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2005年8月

広州殺人事件(1994/香港)

最近、毒を吐きまくるエントリーが続いたので、久々に映画の感想を。『トリック大作戦』に続いて星仔映画を鑑賞。

日本でいえば大岡越前にあたるという中国宋代の名判事、包青天(パウ・チンティン。北京語だとパオ・チンティエン)。90年代前半に台湾や中国を訪れた時、TVでこの人の名前をよく見かけた。当時は、台湾のTV局が作ったドラマ『包青天』が台湾のみならず、中国や香港でも大当たりしていたそうだ。色黒の顔と、額には星型のアザ。振り向きざまに白いあごひげをなでていた、この「謎のおじさん」の正体を知ったのはつい最近である。ははははは。
金庸原作の『鹿鼎記』など、時代劇も多く作っていた星仔が、1994年のイースター休暇にあわせて作ったこの映画は、その“正義の判事・包青天”を星仔がやったらどーなるか?という目的で作られた映画じゃないのかなー。

宋代の名判事、包青天の血をひく由緒正しい家柄(のはず)のパウ・ロンシン(星仔)は広州の若き代理判事だが、賄賂をもらえばすぐ判決をひっくり返してしまうダメダメの悪徳判事。おかげで街での評判はメチャクチャ悪い。
チッ家の体の弱い息子(ティン・カイマン!?)のもとに美しい嫁チンチョン(張敏)が嫁いだ日、ロンシンは盗賊を追って式に殴りこんできた武闘派判事パウ・ジータウ(カムコン)を撃退し、名誉を回復して賞賛を浴びる。
その3ヵ月後、チッ家でなんと一家のうち13人が皆殺しとなる凄惨な事件が発生。生き残っていたのはチンチョンと義母の従兄弟のションワイ。ロンシンはションワイを逮捕する。しかしションワイは提督の息子。そこでションワイについた弁護士フォンは事件を偽装し、チンチョンの仕業に仕立て上げてしまう。チャン正判事(黄一飛!)はチンチョンに3ヶ月の極刑判決を下し、ロンシンを停職させる。 ロンシンと年上の甥(!)のヤウワイ(マンタ)は彼女の冤罪を証明するが、それももみ消され、街を追われる。
雑技団の兄と妹(クリスティ)に救われ、なんとか難を逃れるが、スッカラカンのロンシンは無銭飲食を見つかり、娼館の下働きにまで落ちてしまう。しかし、娼館の女将の名弁論に判決をひっくり返すヒントを見つけたロンシンは、マシンガントークを鍛えに鍛え、さらに娼館にやってきたパウ・ジータウと時の皇帝の親王の協力を取り付けて、大逆転を狙う…。

お調子者でずるがしこい主人公が痛い目に遭い、堕ちるところまで堕ちた果てに、復活のヒントをつかんで一発大逆転!という星仔映画の黄金パターンを見事に踏襲した映画。だからつまらないわけがない。 この映画の見どころは星仔の堕ちっぷりと急激な復活劇かなぁ。弁舌を磨くシーンには大爆笑だし。娼館の女将って、いつでもどこでも口が達者じゃないと商売できないんだなぁ、なんて思ったのはいうまでもなく。
それ以外にもこの映画、台詞に頼るギャグが多いようなので、字幕と比べて「あ、ここってもしかして香港&広東人大爆笑のところ?」なんて思ったところも多少。ああ、広東語、多少でも聞き取れるようになりたいものです。ハイ。あと、あきらかに星仔より年上のマンタが「おじさん!」と呼ぶたびに笑ったのはいうまでもなし。
実はこの映画、未公開映画のための資料として活用している『香港電影広告大鑑』の解説に、「この手の判事ものは最後に罪人に無残な刑罰が与えられることが多く、ゆえにこの映画でもコメディなのに大スプラッタ場面がある」といったようなことがあったので、スプラッタ嫌いの自分としてはラストまで見ることができるかどうか不安だったのだけど、さすがに日本だからか、その手の血を見るシーンはカットされていた。ああ、よかったわ…。

原題&英題:九品芝麻官/白面包青天(Hail the judge)
監督:ウォン・ジン
出演:チャウ・シンチー ン・マンタ チョン・マン クリスティ・チョン チョイ・カムコン ウォン・ヤッフェイ ティン・カイマン

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香港の廟街で、「泣ける純愛映画ブームなんて大嫌いだ」とつきせぬ想いをさけぶ

えー、一昨日は『ハチミツとクローバー』映画化の知らせを聞き、非常に萎えまくっていたことを日記blogに書いていたのだけど、昨日の夜、寝る前にそれ以上に萎えまくったニュースをKEIさんのdriftingcloudsの「『つきせぬ想い』のリメイクが進行していたらしい… 」で知りました。

一応、こちらにも情報ソースを。

 YUI、主演で女優デビュー&主題歌担当決定!(fromサンスポ)

2月にフジテレビ系月9ドラマ「不機嫌なジーン」の主題歌で鮮烈なデビューを飾ったシンガー・ソングライター、YUI(18)が、来年公開の映画「タイヨウノウタ」(小泉徳宏監督)の主演で女優デビューすることが25日、分かった。同映画は、1993年に香港アカデミー賞を総なめにした香港映画「つきせぬ想い」をもとにしたラブストーリー。YUIは主題歌も担当、異例の大抜擢に「自分なりに精一杯頑張ります」と気合を入れている。

★物語

色素性乾皮症(通称XP)患者である高校生・薫(YUI)は、太陽の光を浴びると死んでしまうため夜しか出歩けない。昼は家に引きこもり、歌うことだけを生きがいにして毎晩ストリートミュージシャンとして路上に立っていた。だが、あるとき、同級生の孝治(塚本)と出会い、恋に落ちる。両想いになった2人。だが、病気のことを知らない孝治は薫を明け方まで連れまわし…。

そうそう、ラウチン役、違った相手役は塚本高史くんです。うーむ、トロ(ベニチオ・デル・トロ)でもなければ、ミヤ(宮沢和史)でもねーのか…(違)。ってそれ以前に日本の隅っこで叫んでいいっすか?

