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僕の恋、彼の秘密(2004/台湾)

クリスマスを前にした某日、TVでエルトン・ジョンが長年のパートナーだった男性と結婚したというニュースを観た。エルトンさんがゲイであるということはずいぶん前から知られていたが、それとあわせてジョージ・マイケルのことも紹介されていた。ワタシはそのニュースを同僚(同年代の女性)と観ていたのだが、彼女は「ジョージ・マイケルがこっちの趣味(もちろんゲイ)だったって、ちょっとショックだった」と呟いたので、それに「アタシは知ってたよ。でも男の人と結婚してもいいんじゃなーい」と言ってフォロー(?)してあげた。

以前からチョコチョコ書いてきたように、ワタシには多少腐女子的性質があるので、ゲイものにはまったく抵抗がないし、同性愛にマイナスイメージを持っていそうな人には多少フォローしたりする。なぜゲイものが好きかを説明すると長くなるので書かない。作品名を挙げれば『ブエノスアイレス』や『美少年の恋』、『藍宇』や『ハッシュ!』(これは日本映画だ)が好き。
こんなワタシでも、実は日本のボーイズラブものがちょっと理解できなかったりする。それは、ただ男同士でラブラブなだけで、ひたすらアマアマな展開が多いので、恋愛ものが苦手な人間にはつらかった。…でも、たまにはそういうのもいいのかもしれないなぁ、と思ったのが、今年の映画始めとして観た『僕の恋、彼の秘密(以下ボクカレ)』だった。

17歳の学生ティエン(トニー)は、友人ユー(キング)を頼って台北にやって来た。目的は素敵な恋をするため。早速、出会い系サイトで知り合ったケビンに逢ってみたけど、いきなり刺激的なことを言われて怖気づいてしまう。そんな彼はユーの働くゲイクラブでプレイボーイの香港人バイ(ダンカン)に出会う。ユーの仲間でフィットネスおたくのアラン(ジミー)の紹介でスポーツクラブで働き始めたティエンはそこでも偶然にバイに出会い、バイもまた本気でティエンに恋をしてしまう。どんな男とでも平気で寝られるのにキスだけはできないバイは、ティエンと初めてのキスをして、ティエンもまたバイと初めての夜を過ごす。
しかし、その次の朝、バイは消えていた。実はバイには、ある秘密があったのだ…。

製作時は23歳の若さだったという女性監督DJチェン(もしかしてロビン・リー監督より若い?)によると、これは台湾初のゲイ映画だという。…そう言われれば、あのツァイ・ミンリャン監督は、ゲイを登場人物にすることはあっても、決してそれをテーマにしては映画を作らなかったっけ。
しかし、見事なまでにボーイズラブな映画だった!だってさー、女性の登場人物は皆無。バリバリのゲイっぽい人たちも出てくるけど、主人公が魅かれるのは美青年。一応悩むけどあんまりたいしたことがない。恋した相手の秘密も実は○○○○○○○ないし(ネタばれになるので伏字)、そしてハッピーエンド。ほーら、ボーイズラブの要素てんこ盛り。ロケ先には台北のゲイクラブも登場するけど、それは大して重要じゃないような気もするし(おいおい)。
「愛する人がいれば、それが男か女かは関係ないんだ」という、『ブエノスアイレス』によせたレスリーの有名な言葉があるけど、要するにそーゆーことで、この映画を観るにあたってはあまり深く考えちゃいけないんだ。だから素直に二人の恋の行方にドキドキし、ハッピーエンドにホッとしちゃっていいのだ。…っていいのか、そういう結論で(笑)。まぁね、新年からしんどい映画を観るより、かわいい映画を観たいもんな。

ティエンを演じるトニーくん。最初は垢抜けない少年として登場するけど、台北で青春を謳歌していくうちにどんどんと表情もルックスも変わっていく。失恋した親友ユーのためにせっせとラーメンを買って慰めてあげるくだりがかわいい。そのユーを演じるキングくん、わかりやすいオネェキャラが笑える。しかし誰かに似ているなぁ、誰だろう。トニーくんとキングくんは台湾ゲイ文学を代表する白先勇原作によるドラマ『ニエズ』にも出演していて、それがこの映画へのきっかけになったというから、実は台湾って思った以上にゲイカルチャーの一般的開放が進んでいるんだなぁと思った次第。(そーいえば『ホールド・ユー・タイト』でも、台湾でゲイの白人と知り合うくだりが出てきていたっけねぇ)
そして、“にやけ顔のダンカン”とワタシがひそかに呼んでいるダンカンくん。なぜ“にやけ顔”なのかといえば、『靴に恋する人魚』でのビビスー姫の寝顔を見つめるにやけ顔があまりにも印象的だったからなんだけど、ここでもそのにやけ顔は健在(大笑)。と言ってもこの映画は『靴』や『七剣』より前なんだけどね。イケイケ気味な登場シーンや長髪から「ちょっとジェ○ー入ってる?」なんて思ったもんだが(F4迷に怒られるか?)、中盤からのにやけ顔連発に妙に安心するのであった。今後は『七剣』続編を控えているというので、これからはそのにやけ顔で香港映画界にも旋風を巻き起こしてくれ、ダンカンくん(こらこら)。
そうそう、毎日インタラクティブにダンカンくんのインタビューがあったけど、役柄の参考として『ブエノスアイレス』を観ていたらしい。…つーことはバイの演技にはレスリーやトニーの役どころも取り入れているってことか?(多分違うと思う)

あと、最後にもうひとつ。ティエンが自分の恋人との初めての夜のためにずっととっておいたあるものを見て改めて思った。やっぱり日本の若者もこれをしなけりゃ…、ってこれより先では『ホールド・ユー・タイト』で言ったことをもう一度繰り返すことになるので、ここで終わり。

原題&英題:17歳的天空(Formula 17)
監督:DJチェン(陳映蓉) 脚本:ラディ・ユウ
出演:トニー・ヤン ダンカン・チョウ キング・チン ダダ・ジー ジミー・ヤン ジェイソン・チャン

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コメント

はじめまして。
「僕彼」かわいかったですね~。
もう、「かわいかった」しか感想がないくらいかわいかった!

ユーくんは「美少年の恋」のウェンディにちょっと似ているような気がしました(役回りのせいでしょうか?)

投稿: ginger | 2006.01.06 09:51

gingerさん、はじめまして。
個人的にはあまりらぶらぶな映画は観てて恥ずかしくなる時もあるのですが、さすがにこれは違いました。たまにはかわいい映画も観なければ、って気分ですね。

そういえば『美少年』のウェンディもちょっとオネェが入った役どころでしたねぇ。もちろんユーとは違う俳優さんであることはいうまでもありませんね。

投稿: もとはし | 2006.01.08 01:54

女性がゲイの世界を覗くのはゲイへのセクハラですよ。不快なのでやめてください。

投稿: ゲイ | 2014.11.12 04:36

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 あらすじ  恋に夢見る純朴な田舎育ちのゲイ少年、ティエン(トニー・ヤン )が、ネットで出会った相手に会うため都会の台北へ。  しかし、初恋はむなしいもの。ダサさや、都会人には重過ぎる気持ちを理由にあっさりフラれる。  とは言え、都会に出会いはつき物。  クラブのプレイボーイで、「一度寝た男とは二度と寝ない」主義のバイ(ダンカン・チ..... [続きを読む]

受信: 2007.05.06 18:39

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