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2006年1月

『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』謝立文(ブライアン・ツェー)文/麥家碧(アリス・マク)絵

小さい頃からマンガやアニメや絵本で育ったこともあるせいか、けっこういい年こいてもワタシはキャラクターものが大好きだ。携帯ストラップはもちろんのこと、仕事で使う筆記用具、普段使いのハンカチやポーチ類には、どこかしらにムーミントロールやポストペットのモモなど、複数種のキャラクターがついている。さすがに仕事用の鞄や財布もキャラものってまでは行かないが(こんなアタシにだってオトナとしての理性はあるぞ)、ブランド物よりもキャラクターをが眺めていた方が気分として和むからだ。
ワタシに限らず、日本のオトナたちもキャラ好きが多く、キティちゃんやドラえもんなどの日本発のキャラが国際的に有名になり、「カワイイ」文化が世界を席巻しているのは、説明しなくても承知だろう。もちろん、香港でも日本のキャラたちに出会う機会も多く、親しみと同時に、日本のキャラ文化のすごさを実感させられる。

では、香港には日本のキャラばかりで香港独自のキャラが存在しないのかと問えば、その答えはノーである。香港では、数年前から店頭や雑誌の広告、映画の小道具などにあるキャラが登場するようになってきた。右目の周りにぶちのある、点目の子ブタちゃん。彼の名がマクダルという、香港を代表するキャラクターであることを知ったのは、3年前の東京国際アジアの風で『マクダルの話』というアニメ映画が上映された(でも観ていない…)ことからだった。さらにその翌年の映画祭では、続編映画とテレビシリーズが一挙上映され(これも観ていない…)、満を持して今年、TVシリーズDVD発売と『マクダル パイナップルパン王子』の日本正式公開が決定し、この子ブタは日本上陸を果たすのだ。ああ、この説明文ともども長かったわねー(^_^;)。

マクダルとマクマグ
謝 立文著 / 麦 家碧作画 / 野村 麻里訳
朝日新聞社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

そんなわけで本格的日本上陸第1弾といえるこの本を読んでみた。発行社のアサヒコムマクダル特集ページもあるので、あわせてどーぞ。
ワタシが初めて観たマクダルは『1:99電影行動』のCGアニメの短編だけで、しかも字幕なしだったから細部までよく理解できなかった。星の王子さま(今思えばあれはパイナップルパン王子?)ふうマクダルと、う○●ばっかりしているウワバミの話だったような気がする。どーもマクダルにおいて、●○こは重要みたいで、シリーズに登場する●ん○マンなるキャラクターが、星仔の『喜劇王』に流用されているってーのを昔聞いた気がする。つーことは本編は、かなーりナンセンス(広東語だと「無厘頭」だっけ?)でシモネタばしばしでブラックユーモア満載ってこと?なんて妙な期待をしてしまって、本を読んでみた。

…そのヨコシマな期待はあっけなく外れた(爆)。

しかし、その期待が外れてよかった。ほろっとしてしまったくらいだもん。

香港・深水捗にある春田花花幼稚園(うまい名前だよねー)のマクダルと従兄弟のマクマグ、クラスメイトの動物たちと人間(!)の先生や大人たち、そしてマクダルのママが繰り広げる6編の物語と4コママンガ、2編のポエムという、絵本ともマンガともいえない構成(でも図書館では、背表紙のラベルに書かれる分類番号は、絵本もマンガも同じになるんだよね)の本。
マクダルは幼稚園児なので多分5歳くらいの設定。お勉強もスポーツも苦手だけど、そこにコンプレックスを持っていない、素直な子ブタ。時々とんちんかんな努力をすることもあるけど、そのへんな努力のせいで失敗しちゃっても、努力したところもみんなが認めてくれる。それがマクダルの個性であり、いいところだってみんなが知っている。これが現実の人間社会なら、かなり浮いちゃっていじめられちゃうのかもしれないけど、大人たちも子どもたちもマクダルをちゃんと認めている。それが嬉しい。おそらくこの本は香港で出版されているたくさんのマクダルのシリーズから日本向けに馴染む話をよりぬきした初心者版なのかもしれないけど、こういう話を選んできたのは正解だったと思う。
特にマクダルとミセス・マクのやり取りには笑ってしまう。こういうお母さんはいるもんねー。いい加減なキャラだけど決して投げやりじゃなくて、ちゃーんと息子を愛しているお母さん。理想の母親じゃないですか(^_^)。

どの話もよかったけど、ワタシの好きなのは「マクダルの願い」とラストの「永遠の鳩時計」。この2作にはマクダルの世界観がよく見える気がする。
テイストとしては、やはり中華圏発のジミーの絵本の雰囲気よりも、チャールズ・シュルツのピーナツブックス(スヌーピーのあれ)に似ている気がする。ドジでのろまなチャーリー・ブラウンが子どもなりに一生懸命あれこれ考えて社会に向き合おうとするような感じ。まー、ピーナツは米国社会を反映しているようなところもあったから、全く同じではないんだけど、マクダルも絵本を全作読んだり、TVシリーズや映画を観れば、香港社会をどう映し出しているのかがわかるのかな。

『パイナップルパン王子』の地元での上映はなさそうな気がするけど、仙台で上映されるのなら絶対観に行きたいな。TVシリーズDVDも、機会があったら観てみたい。

そうそう、以前の記事「ボニピンちゃんがマクダルを愛好している」と書いたけど、昨年、『妖怪大戦争』と『ウルトラマンマックス』の演出で話題をさらった鬼才・三池崇史監督もマクダルに興味がおありだということを彼のコラム「三池崇史のシネコラマ」で知り、大いにビックリしたもんでごんす。三池さんったら…。

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単騎、千里を走る。(2005/中国)

高倉の健さんといやぁ、自分にとって物心づいた頃からすでにトップスターで、まさに“ザ☆スター・健さん”ってーしか呼べない人だった(軽い肩書きですみません)。だって、自分が小さい頃に観た映画なんてアニメばっかだし、彼を初めてスクリーンで観る前までは『野性の証明』でデビューした薬師丸ひろ子ねえさんの“父親”役だった人、という認識しかなかったからね。初めて観たのも、洋画の『ブラック・レイン』だし。
そんな健さんは現在75歳で、映画界でのキャリアは50年、そして出演作品は204本だそうだ。こうやって数字を書いてみても、彼が日本の映画界におけるザ☆スターであるってことが、ホントによくわかる。その「日本映画界のザ☆スター」が、中国の人々にも親しまれているということは、中国を習い始めた時からいろいろと聞いてはいて、ホントかねぇ?なーんて疑問に思っていたもんなんだが、現在の中国語の先生が、「健さんはねぇ、中国の35~60歳の人の間では憧れの人なんだよ」と嬉しそうに話してくれたことから、真実だと実感した。
『単騎、千里を走る。』は、健さんを自分のアイドルと仰いでいた中国人の一人である張藝謀監督が、彼なりのミーハー心を込めまくって作り上げた、イーモウによる健さんのための“健さんらぶらぶ映画”である(爆)。

高田剛一(健さん)は東北に住む漁師。彼の元に、ずっと反目していた息子の健一(貴一ちゃん)が倒れたという連絡が入った。息子の嫁理恵(しのぶちゃん)は健一が末期の肝臓がんであることを高田に告げ、民俗学者である健一が取材した、雲南省麗江の仮面劇のビデオテープを渡す。そこでは李加民という俳優が、得意の『単騎、千里を走る』を来年披露してあげると健一に約束をした場面が映っていた。それを観た高田はふと思い立つ。もう中国に行くことができない健一の代わりに、自分が李加民に逢って、彼の仮面劇を撮影してあげよう、と。こうして、中国語もできない高田は単身麗江へ渡る。
しかし、なんせ中国だからことは思いのほかうまくは進まない。日本語がおぼつかないガイドの邱林によると、李加民は暴行で逮捕され、3年は刑務所から出られない。ほかの俳優でいいのではないかというのだが、高田はそれでも引き下がらない。彼自身も自分の引っ込み思案な性格と、日本語が全く通じない状況に苛立つばかりだったが、高田の事情を知り、彼の思いに打たれた邱林と旅行代理店のガイド蒋[雨/文]は彼に協力し、なんとか刑務所まで行けることになる。ところが、今度は肝心の李加民が歌えない。訳を聞くと、彼には李家村に生き別れの息子楊楊がいて、彼が恋しいというのだ。自分の願いをかなえる前に、李の願いもかなえなければと決意した高田は、邱林とともにさらに奥地の李家村に向かう。邱林のガイドと携帯電話(!)による蒋[雨/文]の通訳、そして村長の厚意により、ついに高田は楊楊と出会う。そして、楊楊を麗江まで連れて行こうとするが、今度は楊楊が彼らの前から姿を消してしまい…。