これのどこが『つきせぬ想い』のリメイクなんですか?(怒)

『つきせぬ』と肩を並べるアジア純愛映画の傑作『八月のクリスマス』も日本でリメイクされるけど、これが比較的オリジナルに近い(山崎まさやんはハン・ソッキュと比べて若すぎる気もするけどね)雰囲気で作られるのに対して、この映画は題名はおろか、オリジナルのよさが全く無視されているように思えてならないのはなぜなんだろうか…。
昨年の今頃は、リメイク話ネタで「主役はやっぱりミヤかトロがいいと思うかいかに?」とか、「ヒロインの家族は東京下町都都逸一家とか青森津軽三味線一家とか?」とか「沖縄民謡の一家ってのはどう?」とか、KEIさんたちと盛り上がっていたのが…。

なんか、2年前の『星願』→『星に願いを。』リメイク時の悪夢が、再び甦ってきました…。どこかの配給会社さん、いっそこの純愛ブームに乗って、《新不了情》を改めて買って、劇場公開してくれませんか?って無理かなぁ(T_T)。

しかし、無間道ハリウッド版『The Departed』の話を聞くたび、「ハリウッドもネタ切れだなぁ」と思ってたけど、やれやれ、日本映画界もホントにネタ切れなんだなぁ、と改めて思った始末。フゥ…。

追記:きたきつねさんの記事でも取り上げられています。そうですね、改めて邦題をつけてオリジナルを公開というのもいいかと思いますね。

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愛と怒涛の香港映画日本公開&映画祭ラッシュの季節、そして大いなる謎の「香港映画祭」。

夏ももうすぐ終わり。でも、中華電影好きにとって、今年はこれからのお楽しみが多い。

まずは各中華blogでも賑わっているように、『イニD』を始め、これから年末まで、日本で劇場公開される香港映画がたくさんあるのだ。
整理&把握も兼ねて書き出してみると、いよいよ成龍さんJr・ジェイシーくんが日本初上陸する『花都大戦・ツインズエフェクト2(千機変2)、『イニD』と同じくベネチアに出品される『セブンソード(七剣)、アンディ・学友・えぢ・ショーンの『ベルベット・レイン(江湖)、アンディ・サミー・ジョニーさんトリオ最後の作品と言われている『イエスタデイ、ワンスモア(龍鳳門)、昨年の東京国際の興奮再び!の『ブレイキングニュース(大事件、リンクはここで書いた感想)』、続いてリッチー主演作の『シルバーホーク(飛鷹)、そしてまさかこの映画も来るとは!と驚いた(邦題にも)『恋のブラジャー大作戦(絶世好Bra)…他にも何かあったかな。《Bra》を除けばほとんどここ1,2年に製作された作品ばかり。《七剣》なんて純粋香港製造映画にしては珍しく、香港公開からたった3ヵ月で日本公開される。これも巨匠ツイ・ハークのネームバリューか?(笑)
ちょっと目を広げて中国や日本の作品に目を向けても、台湾&大陸明星が日本明星と共演の『アバウト・ラヴ(関於愛/恋愛地図)えぢが(多分)初めて日本人役に挑戦する『同じ月をみている』そしてリュウ・イエ&ツーイーにトロさん(仲村トオル)共演の『パープル・バタフライ(紫胡蝶)と公開作品がかなり充実している。あ、中国映画『世界』もあったか。
いやぁ、ありがたいよホント、ここ2,3年は日本で公開される香港映画の本数もぐっと減り、最近は韓流映画(あえてこう呼ぶ)ばっかりで、いくら自分がアジア映画好きとはいえ、これじゃ偏りありすぎじゃんかー!だと不満たらたらだったからね。これも無間道三部作にイーモウの武侠二部作(英雄&十面埋伏)の世界的ヒット、日本での星仔の知名度アップに成龍さんのニューポリ(香港国際警察)、そして『イニD』日本公開のおかげだわ、と思わず香港方向に拝んでしまう(嘘)もとはしであった。
あとはクリスマスに向けて《地下鉄》を日本公開してくれれば、もう言うことなしなんだけどね…。原作はジミーだし、トニーや張震の他には『部屋においでよ』で台湾ドラマ迷には御馴染のファン・ジーウェイ(台湾映画『最愛の夏』『きらめきの季節・美麗時光』にも出演)も出ているしさぁ。…ま、それはひとまずおいておこう。

さらに、映画好きにとっては嬉しい秋の映画祭シーズンがやって来る。
これから日本で行われる映画祭については、もにかるさんのHong Kong Addict Blogこの記事に詳しいけど、今年は日本各地で硬軟取り合わせたいろんな映画祭が行われるのだなぁ、すごいよなぁ、と実感するのである。
その中でも、ワタシが期待しているのは、前に書いた繰り返しになるけど、ここ最近香港エンタメ特集をゲストつきで行ってくれる地元の「みちのく国際ミステリー映画祭」(10/14~16)と昨年の「アジアの風」の充実ぶりが嬉しく、観た作品にも当たりが多かったので、大いにエキサイトしてしまった「東京国際映画祭」(10/22~31)。みちのくにはぜひとも3年連続で香港明星をゲストに呼んでほしい(あるいはジョニーさん映画特集も組んでもらって、ジョニーさんやヤムヤムを呼んでもらったりして)と思うけど、どうなるのかなぁ。「アジアの風」も心配。なぜなら、今年は上に書いたような香港映画の新作日本公開ラッシュだし、さらに現地で製作された香港映画の総数が昨年より少ないと聞くし、もしかしたら昨年とは全く違う傾向のラインナップになってしまって、上映される香港映画の数はぐっと減ってしまうのかもしれない。
それでもやっぱり楽しみ楽しみ、と思いたいのは言うまでもない。

でも、ちょうどその間に挟まるようにして開催される、ある映画祭。それは香港映画祭(10/18~)である。
ちょっと調べてみたところ、この映画祭の主催ってタブロイド版のニューズペーパーを発行している出版社なのね。これは中国語教室で見せてもらったことがある。よくわからんけど大陸系なのかなぁ。さらに今年からエンタメ系雑誌を創刊し、香港や台湾の明星をひいきにしてくれているようだ。今年からっていうと、まさに“華流”狙いなんすか?…ま、それはいいか。
しかし、なぜこの忙しい時期に映画祭をやるんだ?と不思議に思ったのは言うまでもない。そのスケジュールと上映作品もやっと発表されたのだが…、うーん、申し訳ない、一生懸命にPRしている主催者さんにはホントに悪いと思うけど、あえてつっこもう。

なぜ、旧作&ビデオリリース済み劇場未公開作品中心のラインナップなんでしょうか?

