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2005年4月

黄金週を前に中華な小ネタをあげてみる。

もうすぐGW。今年は我が職場も珍しく大型連休で(その分後で土曜出勤など入るんだけど)、頑張れば海外も行けたんだけど、香港は先月行ったばかりだし、大陸は反日デモ(現地では日本が報道しているほど過剰ではないとは言うが)に関連して、「五・四」で何か動きがあると伝えられているし…。でもせっかくの長い休みなので、帰省しながら関西方面へ旅行することに決定。スケジュールの合間を縫って東京で上映中の『PTU』や関西でも上映が始まった『愛の神、エロス』などが観られたらいいし(あともう一回『終極』も!)、関西旅行中に中華なお店に寄れたりおいしい中華料理が食べられたら(神戸の南京町へ行く予定です)、こちらでもいろいろアップ予定。

ま、そんな近況報告はこのへんにしておいて、終極フィーバーの合間に出てきた面白そうな中華小ネタにいくつか注目を。

全米興行収入、「ザ・インタープリター」が初登場トップ(fromロイター)

5位には、香港出身チャウ・シンチーの最新作「カンフーハッスル」が入った。当初の7館から2503館への拡大公開に伴い、先週の21位から急上昇した。

まずはコレ。え?5位?1位じゃないの?というのはさておき、以前『英雄』が1位になった時とは違って、まずは全米の大都市での先行上映→全国拡大公開という手を取ったらしい。日本でも最近この手の公開方法が増えてきたよな、そーいえば。果たしてあの中華コテコテギャグが米国人にはわかるんだろーか…。
そんな米国ではそろそろ『2046』が公開のようですね(『英雄』と同じく全米一斉公開か『功夫』と同じ方式かはわかりませんが)。トニーの評判はもちろんだけど、かの国であの方の出演意図がどう捉えられるかも気になります。もしかして映画が全米トップ10に入ったら、あの方の名前が主語の記事になるのはいうまでもないんだろうな(-_-;)。

次は意外だけどコレ。

窪塚洋介が俳優業に本格復帰へ(from日刊スポーツ)

窪塚洋介くん、実は結構好きでした。…妙な方向に暴走する前までは。
「テロや戦争はよくない」とか社会派発言を主張していた時は「キミ、若いのにやるじゃん」と思ってたんだけど、「大麻を合法化させよう!」とかニューサイエンス方面に走り出したり、某姉妹と付き合い始めた頃はいったいどうしたんだコイツ?状態でかなりひいた。そしてあの転落事故…。うーむ、アレで方向転換して元に戻ってくれれば幸いなんだが(ってそんなこというなよ)。という話は置いといて、そんな窪塚くんの本格的復帰作が決まった、というだけならここではネタにしない。
彼よりも注目したのはただひとつ、えぢことエディソン・チャンが久々に日本映画に出演するからなのだ!(以下上記の記事より)

窪塚は直筆のコメントで現場復帰の喜びとともに「『無くていいものだから死ぬ気でやる』という意味が分かってきた」と強い決意をのぞかせた。日本映画ファンというチャンも「窪塚さんとの共演はすごくうれしい。出演作も見ていました」とのメッセージを寄せた。

えぢの日本映画出演って、多分三池さんの『DOA2』以来5年ぶりくらいじゃないか?明日、窪塚くんとともに製作発表に臨むらしい。


最後にあまりここではふれたくないシリアスなネタ(といってもちょっと前の記事)を。

香港の芸能人、反日ムードに「同調」(fromアサヒコム)

まーねー、これを読むと取材したのはアーロン&彦&イーキンの《三岔口》の記者会見だったんだなってすぐわかったんだけど、日本のポップカルチャーが大好きなイーキンのコメントがないのはなぜ?やっぱり言わなかったのかな?香港は政治的に複雑なところだから発言もついつい保守的になるのはわかるんだけど、この記事を読むとどうも書かれた方が一部のマイナスな意見を強調しているようにも思える。あと、やはり「反日」に関して意見を述べたジェイシーについては、決して彼のファンじゃないけど、本人のプロフィールを知っているだけあって、この意見を読んでさらに複雑な気分になってしまいましたよ。あ、このへんの政治ネタについては本blogの趣旨に反するので、これ以上は書きません。ご了承を。

とりあえず、こんなところかな?それでは皆様、よい連休を(^_^)/~。

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対決!?アンディとリヨン谷原

多分、多くの中華芸能系bloggerが注目していたであろう、昨夜の『英語でしゃべらナイト』。
昨年秋のトニー、この春の成龍さん&ニコ&彦に続いて、いよいよというかやっとというか我らが華仔のご登場。しかし、それよりも注目されたのは、もしかしたらインタビュアーの方じゃないだろうか。はい、今回のインタビューに取り組んだのは、日本&香港合作映画『The Snows』に出演し、このところバラエティ番組出演等での露出が多くなったためか、中華芸能迷の間ではひそかに(いや、正々堂々と)リヨンに似ていると言われていた“言葉のサムライ”谷原章介だったのだから。いったい誰だこのセッティング考えたヤツは、と考えてしまうとつい笑いがこみあげてしまう。ま、二人とも英語力については心配することはないだろう。それよりも何について話し合うことが重要だな。なによりもアンディ、谷原くん見て「あ、リヨンに似てる!」なんていったら受けるだろーなー、なんて思いながら観た。
内容は、当たり障りないんだけど、面白いことはいろいろ聞けたなーと。アンディには1992年にハリウッドからオファーが来ていたんだとか、プロデューサーとしてのアジア映画へのビジョンとか。でも、今回のインタビューの山場はコレに尽きるだろう。

谷原章介、英語名リオン・ショー・タニハラ(Leon Show Tanihara)に決定。 (named by Andy lau)

谷原くん、インタビューの最後にアンディに向かって「香港俳優にあって日本俳優にないのは英語名だ。だからアンディ、ボクの英語名をつけて!」とお願いをしていたのが、ほとんどの中華芸能迷が「レオンだよ、レオン!」と思ったのはいうまでもないだろうなぁ。しかも華仔、ちゃーんとその期待に答えてくれたよ。「じゃあ、リオン(Leon)ね」と。
というわけでこれからは、正々堂々と谷原くんのことを「リヨン(リオン)谷原」と呼ぶことにしますよ、ハイ!

ところでリヨン谷原、自分がリヨンに似ているってことは当然自覚しているんだよねぇ…。リッチーは自分が岸谷五朗に似ていることを自覚しているという噂だが。

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無間道三部作を超個人的に振り返ってみたりする…。

先週末の映画興行トップ10(from:ニフの国内興行ランキング)では辛うじて10位にランクインした我らが『終極無間』。ええ、ワタシも頑張って今週はなんとか3回観たものの、その努力及ばずわが街では今週末から某韓流ホラー映画公開開始のあおりで夕方1回上映に減らされましたとも。ちくそー、やっぱり予想通りワリを食ったか…(T_T)。
今週末からの上映を観に行けるかどうかわからないので、早いけどここらでそろそろ個人的に無間道3部作のまとめに入りたいと思います。いつもながらの長文になるのでよろしくー。

1作目の『無間道』を初めて観たのは2002年クリスマスの香港、広東道にあるゴールデンハーベスト系の某戯院だった。劇中に登場した港威じゃなかったんだよね、惜しいことをした(笑)。
実はこの当時、本館を立ち上げたばかりだったとはいえ、香港映画に対しての愛が少し下がっていた頃だった。サークルでは韓国映画の人気が高まり、韓国映画と入れ替わるように香港映画の日本での上映が減り始め、さらにネットを通じて知り合った香港映画仲間ともバラバラになり始め、自分でも香港映画のほかに気になるものができたり、仕事も忙しくなり始めたなどの要因でちょっと気持ちが冷めてしまっていた時期だった。この時期香港へ行ったのも、当時大陸に留学していた弟が香港で再入国ビザを取得してから中国南部を旅行するので、その待ち合わせ(&荷物持ち)も兼ねていたのである。ま、香港映画への愛が冷めようとも当時からトニーは好きだったから、クリスマスに『英雄』と一緒に主演作品が観られるのが嬉しくなかったわけではない。
帰国前の夜、しかもクリスマス後の土曜ということもあって劇場は満員。空いている席は一番前の右側しかなかった。そして、こんなに人の多い映画館で映画を観たのも初めてだった。ストーリーもちゃんとチェックせずに来たので、どういう話だかわからない(今の自分からすれば考えられないな、こんなこと)。とりあえずトニーが潜入、アンディも潜入(もちろん立場は全く逆)で、この二人が友情を深めるけどいいのかそれで!と思ったら案の定裏切りやがってトニーが死にアンディが潜入の身分を隠したまま生き残った…。という話は理解した。でも悲しいかな、やっぱり物語の要となる言葉の詳細がわからなかったので細かく理解することができなかったのである。ワタシも初見時は結局アンディの勝ちなのね…なんて浅はかな結論を出してしまったので。でも、どこか心に残る映画だったのは間違いなかった。凝った設定にひたすらオトコくさいストーリー展開。“香港ノワール”という分類をしても、明らかにウーさんやリンゴさんの映画とは違うビターでスタイリッシュなテイスト。王家衛映画のカメラマンを経て『古惑仔』や『風雲』など90年代を代表する香港エンターテインメント映画を量産した映像派監督アンドリューさんのすごさを改めて実感した作品だった。(ちなみにこの時は弟をホテルに残して一人で観に行ったんだけど、後に彼も大陸にて観たらしく「いいね、渋いねー」というコメントを寄せてくれたのであった)