感想を素直に書けば、この映画のテーマは「高倉健さんを、中国のど田舎に連れて行きたーい!(電波少年風)」で、「中国雲南省・麗江の仮面劇にぃー、高倉健が出会ったぁー(世界ウルルン滞在記風)」でもある(大笑)。
お互いに仲たがいしたままの高田の健一への思いと、結婚もできないまま生き別れてしまった加民の楊楊への気持ちは二重写しになり、高田は息子のため、さらには加民のために雲南を走る。たとえその願いがかなえられないものでも、そこまで歩いたことは無駄にならない。高田も健一が渡った中国に渡り、人々と出会うことで、初めて息子を知ったのだろう。
もちろん、実際の中国ではこんなことはありえないだろうし、「中国の国民の99.99%は反日である」なーんて、いかにも中国的誇大表現を用いてオーバーにいわれている(それを日本は真に受けて中国を嫌う。おいおいーって感じだ)この時代には、ここで語られる物語はキレイごとに思われるだろう。でも、そんな余計な心配をしなくても、描かれる物語は全世界に共通する普遍的なものだ。「まごころが世界を変える。」というコピーは決して伊達じゃなく、この物語には、現代社会がこういう世界になってほしいという、イーモウや健さんの願いが込められているのではないだろうか。以上、マジメな感想編。

次はおちゃらけ感想編。
この映画はアイドル映画であり(ってご年配のファンを泣かせるようなことを書くなよ、自分)、イーモウの健さんへのらぶらぶぶりがよーくわかる。これはツーイーへのらぶらぶぶりとは似て異なるんだよなぁ。なんてったって、どっかのインタビューで健さんが言っていたけど、イーモウは『英雄』に自分の役を用意していたくらいだっていうし(言葉を話さない老剣士役だったらしい)。もちろんその役どころはボツられたそうだが、それで正解である。
しかし、ただのアイドル映画では終わらなかったよ、これが(笑)。日本はもとより、中国でも広く知られている健さんのイメージは「無口でストイックで不器用」ってものだが(これでいいのか?やや自信なし)、イーモウはそれを逆手に取り、不器用な男が異国に出ることで、自分自身や親子関係をみつめ直す物語に仕立て上げた。…もっともその手段は「おいおいマジかよー」と言わずにはいられないものだったけど(爆)。
麗江には行ったことがないけど、かつて雲南の昆明に住んでいた弟曰く、いくらか観光地化されている(&雲南省の少数民族が研究対象になっていることが多い)ということもあって、蒋さんのような日本語ガイドがいるのはなんとなくわかる。しかし、全く言葉のできない日本人を、よくも奥地まで連れて行けたもんだなぁ、と思う自分は、一人で中国大陸を旅したことがありません。すんませんねぇ、中国語だって死なない程度の語学力だもん。しかし健さんはさすが健さんなので、戸惑ったり苛立ったりするけど決して取り乱さない。しかも慣れていくうちに口数も増えてくる。その場にもなんとか対応する。ついでにケータイやデジカメやDVを使いこなす(これにはビックリしたけど、現代は日本だけじゃなくて、中国の田舎にもそれだけデジタル機器が入り込んでいるっていうこともわかるよねー)。さらに一緒に一夜を過ごした楊楊坊やのう○●シーンを写真に撮る。うーん、さすがだ。さすがオトナだ。(って最後のはある意味幼児虐待じゃないか?)
ここまでさせるか?大スターに(大笑)。これってイーモウなりの健さんへの愛の表現(またの名をらぶらぶ邪念。詳しくは『十面埋伏』『2046』を参照のこと)?と思ったものだが、よく考えれば、これで正しいのだ。イーモウは充分に健さんへ敬意を払い、彼の前に壁を建てている。それを飛び越えてもらおうとしてもらい、健さんはそれに答えている。大スター健さんに対して手を抜いていない。素晴らしい!もしこれが日本の若手監督なら、健さんを目にした途端に怯むぞ(苦笑)。

そして、この映画はただの感動映画でも終わらない。意外にも笑える。
それは非職業俳優(よーするに素人)の中に健さんが投げ込まれたというシチュエーションを念頭に置かなくても、異文化を背負って生きている人たちの間におこるコミュニケーションギャップ、その中で途方に暮れながらも意外に機転が利く高田さんの行動(特製ペナントを使ったビデオメッセージのアイディアはすごい!)、そして楊楊とのコミュニケーション(含む●○こシーン)にはくすりと笑わさせられる。しかし、ザ☆スターの前で●ん○させられた楊楊くん…これがトラウマにならなきゃいいが(^_^;)。

この映画を観てわかったこと。
イーモウは映画への愛のためなら、たとえ自分のアイドルだろーが愛する女優だろーが、決して容赦はしないってことだ。この姿勢、日本の映画監督(特に若手)は見習ってほしいもんだ…なーんて、偉そうでスマン。でもこれで、健さんが若手監督の作品にも出やすくなった…ってことは、決して、ないな。はははははは。

原題:千里走単騎
監督:張藝謀 製作:江志強 (日本ユニット)監督:降旗康男 撮影:木村大作
出演:高倉健 李加民 邱 林 蒋[雨/文] ヤン・ジェンポー(字のチェックを忘れました) 寺島しのぶ 中井貴一(声の出演)

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恭喜發財、萬事如意!2006

本日は旧正月元日ですので、恒例(笑)の春節日記を。

…といっても特別なことはしなかったのよね。昼近くに起きて、ぼーっとして、しゃおしゃんに青プーアルを買いに行ってお茶して、夜は「これは今日が旧正月だからか?(違う、多分『単騎』&『無極』公開記念だ)」といいつつ『英雄』のTV放映版を観ていた(おかげさまで無間輪舞曲はぶっ飛ばさせていただきました)次第。夕飯もおでんだったから、全然春節っぽくない1日でしたわ。
中華文化圏では、やはり今年の誓いなども今頃たてるのでしょうか?などと思いつつ、今年の香港芸能界の発展を祈るのでありました…。なんてね♪

そうそう、昨日は『単騎』観てまいりました。…う~ん、見事なまでの健さんらぶらぶ映画でしたわ(爆)。イーモウったら、まったくぅって感じでしたよん。
感想は明日以降にアップします。あ、『マクダル』の感想も書かねば。

tonimagi2

『英雄』鑑賞記念(笑)5年くらい前のトニマギ。

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スター・ランナー(2003/香港)

先ごろ日本でリメイクされた(!)『流星花園(花より男子)』でのF4には、どーもマ○ジュ○始め、期待の若手を寄せ集めてきましたって感が拭えなかった(だから観なかった。笑)。やっぱりこっちのF4を見慣れちゃったからかしらねぇ、いくら思い入れがないとはいえ(爆)。だってこっちのF4、個性強そうだもん。
その中でも一番個性的なんじゃないかって思うのが、この『スター・ランナー』で香港映画初主演のヴァネス(以下ヴァネ)。あの方似(失礼)でイケイケっぽいジェリー、王子様タイプの仔仔、さらさらヘアにくっきり目のケンと、いかにもーなイケメンぶりを発揮している他のメンツと比べると、一重で大きなつり目、逆三角形の顔立ち、さらに厚い胸板とご立派な二の腕のヴァネは異彩を放っている。さらに『流星』ではこれに長髪だったから「うむむー、強烈な個性だわ」としかいえなかった。だけど、この映画を観て、ヴァネは王子様というよりこーゆー路線の方がハマるんだ、そして、F4の中で一番香港映画に馴染むキャラなんじゃないかということにも気づいたのであった。