確かに、国際や他の映画祭とももろにぶつかっているし、上にも書いたような事情から新作を捕まえてくるのはホントに難しいんだろうと思う。旧作中心になってしまうのもある意味仕方がない。でも…、やっぱり上映権の問題というのもあるのかなぁ、このラインナップだったら、もうちょっと昔の作品もくっつけて、三百人劇場で1年おきに行われている「中国映画のすべて」の香港映画ヴァージョンくらいの規模にしちゃってもよかったんじゃないかなぁ。
で、さらに言えば、個人的にはこのラインナップ、「仕事休んで新幹線代払っても観に行きたい!」という動機に欠けているような気がしたの。
まぁ、ワタシはトニー・レオンの迷だから、どこかで「梁朝偉電影節」なんてやってくれたら、それこそ有休とって新幹線で駆けつけるし、どこかの映画館で「ジョニー・トウの世界」とかやってくれたり、アジア系映画祭で「香港ジェネックス(大笑)監督 パン・ホーチョン&スティーブン・フォン」とかいう特集があったら、スケジュールが合わなくてもどれか観たいと思うし、「“香港のアンソニー・ホプキンス”黄秋生の軌跡」なんてーのでも、人肉饅頭なんて嫌ーとか言いつつ行っちゃうかもしれない。でも、このラインナップにはそんなこだわりが感じられないんだよなぁ。
まぁ、今まで香港映画なんて知らなかったけど、『英雄』や『無間道』や『イニD』を観て、香港映画も面白いじゃん!と思った若い人に対しては、この映画祭のラインナップは香港映画へのいい入門編になるし、ちょっと香港映画に興味あるっている若者には、是非観に行くことをオススメしたい。 でも、ワタシみたいな年期を経た香港電影迷にとってはどうかなぁ。ほとんどの作品はもう観ちゃった作品だもんねぇ。スクリーンで再見するいい機会といえなくもないけど、うーむ、これもどうかなぁ…と思ってしまうのだ。ビデオ&DVDのみリリース作品の上映方法(プロジェクター使用?)も気になることだし。
やっぱり影迷のこっちとしても、意気のいい新作をスクリーンで観たいので、この映画祭の新作がイーソン&ジャンユー&ジョイの《神経侠侶》だけじゃちょっと淋しい気がするんだよね…(しかもVCD持っているし。一応件の映画祭開催時までに観て、感想アップ予定)。個人的には2001年~今年の未公開作品でちょっと話題になった作品が入ってくれれば(《尋找周杰倫》とか)観に行こうかとも思ったけど。あ、ゲストにロボクーちゃんやセシの他、王晶がいるのにビックリ!それなら王晶映画祭にしてくれたら嬉しい(おいおい)…という気もしたけど、王晶だけ目当てで観るってのはつらいかもな。
やっぱり他の映画祭のラインナップが出揃ってから、行くかどうかどうか決めよう。

ああ、でもいいなぁ。この時期だけ関東人に戻りたいもんだ。つくばエクスプレスも開通したし…(それはあんまり関係ないだろ)。

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イニDのCMって、もしかしたら今日から解禁か!?

いやぁ、今朝はビックリした。
いきなり初めて『イニD』のCMを観ちゃったもんで。もしかして、今日解禁なのかい?

でもまぁバックに流れていた歌がもろにa〇ex系ユーロビートでねぇ、この作品のゲーム版もアニメ版も知らないアタクシにはこの曲でホントにいいのかわかりませーん。
いや、もちろんジェイの曲が一番なのさ!なんといってもさ!

ちなみにその時は日記blogのほうでよく(かなり)ネタにしている『仮面ライダー響鬼』観てました(^_^;)。これ、av〇xがスポンサーなので。いやぁでもまさか、ヒビキでこれを見かけるなんて、これっぽっちも思わなかったもん!
つーことは、同じくave〇がスポンサーしている、明日の『ブラック・ジャック』でもやるかもしれん。よーし、明日は待ち構えるか…ってこらこら!
(こんな自分はアニメ好きでもなければ、もちろん〇vex好きでもない。たまたまこの2番組を観ているってことです、ハイ)

さらにもひとつイニDネタを。
昨日、映画館でGAGA発行のニューズレター『GAGA HEADLINE』をもらってきて、たまたま弟子(男子大学生)に見せたところ、イニDに親しんでいる彼曰く「でもオレは、杏ちゃんが茂木なつきってどーかと思う」と不満を申しておりました。

そーなの?

…いや、原作知らんからよーわからんのだけどさ。

なんのかのブーブー言いつつも、やっぱ楽しみなんだなぁ、なんて思った晩夏の朝の日曜日だった…。

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東京で気仙茶(緑茶)が入手できますよー。

今日はお知らせです。いや正確には宣伝かな。ただ、関東地区限定になってしまいますので、ご了承ください。

ワタシがいつもひいきにしている盛岡の中国茶店「焙茶工房しゃおしゃん」では、日本では珍しい樹齢千年のお茶の木の葉を使った千年古茶(青プーアル茶・紅茶)、8~15年物の黒プーアル茶、マスカットやライチを思わせるフルーティな香りが嬉しい白葉単[木叢](限定品のため現在品切れ)など、広東省などから買いつけて焙煎を重ねたいろいろな作品(お茶)が販売されています。
その中でのニューフェイスは、以前ここで記事にも書いた気仙茶。大船渡や陸前高田の気仙地方で栽培され、「日本北限のお茶」といわれているこのお茶に、焙煎を加えて仕上げられた、いわば「岩手産の中国緑茶」なのです。今年はさらにこの茶葉を青茶に仕立てた「気仙清茶」も作られましたが、これは一部完売、残りは現在焙煎中とのことです。(販売は多分冬頃のようです)

で、現在はお店のみで販売されているこの気仙茶が、今週末(8月20日・21日)の2日間限定で、東銀座にある「いわて銀河プラザ」(歌舞伎座のすぐ前、松竹系の映画館・東劇のすぐ近く)にて販売されます。店頭では水出しなどで試飲もできるそうですよ。くわしくはしゃおしゃん店主・小香さんのblog しゃおしゃん便りをご参照くださいませ。

中国では、緑茶は体内の熱を冷ます作用があるといわれているので、お湯出ししたものを夏に飲むのがよいとそうです。残暑が厳しそうなこの頃ですが、気仙茶を淹れてなんとかのりきり、秋を迎えるというのはいかがでしょうか?

あ、もちろん、このお茶は普通の日本茶の方法でも入れられるお茶ですので、茶芸の道具がなくても無問題ですよん。
というわけで、CMでした。

さて、ワタシもこれから、とっておきの気仙清茶を飲もうかなぁ…。

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イニD公開Countdownから思ふ、中華&アジア芸能スタンダード化への道は…?

