« インファナル・アンフェア/無間笑(2004/香港) | トップページ | ひとりにして(2004/香港) »

トリック大作戦(1991/香港)

星仔の映画を観ていて、たまに思うことがある。

「あーあ、男子中学生になって星仔の映画みたいなくっだらねーこと思いっきりやりてーなー」

もちろん、『少林サッカー』も『カンフーハッスル』も、旧作なら『0061』や『喜劇王』も好きだ。だけど、もし自分が男子中学生で、かつての男子中学生がホイ三兄弟の『Mr.Boo!』シリーズに親しんだように、星仔の90年代の映画にハマっていたら、それはそれで楽しかろうな、なんて思っちゃうのだ。いや、もちろんええ歳こいた女子が観ても面白いにこしたことはないんだけどさ。そんなことで、今回は星仔&王晶のコンビによる90年代香港コメディ『トリック大作戦』を鑑賞。

ジン(星仔)はプロの詐欺師で、人々の依頼に応じて天才的ないたずらを仕掛ける商売をしている。彼のオフィスに、金を払わずに妻と離婚したいがために仕事を依頼しにやって来た男(フイオン)は危うくビルから落ちそうになるわ、下剤入りの飲み物を飲まされるわ、挙句の果てにはトイレから便器に座ったまま外に飛ばされるわと散々な目に遭う。実はこのいたずら、先にジンのところに来ていた妻の依頼によるものだったのだ。
ところ変わってオフィス街。父親チェー(マンタ)と同じ貿易会社で働くマンキッ(アンディ)はマジメなお人よし。同僚のバナナ(チンミー)が仕掛けた逆セクハラすれすれの昇進記念サプライズパーティーに驚き、そのせいで疑り深くなった彼は人事部の新人ロッイー(ロザ)を娼婦と思いこんでしまう。侮辱されて怒るロッイーだったが、これがきっかけで二人は恋に落ちる。しかし彼女の正体はなんと社長令嬢。彼女に恋している社長の腹心カム(チーホン)はこれが気に入らず、ジンにマンキッとロッイーの仲を裂くように依頼する。
ジンはマンキッと腹違いの弟チェー・マンジン(車文晶)としてチェー家に入りこむ。突然の次男坊の登場に、ノリのいいチェーは大喜びするが、マンキッはなかなか馴染めない。しかし、ジンは彼らの家庭にすっかり馴染んでしまいつつ、他愛もないいたずらを次々仕掛けていく。そのうちにマンキッも、このとんでもない「弟」を受け入れていく。
ある日、社長の元に日本との取引商談が持ち上がり、マンキッとジンがそれを担当する。ジンは社長たちの飲み物に下剤を仕込んで彼らを退場させ、たった一人で日本の商社と対面し、乱暴狼藉を働いて商談をパーにする。怒った社長はジンとチェー親子を首にする。これでジンの任務は完了した。その後、マンキッはロッイーの正体を知ることになったが、それでも彼女を諦め切れなかった。また、チェー家の人々の優しさに触れたジンは、自分の任務に嫌気がさし、マンキッの恋路に助太刀するが、ジンたちの前にはカムが新たに雇った「トリック王」が立ちはだかったのだった…。

プ、プロの詐欺師って(爆笑)!これこそまさにありえねー職業じゃん。しかし、詐欺師といいながらも、その仕事内容はホントに他愛ない。日本みたいに罪もない人からお金を巻き上げるなんていう犯罪的なものじゃなく、小中学生並みのくっだらねーいたずらをこれでもかこれでもかと仕掛けていく仕事だ。そんなんで商売になるんか?と思うのは頭の固い日本人(あ、自分か)。いやそれがちゃーんと商売になるんだよ、なんてったって星仔だからねー。
同じくいたずら大好きのチンミー演じるバナナにしつこくしつこくいたずらしていった挙句、いつの間にかラブラブになったってーのは都合がいいな。いくら男子は好きな女子に対して意地悪したくなるって言う法則があるにしてもね(笑)。あと、「I AM NAKED」と胸に書かれた肌色全身タイツ(背中とおしりの絵がバックに描いてある)、その服っていったいなんだ?
対するアンディはいつもの出血多量芸を封印したメガネくん演技。印象としては同じメガネ演技だった『Needing You』の役どころを若くしてマジメにしたって感じかな。媚薬を盛られて映画館でその欲望と闘い、ついには星仔とキスしてしまうくだりには大笑い。あと、クライマックスの対決シーンでマッスルと化すあたり、12年後の『マッスルモンク』に通じるものがあるのでは?

この映画、マジメな人や女の子は苦手に思うかもしれない。この映画の「無厘頭(ナンセンス)」さって、日本でいえば80年代以降のお笑い芸人のバラエティとか、『おぼっちゃまくん』や『クレヨンしんちゃん』に通じるものがあるかなぁ、なんて思うので。(あ、ラストは明らかに『ドラえもん』であるけど、『ドラえもん』が苦手な人ってあまりいないよね?)だからこそ、男子中高生に薦めやすい映画かな…ってこらこら。
そんなことを思って吹替版でもちょっとだけ観てみたんだけど、星仔の声が山ちゃんじゃないのねー。声の感じでは『ER』のカーター君役、平田広明さんとみたんだけど、ホントに彼かな?もっと予想がつかないのがアンディの声…。『無間道』の寺杣昌紀さんじゃなかったことは確か。

原題:整蠱専家
監督&出演:ウォン・ジン 製作:チャールズ・ヒョン
出演:チャウ・シンチー アンディ・ラウ ロザムンド・クワン チンミー・ヤウ ン・マンタ レイ・チーホン シン・フイオン

|

« インファナル・アンフェア/無間笑(2004/香港) | トップページ | ひとりにして(2004/香港) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

香港映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14197/5381472

この記事へのトラックバック一覧です: トリック大作戦(1991/香港):

« インファナル・アンフェア/無間笑(2004/香港) | トップページ | ひとりにして(2004/香港) »