年が明けて春になり、香港映画へ回帰しようかと思った矢先に衝撃を受けたのは、SARSの猛威とレスリーの死。特に後者にはホントに打撃を受け、しばらく立ち直れなかったのは言うまでもない。なにせ金像奨受賞の嬉しさも吹き飛んでしまったし、彼が香港と香港映画界に失望していたということを知ってしまい、どうしようもない気分になってしまったのだ。そういえば、この事件で香港芸能から足を洗って別方面(もちろん韓流とか)へ行ったって人も多かったな…。レスリーの呪縛(語弊があるかも…)はかくも自分の中で大きかった。
『無間道』の日本公開を知ったのはいつだったろうか。多分、この出来事からしばらく経った頃だったような気がする。その時見たスポーツ紙サイトの記事のリードが「ブラピがリメイク権取得の香港映画、日本公開決定」というふざけたものだったような気がする。なんで枕詞がこれなんだろうか?という疑問はスコセッシ監督、レオ&マット主演のハリウッド映画『The Departed』として正式リメイクが決定した今でも持っているが、日本で観られるのは嬉しかった。でも、田舎もんの悲しみもあって、あの大々的なジャパンプレミアには行かず(その前に行われた『英雄』ウェブマスター向けプレミアには行ったくせに)。ここで新たなるトニー迷が多く誕生したと聞き、嬉しく思ったものだ。
そんな田舎者の地元では「みちのくミステリー映画祭」が行われ、『無間道』はこの映画祭の記念すべきオープニングを飾った。いやぁ、嬉しかったよこの時は!…ま、トニーやアンディはおろか、アンドリューさんやアランさんなどこの映画の関係者は誰も来盛しなかったし(でも香港からは別の上映作品ゲストでステが来た)、映画祭のオープニングフィルムに選ばれたおかげで全国上映より1週間上映期間が短くなってしまったということはあったけど。それでもめげずに当時の上映館ではなんとか時間をやりくりして2回観ることができた(ちなみに東映の直営だったその映画館はもうない)。そして日本語字幕のありがたみを充分に感じ、トニーだけでなく今まであまりひかれなかったアンディの魅力も理解し(それでもやってることにツッコミは入れたくなるが)、エリックさんやアンソニーさんなどの脇役陣にも、これまで観てきた彼らとは全く違う魅力を見出すことができ、初見時とは違った思いでエンドタイトルでトニーとアンディが濃ゆく歌い上げる『無間道』を聞くことができた。ああ、これでワタシは安心して香港映画に復帰できるわ!そう誓った2年前の秋であった…。

間もなく、その年の暮れに香港で完結編『終極無間』が公開されることを知ったが、冬休みに仕事が入ってしまったので現地で観ることはかなわなかった。さらに昨年の2月、旧正月の香港に渡ったものの、行った時は『終極』のソフトはまだ発売されておらず、結局『無間序曲』もキャセイの機内上映で観るだけで諦めた。これらも日本公開が決まりそうだと思っていたからだ。だから「果報は寝て待て」状態で待っていた。
が、決まったことは決まったが、わが街では公開されなかった。実は以前ここでも書いたように、昨年のみちのくのゲストに『序曲』でロー・ガイを演じたロイ・チョンが決まっており、映画祭側も上映作品として『序曲』を押していたそうだ。ところが『序曲』は市内の某映画館が上映を検討とのことで『序曲』の映画祭上映を諦めて『やりび』に決定した直後、その映画館が『序曲』上映予定から外したということだったそうだ。スターが出てなくて地味だからというのが外した理由とのことから、恨むぞ某映画館!スター出演の有無くらいよく調べてから上映検討しろよー!と心で大泣きした次第。結局、『序曲』を『終極』上映直前にDVDで再見したのはここに書いたとおり。

で、『終極』だが、『序曲』が上記のようにして地元ではじかれたことを恐れたワタシは、わが街が公式サイトの上映予定に入っていなかったのを見てため息をつき、こんな暴言を吐きまくり、上映が決まって安心したと思えば、プレミア直前のゴタゴタや行かれた方の感想を聞くたび、「ああ、やっぱり無理やりプレミアに申し込んで、仕事も全部ブッちぎってトニーに逢いに行けばよかった…」などとたわごとをかましていた。が、後悔役立たずなのはいうまでもない。それは別のことだ。ともかく、自分の街で“地獄のような出来事”の顛末を他の都市とリアルタイムで見届けることができたのは嬉しかった。終極単独の感想はすでに書いてきたので、ここでは特に書かない。

世間の評判としては、「21世紀に香港映画復活を予感させる無間道」「前作を重層的にさせ、かつ単独でも充分楽しめる序曲」「時間が錯綜しすぎで前2作を見ていないと辛すぎる終極」というのが一般的だろうか(苦笑)。まぁ、前二作の好評はともかく、これまで香港映画には観られなかったミステリアスな展開を見せた終極も、この三部作にふさわしい終わり方をしたのではないかと思うのは、ファンの贔屓目か。この三本は脚本を重視し、これまでの『挽歌』シリーズや『古惑仔』シリーズにあったようなオリジナルに派生する作品がない(『大丈夫』や『インファイナル・アンフェア』などのパロディ作品は産んだにしろ)ほど完璧に出来上がっているという点でも香港映画史上に名を残す作品になったのでないだろうか。いずれにしろ、ワタシの中では大切にしたい作品になった。

無間道三部作が完結して1年が経った今、香港映画は復活したのだろうか。
実際に香港に足を運んでみた限りでは、香港映画の上映も相変わらずの寂しさで、一見すれば4,5年前とそんなに変わらなく見える。実際ヒット作も滅多に出るものではないのかも知れないな、と感じることはある。しかし、ここ1年を振り返ると、いろいろと面白い動きもちょこちょこと出てきている。
まず、ハリウッドを中心に活躍していた成龍さんが香港に戻り、彦やニコの“ジェネックス”世代の面々と一緒に『香港国際警察』を撮った。その成龍さんの息子、ジェイシー・フォン(もしかして日本で紹介されるとしたら、表記は「ジェイシー・チェン」か?)がデビュー。彼、遅刻魔とかネボスケとか素行はあまり正しくないっていう評判みたいだけど、それはいずれ改まると思うので今後に期待(やはり二世タレントのニコもかつてはちょいワルちゃんだったし…ってそんなこと言っちゃいけんか)。
ところで成龍さん、自分のプライベートを公表するとファンの夢を壊すと心配しているとはいえ、やっぱり今後は海外(特に日本)向け媒体にも自分の身辺はちゃんと説明した方がよいかと思いますよ。だって、日本の皆さんはアナタが今までずーっと独身だと信じ込んでいたから、こんなおっきなジュニアがいたと知ってビックリしているのですからね。
また、王家衛がやっとのことで『2046』を完成。ここで彼の“60年代トリロジー”に一区切りつくか。香港での次回作に予定されているという《葉問傳》、今までとは全く違うジャンルであることもあり、どうなるか思いっきり不安かつ期待。
さらに王家衛と無間道組のライバル、21世紀の香港電影娯楽作親分となったジョニーさんが今年ついにカンヌ映画祭コンペ部門に殴りこむ(だからそれは違うって)。ここ数年の映画不況の中で一人(正確に言えば相方のワイさんと二人で)気を吐いてきたジョニーさん。この香港映画の王道的人物がアート系の雄・カンヌ映画祭でどう評価を受けるかが大いに楽しみ。
香港映画で世界に殴りこみといえば、星仔も忘れてはいけない。本格的に監督独り立ちをした『カンフーハッスル』ではご存知の通り金像奨作品賞を受賞。本人は監督賞&主演男優賞の三冠を狙っていたみたいだけど、獲れなかった(しかも主演男優賞受賞は幼馴染でライバルのトニーが…)からといって拗ねちゃいけない。今後も大いなる期待がかけられているからね、頼むよ星仔!
そして、ベテランばかりではなくて新人監督も登場し始めた。スタイリッシュかつトリッキーにして趣味的?な映画を放つ“香港のクドカン(だからそれも違うって)”今年32歳のパン・ホーチョン(『大丈夫』《AV》)に、事務所のボス成龍さんのバックアップを受けて監督デビューした音楽プロデューサー兼俳優兼マジシャン?のステ(今年31歳。《精武家庭》)。その他、期待が持てる新人監督も次々登場しているみたい。ホーチョンもステも着々とキャリアを積んでいるようなので、二人の次回作がホントに楽しみだ。
あとはベテラン俳優の演技の充実に加えて、彼らに負けないくらいの光を放てる若手俳優の養成も必要だね。
確かに今日本では成龍さんや王家衛等ビッグネームの作品以外、たとえトニーやアンディが出ていてもホントにヒットした映画しか紹介されなくなってきていて上映本数もガタガタに減っているが、あと数年は待ちたいと思う。例え製作や公開される作品の本数が減っても、現在の香港映画のことを考えると、その分1本1本の質は上がるのではないかと思うからだ。なんのかのいいつつも、やっぱり香港映画は死なない。そんなふうに心得たい。