一昨日、市内の映画館に行って、やっと待望の『頭文字D THE MOVIE』のチラシを発見(参考にこちらの記事を)。おお、こんなみちのくの小都市でもやってくれるのねイニD、そいつぁよかったぜ、とほっと胸をなでおろす。さらに館内にはジェイを始め、えぢやショーンの卓上スタンディが置かれていて(女子トイレの窓際にはショーン!)、久々に力の入った宣伝してるじゃねーか配給元さんよ(終極の宣材、地方公開でもこれくらい力を入れてほしかったです、コ〇スト〇クさん…)、と頼もしく思った次第。
そう喜びつつも、でもここは田舎だから、宣伝ターゲットはあくまでも車&走り大好き男子の皆さんで、上映されるのも吹替版なんだろーなー、しょーがねーよなぁ、未だにこっちのパンピー男子にとっては香港映画といえば李小龍&成龍さんなんだからなぁ、なんて心の中で例の如くグチってみたりするのだった。

そんなふうに思いながら取ったチラシをチェックしていたら、ジェイ・えぢ・ショーンのショットをあしらった「時代は今、華流(ファリュウ)」と書かれたチラシを発見。これ、イニD以外にも、えぢが窪塚洋介くんと共演する『同じ月を見ている』と、アンディ&学友さん共演の《江湖》改め『ベルベット・レイン』まで紹介されていて(つまりえぢ&ショーン出演がらみってことか)、ちょっとビックリしてしまったのである。
さらにチラシの裏面では「ベテランから華流新スターへ」などと書かれたショートコラムもあって、そっか、こっち方面でも売り出しをかけようってことか、それならまだまだ希望は捨てられないかな、なんて思ったりして。でもワタシはこのコラムではすっかり「ベテラン」扱いされていたトニー迷。…ええ、ええ、どーせこちとら古い奴でございます。でもやっぱり、時代は動いているもんだなぁ、しょーがねーとは思うんだけどさぁ…などと、ちょっと切なくなったりもした。

それに先駆けて読んだのが、先週発売された(まだ書店にはあるはず)朝日新聞社のニュース週刊誌『AERA』の綴じ込み特集「華流・韓流 Asian Entertainment」。
かつては成龍さんを始め、ゆんれんれん、トニー、アンディ、カレン、レスリー、フェイ、サム、りよん、サミー、ケリーなどの、そうそうたる香港明星が表紙をフォトジェニックに飾っていた(大陸明星だとコン・リーやツーイーも表紙になった。つまり『2046』は主要キャストの半分がAERAつながりであるってことだ。監督ではウーさんも表紙経験あり、逆に星仔が表紙になっていないのが意外)この雑誌、その当時は香港&中華芸能にもそれなりに理解を示してくれて嬉しかったんだけど、昨年からの韓流ブームに乗っかってしまい、一時期はこれでもかこれでもかと冬のなんちゃら&ぺ様特集を毎週のように組み、ゲンナリさせられたものだった。(関係ないがこの雑誌がその前に散々騒いでいた『負け犬ブーム』にも嫌気がさしていたこともある) で、

このAERA、最近はぺ様独占インタビューやら表紙にぺ様と共演の韓国女優を取り上げたりなんやらで、昨年のイライラ再びかよ、なんて思ってしまったので、この中綴じ特集にもさほど期待していなかったんだけど、…まぁ、思ったより悪くなかったなぁ。いや、巻頭で取り上げられたF4はなぜジェリーの写真が小さいんだ?(個人的にはF4人気の中心はジェリーと仔仔だと思っていたので。ケン迷の方ホントにすみません_(._.)_)とか、前も書いたけど、だから阿部力って誰よ?(以前の記事より。ただし、スポニチのリンク先記事はすでに消えています)ってくらいの勢いでイニDグループでの彼の写真が大きかったりとツッコミしたのはいうまでもなかったけど、韓流の扱いが意外に少なくて嬉しかったし(あ、何人敵に回したかなぁ)、F4仕掛け人のアンジー・チャイさんやF4ドラマがいかにして誕生したかという記事や、以前もAERAで取り上げられていた“東アジア映画”についての記事(プロデューサーとしてアンディも登場!)など、硬派な記事も多くて読み応えがあった。

でも、嬉しい反面、こんなことも思ったのである。 いまそれほど韓国や中華のエンタメが注目されて必死にブームを作ろうとしているのなら、どーしてそれを8年前にできなかったのか、と。もし、香港返還をきっかけに沸き起こった香港エンタメブームをブームのまま終わらせずに、どんなに香港当地で低調であっても、日本でも人が入らなさそうでも盛り上げていってスタンダードにできたら、それに乗っかって日本の芸能もアジアンエンタメに理解を示すこともできただろうし、それが下地になれば韓流のバカ騒ぎもなく、純粋にエンタメとして受け入れられたのではないか、と思うのだが、果たしてどうだろうか。ま、冷静に考えたら、あの当時はそれをやりたくても、ホントに無理だったのだろうという気もする。でも、やっぱり今後の見通しを予測して進出してほしかったなぁ、なんて思いましたよ。>各芸能プロ&広告代理店の皆さん。

いや、確かにワタシも以前、ここで韓流ブームに疑問を抱き(参考はこの記事を)、それに続けとばかり台湾芸能を取り上げては「台流」などという便乗丸見えのネーミングにあきれ、「それじゃ狭い範囲に限定されるし、すぐ消費されてしまう、だからついでに香港や大陸も盛り込め、どーせなら“華流”で行け!」なんて書いたことがある。今回のイニD公開はまさにそれを具現化したもので、韓流ブームに飽き飽きした自分にとっては喜ばしいと思うのだが、…でも、これがまたブームで終わってしまっては意味がないのだ。
だから、ワタシが切に願うのは、これがきっかけとして、今まで輸入本数が減っていた香港映画の日本公開が増えてくれること(それでも現地の製作本数はますます減少していくようなので、厳しいということは百も承知なのだが…)と、良質の台湾アイドル映画が台湾でも作られ、日本でも公開されること、あとは香港・台湾・大陸(+日本or韓国?)の役者やスタッフのコラボによる作品が増えていってほしい、そして日本におけるアジアンエンタメの認知力がハリウッドと肩を並べるくらいのスタンダードになってほしいということなのだ。(蛇足:『無極』は真田さん&ドンゴンじゃなく、真田さん&ニコで売ってくれ!せっかく『ニューポリ』でニコが認知されたんだからさぁ)

このところ、日本と中国・韓国は政治面でかなりギクシャクしているから、ワタシのこんなたわごとを見た、政治的に嫌韓流&嫌中華傾向のある人には「そんな夢みたいなこといってるんじゃねぇ」なんて言われてしまうのかもしれない。でも、国は政治がすべてじゃないはずだ。例えば、大陸映画について「話が政治くせーなー」と多少思ったとしても、そのスタッフの映像表現は政治には全く関係ないと思うので、政治くささを気にしないで観れば、その映像技術やストーリー性に大いに感心させられるものもあるからだ。だから、政治と文化は関係ないというのが、もとはしの持論だ。(かつてカイコーやイーモウだって、自分の作った映画が政府に認められず、国内上映されなかったって時代もあったからね)
ま、政治を抜きにしても、マスコミ等における韓流ブームに見られる「一部俳優だけに集中し、かつ熱狂的に持ち上げる傾向(ぺ様とかぺ様とかぺ様とか)」は大っキライだけどさ…。

あ、でも、今後合作が増えたとしても、『星月童話』みたいな片方の国(の恋愛物語の定番)だけに思いっきり偏ったようなアイドル映画はもう二度と観たくないなぁ…。
そんなわけで、イニDと共に、日本・台湾・中国合作『アバウト・ラブ(恋愛地図)』もどんな出来になっているのか非常に気になるのであった。