香港中文大学(多分)に通うボンド(ヴァネ)は格闘技に燃える青年。環太平洋異種格闘技トーナメント「スター・ランナー(新格闘)」に出場し、チャンピオンのニュージーランド代表タンク(アンディ・オン)との対決を夢見ている。そんな彼は夏期講習で、韓国から来た特別講師キム(キム・ヒョンジュ)と出会う。キムは、不倫相手との恋に破れ、友人の大学教授CY(アルフレッド)を頼って香港に働きに来ていた。ボンドとキムは教師と学生という枠を超えて恋に落ちていく。
「スター・ランナー」出場のために鍛えるボンドだが、ジムから選ばれたのは先輩のホン(銭嘉樂)とライバルのクリス。クリスがボスを買収してその座を手に入れたことにボンドは激怒し、ジムをやめてしまう。彼は飲んだくれの元ボクサーで、タンクの兄ベニーのライバルだったというビル(マックス)と出会い、彼のジムで詠春拳の使い手ロン(ティ・ロン!)や洪拳を操る神父(劉家輝、でいいはず…。洪拳指導に彼の名があったから)の手ほどきを受け、キックボクシングにカンフーを取り入れていく。ボンドは夢に見た「スター・ランナー」に出場し、順当に勝ち続けていく。
一方、キムは学生と付き合っていることを批判され、妻と離婚したサイモンが自分を連れ戻しに来ることに心を揺るがせていた…。

この映画の原題は『少年阿虎』。阿虎、阿虎っていえば…、華仔の記念すべき100本目の映画『ファイターズ・ブルース』の原題と主人公の名前。そして監督も同じ人。そうか!そうか、これはその前編か!少年古惑仔みたいなもんか!と思いきや、全然違う(爆)。当たり前だ。ちなみに『ファイターズ』のヒロインといえば、最近は某宝くじのCM以外に顔を見なくなった常盤貴子嬢。そして常盤嬢といえば…ああああああ、トラウマの『星月童話』ぁぁぁぁぁぁ~(T_T)。これも同じ監督だよぉ。

って泣いてる場合じゃない!感想を書け!>自分。…はい。
ダニエル・リー監督といえば、まずはアクションがカッコいいって印象がある。そんなこともあって、この映画で繰り広げられるアクションは観ていてワクワクする。自らアクションシーンを演じたヴァネ、この作品で香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞したアンディ・オン君(同名の明星多数につき、以下は安くんと書く。でも安仔って書くとホイホイとかぶるんだよねー)のど迫力アクション、それを支えるのがティ・ロンさんや劉家輝さんなどの、往年のアクションスターたち。このお二方が舞う姿はもう、アクション好きでなくても見惚れてしまう(笑)。ヴァネと安くんはダニエル監督の最新作『ドラゴン・スクワッド(猛龍)』にも続けて出演した(詳しくはnancixさんこの記事)というから、これも日本で観てみたい。
しかし、アクションはガシガシ魅せるダニエル監督なんだが、欠点はラブシーンの詰めの甘さである。アクションさえあればはっきりいってラブシーンはいらんのに(すげー暴言)、『星月』『ファイターズ』そしてこの作品と、中華圏以外からヒロインを呼んでいるせいか、なんかアクションシーンと乖離したアマアマなラブシーンを撮ってしまいがちなのだ。さらに3作品ともヒロインのキャラクターに全然共感できない(大泣)。『星月』の瞳は超甘ちゃんだったし、『ファイターズ』の澪子は意味不明な行動原理の持ち主だったので、もしかして三度同じことを…とか思ったら、キムもやっぱりそんなキャラだった。不倫しておきながら相手が忘れられないなんていうし、ついつい野郎に絡まれてピンチに陥ってはボンドに助けてもらっているし、結果的に自分の学生とデキるし。ヒョンジュ嬢、けっこうかわいいのに、ヴァネともつりあっているのに。キミは韓国の常○姫かよ?って何度つっこんだことか(超暴言)。

今週観たF4の3人(仔仔はまだ主演映画を撮っていないんだっけね?)の中で、一番香港映画でもやっていけそうだと思ったのが、やっぱりヴァネだと思ったのは、主演作が得意そうなアクション映画だったし、髪を短く切って黙々と鍛える姿が香港映画の伝統的アクションに馴染めそうな雰囲気だったからかな。ただこの映画はアクション映画だから、先に書いたようなアクションとラブストーリーの乖離を始め、物語にまとまりがないんだけど(笑。おじいちゃんの回想シーンでのヴァネの軍服姿は絶対サービスだよな)、それはいいか(こら)。まぁ、そんなヴァネもきちんとラブストーリーができれば、えぢやショーン、ダンカンくんの位置に確実に入れそうな感じはあるかな。よくわからんが。
F4といえば台湾ドラマと歌っていうのが一般的印象だろうけど、映画(台湾もそうだけど特に香港映画!)にいっぱい出て、中華圏エンタメをどんどん守り立ててほしいもんです。以上。

原題:少年阿虎
監督:ダニエル・リー
出演:ヴァネス・ウー キム・ヒョンジュ アンディ・オン ショーン・タム ウォン・ユーナン チン・カーロウ マックス・モク アルフレッド・チョン ティ・ロン ゴードン・リュウ

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魂は約束のために単騎で千里を走る。

…すみません、投げやりな題名で

一時期は出歩かなかったけど、最近週末に映画館通いをしているので、この冬から春に公開される映画の予告編をいろいろと観るようになった。もちろん、中華電影の予告もバンバン流れている。今週末からは健さん&イーモウの『単騎、千里を走る。』、2月はサラ金…もとい『PROMISE』こと『無極』、そして3月は霍元甲の生涯を描く『SPIRIT』と、気がつけばこの春まで毎月1本は中華電影が全国公開されるってことに気がついた。でも、単騎は日中合作で、あとは中国映画(になるのか?)…香港映画の全国公開はないんだな(-_-)。
てーわけで今回は、3作品まとめて予告編の感想。

まず、青い空と健さんがステキな『単騎』。そー言えばこれ、春節前日の公開となるので、正当な意味での賀歳片だ。いやー、イーモウによる健さんのための映画だねぇ(こらこら)。配給が東宝ってこともあって、どーも日本映画っぽく見える。当たり前か。
NHKのドキュメンタリーも、日曜にテレ朝で放映されたスペシャルプロモーション番組も見逃したので、いったいどんな出来になっているのかは全くわからないんだけど、『あの子を探して』的路線に健さんがどう絡ませていくか、お手並み拝見。この映画には声のみで貴一ちゃん(健さんの息子役)が出演しているけど、そういえば『初恋のきた道』の予告編ナレーションが貴一ちゃんだったことを思い出した。イーモウとはそのへんのつながりもあるのかー。

お次は『無極』。最近出た公式ビジュアルに、やっとニコが出たと知ってホッとした。今までドンがメインだったので、複雑な気持ちだったのよね。…しかし、ポスター&チラシのデザインは、決していいとは思えないんだけど。
これも物語を知らないままでいるんだけど、予告を観た限りではニコもかなり重要なキャラクターじゃないのー、嬉しいぞぉ。でもリウイエくんはどこ?
真田さんの中国語って…自分で?あとは、これはファンタジーなんでですよー、というのがよくわかる作りになった予告だったと思う。うん。
ところで、ニコのキャッチコピーが「妖艶な美の化身」ってーのはまだ納得はできるとしてもとしても(実はちょっと吹いた。すみません^_^;)、ドンの則巻アラレ嬢並みに豪快な走りっぷりは、この映画の笑いどころととって…いいのでしょうか?(あ、これ書いて敵が何人増えたか…>自分)

そして、こちらも英単語が邦題になっている(でも、オリジナル英題は“Fearless”…うーむ)のがやっぱり気になる『SPIRIT』。これ、伝記映画と思いきや、実は異種格闘技線映画なんすか?リンチェイのカンフーがたっぷり観られるのはいいけど、なんだか格ゲーっぽくならないかどうかが心配。あ、個人的に毎年大晦日に民放でやっている系列の異種格闘技には全く興味がもてない(なんでいつもあんなに騒ぎになるのかが疑問だ。すんませんね流行を知らないヤツで)んだけど、そのへんを好きな人向けにも売っていくのかな?この映画でリンチェイと対決する獅童くんは袴姿で登場していたんだけど、剣術でリンチェイと対決するんだろうか。
あと、久々に辮髪姿のリンチェイを観たけど、さすがに黄飛鴻からずいぶん経ったからふ…じゃなかった、貫禄が出ているなぁ。

まぁ、こんな感想を抱いたけど、予告編ってうまく作れば作るほど本編とは…という傾向もあるし、最近は大作のわりに予告がイマイチと感じるものもあるから、予告を観た時点であれこれ期待してはいけないってわかっている。だからやっぱり本編で勝負ってことになるけど、どーなることやら。『単騎』は週末のレイトショーで観る予定。