なんだか終盤に行くにつれてスケールのでっかい方へ脱線して行っちまったけど、つまりはワタクシ、アンドリューさんとアランさんとフェリックスさんとメディア・アジアの皆さんには大いに感謝してるってことなんですわ、ハイ。そしてこの映画を見られて嬉しいってことです、結論は。すまんくどくて。強引にまとめてしまったわ。そのうち何かあったらしょーもない小ネタも書きます…。こんなふうにあれこれくどくどとマジメに書いてしまうと、どーも「きゃートニー素敵~(はぁと)」とか素直に言えなくなっちまったもんで(笑)。

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ターンレフト・ターンライト(2003/香港)

この映画、今週始めにDVDで観ていたんだけど、終極エントリのアップを先にしていたら、昨日、ジョニーさんの新作のカンヌ出品が決まっちまったので、一応祝!ジョニーさんカンヌ殴りこみ(違う)記念感想ということでアップいたしましょ(大笑)。まぁジョニーさんと書いてみても、この映画はおなじみの相方ワイさん(単独監督作は『大陸英雄伝』《鬼馬狂想曲》)とのコンビ演出なんだけどね。

2003年の香港ではジミーブームに乗って、3作のジミー映画が登場。ひとつは絵本『地下鉄』を下敷きに、クリスマス間近の香港・台湾・上海で生まれた2つの恋を綴った《地下鉄》。またひとつはジミーが映画のために描き下ろしたイラストをアニメ化した『恋の風景』。そしてこの映画は同名の絵本(邦題・君のいる場所)に、金城武&ジジ・リョンという『君といた永遠』のコンビを起用し、ジミーの住む台北の街を舞台に描き出した香港映画である。

台北郊外、北投のアパートメントに住む青年(金城)と女性(ジジ)が主人公。右に行く癖のある彼はバイオリニスト、左に行く癖のある彼女は翻訳家。二人ともとっても内気で、自分のやりたいことをしたいのに、思うとおりに行かない人生と騒がしい世の中に虚しさを感じている。冬のある日、同じ郊外の公園に行った二人は、彼女の原稿を彼が拾ったことから出会い、恋に落ちる。話しているうちに、実は二人は中学校時代に遠足で行った公園で出会っていて、それ以来の再会になったのではないかと気がついた。携帯電話を持っていない二人はお互いの電話番号を交換したが、突然の雨のせいで、電話番号がわからなくなってしまった。名前も知らない二人が覚えているのは制服に縫いこまれた学生番号だけ。やがて、彼は間違い電話が元で知り合った食堂のウエイトレス(テリー)に一方的に付きまとわれ、彼女は救急車で運ばれた先で再会した小学校時代の級友だった医師(エドマンド)に付きまとわれる。両者と面識のあった医師とウエイトレスはこの二人が隣同士のアパートメントに住んでいることを知っていたが、意地悪してそれを告げなかった。彼らの一方的なモーションに嫌気がさした彼と彼女は、会えない思い人への気持ちをいっそう募らせていくが…。

主役は金城、舞台は台北。…だけど台詞は広東語(笑)。オープニングは緑の傘をさした金城くんが横断歩道を渡り、原作にも冒頭で引用されているポーランドの詩人、ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩「恋」を言語で諳んじる赤い傘をさしたジジが一歩遅れて歩いていく。雰囲気的に香港映画ぽくないぞ。いいのかジョニーさん&ワイさん、これ、ホントに香港映画か?と思ったら香港映画でよく見慣れた顔登場。ジジの勤める出版社の編集長に眼鏡のオジさんホイ・シウホン、スタジオミュージシャンの仕事をやめた金城くんが再就職するフレンチレストランの店長がご存知ほくろ毛男の林雪。ああ、これでなんか香港映画っぽい雰囲気になった…と思ったら、この二人、ホントに特別出演的顔見世ですぐ退場(笑)。
その後は彼と彼女の出会いとすれ違い、そして再会が描かれる。しかし内気で中に籠もりやすい二人(金城くんの役はジョン、ジジの役にはイブという名がつけられているのだが、本編には全く出てこないのでここでも書かず)の孤独は香港映画らしからず内省的&叙情的に描かれる。じょ、ジョニーさん&ワイさん、これでいいのか?まぁ、ジミーの絵本の持ち味はこの叙情さにあるので、このへんのくだりは頑張って映像化しているなーと感心。
しかし、やっぱりジョニーさんもワイさんも香港映画人なので、こんなにおセンチな描写を延々と続けているのは照れくさいらしい。後半に登場した彼を追いかける騒がしいウエイトレスと彼女を追いかけるマッチョな医師の登場がいかにも香港コメディ的。この二人、相手の気持ちを考えずにとにかく振り回す。原作には登場しないこのキャラクター、原作ファンはどう考えるのか?でも、二人ともただのわがままキャラには終わらず、お互いくっついちゃった(そして彼と彼女に共同で意地悪をする)というのがおかしい。
コメディ部分とシリアス部分がすっぱり分かれていて、コメディ部分のこのキャラが退場した後、相変わらずおセンチな彼と彼女はどうやって再会するのだろうか?と心配していたら…おいおい、そんな再会方法は強引じゃねーか、ジョニーさんにワイさん!という力技のラストシーンが登場する。それは、香港にはなくて台湾と日本にはある(しかも最近頻発しているので怖い)自然現象が彼らを結びつけるのだが…うーん、香港らしいラストとはいえ、ホントにこれでいいのかよお二人さん(これはジジ&金城、ジョニー&ワイの両人を指す)とうっかり頭を抱えてしまったのである。いや、このラストがキライだってわけじゃない。むしろ二人がちゃんと再会したというのは喜ばしい。でもねーご時世的にちょっと…。今回はあえてネタばらしていませんので、気になる方はDVDで是非チェックを。ま、『Needing You』や《痩身男女》という、力技の香港ラブコメを産み出してきたお二人だからこうなったといえば納得するしかないんだろーね(笑)。

そんな力技な映画でも、原作の雰囲気を感じるアイテム(メリーゴーランドに猫に赤ん坊など)をうまく取り入れたのはステキだし、金城くんの住む畳敷き風の部屋、ジジのまとうカラフルで素朴な衣裳もいい味を出している。ジョニーさんというとついつい『やりび』や『フルタイム・キラー』『ブレイキング・ニュース』のような男っぽい映画が印象的と思うのだけど、こんなかわいく叙情的(でも力技)なラブコメも作れるんだから、ただもんじゃないんだよねー。カンヌに行くのもわかるよ、ジョニーさん。
…あ、でも、もしかしたらジョニーさんとワイさん、シリアスパートとコメディパートで分業しながら演出してたのか?もしそうだとしたらどっちがどっちを撮ったんだ?誰か知っていたら教えてー(苦笑)

原題:向左走、向右走
監督:ジョニー・トゥ&ワイ・カーファイ 原作:ジミー『君のいる場所』
出演:金城 武 ジジ・リョン エドマンド・チェン テリー・クワン ホイ・シウホン ラム・シュー

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今年も決定、愛とツッコミのカンヌ追っかけ。

ああ、もうすぐカンヌ映画祭の季節がやってくるのね…。思えば昨年は『2046』で大騒ぎしていたんだっけね。毎朝毎晩カンヌの公式サイトをのぞき、日本マスコミの一面的(ご存知、主演ではないあの方が必ず主語になるという)な報道に怒り、レッドカーペットの動画にどきどきしたもんだった…。こんな思いは当分味わえないんだなぁ…、なーんて思ってたらあれからもう1年。
昨日やっと今年のカンヌ映画祭出品作リストが発表。M.さんのM&K fabclublogKEIさんのdriftingcloudsにも記事がありますが、コンペ部門の出品作は欧米からクローネンバーグ、ジャームッシュ、アモス・ギタイ、ミヒャエル・ハネケといつもの人たち。なーんだ、つまらーんと思っていたら中華圏からはやっぱり常連(笑)のホウちゃんの新作、すーちー主演の《最好的時光》が出品決定。もう撮り終っていたのか!ホウちゃん、早っ!
そして昨年は『ブレイキング・ニュース』をアウトオブコンペに放ったジョニー親分待望の新作《黒社会》がなんとなんとのコンペ初出品決定ですよ!ついにここまできたか、ジョニーさんよ!そしてレッドカーペットを歩くのはひたすらオトコくさい面々。うう、想像するだけで笑える…(こらこら)。ええ、このメンツにラウチンがいないのは淋しいですね、KEIさん。

アウトオブコンペに目を向ければ、スターウォーズエピソード3と共に、やっぱりというかさすがというか、祝!『オペレッタ狸御殿』出品決定。ああ、このblogでずっとネタにしてきてホントによかった…(笑)。

清順監督「オペレッタ…」カンヌ上映(fromスポニチ)

いいなぁツーイー、2年連続でカンヌ登場か。ジョーと一緒にレッドカーペットを歩く姿をぜひ見たいぞ。その際気になるのがツーイーのドレスがいかに浮いていないか(できれば唐衣裳を希望)と、ジョーがいかに彼女に合わせて浮かないスタイリングをしてくれるかだ。(…だってジョー、個性出したいってのはわかるんだけど、彼って時々突拍子もない服を着るんだもの。脱線して失礼)。ほかに“ある視点”部門や監督週間出品作をチェックしてなかったので、中華圏作品をチェックしたら今後のカンヌ関係記事で書いていきます。ああ、今年も大騒ぎしながらネットサーフィンするんだろーなー。日本では去年より地味な報道になるんだろうけど。

