11月的蕭邦』でのぷぅさんとKEIさんのコメント、そしてblog「アジア批評」さんと周杰倫迷のみったんさんのblogの記事でそれが確実らしいとわかり、かなりショックを受けている。

コンサートを観た方ならご承知かと思うが、この曲にはリンチェイ自身が熱いコメントを寄せている。『霍元甲』の主題歌をジェイが歌うことになった経緯はみったんさんが詳しく書かれているのでそちらをご参照いただくとしても、これはあまりにもひどい仕打ちではないか。今までも日本における中華映画のプロモーションの仕方への疑問はあれこれ書いてきたが、この映画の扱いはこれまでで一番ひどいのではないか。
『イニD』の全国公開は字幕ではなく吹替がメインだったし(さらに地方在住なので選択の余地がなかった)、製作にアニメ版に係わってきた某a○exがかんでいたため、エンディングまでav○xの新人(これのおかげでレコ大新人賞受賞?)だったのは仕方がないと譲る(悔しいけど)。でも、リンチェイ自身が「最後のアクション映画」にしようという気持ちで臨み、ジェイに主題歌を任せて作り上げたこの映画は、やはり主題歌を変えずに中国・香港オリジナル版で公開するべきではないか?もっとも、オリジナル版ではカットされているという、ミシェル・ヨー姐さんの名前が日本版のチラシに挙がってきているから、もしかして内容自体も日本公開編集版(『無極』のように?)になっているのかもしれないが。
歌舞伎役者でドラマ&映画出演も多い中村獅童くんが武道家役で出演することによって、さらなる演技の異種格闘技戦に臨み、『2046』で世界に認められた梅林茂さんが音楽を手がけたこのアジアンミックス映画だが、日本にとってそれだけでも十分に誇れるものではないか。それでも満足じゃないのか。
まだ公開まで1ヵ月ある。ワーナーさん、どうか考え直してほしい。ジェイに代わって日本版の主題歌になったのは、ジェイと同じSME所属の若手ユニット、HIGH and MIGHTY COLOR「罪」という曲だそうだ。…なんとも皮肉なタイトルじゃないか。

しかし、まだ打開策はあるのではないか、というわけで、ここで一つ提案を。
SMEといえば、今までに親会社の映画部門では洋画のイメージソングに起用したアーティストのPVを、該当洋画の冒頭に上映するというプロモーションを行ってきたことでも知られる。(例:『めぐり逢えたら』とドリカム、『きみに読む物語』とケミストリー)この手法、純粋な映画ファンには首をひねらざるを得ないという意見もよく聞いてきたが、それを逆手にとって、ジェイの『霍元甲』のPVを先付けで上映してもらえないだろうか。もちろん全国のスクリーンでだ。ジェイの主題歌がイメージソングに格下げされてしまうのはもちろん悔しいが、もうすでにチラシができてしまった(でも公式HPは完成していないなぁ)今、そこまでやってもらわないと気がすまない。ただ、今回は配給がソニーピクチャーズではなくワーナーだから、実現は難しいと思うところもあるが、リンチェイもジェイ自身も、もちろん日本のジェイファンも思い入れがあるのだからなおさらである。

だから、もしワーナーかSMEの宣伝担当さんが見ていたなら、上記の件について、是非ともご検討をお願いいたします。どうぞ宜しくお願いいたします、本当に(涙)。

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コメント

コメント&TBありがとうございました。

怒りを超えてほとほと呆れてきましたよ。どうしてこうも韓流と比べて待遇が悪いんでしょうね中華芸能は。(そういえば韓国映画「・・・のケシゴム」は日本のアーティストが起用されてたような・・・。)
Jayだから観てみようという人を逃しましたよ。このプロモーションは完全に失策です。

>SMEといえば、今までに親会社の映画部門では洋画のイメージソングに起用したアーティストのPVを、該当洋画の冒頭に上映するというプロモーションを行ってきたことでも知られる
最近洋画を観ないので、PVを観たことないんですけど、「霍元甲」をスクリーンで観れたらなあ・・・そして少しでも誰かの興味をそそれば、これ幸い。(と言っても、許すわけではない。)

投稿: みったん | 2006.02.21 00:38

ネット上でいろんな方の記事を読んでいたら、直接ワーナーに電話した方が居て、その時の答えでは「まだ決まっていない」ということだったらしいです。
公開前1か月を切って決まってないもないだろうが、ともあきれ果てるばかりですが、まだ望みはあるのか?とも思ってしまったりして。
もし『無間道』でラストにあの歌が流れなかったら…と考えると主題歌を変えるというのも立派な作品破壊だと思いますね。
映画はいくらでも取り替えのきく大量生産品じゃありません。もっと扱う人に愛情を持ってもらいたいものです。

投稿: KEI | 2006.02.21 01:14

> KEIさん
別途への書き込みの際は間違いをお教えいただき、有り難うございました(^^;。その方々の情報を調べる気にもなれず、勝手にワーナー所属だと思っていましたm(_ _)m。
ソニー…なんてことを(TT)。好きなメーカーだけに(えぇ、貴社の「質よりもカッコつけ」な姿勢が好きなんですよっ)、「今後は不買運動だ~~~」。

> もとはしさん
私はこの土曜日に「無極」を鑑賞し、その際に「霍元甲」の予告編が流れたのです。それはちゃ~~~んと周杰倫の歌が使われていて、大喜び。帰宅をしてこの件を知って余計にショックでした。幻の予告篇(TT)?
格闘技嫌いなので鑑賞自体は悩んでいながら、周杰倫演唱會も「無極」鑑賞も一緒だった友人と「これがどう使われているかは観たい~」と帰りに話したばかりで(TT)。…映画自体はそういう訳でまだ本腰を入れていなかったので、件のチラシはラックに大量に置かれていたのですが手に取らず…呑気に帰宅をしたのでした(TT)。