あと、香港映画では、久々にステキな邦題が登場して嬉しい『忘れえぬ想い(忘不了)』と、先ごろサモハン・ドニー・呉京の3人組が来日してオトコくさく賑々しかったような『SPL〈殺破狼〉狼よ静かに死ね』が日本に来る。『忘不了』はちょうどジェイ演唱会の前日から東京公開なので、コンサートの前後に観る予定。楽しみだなぁ。

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魔幻厨房、ふたたび鑑賞♪

今週、わが街ではようやくと言うか遅いよー(泣)と言うか『F4 Film Collection 2005 』が上映中。週末にジェリーの『マジックキッチン』とケンの『スカイ・オブ・ラブ』を観てきた。感想はそれぞれリンクをご参照のこと。
というわけで、今回は『魔幻厨房』つけたし感想。

いやー、大きな画面&日本語字幕で観られたのはうれしかったなぁ。小さなTV画面&中英字幕で観ると理解しずらい部分もあったし、クレジットでいろんな発見もあったし。
ただねぇ、F4映画祭なので言語は北京語。ジェリーの生声が北京語で聴けても、サミーやアンディの北京語吹替には複雑な気分。それはともかく、再見してこの映画のジェリーの役どころはそれほど嫌いじゃないな、と改めて思った次第。
あと、映画としてのまとまりはというと、せっかくのリー・チーガイさん香港映画復帰作なのに、これはイマイチかな、と残念に思うところもあった。
仕事も恋も!との意気込みは買うし、サミー&マギーQ&ニコラの女子三人組の行動や会話は『セックス・アンド・ザ・シティ』を手本にしたっていうけど、なんだか節操ないぞサミー!って改めて思ったし、サミーとジェリーの恋の盛り上がらせ方がちょっと遠慮気味(それはジェリー迷への配慮か?)なんて感じるところもあったので。
こんなふうに欠点はあるけど、決してキライな映画じゃない。なんといってもジェリーに対抗すべく?総動員された香港男星の皆さんの顔を見ているだけで楽しくなったし(主演クラスだけじゃなくて、ヴィンセントさんやリクチーさんもいたよね?)、楽しくオシャレなつくりなので、観ていてルンルーン♪(笑)としたくなる。

他に気づいたことをフラッシュで。
○アンディの役どころが元サミーの中学時代の家庭教師だったとは…。あと、ボウリング選手っていう設定は絶対本人のアイディアだったりして(笑)。あと、あの髪の短さには『終極』が思い出される…(『マッスルモンク』『終極』の後なんだよね、これ。じゃこれの後に撮った『江湖』のロン毛は部分的にカツラ?)
○ゲストの皆さんの役どころだとステ監督と秋生さんが一番おいしかった。特にステ監督、あれだけ微笑大サービスしておきながらいざとなって…ってーのは笑ったよ。
○ラ・チッタデッラ(感想エントリのnoeさんのコメントを参照)でのバンド演奏シーン、ピアノを弾いていたのはやはりメインテーマ作曲者のピアニスト榊原大ちゃんだった。(そーいえば大ちゃん、先の朝ドラ『ファイト』にも出演していたなー)あと、神楽坂の料亭での修羅場シーンに流れていた曲に聴き覚えが…と思ったら、梅林茂さん作曲の『居酒屋ゆうれい』のテーマを流用したみたい。
○パンフにロケ先が紹介されていた。香港では中環&上環を中心にロケしたみたい。これは『裏街の聖者』再び?あと、ホンハムにあるらしい『白宮氷室』は行ってみたいんだけど、今もあるのかな?

本日は残りの一つ、ヴァネの『スター・ランナー(少年阿虎)』をやっと鑑賞。この感想はまた後日ね。

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我収到周杰倫無與倫比日本演唱會票。

えー、『無間輪舞曲』のインスパイアぶりが巷にさまざまな波紋を呼び起こしている中(笑)、土曜の午後、約2週間後に開催されるジェイの初日本ライヴのチケットが、我が家へやってきたのであった。
席は…。えーっとぉ、東京国際フォーラムの1階席って40列位あったっけ?てっぺんの列から数えた方が早いかな?ってところです(爆)。お近くの方、よろしくお願いいたします<(_ _)>。せっかく選考抽選で獲ったのにうーむ、と思ったけど、オペラグラス持参ならしっかり観られるか、ジェイのコスプレ(こら)。

中華明星の演唱会に欠かせないものといえば、オペラグラスもそうだけど、なんといっても蛍光棒(大笑)!
最初のうちこそ、中華明星が演唱会で来日公演するたびに使い捨ての蛍光棒を買っていたけど、最近は電池式の蛍光棒(緑色×2本)が出ているので、それを使うことも多い。あと、昨年行った某日本女性歌手の某野球場ライヴ(詳細はこちら)で買った電池式蛍光棒も使えるなーって思ったんだけど、これがかなり派手。ははははは。
…でも、友人たちと一緒に行く時にはどんな歌手でも一緒に蛍光棒をぶんぶん振ってくれるから楽しいんだけど、一人で振っても浮かないかしら(^_^;)。
ま、いっか。

でもそれ以前に、ジェイの新譜『11月のショパン(和訳)』を聴いてないのはまずいかもしれないわ。最近金欠につき買えなかったのよ。あとであーまーぞぉーんにいってぽちしてこよう。

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スカイ・オブ・ラブ(2003/香港=中国)

F4といってまず名前が挙がるのは、やっぱりジェリー仔仔。まーこれって、そのまんま『流星花園』の道明寺と類だからねー(笑)。もちろんケンヴァネスも忘れちゃいけないぞ。
自分がいつ頃F4の固体認識ができたのかと思えば、確か4年前の夏の頃。上京して學友さんの演唱会前に参加したネット仲間のオフ会で、中華芸能の先輩にF4写真集を見せてもらってやっと認識したものだった。そういえば、その先輩はケンがお好きだった…(お元気ですかー小天さん?とここからささやかに手を振ってみる(^o^)丿)。

ワタシは前から言っているように、F4に引っかからない体質なんだが(爆)、やっぱりあの方を彷彿とさせられる顔立ちのジェリーが苦手といっても、『マジックキッチン』の彼はなかなかいいかな?(惚れないけどね)と思うし、意外にもいろんな役どころを演じている仔仔でも、やっぱり一番は太郎ちゃんだよねー、なんて思ってしまう。
じゃ、ケンは?といえば、一番好きな役柄があのえーかげんで若作り?な太郎パパ・和夫が一番なんだが(爆)、ワタシの中ではいまいちインパクトに欠ける。すみません小天先輩、とこの場を借りて謝らせていただきます。m(_ _)m

そんなケンの映画初主演作(…のはず)は、日本でも上映されたファンタジック恋愛映画from韓国の『リメンバー・ミー』の2度目のリメイク(すでに日本でもリメイク済)、『スカイ・オブ・ラブ』。これ、原題は《愛,断了線》、意訳すると“愛が線(交信?)を断つ”と読めそう。ちょっと気になるなぁ。

1981年、上海。大学生の小佳(ジジ)は憧れの先輩聞濤(イ冬大偉)に「無線をしているの」とでまかせを言ってしまった勢いで、無線部にあった古い無線機をつい持ち出してしまう。皆既月食の夜、小佳の持ち出した無線機から誰かの声が流れてきた。彼女に呼びかけたのは家輝(ケン)という青年。顔も知らない二人はお互いに交信し、同じ濱海大学に所属することを知るが、待ち合わせの約束をしても、どうしても逢えない。それもそのはず、家輝は21年後の2002年に生きる青年だったからだ。小佳は聞濤への想いを家輝に相談し、彼は小佳にガールフレンドの宣宣(劉孜)と息詰まっていることを告げる。そんなふうに時空を越えて友情を深めあう二人だったが、ふとしたことから家輝の母親が小佳の親友だった亞琴(陶紅)であり、父親が小佳の思い人だった聞濤だったということを知ってしまう…。

元ネタの『リメンバー・ミー』はもちろん鑑賞済。あれは確か2001年のみちのく国際ミステリー映画祭上映されていて、そこで観た記憶があるなぁ。この頃はもう「韓国映画なら何でも観る!」と頑張っていた頃だった。今はもう…(-.-)*タメイキ*。それはともかく、なにせ観たのもずいぶん前だったので、話もどんなんだか忘れていたんだが(おい)、観て思い出した。…だってまんまだったんだもの(爆)。てーことは日本版の『時の香り』(未見)もまんまな話なのか?えー?
ま、以前、香港映画のリメイクといったら、『星願』が『星に願いを。』になったことがあったり、今でも『つきせぬ想い』も『タイヨウノウタ』になりそうだし、もうすでに『無間道』が『無間輪舞曲』に侵略されつつあること(こらこら!)を考えたら、こーんなことはべーつに大したことじゃねーよなー(笑)。