ともかく、今年もやらせていただきますわ。愛とツッコミのカンヌ追っかけ。多分『狸御殿』中心になりそうだなー(^^ゞ。

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『無間道Ⅲ小説 終極無間』アラン・マック&フェリックス・チョン原作 李牧童ノベライゼーション

小説版『終極無間』読了後、やはり香港で買っていて、ちょっと読んだだけで投げていた(苦笑)『無間道Ⅰ+Ⅱ小説』(アラン・マック&フェリックス・チョン原作 李牧童ノベライゼーション)も改めて読んだ。いや、やっぱりねぇ、たとえノベライズであっても、映画でイマイチ理解できなかったところを補ってくれるし、『終極』の小説でもわからない単語があってもなんとか1冊読み通せたから、前編(?)も読んでおかなきゃなぁって思ったからだ。あと、nancixさんのblogにアップされた劉建明陳永仁楊錦榮の人物論に小説版からの言及があったので、せっかく手許にあるから改めて読んで確かめたいな、と思った次第で。…普通は順番通り読むもんなんだけどね。ま、許してちょー(^_^;)。前編も流し読みした程度だから、後でわからない単語は調べよう。

では小説版『終極』の感想を。ワタシ以上に熱心なるトニー迷の方はすでにこれをゲットして読了されている方も多いと思いますので、本記事でのヘッポコな指摘に「もとはし、それ違ーう!」というところもありましたら失礼いたします。そういう時は遠慮なくツッこんで下さいませ。なお、例によって例の如く、当然のようにものすごーくネタバレ(映画本編も含む)しているのでどうかご注意を。

映画で『終極』を観たとき、前にも書いたけど、映画全体がまるでミステリー小説のような構成になっていたことに驚いた。その構成に賛否両論が出ているのは承知だけど、こういうスリリングな作りもありではないかとも考えたものだ。じゃ、これを活字化した小説版はどんなものだ?と思い、早速読める中国語だけ拾って小説を読むことにしたのだ。
小説は映画の終幕から6年経った2009年から始まる。7歳になった息子磊落を連れたマリーが、昏睡状態に陥ったラウの世話をしている。同じ病院にはヤンの元恋人メイが入院しており、マリーと磊落は彼女と見舞いにやって来た13歳の娘詠音と知り合いになる。もちろん、お互いのパートナーの正体には気づかない。
一方、警察の墓地・浩園にはチョン警部がウォン警視の娘深秋(7歳)とイギリス出身の未亡人を連れてウォン警視の墓参りに来ている。ここにはウォン警視の墓の他、かつての彼の同僚ルク警部、ルクの放った潜入捜査官ロー・ガイ、警察学校長だったイップ警視、そしてヤンとヨンの墓碑がある。そこでウォン夫人はチョンに過日リー先生とメイ親子に会ったことを話し、そろそろ我々もこの事件の真実を知る頃ではないか、と彼に促す。こんな導入部(第1章)から、物語は映画の冒頭につながるヤンの殉職半年前(第2・3章)に遡る。
…あれ、ラウとマリーの子供って映画では娘じゃなかったっけか?それは今度観たときにでも確かめることにして、ここですでに映画のラストがどうなるかほのめかされていたので、観る前に読まなくてよかったと思ったよ。マリーは息子に父親の正体を話していなかったみたいで、息子が病室で警察ごっこをして撃たれた犯人の一人が「オレは臥底(潜入捜査官)なんだ…」といって絶命する(ふりの)台詞にも彼女はつい過剰反応してしまう。マリーだけでなく、多分他の人も話していないんだろうな。だから、この冒頭はホントに痛い。

第4章以降ではヤンの死後10ヵ月後の現在になり、第7章までほぼ映画の流れどおりに展開。でも「こんな場面あったか?」というところがいろいろと登場。例えば、ヤンとウォン警視が例によって例の如くの屋上デート、違った密会中にいきなり「ズボンを脱げ!」とふざけあう場面(ここで目が点になった…)に、ヤンがかつて留置中に出会った男を思い出す場面(以上第5章)など。あと、ラウがリー先生から盗んだパソコンから、彼女が中央図書館でヤンと逢ったときの顛末を書いた日記を見つけるのも。まー、このへんは映像化の意味はない場面ですね。特にヤン&ウォン警視のズボン脱ぎ合戦とか。それを映像化してもある意味ラブラブにしか見えないし(こらこら)。
ちょっと気になったのが、三人称と一人称の混在。大部分の文章は三人称で進むんだけど、その中でヤンはリー先生との診察時には一人称で語りだし、ラウはヨンを追い詰めようとするくだりで語りだす。そしてヨンさえも、ラウと最後の対決を迎えた時に、自分の立場と今までのこと(警察学校でヤンやラウと競っていた時からヤンが殺され、シェンと真相を突き止めようと誓ったくだりまで)を一人で語る。オマエら語りすぎだ←いや、それは言い過ぎ。いや、これまで日本語の小説で三人称と一人称の混在する小説をあまり読んでこなかったから気になったのかもしれないけど、読んでいると、あれ?ここでいきなり「我」とか出てるがこれは誰だ?とついつい立ち止まってしまうのだ。ま、一人一人の内面をわかりやすく説明しようとなるとこうなるのかもしれないけどね(ちなみに『無間道Ⅰ+Ⅱ小説』ではヤン、ラウ、ウォン警視、サム、マリーの一人称モノローグが全て分けられ、名前つきで書かれている。その他は三人称)。

そして終章(第8章)は2009年に戻る。事件の全てをウォン未亡人に語ったチョン警部は、ヨンとサムの間に裏金の取引があったことを突き止めたが、ヨンの死後、彼の口座に残されたサムからのカネは全て慈善団体に寄付される手続きがとられていたということを言い添える。一方、メイ親子は咽喉炎の治療に来ていたリー先生と再会し、彼女は磊落と会う。磊落がリー先生に「この暗号わかる?」と彼女に教えたのは、彼の父親がいつも指で打っていたというモールス信号だった。驚くリー先生。6年前、自殺未遂により全身麻痺状態になりながら、かろうじて指だけは動かせたラウは、3年前昏睡状態に陥る前日まで、モールス信号でマリーに自分を許してほしいというメッセージを伝えていたのだ。そして、そのメッセージを読み取ったリー先生は、ウォン未亡人親子とヤンの遺族であるメイ親子がすでにラウを許しているということを彼女に伝えた。その日の夜、マリーはある決意をする…。
前のエントリーではラストでサムの妻マリーの幻影に撃たれてラウはすっかり我を失ってしまったのではないかと読み取ったコメントを書いたけど、この小説を読むと、そうではなかったことに気づく。ま、この方がラウに救いが残されるから、後味も映画版よりは悪くはならないんだろう。(…そ、そうか?いずれにしろ悲しいのには変わりないんじゃないか?/_;)ところでヨンが裏金を全て慈善団体に寄付したというくだりを読んで、「さすがリヨン、すごいぞリヨン!ユニセフ大使も務めているだけあって、ホントにボランティア王子だ!」と俳優本人と混同してしまったのは言うまでもなかったりする(笑)。

読後の感想。うーん、やっぱり映画のノベライズってこともあってそんなに難しい表現は使われていないし、凝った構成でもないので、意外にも読みやすかったかな。それでも読み取れていない部分はいろいろあるのかもしれないけどね。せっかくノベライズがあるのだから、これを翻訳して出版してもよかったんじゃないかな。意訳(超訳?)でよかったらいっそこちらで翻訳するか(大笑)。あと、日本独自でノベライズっていうのも面白いかもしれない。ノベライゼーションなら警察内部や事件の描写を重厚な筆致で描く高村薫さんの小説っぽさを狙ってほしいかも。(ってかなり趣味だな、それ)

あと、『無間道Ⅰ+Ⅱ小説』はウォン、サム、そしてマリーがほぼ同世代の幼馴染だったという衝撃の事実が語られる1974年から物語がスタート。さらにラウがサムのご近所さんだったということや、彼の両親にヤンの母親の過去も描かれている。これを読むと、『序曲』でのウォンとサムが敵でありながらなぜ親しくしているかがわかるんだよね。

とりあえずここまで。後は気づいたらちょこちょこ書いていこうかな…。

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悲劇的な男二人、抱えるには重すぎた秘密。

今回のタイトルは海外向けポスター(ポストカード)にあったコピーの直訳というか意訳。なんか『無間道』の記事にいいタイトルが考えられなくてねー。

土曜のレイトショーで見た翌日、つまり日曜の昼にもう一度『終極無間』を観に行った。なんかねー、やっぱりどうしようもない気分になっちゃって。一般的には厳しい意見が多いような気もするこの映画なんだけど、ずーっと待ってたからには、批判も受け入れながら何度も観て考えようって気になってしまったので。とりあえずこちらではあと1回観よう…。