演唱會以降、通勤中ひたすらリピートで聴きまくっている「霍元甲」が哀しい~~~(TT)。

投稿: ぷぅ | 2006.02.21 02:04

みったんさん、KEIさん、ぷぅさん、コメントありがとうございました。

>みったんさん
ええ、ワタシはにわかジェイファンなので先付けでPV流してくれれば充分効果的って思うのですが、迷ならばホントに許しがたい気持ちですよね、それはよくわかります。
韓流歌手なんて専門ラジオ番組(うちのコミュニティ放送がやってました。聴いたことないが)まであるくらいだし、次から次へと来日して金を撒き、いや稼いで知名度を上げるのに、中華歌手は日本をターゲットにしてないこともあるせいか(泣)、知名度はあっても来てくれないことが多いんですよね(例:歌手としての黎明)。ホントに複雑な気持ちです。
『消しゴム』未見ですが、下の記事でのKumiさんのコメントにあったようなパクリ問題対策で日本語イメージソング起用というのは考えられます(ホントは違うかもしれないけど)。ただ『霍元甲』はいくら「ふぉーーーー」とか叫んでいても、決してパクリじゃないですもんね。

>KEIさん
「主題歌未定」のくだりはもにかるさんの記事のコメントでも拝見しましたので、まだジェイの歌が残されるという希望は持てるんじゃないかと信じたいです。『七剣』と同じく、香港&大陸公開と日本公開にタイムロスがほとんどないからとはいえ、主題歌差し替え云々といった余計なことをしているから試写が間に合わないんじゃないかって思いましたよ。(いや、ホントはもっと大変な問題があるのかもしれないけど、そんなことは観客には見えないからな)
『無間道』では一般映画ファンから「あの主題歌はどーよ」とツッコミ入ったといいますが、日本でも映画にあわせて曲を書き下ろしたというアーティストのコメントだって聞きますから、映画は主題歌まで含めて一つの作品なんですよね、ホントに。
先週、『功夫』吹替版をスクリーンで観る機会があったのですが、エンディングは字幕版と同じおめでたい中華音楽でした。nobodyなんとかが担当したイメージソングじゃなくてホッとしたもんです。

>ぷぅさん
中華趣味人間のワタシはどちらにしろ『霍元甲』はちゃーんと観る予定ですが、ジェイが主題歌だから観たい!という気持ちもホントにわかります。対韓流の意味合いもあってか、中華芸能をひとまとめにした“華流”を打ち出し、そのメインとしてジェイが紹介されているんだから、映画界だって素直に“華流”に乗っても、全然構わないんですよね。外資系映画配給会社ってなんだかなぁ…という気分にさせられます。

ああ、外資系でも独立系でも仕事ができる、中華電影&芸能&文化に強く、一般の人々にもアピールできる宣伝が請け負える代理店ってないのかなぁ…。これ、本気で思っています。

投稿: もとはし | 2006.02.21 19:04

初めまして!!こちらのタイトルを拝見し、正に私も思ってたことを書かれていて、思わずコメ&TBさせて頂きました。この件は既にサンスポにも宣伝記事が出始めましたが、首をひねることが多く..。
ジェイの日本のプロモーターはどうなっているのか常日頃疑問でしたが、どうもやる気がないというか、力がないというか。今回の映画は凄くいい機会だったわけで、普通に考えれば霍元甲のCDを発売してコンサ会場で売っているはずです。
もとはしさんと同じく、私ももう語るのもバカバカしくてイヤなのですが、やっぱり考えれば考えるほど許せなくて。こういった声がワーナーにちゃんと届いていることを願ってやみません。

投稿: ルル・モカ | 2006.02.26 01:10

ルル・モカさん初めまして。TBありがとうございました。blogも拝見しておりますよ。
今回の騒動、最新エントリーで怒りのあまり吼えてしまいましたが、冷静に考えたら元凶はビルじゃなくて、よく調べずにあっさり主題歌を変えてしまった配給&宣伝側(?)にあるんでしょうね。
中華圏歌手は昔から日本に来ていたのに、韓流歌手が台頭してきてしまって観る機会も減ってしまい、今回ジェイが演唱会をやってくれたおかげで、久々に中華圏歌手の日本での知名度が上がる!と喜んでいたのに…。長年中華芸能を愛好してきた身として、今回の騒動はホントに身に応えています。ワーナーさん&ソニーさん、この気持ちわかってよねって感じです。

投稿: もとはし | 2006.02.26 12:11

もとはしさん、はじめまして。古い記事へのコメントですいません。

すでにご存じかもしれませんが、ジェット・リーの新作映画「海洋天堂」が、中国・香港などで公開されています。アクション作品ではなく、ヒューマンドラマです。
主題歌はジェイ・チョウが歌っています。

この「海洋天堂」の日本公開運動をやっているそうです。
「ジェット・リーの『海洋天堂』を日本で観たい!」
http://oceanheaven.amaterasuan.com/
ネット署名の代わりに、BBSでメッセージを募っています。もしよろしければご協力お願いします。

投稿: あーる | 2010.07.21 08:37

あーるさま、レス遅くなりました。
『海洋天堂』の評判は聞いておりますので、
ワタクシからも応援したいと思います。

最近、洋画の劇場公開が厳しくなっていますが、
なんとか実現することを願っております。

投稿: もとはし | 2010.07.29 20:14

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