同じ上海でも、1981年と2002年では全く違う。街の様子はもちろん、人民服の男子学生とズボンにお下げ髪の女子学生の姿が目立ち、いかにも昔な雰囲気の81年と、髪を赤く染めた宣宣と長髪男子の家輝のような姿も珍しくないイマドキの学生たちが、古い図書館で勉強する2002年と比べると、劇中で小佳が「想像できない!」といってしまうのもよくわかる。
でも、人を思う気持ちは21年を経ても同じ。小佳は自分の恋の行方を知ってしまい、そのまま聞濤と別れてしまった。でも、家輝が蘇州の実家に帰り、父・聞濤の古い宝箱から小佳の写真を見つけたことで、彼は小佳の思いを知る。もしかして、小佳がそのまま父に告白していたら、自分は存在しなかったのだろうけど、彼らの気持ちを知ることで、自分も宣宣との関係をみつめなおせた。それにおいては、この交信は小佳にとっては現実を打ち砕かれたものだけど、家輝にとってはよかったことだったんだろう。…悲しいけどね。

とまーこんなふうに書いてみたけど、実際映画としての出来は…うーん、原作映画のよさに隠れちゃったかな?というのが素直な感想かな。
もともと上海が舞台で、香港人のジジ以外はみんな北京語ネイティブってことで、セリフも賑やかな広東語で聞くより生真面目そうな北京語のほうが物語にあっていたから、言葉に関しては文句はないんだけど…、これって、もともと大陸公開を前提とした映画なの?いや、だって、ジジはものすっごくかわいいのに、そのお相手が…、うーん、『初恋のきた道』でのツーイーのお相手並みにお地味(暴言)。大陸TVドラマのスターって言われれば…なんだが、それにしても(以下略)。
ケンはねー、まぁ大陸の人って設定だからね。でも、顔の角度によってはいい表情を見せてくれる。それはよかった。何度も繰り返して出てきた、石の塀を手でなぞりながら歩いていく(ジジも同じことをしていた)場面はいい感じだった。
『ビヨンド・アワ・ケン』が印象的だった陶紅小姐。…うーん、これを観て彼女はやっぱり大陸の人なんだなぁって思った次第。だってお下げ髪と大陸女子学生の定番服が似合いすぎるもん(笑)。できれば現代人の役を演じてほしかった気もするんだけど、それはしょうがないか。はぁ。

そんな感じの映画でした。…で、この映画って、香港と台湾ではいつ上映されたんだろう?

原題:愛,断了線
製作:チャールズ・ヒョン 監督:タン・ファータオ 原作映画:『リメンバー・ミー』 
出演:ケン・チュウ ジジ・リョン トン・ターウェイ タオ・ホン リュウ・ツー

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インスパイア・アフェア 無間輪舞曲

いやー、某ルート(多謝!)を通じてなんとか観ることができましたよ、『インスパイア・アフェア 無間輪舞曲』を(爆)

先にも書いたけど、いくらなんでもこれは日本のドラマで中華ネタじゃないから、こっちで取り上げるのはやめようかなって思ったけど、同好の中華なbloggerの皆様があちこちで交わす言葉(それもツッコミ多し)を聞いたからには、やっぱり中華趣味としては黙っているわけにはいかない。おまけに悪魔がワタシに囁いたのよ、「観ろー、観てからバシバシつっこめー」と。

いや、ワタシは今までも書いてきたように韓流から遠く離れすぎてしまったので、大韓エンタメにも積極的になれず、パク・チャヌク監督の新作も見逃してしまったし、大韓女優では一番好きなヨンエちゃんのドラマも、放映時間が変わったら別のドラマ目当てで観るのを休んでしまった。だから、もう韓流についてはあれこれいいたくないんですよ。いくら女性週刊誌がぺ様だドンだサンウだと騒ごうが。かといって嫌韓流はどうかと思って、いくつかの嫌韓流サイトを見てみたら…うーん(以下略)。
おまけにチェ嬢には個人的にいい思い出がないし中華圏で人気だという豊くんも、そーいえば『冷静と情熱のあいだ』以来4年くらい顔と演技を観てなかったな、まーいいか、とスルーするつもりだったのですよ。ストーリーも発表されていなかったしね。
でも、こういうことになってしまっていたら…観ないで文句を言うならば、観てからあれこれ言うべきだと思った次第なのですよ。

あらすじは省略。あちこちでも書かれているし、公式サイトでも見てください。
ええ、確かに細かいところはかつて“無間道三部作”で観た記憶があるような…ですわ。とくにウォン…もとい石橋凌警部のオフィス!そんなオサレなオフィスは桜田門にあるか?とこのへんをあれこれつついていくと他blogで挙げられていることとダブるので、そのへんは思いっきり省略。つーわけでさっさとツッコミ。

まず一番疑問なのが、なぜ母体は日本のヤクザなのに、中国語で名前をつけているんだ『神狗(shen gou)』って?韓国語でも同じ発音とはいえ、そんな名前を日本の○○なヤクザがつけるとは思えないぞ(ヤクザの皆さんごめんなさい)。これってカモフラージュ?それにしては、24年前の中国はまだまだ共産主義の壁が厚かったはず…。まーブレーンに在日コリアンがいるので(同胞の皆さんは、この設定をどう見るんだ?)、もしかしたら不法入国した中国人も今後登場するのかもしれないけど。
あと、主人公ショウの弟分キョン、じゃなかった、名前忘れたけど佐藤隆太君演じる弟分。彼はどーもアジアンミックスな設定らしいけど、そんなキャラは日本ヤクザに本当にいるのか?それだけの血筋があれば、あれこれネットワークを駆使してなんか商売やってそうな気もするんだが。サイトのBBSでは彼がショウを“オッパ”と呼ぶ謎についてあれこれ議論されているけど、…そんなんこっちはわからんので、どーでもいいですよぉー、なんですが(爆)。
それからチェ嬢&イ嬢演じる姉妹。日本語が喋れる設定らしいけど、あまり喋れなかったらどうして日本の親戚や知人を頼らないの?
…こう思ったのは、実は以前、香港から帰ってきたときに、韓国から来たおばさんに捕まって韓国語でまくし立てられたことがあり、こっちは全然わからないのに、なんで?ワタシはそんなに韓国人顔か?でもわからんもんはわからんぞ!と思ったことがあって。そのおばさん、どーやらこっちに知り合いが住んでいるらしくて、その知り合いを頼るつもりらしかったみたい。それならなんとなくわかるんだけどさぁ、日本人は英語もおぼつかないのも珍しいんだから、誰でも韓国語を喋れるってわけじゃないんだよねー。あ、韓国語っていえば、『はぐれ刑事』で御馴染の岡本麗さん演じる韓流マニアおばさんに質問。韓国語ってハマるとすぐ覚えられて喋れるもんなんですか?アタシなんて香港にハマってもう10年になるけど、未だに広東語は片言&現地では通じませんよ…。

あと、子供の目の前で親が死んでしまう&復讐を誓うのは『黒白森林』だよなぁとか(ついでにフッキーが演じた、ショウ=琢己のパパは日本国籍を得た在日コリアンかと思っていた)、石橋凌警部の「もうすでに狗が潜入しているかもなぁ(うろ覚え)」というせりふを聞いて怪しそうなメンツを探したり、犬のジャスティス(“正義”だよ、ベタな名前だ…)を保護したイ嬢を見て、なぜか『ほえる犬は噛まない』を思い出したり、サムボスにしちゃ妙に若くてハンサムで背が高いぞ…と思ったらもこみちかよ、劇場版ファイズに出ていた!(おいおい『ごくせん』って言えよ)と、あれこれ頭を抱えつつも、しっかり楽しみましたよ(ヤケクソ気味)。