今日は、再見して気づいたことをあれこれとフラッシュで書くか。当然ネタバレなのでご注意を。

○先のエントリーでは訂正したのだけど、冒頭のヤンぶち切れシーンはボコにされたんじゃなくて、ボコにした挙句にまぶたを切っていた、というくだりだったのね。しかしまぶたの上の傷は…この後はなかったなぁ。
○台湾人ヤクザを接待して、ヨンに「こいつらボコボコにしろ」と命令されたナイトクラブ店長を演じたのは、アンドリューさんの代表作『欲望の街・古惑仔』シリーズに出演していたヴィンセント・ワン(尹揚明)だった。この人が出てくると、アンドリューさんが『古惑仔』の監督だったってことを思い出させてくれるのだ。あと、ヨンに追い詰められて自殺(?)したチャン巡査部長、レイ・チーホン(李子雄)だったんだって?ロングカットばっかりで顔を確認できなかったんだけど、「李子雄=裏切り」という公式ができていることもあって、この役での起用に思うところがあった香港電影迷は多かったんじゃないでせうか?
○いかにも倶利伽羅紋紋とした台湾ヤクザに比べて、シェンたち大陸マフィアが妙にスタイリッシュだったのはなぜ?大陸だからもっとダサくても(偏見?)いいんじゃないか?それとも実際に大陸マフィアはあんなにオサレなのか?それともシェン個人の趣味か?
○ラウが配属された庶務課…あんなに広いオフィス見たことねーぞ。あそこに一人じゃ淋しかろう。
○再見して気づき、かつ印象深かったのは、『終極無間』ではサムがかなり非情な性格の持ち主であったこと。それは『無間序曲』で描かれたように、今の立場を築いたのは仲間だと思った人間にことごとく裏切られ、最愛の妻たちを失いつつ手に入れた地位だからということを考えれば納得した。また、ヤンへの冷たさもことさら強調されていたけど、それはヤンがもしかして裏切り者と疑いをかけられていたのではないか?ということと同時にンガイの血を引くことで信用されなかったからなんだよね。それが『無間道』ではヤンがサムの腹心としての重要な位置に上り詰めていたわけだから、今回の(この映画の中での)ヤンの物語の結末がいかにサムに評価されたのかってのもどこかしらでわかるような…。
○ラストシーン、ラウが見るサムの妻マリーの幻影。これ、『無間序曲』を観ていない人にはわかりずらいのでは?
○アンドリューさんといえば、初日に一緒に観た『古惑仔』好きの友人Hさんが「アンドリューさんがカメラ回して監督してるんだってのはわかるんだけど、これってなんか、アンドリューさんの映画っぽく見えないんだよねぇ…」と言っていた。うーむ、そういわれれば…。『無間道』の時はアンドリューさんらしいアクションシーンの撮り方があって「さすがだアンドリューさん!視覚効果顧問のドイル兄さんにも負けてないカメラワークだぜ!」なんて感心したもんだけど、終極はストーリーで見せる映画ってこともあって、脚本を書いたアランさんの演出の力のほうが大きかったのかもね。
…他にもいろいろ考えているんだが、とりあえず今日はここまで。

昨年香港で買った『終極無間』の小説(原作:アラン・マック&フェリックス・チョン ノベライゼーション:李牧童 星島出版)を読んだ。とりあえず、わからない単語は飛ばしまくって読んだ。そうしないと読めないし、わからん単語も再読したら後で調べるつもり。内容はねー、映画とほとんど変わらないから、読む分には楽だったし、すぐ読めたわ(笑)。
これ、次回感想書きます。

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インファナル・アフェア 終極無間(2003/香港)

○今回は多少のネタバレで感想を書くことが予想されますのでご覚悟ください。未見の方にもし読まれてしまってがっかりした方がおられても、筆者こともとはしに責任はありませんのでよろしく。

香港映画を愛するワタシは、数年前まで香港映画に対して不思議に思っていたことがあった。
「そういえば、香港でミステリー映画って見たことがないなぁ…」と。ま、それは映画にわかりやすさが求められているからか?脚本もアバウトだしー、ということですませていたのだが、トニーとアンディという、現在の香港映画を代表する俳優が共演した『インファナル・アフェア』(リンクは本館の公式感想)に始まる、アンドリュー・ラウ&アラン・マック共同監督による“無間道トリロジー”によって、香港でもついに、よく練られた脚本を擁したミステリー映画が作られるようになったのか!と大いに驚いたものであった。
運命によって立場を変えられた男たちが地獄の日々をもがきながら生きる『無間道』その二人の若き日を、彼らを取り巻く人々の運命まで巻き込みながら綴られた『無間序曲』を経た今、前2作に登場したほとんどの登場人物が死んでしまった後の物語を描いた『終極無間』では、無間地獄最大の苦しみを背負ってしまったラウ(アンディ)がどのような“地獄巡り”をたどり、一連の“地獄のような事件(英題直訳)”の細部で、ヤン(トニー)やサム(エリック)、ウォン警視(アンソニー)がどのように動き、感じてきたかという近過去が語られたが、その手法が非常にミステリー的手法だったのに驚いた。

全ての思いは、ヤンの「(何であろうと)オレは警官だ」という自分の仕事への誇りにあふれた言葉と、それを受けるようにラウが口にする「オレは善人でありたい」という願いに集約されるような気がする。しかし、その言葉とはまったく別の方向に、二人の運命は流されていく。長期にわたるマフィアへの潜入で心身ともに疲れ果て、信頼できる上司も失ったヤンに唯一残された警官への復帰も、別の潜入マフィアによって永遠に断たれる。一方、マフィアでありながら光の道を進むことを望んだラウはヤンを殺した仲間を殺し、警察内に潜んだ仲間も消していき、自らの保身に務める。しかし、彼の歩く道は光に照らされていたわけでなく、生きている限り果てしなく続く、暗い森のような無間地獄への道であった。
生き残ったラウがヤンの“亡霊”にとりつかれ、ついには彼と同一化することで破滅してしまう“現在”と、地獄巡りの日々にいたヤンが精神科医のリー先生(ケリー)達との出会いに一筋の光明を見出す“近過去”が同時進行する筋立ては、時間も二人の立場も心情もはっきりと好対照を成している。
この二人の間に立ち、対照軸と成すのがリー先生、大陸からきたシェン(陳道明)、そしてヨン(リヨン)。特にリー先生は『無間道』より存在の重要度がアップしていたのに驚いた。Ⅲのみに登場するシェンとヨンも初登場でありながらそれぞれの立ち位置がしっかりしているため、決して浮いていないし、そのためにラスト近くに明かされる彼らのあまりにも意外な役割も不自然とは思わなかった。
思った以上にトリッキーな構成のため、一度観ただけで全て納得するのは難しいかもしれない。でも、非常で複雑でありながらも、やはりこの物語にはひかれてしまう。ホモソーシャル全開な男たちが織りなす友愛と仁義と裏切りと破滅の物語としてとることもできれば、人間の背負う運命の過酷さを心に刻み付ける普遍的な物語としてとることもできる。とにかく、この物語を考え出したアランさんとフェリックスさんには、香港でこんな物語を生み出してくれてほんとにありがとう、とひたすら感謝したいのである。

ではいいかげん役者個別の感想(多分偏ること間違いなし)。
今回の中心はアンディ演じるラウ。『終極』ではマフィアの人間である運命から逃れたいと願いつつ、ヤンの存在に縛られ、ヨンに疑いをかけ、ヤンと同一化することで自分を泥沼の中に追い詰めてしまい、破滅してしまうというものすごい役どころにただただ驚くばかり。なんだか「哀愁の鼻血野郎」とか「出血多量なええカッコしい」とかいいようのない役柄ばっかりで、仲間内で彼の映画をさんざんいじっていた遊んでいた時代が嘘のようなくらいの鬼気迫る演技だ。これには金馬奨主演男優賞受賞も納得だ。ほとんどストーカーと化す勢いでヨンの身辺を探っていくくだりの血走った目や細かなしぐさ(コンタクトを入れるところとか)についつい注目してしまう。「おいおいラウよぉ~」とツッコミたいがために(こらこら)。
この映画では“亡霊”として登場するトニーのヤン。冒頭まぶたを切られながら相手をボコボコにする痛々しい衝撃のシーン(その後ボコボコにされるシーンもあり)でグッとつかまれ、リー先生との出会いで人間性を取りもどし、“人生最高の瞬間”を迎える(その後にはご存知のアレが待ち受けているのだが)までの表情と心情の変化はお見事。久々に見た力入りまくりのキスシーン(…ちょっと待て、『2046』のアレは?)や斜め45度を見上げてニヤニヤしている顔にホッとさせられる。安らぎを得たヤンの姿にあの『無間道』での運命を思うと胸が痛むものの、彼が「オレは警官だ」という台詞を口にしたのは、このくだりで地獄の底から這い上がろうとしたからだ、ということなのかと気づかされたような気がした。
『英雄』以来顔を見た秦王こと道明さん。この方がただの大陸ヤクザのボスであるはずはない、きっとなにかある!と思っていたら案の定…だったんだけど、悪役演技もなかなかよい。北京語をしゃべっていてもちゃんと香港の風景になじんでいるからまたよい。
そしてリヨン…。最後の最後まで読めないキャラというのはすごい。『going home(Three)』から芸風がずいぶん変わったよなぁ。(こんな演技ばかりだから某○○さんたちがキミに決別したのか?なんて邪推してみる。余談ですまん)今後も演技派を目指すのか、リヨンよ…。

他にもいろいろ書きたいことはあれど、とりあえずこのへんで。また何度か観に行く予定があるので、今後もちょこちょこ書いていこうかね。

原題:無間道Ⅲ 終極無間
監督&製作&撮影:アンドリュー・ラウ 監督&脚本:アラン・マック 脚本:フェリックス・チョン
出演:アンディ・ラウ トニー・レオン レオン・ライ チェン・ダオミン ケリー・チャン アンソニー・ウォン エリック・ツァン チャップマン・トゥ サミー・チェン カリーナ・ラウ