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糖朝柏高島屋店に行ってみた。

3年前に世界初の支店として東京・青山に出店して以来、日本や台北に次々と出店している香港のデザートカフェ「糖朝」。大阪や日本橋の高島屋に出店しているので、なぜ高島屋?と不思議に思っていたのだけど、日本での代理店(?)が鼎泰豊も経営している高島屋グループのレストラングループと聞けば納得(詳しくはこちら)。

その高島屋グループが経営する糖朝、日本での店舗展開を順調に進めているのだけど、なんと私の実家にほど近い柏高島屋にも出店した!と聞いたので、本日友人を誘って夕飯を食べに行ったのであった。(ちなみに青山店も何度か足を運んだことあり)

チムの広東道にドドンと店舗を構え、オバちゃんたちがせっせと働いている印象がある香港本店に比べ、日本の店舗展開はスペースの事情もあってかオサレーなシノワイメージ(だからホール係も若いおねいさんばかり)。そのへんどーよと思うけど、そうしないと展開できないんだろーね。で、柏高島屋店もそれを踏襲しているわけなんだけど、「喫茶」としての出店ってこともあってか、客席が少ない…。でも、ディナータイムには早い時間だったので、余裕で入れてラッキー。(青山店はいつでも混んでいたからなぁ)

友人が少食主義者ということもあり、オーダーは蝦ワンタン麺と豚肉の香り炒めレタス包み、そして友人がマンゴーとフルーツ入り仙草ゼリー、ワタシがマンゴーとフルーツ入り豆腐花をチョイス。最初は少なかったかな、と思いきや、友人は満足してくれたし、ワタシもお腹が満ちたので良しとしよう。で、友人はワンタン麺のぷりぷり蝦ワンタンと独特の香港麺に感動していたのであった。で、仙草ゼリーは「最初コーヒーゼリーかと思った」とか。でも、おいしいといってくれたので連れてきて良かった、と思った次第。

しかし糖朝、この調子で日本の店舗を増やしていくのかなぁ。いや、食べられるのがうれしいといえばうれしいんだけど、香港じゃなきゃ食べられない!という貴重さ感が薄れてしまうのがさびしいといえばさびしいんざんすよ…。

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無間道オールナイト@ヒルズ、行ってまいりました報告。

えー。六本木ヒルズのヴァージンTOHOシネマズで開催された、『無間道 インファナル・アフェアNIGHT』に行って参りました。のぶこと二人で(笑)。
やー最初は一人で行くつもりだったんだけど、六本木に行くということで同行したいといいまして、母が。
24時開映ということだったけど、かなり早い時間についてしまい、二人でロビーでボーっとしてましたわ。
無間道、母はまったくの初めての鑑賞ということで、いったいどうなることやらと思っておりましたが、二人そろって一応完走いたしました(途中多少ウトウトもしたけどね)。とりあえず、ワタシがトニー・レオンのファンだということはわかってもらえたようです。(うちの母、今までワタシはレスリーのファンだと思っていたので)

今回のオールナイトは『無間序曲』→『無間道』→『終極無間』の時系列上映。いやぁ、もし1からだったらあれこれ説明しなきゃいけないなぁと思ったので、助かりましたわ。しかし、でっかいスクリーンで観た『無間序曲』は見ごたえあったなぁ。

ちなみに見終えた後ののぶこの感想は、「いやぁ、香港の女優さんは美人揃いねぇー」とのこと。ふっふっふ、そうでしょ、いいでしょ、ってアタシが威張ってどーするんだ。

そんなわけで、ワタシの中華な夏のイベントは無事終わったのでした…。

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真夏の中国茶会

本日、盛岡の中国茶販売店の焙茶工房しゃおしゃん店主、小香さんによる中国茶講座に参加してきました。この講座、毎月第2木曜の午前中に行われているのですが、仕事持ちの身としてはなかなか参加できなくて…。でも8月は休みの期間に入っているので、去年に続いての特別参加になったのでした。

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本日のお茶菓子は、左から時計回りに、伊豆の甘夏ゼリーとヤマモモゼリー、ピスタチオ、チャールズ皇太子経営の会社が作っているというイギリスのビスケット(多分オートミール入り)。

今日のお茶講座のテーマは「お茶の葉の量による淹れ分け」。最初は岩手県産の気仙茶の緑茶を、それぞれ3グラムと10グラムで淹れたものを飲む。この気仙茶、確かに日本のお茶なんだけど、中国茶と同じように焙煎をかけているので、味が中国緑茶に近くなっているのだ。
以前、気仙清茶を母に淹れてあげたとき、「…薄い。」と言われたので、やっぱりお茶っ葉をたくさん入れなければ美味しくないのか、とも思ったんだけど、茶葉の量が少なくとも、熱めのお湯で入れればスキッとした味わいになる。一方、10グラムの茶葉は濃く出そう…とも思ったけど、こちらはぬるめのお湯で入れたので、意外にも苦味や渋みは感じなかった。茶葉の量によって工夫して入れるのがコツなのかもしれない。
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10グラムの茶葉で淹れた気仙茶の緑茶。色合いは日本の緑茶よりやや明るい緑色。

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お茶会の合間に出た夏のデザート。バニラアイスの黒ごまトッピング&豆乳白玉のつぶあん添え。美味でした♪

同じことを、次はしゃおしゃんの看板茶である千年古茶青プーアル茶(以下青プー)で。ここの青プーは固めて販売されているので、ざっくりクラッシュしたひとかけらがだいたい3グラムらしい。そして、下の写真が10グラム分。かなり多い。なんだかもったいない気分になる…。
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でも、10グラムで淹れても、1煎目と2煎目ではそれほど濃くは出なかったような…。ま、つまりは、どう淹れて飲んでも美味しいってことですな(おいおい)。

ところで、一緒に参加した方が「スイカを食べた後に青プーを飲んだら、なんだか合わなかった」と言われていた。青プーはだいたいの食べ物・お菓子には合うと思うし、果物にも合わせられたと思ったのだけど…と参加された方といろいろ話していたら、瓜とつく果物には合わないんじゃないか、とか水っぽい果物がダメなんじゃないか?などいろいろな意見が出た。うーむ、面白いもんだ。

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これは参加された方からいただいた、フリーズドライのりんご。口に含むとりんごのみずみずしさがよみがえる。宇宙にも持っていけそうだ。

暑い夏の朝、旅立ちの前にちょっとバテていたのだけど、お茶を飲んですっきりとした。

小香さん、美味しいお茶をありがとうございました。

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ひとりにして(2004/香港)