でもねー、もちろんこれでいいわけじゃないんですよ。ハイ。
確かにね、今まで日本のドラマはハリウッド映画からパク…いや、インスパイアされてきましたよ。例えば『ダイアモンドガール(fromキューティブロンド)』とか『愛という名のもとに(fromセント・エルモス・ファイアー)』とか。ちょうど5年前にフェイが日本ドラマ初主演を果たした『ウソコイ』も、『グリーンカード』に似ていたところがあったもんなー。参考はこのページ
日本の1時間連続ドラマが3ヵ月ごとの1クール製作になったのは、多分80年代末にトレンディドラマがバカ受けしたころから増え始めたのだと思うけど、そのあたりからパク…インスパイアものも増えてきたんじゃないかな。いや、物語なんてあちこちにいっぱい転がっているから(乱暴な言い方でスマン)、Aと言うドラマがBと言う映画に似てしまっても、それは偶然ともインスパイアされたとも言い訳できる。でも今回のドラマは、たとえ脚本家さんが香港電影迷であっても、これはちょっとインスパイアの範疇を越えているんじゃないだろうか。

もっとも、これはどっかで聞いた話だけど、ドラマが放映されるまでに製作できるのは2、3話くらいまでというから、今回の騒ぎを製作会社側が察して、4話からテコ入れされるという可能性もある。でも、そのテコ入れがどんなふうに行われるかはわからない。BBSをのぞくと、「ラブストーリーを前面に出して!」という意見が目立つから、もしかしたらそうなるかもしれない。でもそうなって、『無間道』色が薄まっても、最初のアクションとラブストーリーが絡み合わなくなることもある。そう考えた時に私の中に浮かんだのは、あのトラウマ映画『星月童話』だった…。このドラマ、案外あれと同じ轍を踏む可能性は大きいと観たが、いかがなものだろうか?

うーん、今度このネタをアップする時は、『何度でも逢いたくて 星月輪舞曲』にすっかなー(爆)。

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ああ、やっぱり観ておけばよかったか…(-.-)*タメイキ*

ええ、私が愛するあの映画三部作(リンクは総評)とクリソツ!と評判(いや、批判?)のこのドラマを。

すでに隣国の芸能関係に興味を失い、映画すらまめにチェックする気がないワタシは、冬のなんちゃらや美しきなんちゃらに出演したこの方が、日本でイベントをドタキャンしようが時代劇映画の宣伝に駆り出されようが、ドラマに出ようが別に無関心だったんですよ。

でも、あちこちの中華blogであれこれつっこまれているのを読んで、烈しく後悔しましたよ!
「やっぱ観ておくべきだったのかよ!」って!

再放送とか、やってくれんかしらん…。うちの地方じゃ無理かな。
でもそれ以前に、全話観ないでリタイアするのは目に見えているもんな。
(すでに、今月から放映時間が変わったヨ○エちゃんドラマを、その裏の某OJ主演のコメディドラマを観たいためにリタイアした前科あり)

でも、万が一観たとして、感想を書くのはこちらじゃなくて、こっちだと思います、ハイ。
やっぱりここは中華ネタで通したいので。

でも最近ネタがないので、こっちで呟いてみたのである。ほーほほほほほ。

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気づいたら、2周年でした…&小ネタ。

正月気分も抜けてきたけど、中華ネタは少ない(?)この頃、いかがお過ごしでしょうか。
昨日は本blogの2歳の誕生日でした。おめでとう自分!飽きっぽい性格の自分がよくも続けたよ、2年も!これからも頑張ろう、自分!…とたまには自分を褒め称えてみる(爆)。

今後『単騎、千里を走る。』の他、今月(地元)公開のF4映画祭、来月のジェイ演唱会に『無極』などについて書く予定だけど、最近ビデオも観ていないのでネタにつきております。手もとには、レンタルしたホウちゃんの『好男好女』があるのだけど、どうも観る余裕が最近なくて…。旧正月(今年は2月8日だそーです)に備えて《韓城攻略》か『ハッピー・ブラザー』(中国語&英語字幕版)でも観ようかな。
あ、5月以降に観て書いた映画や本の感想も整理して、本館映画コーナー目次からのリンクを貼っておこう。

ついでに小ネタも。
先日こちらの記事にTBいただいたかなさんのblogから、王家衛監督によるシャロン・ストーン姐さん(近作『ブロークン・フラワーズ』)のディオールフィルムのことを知ったので、見にいってみた。…意外にフツーで気が抜けたぞ、家衛よ。てーかシャロン姐さん、キミは幾つだ?と思った次第。ニコール・キッドマン姐さんと同世代くらいか?後で調べとこ。

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『AERA』の特集「活力亞洲電影」に思ふ。

もう最新号が出てしまっていたけど、このネタを。
早いところちゃんと読みたいと思っていた雑誌『AERA』1号の綴じ込み特集「Dynamism of Asian Cinema」を、休み明けの職場で読んだ。
昨年夏の“華流(&韓流)特集”では言いたいことが多少あったけどまぁ頑張っていたよな、とホッとしたもんだが…。なんかこの構成、去年の特集で某方面からご批判でも来たんでしょうか?なんて思ったんですけど…。だって後半のスター特集が妙に力入っているんだもの。

特集の巻頭を飾るのはやっぱりアルファベットの邦題が気になる『無極』。…しかし、ニコやリュウ・イエが登場しないのははなっからわかっていて諦めていたけど、ここは彼じゃなくて、真田さんにトップを飾らせるべきじゃないの?日本人として!しかしこの彼、最初に見たときはけっこういい男じゃんと思ったけど…、ワタシの中ではいろんな意味でかなり評価が下がっているんです、ハイ。やっぱり帰省した時に観た「アダタノハダガァ!スキデェス!」とヤケクソ気味に叫んでいるように聞こえた某化粧品のCMに衝撃を受けたからでしょうか?(ドン好きな方、ホントにごめんなさい!)

でも、その次に登場したイーモウ&健さんの「親子と言うより兄弟?」な二人@『単騎、千里を走る。』のインタビューはいい気持ちで読めましたよ。
中国を旅すると、どこかで必ず「高倉健」という俳優が特別な存在として語られるのを聞いていたので、やっぱり健さんはイーモウにとっても、また中国の人々にとってもスペシャルな人なんだなぁって思った次第。
松竹で『海上花』をプロデュースし、現在はオフィス北野でプロデューサーとして活躍している東京フィルメックスディレクター、市山尚三さんのインタビューでは、中国映画が劇的に変化していることが語られていました。このオフィス北野が出資したジャ・ジャンクー監督の『世界』、ネット上の感想を読むといろいろな意見があったけど、観てみたいんだよなぁ。でもこういう映画は絶対うちのほうには来ないんだよなぁ…(泣)。この市山さんのインタビューが、一番わかりやすく中国とアジアの映画の状況を語ってくれているんじゃないかな。ホウちゃんのインタビューもあったけど、彼は相変わらず日本への信頼が大きいなぁ。こんなに信頼されちゃって答えられるか日本映画界?なんて思っちゃうけど、まぁ、いいか(こらこら)。

しかし、真ん中のページには日本のアジアのコラボレーションがあれこれ紹介されていて、おお、よく網羅したもんだなぁと感心したけど、これをまとめたライターさんに文句が一つ。あのぉ、香港の略称は「香」の方じゃなくて、ずーっと前から「港」の方だったんですよ!成龍さんの映画しか公開されなかった頃から!だから読んでいてすわりが悪くてしょうがなかったです!「日台香」とかいう字に!

なんてしょーもない文句をたれつつ、この記事は終わり。
すみません、なんだか大事な部分をすっ飛ばしているような気もしますけど、中華部分でしか感想書いていませんので…。

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SAYURI(2005/アメリカ)