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終極無間、公開まであと1日。

昨日は終極ツアーラストの大阪でプレミア(出席はアランさん、フェリックスさん、そしてアンディだったとか。トニーとアンドリューさんは帰国?)、その数時間後にテレ東の木曜洋画劇場にて『無間道』放映(吹き替えはTVのための新録音とのこと。しかし、山路和弘さんの声のトニーって聴いたことないから想像できない…)と、日本全国無間道の日だったようですねー。うちのところはそもそもテレ東ネットがないのでよく知らないのですが(実はテレ東ネットがなくとも、某局には金曜深夜に木曜洋画を放映してくれる時間帯があった、かつては…今は某ぺ様ドラマが…っと暴言失礼)。新聞各紙やblog等にも感想が出始めた今日は公開一日前。
さすがに仕事があるので、地元で初上映一番乗りなんていうのは目指さないけど(レイトショー鑑賞を狙っている)、観たらすぐ感想を書くのでよろしく。
ところでワタシ、無間道は香港上映時、無間序曲は昨年の香港旅行での機内上映がそれぞれ初見。だけど終極無間に関しては日本上映に備えて香港でも台湾でもVCDもDVDも買わずにずーっと我慢していた。…だってさー、みんな複雑だって言うんだものー。それなら中国語字幕で観るより日本語字幕で観た方が理解しやすいと思ったからさー。おかげでネタバレ感想にあたらないかどうかヒヤヒヤしながらネットサーフィンする日々でしたわよ。っていうのは冗談だけどね。
なにはともあれあと1日。ああ、明日が待ち遠しい。

公開前日記念として、ここではしょーもない個人的ネタを。

現在、職場のPCの壁紙を無間道三部作で展開中(そんなワタシの職業は教育業…これ以上は何も言うまい)。それも毎日違う壁紙になるように設定して楽しんでいるのだが、ふと、あることに気がついた。

「あれ、アンディの壁紙もDLしたはずなのに、なんで画面に出てこないんだ?」

しばらく考えたら、謎は簡単に解けた。

職場のPCはwindowsなので、デスクトップアイコンは左側に寄せてある。DLしたアンディの壁紙はポスターヴァージョンのものであり、アンディが左側でアップ、トニーが右側で引いている(ポスターのトニーヴァージョンはトニーが右側でアップ、アンディが左側で引いている)デザインだったのだ。…つまりアンディの顔は、デスクトップアイコンに隠されてしまっていたのだ。

ああああああー、ごめんよ華仔!確かにワタシはキミに愛がないけど、決して悪気はないんだよぉー!!どーかゆるしてよぉぉぉぉぉ!!!

…すんません、こんなしょーもないネタで(-_-;)。無間道で検索かけてきて、これ読んだら怒りまくる人が多いとみたがこれいかに。ま、いっかぁー。

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プレミア、盛況だったのね…。

時間がないのでとりあえず見つけた記事だけ。コメントは後ほど追記で。

というわけで以下追記。

しかし、自分が行けないからどーでもいいと思ってろくに調べてなかったせいか、大いに勘違いしておりましたよ、アタクシは…(>_<)。もう、海より深く反省しておりまする○o。.m(_ _)m.。o○…言ってることメチャクチャだよ。>我

「インファナル・アフェアIII」:トニー遅刻! そのときアンディは……(from:MSN毎日インタラクティブ)

スーパープレミアって劇場で上映するだけじゃなくて、ホテルを借り切ったパーティー形式だったんだ。なんか不況時にそんなバブリーでいいのかよぉ?って思う田舎のビンボー人がここに一人います。2日前に書いた「淋しいプレミアじゃないか」ってーのは全くの杞憂に終わったってことか。ま、アタシが心配しなくてもいいってことね。ワイドショーは見ていないけど、他の方のレポートを読むと、やっぱり相変わらずのかわいさだったみたいだし…。でもトニーって、ホントに「世界のトニー」になってしまったんだ、というのが感想かな。『2046』キャンペーン(R・デニーロ主催のトライベッカ映画祭に出品とか!)で渡米も控えているらしいし、帰国は延長されたらしいけど、すごいヒトになってしまったのね、感慨深いわ…。
トニーとケリーの不在分(あ、もしかしてケリー2年前の緑の手袋事件がもとで…なんて考えるのはやめよう)、ものすごーく頑張ったのがアンディで、こんなこと(下記リンク)までやっちゃうんだからすごいよ兄さん、っと思った次第。

アンディ・ラウ会見で“雑用”(from:スポニチアネックス)

これでなんとか日本でもメジャーになってくださいまし。
…しかし彼もある意味「世界のアンディ」だよなぁ。日本にはこーゆーキャラの芸能人はいない。ホンマに彼はスターだ。貴重だ。WHOで保護したくなるほど貴重だ(こらこら!)

関西のみなさーん、プレミアは明日ですね。是非楽しんでいらしてくださいねー。

ものすごーくリキの入った宣伝をしている(新聞広告は見たことない、田舎だから)この終極無間、公開まであと3日になったけど、ここまでやるのなら全国的にヒットしてもらわなきゃ困るなぁ!うちんとこでは新感線映画と悪魔祓い映画とクレしん映画に加え、クドカン映画と初日が重なっちゃってるから、それら壮々たる面々と比べてあまりにも知名度が(しかも2を上映していない)…、だから一番ワリをくっちゃってるなぁとガッカリしたもんだけど、それでもワタシは自分の街で終極無間を応援します!週末は映画館に通います!だから全国の皆さんも是非お近くの劇場で観てね!

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今頃、プレミアは無事進行中だろうか…。

トニーも無事日本入りとのこと(記者会見は欠席したらしいが…fromサーチナandlivedoor ムービー)、今頃は無事にイベント進行(もしくは終了?)しているのかなぁ。各所でのスーパープレミアのご報告を楽しみにしているおうちコメンテイターのクリスティンもとはしです。
しかし、アンドリューさんたちは忙しかったんだねぇ。『頭文字D』完成記者会見(from:MSN毎日インタラクティブ)で上海から(杏ちゃん、大丈夫だったか!?いじめられなかったか?)すぐ東京入りしたんだよね。売れっ子クリエイターは大変だーねー。

思わず「加油、華仔!」と声をかけたくなったアンディなんだが、なんとキアヌと同じ時間に到着したんだって?

キアヌ&アンディが“時間差来日”(fromスポニチ)

 10分の時間差で成田空港の到着ロビーに姿を見せた2人。米中のトップスターの“ニアミス到着”に、合計600人のファンが集まる大フィーバー。警備員80人を配置する厳戒態勢が取られたが、先に到着したキアヌのファンがラウのファンに場所を譲る異例の“入れ替え制”の出迎えで、混乱は起きなかった。

ああ、キアヌ迷って大人だわ…。う、嬉しい。これ、いつも出現情報が漏洩されて来日するたびにパニック状態になるどこぞのTV俳優の迷(orサクラ?)とその所属事務所に見習ってほしいわ(久々に暴言ボンバー)。

さて、明日のスポーツ紙サイトと今日のプレミアに行かれた皆さんのご感想を楽しみにしながら、今日はこのへんにするか…。

(追記・11:43)しかし、なんで藤井隆なの?(fromサーチナ)

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公開1週間前だってーのに、ものすげー淋しいじゃないか『終極無間』プレミア…(/_;)。

今週、東京&大阪で行われる大々的な『終極無間』ジャパンプレミアには行かないことにしたワタシ。だってチケぴの発売当日は香港にいたし(後日友人にそれを話したら「頼んでくれたら取ったのにー!」と言われた。すみませんHさん^_^;)、地方在住で新年度の仕事初めで休めないのと、先月から今月はお出かけや旅で出費がかさんだためパスした。と言うことで、ここはじっとの我慢。で、nancixさん始め、行かれる方のblogでレポートを読んで楽しもう♪とおうちコメンテイター状態でスタンバイしていたのだが、こんなお知らせが出るとは!

   05.04.11 お詫び
   4月11日(月)【東京】、4月14日(木)【大阪】で行われるスーパープレミアのゲストに予定し ておりましたトニー・レオン、及びケリー・チャンがスケジュールの都合により出演できなくなりました。謹んでお詫び申し上げます。
                                                                                            コムストック

  ケリー・チャン:体調不良で来日キャンセル(from:MSN毎日インタラクティブ)

結局トニーの来日は12日のみ、ケリーは来日自体がキャンセル、アンディはスケジュール通りとのことらしい。
ああ、いったいどれだけのトニー迷がどんなにガッカリしたことだろうか…。先週の某ビ○ン来日記事を読んで、「もうこの方面で大騒ぎするのやめよーよ、それよりも『終極』を積極的に取り上げようよ、マスコミよぉ~」と例の如く毒を吐きまくっていたんだが、悪い予感って当たるもんなんだなぁ。これじゃ初日&東京国際直前で引き揚げた『2046』の悪夢再びじゃないか(-_-;)。チクショー、責任者出てこーい!と毎度の如く叫んでも、もう一体誰を責めたら気がすむのかよーわからんわー。配給会社さんかコーディネイターかエージェントかトニケリ本人たちか(こらこら!)、あれやこれや…。