香港出身で、タイ&香港の両地で活躍する双子の映画人パン兄弟。日本で紹介されている彼らの映画は『レイン』や『The EYE【アイ】』などのタイがメインの映画が多いけど、昨年の東京国際アジアの風でワールドプレミア上映されたこの『ひとりにして』は、無間道三部作の編集も手がけたダニーが単独で監督した香港映画なのだ。イーキンが初の双子(しかも片割れがゲイ)役にチャレンジするのも見もの。双子の監督(正確に言えばプロデュースが二人一緒なんだが)が双子の映画を作るっていうのは結構面白い。まぁ、実体験ではないと思うけど。

キットとマン(イーキン二役)は香港生まれの双子の兄弟。二人は仲がよく、小さい頃からよく入れ替わってはいたずらをしていたが、彼らが8歳のときに両親が離婚、兄のキットは父に連れられてタイに移住、弟のマンは母親と香港に残った。 それから約20年後、ファッションデザイナーとなったマンのもとをキットが訪ねる。マンはキットに自分がゲイであることをカミングアウトし、キットは自分に恋人ができたことを告げる。気晴らしにドライブしたいというキットに、マンは自分の車と免許証を貸してやる。しかし、それが彼らに押し寄せる人生最悪のトラブルの始まりだった…。
キットは交通事故を起こして外国人女性をひいてしまい、自分自身も下半身が一時期不随になる。マンはトラブルを抱えたキットの身代わりとしてタイに渡り、兄の恋人ジェーン(阿Sa)とともに、地元の高利貸しキング(黄子華)に借りた大量の借金を返すためにあちこち奔走するはめになる。これで何とかなると安堵したキットだったが、自分に付きまとう変な男が妙に気になる。実はこの男、マンの恋人でなんとエリート刑事のチンチョン(ジャン)。彼の献身的かつ情熱的な行動に困惑してしまうキット。
そんなことをしている間に、タイにいるマンとジェーンには次々と災難が襲いかかり、事態は泥沼と化す。果たして、双子の兄弟はちゃーんと元に戻れるのか…?

双子の子供(大人もいるけど)たちを写した写真をコラージュしたオープニングタイトルから本編へと移っていく流れがお見事。さすが腕利きの編集マンであるダニーさんらしい。 どーもパン兄弟というとやっぱり『The EYE』のイメージがあまりにも強すぎるので、ついついホラーな方向へ行くのか?なんて思っておびえてしまうんだけど、そういえばこの兄弟がブレイクした『レイン』ってアクション映画だったし、『EYE』もクライマックスの爆発シーンがすごかったので、当然この映画もアクションが多めだったりする。…でも、基本的にはコメディらしい。
この双子の兄弟、仲はいいんだけど、兄のキットはタイでブイブイいわせている華僑の古惑仔。しかし弟のマンは穏やか(つまり非暴力主義?)でこまやかな心遣いを持つゲイのファッションデザイナーと性格も立場も正反対。そんな二人が入れ替わり、自分の普段の生活とは全くかけ離れた事件に巻き込まれていくのだから、おかしくないはずがない。特にタイに渡ったマンのくだりにそれが顕著で、異国でのカルチャーギャップという基本的ネタに、キングにとっ捕まり指を切られそうになるドタバタや、銃撃をジェーンに任せて腰が引けたまま逃げ回るという、もうよわよわ君お約束ネタが満載。その一方で入院中のキットが、自分の世話をする弟の恋人(彼は恋人の正体に気づかない)に怯えるというくだりでバランスをとっているけど、もーちょっとこのへんを強調したらもっとバランスがよかったかな。
先に編集のことを書いたけど、えっ?て思ったのが、クライマックスに唐突に挿入されたアメリカドラマ『24』のパロディ(時計の電子音と分割画面)。いや、もちろん笑ったんだけど、あまりにも唐突だったので、もーちょっと悪乗りして多用するか、それとも入れないかどっちかのほうがよかったな。

今回、双子&ゲイ役に初チャレンジだったイーキン、最初のシーンではどっちがキットでどっちがマンだかわからなかったんだが、観ているうちに見分けがついてきたので、演じ分けとしてはオッケイかな。でも、キットの方が「いつもの古惑仔イーキン」だったので、マンの方の役柄ばかりに目がいってしまったかな。ゲイ役としては…うーん、フツーの男だよな、って感じだけど、香港のゲイってそうなのか?
キットのパートナー、ジェーン役の阿Sa。…なんか阿Saとイーキンがコンビを組むと、いつも彼が彼女に振り回されているって印象が強いのはなんでだろうか。
久々に顔を見た感がある「香港のコーネリアス(by何年か前の香港電影通信)」ことジャン・ラム。彼の弟のジェリーやお姉さんのサンサンさんがイーキンゆかりの人物として有名だけど、イーキンとコンビ組むのって珍しいような気がする。しかし、童顔だなぁ。無精ひげ(それもマッキーふう!)を生やしているからなおさら童顔が目立つ。さらに刑事って言うのも信じられなくて笑える。うん、ジャンのほうがいわゆる「ゲイっぽさ」が出ていたかな。
あと脇役だと、阿Saパパの阿Bがおかしかった。妙に若いパパ(でも年齢的には阿Saくらいの娘がいてもおかしくない?)だなぁと思いつつ、もっさい長髪から娘の「恋人」の忠告に従って(あるいはライバル心むき出しで?)ちょいワルオヤジに変身していくくだりが笑えた。
しかし、黄子華の英語名って、「Dayo」って言うんだ。初耳だ。…ダヨ・ウォン。マヌケすぎないか?

原題&英題:阿[子子]有難(Leave me alone)
監督:ダニー・パン 製作:オキサイド&ダニー・パン 編集:パン・チンヘイ
出演:イーキン・チェン シャーリーン・チョイ ジャン・ラム ウォン・ジーワー ケニー・ビー ローレンス・チョウ

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トリック大作戦(1991/香港)

星仔の映画を観ていて、たまに思うことがある。

「あーあ、男子中学生になって星仔の映画みたいなくっだらねーこと思いっきりやりてーなー」

もちろん、『少林サッカー』も『カンフーハッスル』も、旧作なら『0061』や『喜劇王』も好きだ。だけど、もし自分が男子中学生で、かつての男子中学生がホイ三兄弟の『Mr.Boo!』シリーズに親しんだように、星仔の90年代の映画にハマっていたら、それはそれで楽しかろうな、なんて思っちゃうのだ。いや、もちろんええ歳こいた女子が観ても面白いにこしたことはないんだけどさ。そんなことで、今回は星仔&王晶のコンビによる90年代香港コメディ『トリック大作戦』を鑑賞。