思えば15年以上前、ビデオで『ラストエンペラー』を観た時、その当時中国語を習い始めたワタシは、北京語でも満州語(と言ってもほとんど知らない)ではなく、英語で話す愛新覚羅薄儀(字はこれでよかったか?)に違和感を感じたことがある。いくらジョン・ローンが英語の方が得意だからって、いくらこの映画がイタリアとアメリカと中国の合作(だったと思ったが)だからって、中国人が英語で話しちゃっていいのかよ、と疑問に思ったことは言うまでもない。
もちろん、その当時は15年後にハリウッドが日本を舞台にした作品を英語で作ることになるとはこれっぽっちも思っていなかった。(…ちょっと待て、『ラストエンペラー』ってハリウッドの映画じゃないだろ?まぁそうなんだろうだけど)その間に日本の会社がハリウッドメジャーを買収したり(数年後に手放したが)、単騎で千里を走る健さんと、今でもそのカリスマ感が輝いている松田優作さんが『ブラック・レイン』に出演したり(日本を舞台にした映画ではこれが一番好きだなー。『ブレードランナー』の監督の作品っていうのもあって)、ウーさんとユンファと成龍さんとリンチェイがハリウッドに進出したり、『マトリックス』のおかげでユエン・ウーピンさんのアクションとワイヤーアクションがもてはやされたり、クエタラが日本を舞台にした『キル・ビル』を作ったりと、ここ15年間にハリウッドで日本や中華圏がかかわる出来事があれこれあった。
その他、日本映画のリメイクがヒットしたりということもあるが、その中でも忘れちゃいけないのが『ラスト・サムライ』。日本人と肩を並べても違和感がない(?)トムクルに甲冑を着せ、二度の白血病発症を克服した渡辺謙さんと、RSCの『リア王』公演でアジア人として初めてイギリスの舞台に立った真田広之さんを世界に紹介したという点でも、記念碑的作品でもあろう。その後謙さんはオスカーにノミネートされ、『バットマン・ビギンズ』に出演してハリウッドでも知られていく。一方真田さんは『無極』出演後、ジェームズ・アイヴォリー作品『ホワイト・カウンテス』(ドイル兄さんがカメラ)、ダニー・ボイル作品『サンシャイン』(ミシェル・ヨーと共演)と、アジアやヨーロッパ方面の作品に呼ばれている。
そんな中、一度は製作が頓挫したある企画が復活した。1999年に日本でも邦訳が出版されたアーサー・ゴールデンによる同名小説を映画化した『Memoirs of the Geisha』こと『SAYURI』である。当初は製作のスティーブン・スピルバーグが監督を兼ね、NYで活躍する日本人バレリーナ、リカ・オカザキさん(だったっけ)が主演と伝えられていたと思うけど、しばらくしたら話を聞かなくなったので、そっか、流れたのかと思っていたらおいおいって言いたくなる状態で…と詳しくは以前書いたエントリーを。
そして、いざ観てみたこの映画…。うーん…(-_-;)。

さゆり 上
さゆり 上
posted with 簡単リンクくん at 2006. 1. 8
アーサー・ゴールデン著 / 小川 高義訳
文芸春秋 (2004.12)
通常24時間以内に発送します。











昭和初期、貧しい漁村に育った千代(大後寿々花)は都の置屋に売られる。厳しい女将(桃井さん)にしつけられ、と置屋一番の芸者イライザ、違った初桃(コン・リー)のいじめに遭いながら、千代は生き別れた姉を探し、都からの脱出を何度も試みる。失意の千代がポニーの丘、じゃなくて橋の上の王子様アンソニー・ウォ…もとい“会長様”(謙さん)と運命的な出会いをしたことで、千代は都一の芸者になり、彼と再会することを生きる糧にする。
15歳になった千代(ツーイー)のもとに、初桃と張り合う芸者豆葉(ミシェル)がやって来て、端女として働く彼女の身を引き受けたいと女将に申し出る。こうして千代は豆葉のもとで芸者の修業を始め、ついに半玉となる。彼女には「さゆり」という名が授けられた。
お座敷デビューを飾ったさゆりは、ついに憧れの会長様と再会する。彼は岩村電器の会長であり、親友である社長の延(役所さん)とともに仕事をしていた。しかし、彼に近づこうとするさゆりを初桃はことごとく妨害し、豆葉はさゆりを延や男爵などの実力者たちに近づけ、彼女を史上最高値で水揚げさせ、初桃や自分を超える一流の芸者に仕立て上げようとしていた…。

">…うーん、これって『キャンディ・キャンディ』+『覇王別姫』+『大奥』ですか?
なぜ千代と初桃はワイヤーに吊られて戦わないのですか(それ違う)?
確かに昭和初期だからとはいえ、なんで初桃姐さんは置屋にいる時の身だしなみがあんなになっていないのですか?
そして、やっぱり女の幸せって好きな人と結ばれることなんですか?

…なんか、そんなことしか書けないなぁ。
いろんなツッコミは他のblogであれこれ書かれているし。

これでわかったね。アメリカ人って、オリエンタルなエキゾチックさが味わえれば、その世界観を演じるのが中国人だろうが日本人だろうが韓国人だろうが構わないってことが。でも、その舞台となった我々には、それが通じないのは当たり前。だから、この映画が巻き起こしたゲイシャ・ムーブメントに対してクールになってしまうんだよね。はぁ。これってアメリカ的なグローバリズムに、アジア文化も巻き込まれてしまっていることかしら。それは悲しいなぁ。
でもさ、そんな我々だって、同じような認識、つまり自国以外のアジア文化を混合してしまうことだってある。だってそうじゃない?香港明星の話をすると、一般の人には「それ、韓流スター?」なんて言われた経験ってよくあるもの(泣)。それと同じかな。…いや、違うと思うぞ。

ではキャスト感想。
“水の目をもつ娘”を実現化するために、青いコンタクトを入れたツーイー。…あのー、わけあって唐の国からやってきた「ワタシ、お姫サマー。」の狸姫の方が和装が似合っていたと思うんだけど。半玉時代からのオダンゴ髪が、よけいに彼女の外見的にきつい部分を強調させてしまっているように感じる。あと、キャラ的には教養もあって機転もききやすいみたいだけど、そういう部分はイマイチ伝わってこないのはなぜ?
コン・リーの初桃は、ええ、もう先に書いたようなはしたない身だしなみがもう見ていられなくて。あと、キミは芸者じゃなくて女郎か?と問いたくなるくらいに発言が下品だし。『エロス』の娼婦役がよかっただけに、かなり…(泣)。しかし彼女が日本人役を演じると、なんでいつもヘンな着つけになってしまうのだろうか?(過去、『テラコッタウォリア』で演じた日本人女子大生役でも、ヘンな袴をはいていたし)
ミシェル姐さんの豆葉姐さん、キャラとしてはいいのに、着物を着るとミシェル姐さんが意外にもバタくさい顔立ちだったと改めて気づかされた次第。なんか着物姿よりも、宝塚の男役をやってほうが似合ったのではないのかと思ったのはワタシだけでせうか?(ヅカファンの方すみません)
日本人キャストも書こう。謙さんはワイルドな風貌の中にも見事なまでに気品を漂わせた「王子様」っぷり。日本でもなかなか振られないんじゃないか、こんな役は。でも、あまりにも王子様なんだよなー、それもどうかなぁ。それだったら役所さんが特殊メイク(なんとなく『夜半歌聲』でのレスリーの特殊メイクを思い出した)までして演じた延さんのほうにひかれるなぁ、個人的には。でも、いつもの役所さんですねー。ま、ハリウッド映画でそれが見られるのも悪くないか。なんてったって彼はパルムドール受賞作品に出ていた男。さらにはカンヌにおけるトニー・レオンのライバルですから(^o^)丿。
かおり姐さんはうまいなぁ。彼女はこの映画にあたってマーシャル監督やスタッフに日本人の礼儀作法を事細かに伝えたという。さすがだ姐さん、そうでなければ。…まぁね、それがなかなか伝わらなくてああなっちゃったのは惜しいけど。その心意気やよし!だよね。アンニュイなかおり姐さんは、ミシェル姐さんやムイ姐さんとはまた違っていて、やっぱりかっこいいのであった。
パンプキンという英語名はなんとかしてほしかった、おカボちゃんの工藤夕貴ちゃん。ワタシは彼女がちょっと苦手だったんだけど、この演技で少し夕貴ちゃんを見直した。彼女もハリウッドに渡ってホントに苦労していたんだなぁ、ってことを考えると、あえて脇でしっかり締めたところに感心しちゃって。彼女の今後も注目したいもんだ。…それでもあまり好きじゃないんだけどね、まぁそれはそれとして。

しかしこれ、やっぱり英語でしゃべらせる意義がよくわからなかったなぁ。吹替えで観ればまだ安心できたのかなぁ?…って、イニDはやっぱり原語で観るべきって言った自分が、こんなこと言っちゃいけないか。はははのは。

原題:Memoirs of geisha
監督:ロブ・マーシャル 製作:スティーブン・スピルバーグ 原作:アーサー・ゴールデン 音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:チャン・ツーイー 渡辺 謙 ミシェル・ヨー 役所広司 桃井かおり 工藤夕貴 大後寿々花 ケネス・ツァン ケーリー・ヒロユキ・タガワ マコ コン・リー

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早くも決定?今年のカンヌ追っかけ(笑)

わははははー!これはビックリ!ってニュースを発見。

asahi.com: 今年のカンヌ映画祭審査委員長に香港のウォン・カーウァイ監督

昨年のカンヌの頃、そろそろアジアから審査委員長を…とかなんとか、日記に書いたことがあるんだけど、さすがに王家衛が審査委員長になるとは思わなかったよ。もしかして日記読んでた?ジル・ジャコブ組織委員長さん。(読んでないって!)