確かに、1本(この場合は三部作だけど)の映画を売るのにはものすごくお金はかかるし、宣伝やマスコミ露出等での準備もかかるのはこっちだってわかっている。配給会社さんも、一番力を入れて宣伝したいのがこの『終極無間』なんだろう。複数パターンでチラシを作ったり、前売特典にフィギュアマスコット(…似ているかどうはさておき)を作ったり、首都圏&関西圏の新聞記事に定期的に新聞広告を打ったり、HPや上映映画館等で「15の謎」を展開させたり、さらに無間道と無間序曲の間を1年、序曲と終極の間も半年(その間にDVDを発売してリピーター&未見者へのフォローも欠かせない)開けてこのときに備えてきたというのでよくわかる。で、その規模も大々的なので、我々トニー迷や香港電影迷のようなマニアックな人々だけじゃなく、ハリウッドや韓流に飽き飽きしている一般の映画ファンまで取り込みたいんだろーなー、っていうのもよくわかる。
そうして宣伝され、それを見て面白そうだと思って観に行った映画がホントに面白ければそれで満足だ。映画ファンとしての幸せはそこにあると思う。それに加えて、主演俳優たちがただ映画を宣伝するだけでなく、ホントにその映画を愛しているファンの前に現れて挨拶してくれれば、映画ファンにして明星ファンはホントにこの上ない喜びを味わえるのだろう。そう考えると、アレだけ大々的にプレミアの告知を打っておきながら、トニーの一般向け挨拶が1回しか行われないと言うのはホントに残念だ。

でも、こういうトニーファンがいるかどうかわからないんだけど、トニーが来ないから今日(あ、今真っ最中か)と大阪のプレミア行かないっていうのはもったいないと思う。トニー自身はこれを最後に一生日本に来ないってわけではない。今回の主役はあくまでも『終極無間』という映画で、トニーやアンディの挨拶はあくまでも映画PRの一環としてのゲストなのだ。かつて某映画祭で某明星迷と思しき多くの観衆が記念セレモニーの舞台挨拶だけ観て、記念上映の某映画(某明星主演映画ではなかった…ここまで書けばそれが何かはわかると思うけど)を観ずに帰っていったという現場に居合わせたとき、これは映画に失礼だと心の中で怒ったことがあったけど、生明星が一番、映画は二の次という姿勢をとることは迷であるワタシもどうかと思う。ま、トニー迷には決してそんな人はいないはず、と思っているんだけどさ…。

そんなこんなで、あれだけ豪華なキャスティングを揃えておきながら、結局アンディ一人が頑張らざるを得ない(ってことになるのか?)今回のプレミアはちょっと淋しいなぁって気がしてならないんだけど、まぁ気を取り直して、アンディ兄さんにはトニーやケリーの分まで大いに頑張ってもらわなきゃいけないじゃないですかねぇ!なんせ某雑誌で「日本人にとって香港映画は妻、韓国映画は新しいガールフレンドだから、決して妻を捨てるってことはない」なんて考え方によっても納得できたり微妙だったりする(ファンの方本当にすみません、こんな書き方しちゃってm(_ _)m)名コメントをおっしゃった華仔ですもん、バリバリと宣伝マンに徹してやってほしいもんだよん。頼むぜ華仔よ!

まぁ、またまたぐちりまくってしまいましたけど、最後にこれだけは言いたい。
…あのー、もう今からこんなことを言うのはなんですけど、もしかして今回のプレミアの舞台挨拶中、このところ、日本で公開されるあらゆる種類の映画のプレミアイベントで頻繁に見られる傾向にある、映画とは全く何の関係もないグラビアタレントやアイドルによる出演者の花束贈呈ってあるんでしょうか?…できれば、映画ファン的にはそーゆーのあんまり好ましくないので、いくらマスコミ向けへのPRの一環とはいえ、控えてもらいませんかねー。で、それがあるとしたら、いったい誰が誰に花束贈呈するんですか?

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『無間道』中国大陸版を観た。

今週は無間道強化週間実施中につき、なるべく無間道ネタを書くことにします、ハイ。(まぁ、別の映画を観たら感想アップしますけどね)

週末の『無間序曲』に続いて、1作目の『無間道』(リンクは初見時の感想)を久々に観た。…ただし、中国大陸版VCDで。
有名な話なんだけど、この映画は中国大陸で上映するために国際版とは違うラストを用意しており、それを確認したかったので観た次第ってーのもある。
ヤンが死んだ後、ラウは自分が潜入マフィアであることを闇に封じて生きること―それは即ち無間地獄最大の苦しみに身を投じること―を決意するのが、一般的に知られているラストだけど、それでは悪人を肯定してしまうことになるし、中国では上映禁止になる。今後中国は香港映画にとって最大のマーケットになることもあるし…と考えた挙句、中国大陸向けにラウがマリーの通告によって警察に逮捕されるラストが追加撮影されたという。まぁ、それは事情が事情だから仕方がないねぇ。しかし、中国大陸の上映ではこれでどうやって『終極無間』につなげたものなのかなぁ?うーん、不思議だ。

大陸版だから当然北京語吹き替え。しかし同じ北京語吹き替えの台湾と違って字幕が出ないのがつらかった!声は本人のものじゃないから当然違和感が合ったけど、なんとか努力してご当人たちの声に近づけているところは買いたい。
あと、北京語でもキョン(北京語発音では「チアン」)が死ぬところにはジーンときたなぁ…。

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『聲光回憶』

wkw_cd いつものぞいているcloverさんのblog「Old-Timer ver3.0」『欲望の翼』の音楽話が出たので、ちょっとお邪魔してきました。さらに先週『欲望の翼』『楽園の瑕』などの王家衛作品を続けて観たばかりということもあるので、今日は香港で買ってきた、王家衛映画で使われた曲を集めたこのCDの話を。

王家衛作品でCDが発売されたのは、確か『恋する惑星』以降の作品だっけかな…。
もともと香港映画ってあまりサントラが作られないこともあるのだけど、王家衛作品は音楽もポイントであるからサントラは積極的に作っているみたい。でも、それでも、『恋する惑星』のサントラはフランキー・チャン&ローウェル・A・ガルシアによるオリジナルスコアがメインの収録だったので、肝心の「縁は異なもの」(これは未収録)や「夢のカリフォルニア」が未収録だったりする。さらに『欲望の翼』に至ってはサントラ自体が存在しないため、全編に使われるサヴィア・クガートの曲は本人のアルバムを探さない限りなかなか聴けなかったりする。(今パンフで見直したら、『欲望』ではロス・インディオス・タバハラスも使われているけど、これもアルバム未収録。うーむ残念)
『天使の涙』ではあまりにも印象的だったシャーリー・クワンの「忘記他」が収録。ポーティスヘッドの「Glory Box」とゴラン・ブレゴヴィックの「Ya Ya Ringe Ringe Raja」も使われていたっけ?とパンフがあったはずなのに探しても出てこない…あまり好きな映画じゃないからいいかげんに扱ってしまった罰か?(;_;)
『ブエノスアイレス』からは、『愛の神、エロス』でも曲が使われる南米の色男カエターノ・ヴェローゾの「ククルクク・パロマ」。ああ、この曲を聴くとイグアスの雄姿が目に浮かんで鳥肌が立つ…(いや、冗談じゃなくてマジで)。
『2046』は『欲望』と曲がかぶっていることもあるけど、コニー・フランシスの「シボネー」が収録。
これらの映画使用曲の他に入っているのはDJ Shadowの『Six Days』。これは映像が観られるのだけど、王家衛がPVの演出を担当した曲。出演は張震と、相手役の女性は誰なんだろう?ウェットでけだるいムードのサンプリングが意外に癖になる。PVでは数字(日付?)へのこだわり等、いかにも王家衛!という雰囲気が漂う。ま、そーじゃないと王家衛じゃないんだけどさ。(今ちょっと観たら、小道具?のベッドにブエノスでファイの部屋に敷かれていた縞模様の毛布を思わせる毛布があった…ってもしかして同じもの?)

なかなか聴きやすい構成のCDなので、これも宏くんやジェイのCDと一緒にヘビロテ中。ただ、CDプレイヤーでは3曲目からプレイしないといけないのが面倒なんだけどね。(1&2曲目にPVが入っているので、パソコンやVCD/DVDプレイヤーで聴く方がいいのかも)

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インファナル・アフェア 無間序曲(2003/香港)

いつもなら一度観て感想を書いた映画の感想は書かないんだけど、『終極無間』の公開まであと1週間だし、そろそろモードを変えていきたい気分もあって、日本公開版をDVDで観たので、気づいたことなどをチョコチョコと。ちなみに前の感想は下記参照↓
リンク: funkin'for HONGKONG@blog: 《無間道Ⅱ》(2003/香港).