ジン(星仔)はプロの詐欺師で、人々の依頼に応じて天才的ないたずらを仕掛ける商売をしている。彼のオフィスに、金を払わずに妻と離婚したいがために仕事を依頼しにやって来た男(フイオン)は危うくビルから落ちそうになるわ、下剤入りの飲み物を飲まされるわ、挙句の果てにはトイレから便器に座ったまま外に飛ばされるわと散々な目に遭う。実はこのいたずら、先にジンのところに来ていた妻の依頼によるものだったのだ。
ところ変わってオフィス街。父親チェー(マンタ)と同じ貿易会社で働くマンキッ(アンディ)はマジメなお人よし。同僚のバナナ(チンミー)が仕掛けた逆セクハラすれすれの昇進記念サプライズパーティーに驚き、そのせいで疑り深くなった彼は人事部の新人ロッイー(ロザ)を娼婦と思いこんでしまう。侮辱されて怒るロッイーだったが、これがきっかけで二人は恋に落ちる。しかし彼女の正体はなんと社長令嬢。彼女に恋している社長の腹心カム(チーホン)はこれが気に入らず、ジンにマンキッとロッイーの仲を裂くように依頼する。
ジンはマンキッと腹違いの弟チェー・マンジン(車文晶)としてチェー家に入りこむ。突然の次男坊の登場に、ノリのいいチェーは大喜びするが、マンキッはなかなか馴染めない。しかし、ジンは彼らの家庭にすっかり馴染んでしまいつつ、他愛もないいたずらを次々仕掛けていく。そのうちにマンキッも、このとんでもない「弟」を受け入れていく。
ある日、社長の元に日本との取引商談が持ち上がり、マンキッとジンがそれを担当する。ジンは社長たちの飲み物に下剤を仕込んで彼らを退場させ、たった一人で日本の商社と対面し、乱暴狼藉を働いて商談をパーにする。怒った社長はジンとチェー親子を首にする。これでジンの任務は完了した。その後、マンキッはロッイーの正体を知ることになったが、それでも彼女を諦め切れなかった。また、チェー家の人々の優しさに触れたジンは、自分の任務に嫌気がさし、マンキッの恋路に助太刀するが、ジンたちの前にはカムが新たに雇った「トリック王」が立ちはだかったのだった…。

プ、プロの詐欺師って(爆笑)!これこそまさにありえねー職業じゃん。しかし、詐欺師といいながらも、その仕事内容はホントに他愛ない。日本みたいに罪もない人からお金を巻き上げるなんていう犯罪的なものじゃなく、小中学生並みのくっだらねーいたずらをこれでもかこれでもかと仕掛けていく仕事だ。そんなんで商売になるんか?と思うのは頭の固い日本人(あ、自分か)。いやそれがちゃーんと商売になるんだよ、なんてったって星仔だからねー。
同じくいたずら大好きのチンミー演じるバナナにしつこくしつこくいたずらしていった挙句、いつの間にかラブラブになったってーのは都合がいいな。いくら男子は好きな女子に対して意地悪したくなるって言う法則があるにしてもね(笑)。あと、「I AM NAKED」と胸に書かれた肌色全身タイツ(背中とおしりの絵がバックに描いてある)、その服っていったいなんだ?
対するアンディはいつもの出血多量芸を封印したメガネくん演技。印象としては同じメガネ演技だった『Needing You』の役どころを若くしてマジメにしたって感じかな。媚薬を盛られて映画館でその欲望と闘い、ついには星仔とキスしてしまうくだりには大笑い。あと、クライマックスの対決シーンでマッスルと化すあたり、12年後の『マッスルモンク』に通じるものがあるのでは?

この映画、マジメな人や女の子は苦手に思うかもしれない。この映画の「無厘頭(ナンセンス)」さって、日本でいえば80年代以降のお笑い芸人のバラエティとか、『おぼっちゃまくん』や『クレヨンしんちゃん』に通じるものがあるかなぁ、なんて思うので。(あ、ラストは明らかに『ドラえもん』であるけど、『ドラえもん』が苦手な人ってあまりいないよね?)だからこそ、男子中高生に薦めやすい映画かな…ってこらこら。
そんなことを思って吹替版でもちょっとだけ観てみたんだけど、星仔の声が山ちゃんじゃないのねー。声の感じでは『ER』のカーター君役、平田広明さんとみたんだけど、ホントに彼かな?もっと予想がつかないのがアンディの声…。『無間道』の寺杣昌紀さんじゃなかったことは確か。

原題:整蠱専家
監督&出演:ウォン・ジン 製作:チャールズ・ヒョン
出演:チャウ・シンチー アンディ・ラウ ロザムンド・クワン チンミー・ヤウ ン・マンタ レイ・チーホン シン・フイオン

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インファナル・アンフェア/無間笑(2004/香港)

最近思うんだが、日本人って一度同じジャンルの映画が流行れば、明らかに二匹目のドジョウを狙っている作品でもすぐに飛びつくようになったよなー。例えば『セカ〇ュー』で流行れば、それに続けとばかり『天〇の〇屋』や『いま〇い』みたいなファンタジックな純愛ものばっかりヒットするし、『リ〇グ』があたったからって、『〇怨』とか『着〇ア〇』とかやるし、今度は『ノ〇イ』とかいうように、ホラー映画ばっかりやりまくる。韓流もんだって似たようなパターンだよねー、ホント。これは個人的にラブストーリーとホラーがキライだから、最近のブームがいやに思ってしまうっていうのもあるんだけどさ。つーか頼むから選択肢増やしてくれよー、映画選択の自由を!
そんな自分も日本人だからそれを嘆いてもしょうがないのだが、こういう傾向はもちろん日本だけじゃなくて全世界的に見られる。もちろん、香港でも昔からそうだ。例えば、『男たちの挽歌』があたると、それをパクッた作品が次々と作られ、おまけに主演のユンファもそれらの作品に出てしまって大当たりしたという。『挽歌』を『チャイゴー』に、ユンファをジョイに変えても同じことが起きたし、それを知った時にはただ笑うしかなかったよなー。しかし、香港映画の面白いところは、流行った作品をそのままパクって映画化するだけではなく、それを笑いに変えてパロってしまうというものなのだ。そして、これまでに香港の名作映画を次々にパロディ化し、元ネタを愛する人々にも大きな笑いを提供してきたのが、「香港の娯楽大王」王晶なのだ。…ということはわざわざワタシが説明しなくとも、野崎先生の『香港映画の街角』を読まれた方や、香港映画にお詳しい諸先輩方ならもうお分かりでせう。
そんな王晶がやっぱりやりやがったか、と誰もが膝を打ったに違いない、無間道三部作パロディ映画『インファナル・アンフェア/無間笑』をやっと観ることができましたよ、ハイ!