もっとも、カンヌの出品作は組織委員があれこれ選ぶらしいので、家衛にはそこから選ぶ権限がない。最終的に選ばれ、カンヌで上映されるコンペ作品から彼のお眼鏡にかなったモノが選ばれるというから、どんな作品が選ばれるのかに注目かな。そのへんを追っかけていくかね。
日本や中華圏ではどんな作品が出るのだろうか?日本からは『誰も知らない』の是枝監督の新作『花よりもなほ』あたりが堅いんじゃないかって噂はあるけど、どーだろーねぇ…。

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今年は戌年じゃなくて豚年だ、ぶぶぅ。

と、一見中華blogらしからぬタイトルだけど、実はしっかり中華ネタざんす。

『ボクカレ』を観に行った時に、噂の愛すべき香港豚ちゃん、マクダルくんをゲットしちゃったのである
はい、実は2年前の東京国際アジアの風で上映された香港製造動画(アニメ。あ、これは当て字だ)映画『マクダル パイナップルパン王子』のチラシをもらってきたってことなのだ。
いやぁ、やっと日本公開されるのね。なんとかして観たいもんだなぁ…。
しかもTV版『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』までDVD化とは!さらに同名の絵本も朝日新聞社から発行されるとは!

そうか、今年は華流と同時に豚流がくるかも知れんぞ(大嘘)。AERAにはぜひこの流れを韓流の代わりに記事にしていただきたいものだ(爆)。

ちなみにマクダル後援会長は、以前書いた『江湖』日本版イメージソングでお馴染み(こらこら)のボニピンちゃんでーす(はぁと)。ボニちゃんのコラムにマクダルが紹介されていますよん。

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僕の恋、彼の秘密(2004/台湾)

クリスマスを前にした某日、TVでエルトン・ジョンが長年のパートナーだった男性と結婚したというニュースを観た。エルトンさんがゲイであるということはずいぶん前から知られていたが、それとあわせてジョージ・マイケルのことも紹介されていた。ワタシはそのニュースを同僚(同年代の女性)と観ていたのだが、彼女は「ジョージ・マイケルがこっちの趣味(もちろんゲイ)だったって、ちょっとショックだった」と呟いたので、それに「アタシは知ってたよ。でも男の人と結婚してもいいんじゃなーい」と言ってフォロー(?)してあげた。

以前からチョコチョコ書いてきたように、ワタシには多少腐女子的性質があるので、ゲイものにはまったく抵抗がないし、同性愛にマイナスイメージを持っていそうな人には多少フォローしたりする。なぜゲイものが好きかを説明すると長くなるので書かない。作品名を挙げれば『ブエノスアイレス』や『美少年の恋』、『藍宇』や『ハッシュ!』(これは日本映画だ)が好き。
こんなワタシでも、実は日本のボーイズラブものがちょっと理解できなかったりする。それは、ただ男同士でラブラブなだけで、ひたすらアマアマな展開が多いので、恋愛ものが苦手な人間にはつらかった。…でも、たまにはそういうのもいいのかもしれないなぁ、と思ったのが、今年の映画始めとして観た『僕の恋、彼の秘密(以下ボクカレ)』だった。

17歳の学生ティエン(トニー)は、友人ユー(キング)を頼って台北にやって来た。目的は素敵な恋をするため。早速、出会い系サイトで知り合ったケビンに逢ってみたけど、いきなり刺激的なことを言われて怖気づいてしまう。そんな彼はユーの働くゲイクラブでプレイボーイの香港人バイ(ダンカン)に出会う。ユーの仲間でフィットネスおたくのアラン(ジミー)の紹介でスポーツクラブで働き始めたティエンはそこでも偶然にバイに出会い、バイもまた本気でティエンに恋をしてしまう。どんな男とでも平気で寝られるのにキスだけはできないバイは、ティエンと初めてのキスをして、ティエンもまたバイと初めての夜を過ごす。
しかし、その次の朝、バイは消えていた。実はバイには、ある秘密があったのだ…。

製作時は23歳の若さだったという女性監督DJチェン(もしかしてロビン・リー監督より若い?)によると、これは台湾初のゲイ映画だという。…そう言われれば、あのツァイ・ミンリャン監督は、ゲイを登場人物にすることはあっても、決してそれをテーマにしては映画を作らなかったっけ。
しかし、見事なまでにボーイズラブな映画だった!だってさー、女性の登場人物は皆無。バリバリのゲイっぽい人たちも出てくるけど、主人公が魅かれるのは美青年。一応悩むけどあんまりたいしたことがない。恋した相手の秘密も実は○○○○○○○ないし(ネタばれになるので伏字)、そしてハッピーエンド。ほーら、ボーイズラブの要素てんこ盛り。ロケ先には台北のゲイクラブも登場するけど、それは大して重要じゃないような気もするし(おいおい)。
「愛する人がいれば、それが男か女かは関係ないんだ」という、『ブエノスアイレス』によせたレスリーの有名な言葉があるけど、要するにそーゆーことで、この映画を観るにあたってはあまり深く考えちゃいけないんだ。だから素直に二人の恋の行方にドキドキし、ハッピーエンドにホッとしちゃっていいのだ。…っていいのか、そういう結論で(笑)。まぁね、新年からしんどい映画を観るより、かわいい映画を観たいもんな。

ティエンを演じるトニーくん。最初は垢抜けない少年として登場するけど、台北で青春を謳歌していくうちにどんどんと表情もルックスも変わっていく。失恋した親友ユーのためにせっせとラーメンを買って慰めてあげるくだりがかわいい。そのユーを演じるキングくん、わかりやすいオネェキャラが笑える。しかし誰かに似ているなぁ、誰だろう。トニーくんとキングくんは台湾ゲイ文学を代表する白先勇原作によるドラマ『ニエズ』にも出演していて、それがこの映画へのきっかけになったというから、実は台湾って思った以上にゲイカルチャーの一般的開放が進んでいるんだなぁと思った次第。(そーいえば『ホールド・ユー・タイト』でも、台湾でゲイの白人と知り合うくだりが出てきていたっけねぇ)
そして、“にやけ顔のダンカン”とワタシがひそかに呼んでいるダンカンくん。なぜ“にやけ顔”なのかといえば、『靴に恋する人魚』でのビビスー姫の寝顔を見つめるにやけ顔があまりにも印象的だったからなんだけど、ここでもそのにやけ顔は健在(大笑)。と言ってもこの映画は『靴』や『七剣』より前なんだけどね。イケイケ気味な登場シーンや長髪から「ちょっとジェ○ー入ってる?」なんて思ったもんだが(F4迷に怒られるか?)、中盤からのにやけ顔連発に妙に安心するのであった。今後は『七剣』続編を控えているというので、これからはそのにやけ顔で香港映画界にも旋風を巻き起こしてくれ、ダンカンくん(こらこら)。
そうそう、毎日インタラクティブにダンカンくんのインタビューがあったけど、役柄の参考として『ブエノスアイレス』を観ていたらしい。…つーことはバイの演技にはレスリーやトニーの役どころも取り入れているってことか?(多分違うと思う)

あと、最後にもうひとつ。ティエンが自分の恋人との初めての夜のためにずっととっておいたあるものを見て改めて思った。やっぱり日本の若者もこれをしなけりゃ…、ってこれより先では『ホールド・ユー・タイト』で言ったことをもう一度繰り返すことになるので、ここで終わり。

原題&英題:17歳的天空(Formula 17)
監督:DJチェン(陳映蓉) 脚本:ラディ・ユウ
出演:トニー・ヤン ダンカン・チョウ キング・チン ダダ・ジー ジミー・ヤン ジェイソン・チャン

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祝[イ尓]新年快樂!

このblogをいつもごらんの皆様、または何かの検索で偶然ここに行き着いてしまった方も合わせて、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

今年、というかこの正月からの予定は、2日に『僕の恋、彼の秘密』を観て、そのうちにまだ観ていない『SAYURI』を観るってことで。あと、下旬には健さん&イーモウの『単騎、千里を走る。』も控えている。ジェイの演唱会と『無極』もある。…こーやって書いてみると、実は結構忙しい?でも、何か物足りないなんていっちゃうと、贅沢すぎるかな。

今年も中華芸能&グルメ道まっしぐらで参ります。でも香港へ行く時期は今のところ未定…。いつ行けるのかしらん、ホントに。

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