ヤン(チャッピー)、キョン(ショーン)、デブ(ジーチョン)の3人は、日ごろの態度の悪さから警察学校を放校され、潜入捜査官としてマフィアに潜入するようにと警視から命令される。女性に目がないけど、やることなすことドジばかりのアホ3人組はあの手この手を駆使してマフィアに潜入しようと努力するが、とにかくアホなのでヘマばかり。そんな彼らは警視の部下である犯罪組織課の婦警たちに一目惚れ。彼女らとお近づきになりたいという下心も手伝って、なんとか自動車修理工場を営むチンピラのサム(エリック)の元にもぐりこむ。
アホ3人組と警察学校で同期だったワーディ(レイモンド)は順調に出世し、犯罪組織課に所属していた。しかし彼はサムの元にいたチンピラで、彼によって警察に送り込まれたのだ。サムの妻マンディに横恋慕する彼は警察の情報を流しながら、マンディの命令でサムと対立するハウの父親(王晶の実父、王天林!)を殺しに行く。しかし、ハウの父は彼に殺される前に心臓発作であっさり死亡。
サムがタイの売春婦を受け入れる現場に、アホ3人組から情報をもらった警視たちが乗り込むが、事前にワーディが情報を流し、危機を脱する。その後、チンピラに絡まれてしまった婦警たちをアホ3人組が助け、念願通り、彼女たちとラブラブになって有頂天。
しかし、サムと警視は自分のもとにスパイがいるのではないかと気づいたのは当然のことであり、当然のようにアホ3人組とワーディが屋上で対決する衝撃の結末へなだれこんでいくのであった…。

最初に一言。

王晶節、大炸裂。

もともとこの映画、1987年に製作された、ユンファ&エリック兄貴主演の『男たちのバッカ野郎(精装追女仔)』のリメイクってこともあるせいか、本家の無間道三部作と違ってムチムチプリ~ンなおねいさんたちが数多く登場。彼女たちと野郎どものラブアフェアがメインになるから、そのへんで殿方&王晶の欲求は満足できるのではないかと(爆)。
これまでの『無間道』パロといえば、思い浮かぶのはやっぱり『大丈夫』であって、マフィアのボスならぬナンパ大将のエリック兄貴の行動やら、トニーコスプレのチャッピー(もちろん本作でも役割はトニーで、当然服装もほとんどコスプレ)などにいちいち大爆笑してたもんだった。それと比べると、本作のパロディは明らかにまんま(ロケ地が同じで音楽も似ている。よく聞くと女性スキャットがかなりいい加減に歌っていてまた大爆笑)でものすごーくベタ。いやまぁねぇ、このパロディのベタさ加減が王晶電影の魅力なので、電影迷も長くなったアタシゃ安心して大爆笑させていただきましたけど、これ、本家『無間道』を観て、「きゃあ~、トニーLove~(はぁと)」となってしまった若いお嬢さん方(それも香港映画経験があまりなさそうなお嬢さん)はどう観るのだろうか?告白される方いましたら、ぜひ下記コメント欄にお言葉をお寄せ下さいまし。

チャッピー、やっぱり面白いよねぇ。今回は黙っていればいい男なのにどこかアホっぽい(迷の方すみません)ショーンと、星仔の相方としても御馴染みのジーチョン君と一緒でホントに3バカ大将っぷりを発揮していたし。個人的にツボだったのは婦警さんたちを助ける時の「せまるー、ショッ〇ー」姿(仮〇ライ〇ーを意識したんだろーけど、その姿はどー見てもショッカー戦闘員)でせうか。日本語で歌ったときには大爆笑させていただきましたよ、ハイ。その後に婦警さんに「多謝、せまるー先生(字幕:ショッカーさん、ありがとう)」と言われてた時も大笑い。
エリック兄貴のサムも本家とほとんど同じ(お弁当のところとか)だけど、収縮液に浸けられてミニミニサイズになったところに笑ったわ。 あと、ジョニーさん映画や『黒白森林』で顔を観ていたのにもかかわらず、いい男なのにイマイチ損している感のあるレイモンドくんがえぢに代わってラウがモデルのワーディ(これ、アンディの『逃避行』での役名と同じだよね)を演じていたんだけど、本家より存在感が薄かったのはなぜなんだろうか…。

こういうパロディがちゃんとでてくることを思うと、無間道シリーズの面白さを改めて確認すると同時に、王晶の相変わらずさ(苦笑)と香港映画の奥深さ(?)を認識し、このどーしよーもない映画を日本でビデオ化したのもすごいよなーと感じるのであった。
わはははははははは。

原題:精装追女仔2004
製作&監督:ウォン・ジン
出演:エリック・ツァン チャップマン・トウ ショーン・ユー ラム・ジーチョン レイモンド・ウォン ウォン・ティンラム 2R

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暑中お見舞い申し上げます&秋へのお楽しみいろいろ。

さて、しばらく東京方面に出張しておりましたが、昨日地元に戻ってきたら、梅雨明けと共に暑さが増して、出張疲れが出てきて困っているもとはしです。

今年の夏の中華圏映画イベントは「F4フィルムコレクション2005」ヒルズの「無間道一気見オールナイト」だけか、つまらんなぁと思ったら、8月31日開催のヴェネチア国際映画祭、そして10月開催の東京国際映画祭についての発表がされましたねー。すでに他blogでもネタにされていましたが、こちらでもコメントという名のツッコミを。

まず、ヴェネチア。日本からは今週末公開される三池崇史監督&神木隆之介くん主演の『妖怪大戦争』のアウトオブコンペ出品と、宮崎駿作品の特集上映が報道されていたけど、中華圏作品は特に香港映画の出品が目立つようで。日本公開が待ち遠しい(&絶対字幕版で観たい)『頭文字D』、ツイ・ハーク監督、リヨン&チャーリー・ヤン主演の《七剣》、そして、ピーター・チャンが久々に撮った長編で、学友さんに金城くん主演の《如果…愛》(以上非コンペ)、スタンリーさん監督&サミー主演の《長恨歌》(コンペ)と、この夏からクリスマスシーズンにかけての話題作を大放出状態。
…いいのか香港、こんなに手持ちのカードを切っちゃって。そういえば成龍さんの時代劇アクションとか、ニコが三蔵法師を演じるやつなどはまだ公開されないんだなぁ…。

次に東京国際。今年は地元のみちのく国際ミステリー映画祭と日程がずれたので一安心。すでに発表されているのは、イーモウが審査委員長で、彼が高倉健さんや貴一ちゃんを起用した現代劇の新作、『単騎、千里を走る。』がオープニングフィルムとなったということ(from:asahi.com)。これは日本でも来年全国公開というからわざわざここで観なくともいいんだろうけど(こらこら)、一番気になるのはもちろん「アジアの風」のラインナップ。昨年は香港映画が観放題選び放題だったので、今年もついつい期待してしまうんですよ、テルオカさん。個人的には「世界の中心で、セックスをさけぶ。」こと《AV》が観られたら嬉しいっす。

ところで、どこだかの日中友好団体主催で行われると噂される「香港映画祭」って、東京国際との協賛なし(えー?)で同時期にぶつけて開催するって聞いたんだけど、その後何か進展あったのかなぁ?

☆ついでに次回アップ予定。やっと観られる『インファナル・アンフェア/無間笑』と星仔の『トリック大作戦』感想の予定。

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