まず、前の感想では全然気がつかなかったのが、ヤンが警察学校を放校になったのが、彼の父親が殺されたンガイだった(つまりジャンユー演じるハウとヤンが異母兄弟)だったということ。このへんは台詞でしか説明できないから原語版で観ちゃうとどーしてもわからないはずだーな。
あと、ハウのとーちゃんを殺した経緯もよく把握していなかったこともあって、サム&マリーとウォンsirの関係がよくわかってよかったと。

胡軍演じるルクsirはウォンsirと好対照でよかったなぁ。
これは一緒に観ていた友人が気づいたのですが、ラストシーンでラウが後の恋人のマリーと出会うシーンで、そのマリー(そーいえばサミーじゃなかったよね)が、カーリン姐のマリーと同じ服を着ていた、という芸の細かさに思わず感心した!
このシリーズ、ホントによく考えて作られているわ。ああ、日本でも三部作時系列編集版DVDBOXが発売されないかなー。そしたら普段劇場版公開作のDVDを買わないワタシでも絶対買うわー。

おお、今TVをつけてたら『終極無間』のスポットCMが放映されていた!あああ、嬉しいよぉ、うちんとこでもやってくれて(T_T)!ごめんねー、前にあんなに毒吐きまくってー。

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続いて、アンディにも質問しよう。

先の「トニーへの質問」に続いて、アンディにも聞いてみよう。うーん、難しいなぁ、これまた…。

「アンディさんの演じたラウは、警察への潜入マフィアとして黒社会に身を置きながら正しさに憧れて行動し、それが自分を追い詰めてしまうという複雑な役どころで、非常に難しい役をこなされていて印象的でした。この役柄を演じるにあたって、感情の出し方やしぐさなどで一番気を遣ったものは何でしょうか

むむむ、これが精一杯かな。こちらもよろしくお願いいたします。

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では、トニーへの質問です。

さて、livedoorムービーのインファナルblog「トニーへの質問」か…。
『インファナル・アフェア』関連の質問に限るということだから、あまりおバカなことは聞けないし、だいたいまだ『終極無間』も観ていないから、その内容に関する質問も聞けない。他のTBとかぶった質問もなんだしなぁ(^_^;)。

というわけで、こんな質問にしてみようか。

 トニーさんは以前インタビューで『自分の役を生きるように演技する』と言っておられました。最近は今回のヤンのように複数の映画で同じ人物を演じたり、直接の続編ではないにしろ同じ性格付けのキャラクターを演じる(これは『花様年華』と『2046』のチャウのように)機会が多いように感じますが、そのような役どころの場合は過去に演じた役柄を記憶から呼び起こして演じるような形になるのでしょうか。また、新たなキャラクターとして気持ちを改めて演じるのでしょうか」

うーむ、ちょっとありきたりだったでしょうか…。ともかく、よろしくお願いします。

とりあえず、公開前までにもう一度『無間道』を見直そう。来週末までの復讐もとい復習だな。

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livedoor ムービーにて 『インファナル・アフェアⅢ』 来日記者会見・質問ブログが!

『終極無間』の公開まで、いよいよカウントダウン。我が街でも公開が決まったので、最初の1週間でなんとか通いまくりたいと計画中。で、近頃話題のlivedoor(ワタシは非中華日記blogでここを使っています)で、こんなblogが立ち上がっています。

リンク: livedoor ムービー 映画 『インファナル・アフェア?』 来日記者会見・質問ブログ:トニー・レオン&アンディ・ラウへの質問募集.

おお、素晴らしい企画だ!プレミアに行けない自分としても、聞きたいことはいろいろあるので、とりあえず一晩考え、質問記事を書いてTBしようと思う次第。
(明日『無間序曲』を観ることもあるので、考えるヒントにもなるかな?)

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『心中的日月』王力宏

去年の暮れ、台湾でTVを観ていたら、宏くんことリーホンが12月31日に発売する新譜『心中的日月』のメイキング番組をよく見かけた。
そこでは彼が身一つで雲南に出かけ、少数民族の音楽を取材&採集して、その音をもとに曲を作り上げていく様子が放映されていた。これを観たワタシと弟は、「リーホンってマジメだよなぁ、ポップスアルバム一つ作るのに少数民族のコミュニティにこもって曲を採集するんだから。普通はここまでやらないよー」と思ったものだった。
そんな大変な思い(?)をして作り上げた新作アルバム(CDにVCDと香港でのサイン会用色紙つきの特別版)を香港で購入。これまでのblog記事を作りながらのBGMとして聴いてみた。

leehom_2005 まず、2曲目の『放開[イ尓]的心』がすっごくポップだった!アメリカ出身の宏くんも洋楽で育ったんだろうけど、『放開…』の曲調が個人的にえらく懐かしくてねー。自分が一番R&Bやブラックミュージックを好んで聴いていた80年代末~90年代前半くらいまでのノリだなぁと感じたのだ。(本家ならジャム&ルイスやベイビーフェイスあたりかなー。日本でいえば久保田利伸を思い浮かべていただきたい)PVもその時代っぽい雰囲気だし、メロディも覚えやすくて口ずさみやすい。お気に入りだわー。
3曲目はタイトルトラック『心中的日月』。これは正統派好きの方にオススメな台湾R&Bバラード。バックコーラスはチベットはラサの楽隊(!)。
この曲の他、取材&採集の結果が出ているのが4曲目の『竹林深處』(MTVの演出は彼自身の手によるものらしい)と6曲目の『在那遥遠的地方』。特に『在那…』は中華歌謡のスタンダード(だったと思った)である同名のオリジナル曲(♪在那遥遠的地方 有位好姑娘…って曲。わかる人が聴けばあれかとわかると思うが)をコーラスに使い、民族音楽をサンプリングした中華なヒップホップ。うーむ、ヒップホップはあまり得意じゃないけど、こういうのは新鮮だなー。
そのほかの曲も心地よく、ヘビーローテーションしたくなるCDであった。

今回、宏くんは「伝統的中華&少数民族音楽とポップスの融合」という、非常に実験的なネタに挑んだのかもしれないな。その姿勢をメイキング番組で観ていたこともあって、「なにもそこまでマジメじゃなくても、宏くんってば…(^_^;)」なんてー思ったことちょっとあったけど、この真摯な試みはむしろ成功だったんじゃないかと思う。オリエンタリズム趣味にあふれていてもそれほどあからさまじゃないし、中華民族じゃないワタシから見てもそのへんはうまくオサレ&ポップに処理されているから、それはそれでいいんじゃないかと、ね。ま、これはあくまでも中華趣味人間の言うことであるので、パンピーの方がどう感じるかはわからないけどね。

宏くん(ただいま公式サイトはリニューアル中)といえば、昨年の初ライヴに続き、今年も日本でチョコチョコと仕事をするみたい(台流とか華流とかとは関係なくてもね)。以前も書いたように今年は京香ちゃんとの共演映画の公開が控えているし、なんと日本のアーティストとのコラボ曲を作るとか(from MusicWave)!彼はソニーの所属だから、以前台湾のイベントで共演した平井の堅ちゃんやケミストリーあたりのコラボが考えられそうだけど、個人的希望では同じソニーのアーティストとして彼らの先輩格に当たる久保田利伸と一緒にやってくれんかねー(^_^)。他社アーティストならm-floはどないだ。日本語&北京語&韓国語の3カ国ラップができそうだなー。ま、詳細を知らないからねぇ。ははは。

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大英雄(1993/香港)

この映画の別名は『楽園の暇』という。…なんちゃってー。

しかし、こちらもいつ観ても笑えるよなー。改めて観直したのだけど、よくぞこれだけのメンバーがあれだけバカ演技に徹することができたよ。香港映画歴史上に残る怪作だな。『楽園の瑕』でのストレスがたまりまくってあんなにみんなバカになっちゃっているのか?と思った次第。というわけで名優バカ演技合戦の傑作『大英雄』である。

従姉妹にして恋人である王妃(ヴェロニカ)と通じ、ある国をのっとった歐陽峰(トニー)。さらに彼はこの国に秘められた経典を狙い、逃亡した三公主(ブリジット)を追う。国の占い師(マギー)から空飛ぶ靴をもらって公主を追いかけるが、うっかり靴を地上に落としてしまい、その靴は清真教の導師王重陽(阿B)に激突し、それを目撃した公主の介抱も空しく、王は死ぬ。その現場を目撃した王を愛する(!)弟弟子周伯通(カリーナ)は公主を王の仇と勘違いし、その他の弟子たちと共に彼女を付け狙う。
公主は彼女の師匠の元を訪ねる。そこには修行中の美剣士黄薬師(レスリー)と彼を慕う妹弟子(ジョイ)がいた。薬師は公主にひとめぼれし、経典の隠し場に彼女を案内する。一人残された妹弟子は以前から惚れられていた従兄弟の洪七(学友)に再会するが、失恋にショックを受けていた彼女は洪七を邪険に扱う。彼はそれをショックに思い、自殺願望を抱えるようになり、その実行になぜか歐陽峰を巻き込む。
一方、“南帝”ことタン(カーファイ)は曽祖父から自分が仙人になるという予言を受ける。胸に「666」という数字を持つ恋人に「愛してる」と三回言ってもらえば昇天できると聞き、三公主との婚約を後回しにして「恋人」探しに街に出る。その街には薬師と公主、公主を追う周、薬師を追う妹弟子、自殺願望にとりつかれた洪七と毒を飲んで苦しむ峰も来ており、この全員が同じ宿に投宿してしまったことから、愛と嫉妬と勘違いと狂乱の大騒動が巻き起こる…。

ストーリーはあってなきが如し。下手すれば『楽園の瑕』より難解かもしれない。登場人物はみんなキレていておかしく、恋愛でドタバタしている。はっきり言ってしまえば「くだらねー。」と断言できる。でも、面白すぎる。うーむ、同じ原作でなぜこうも違うんだ、『楽園』とは。うーむ、恐るべしジェフ・ラウ。
香港明星のすごいところはどんな演技でもこなすことだと思う。そして、これだけの面子のバカ演技が一堂に会するのは多分この映画が唯一だ。同じジェフ・ラウ監督の《天下無双》でのトニーも相当なバカ演技だったけど、この映画にはかなわないし、レスリー得意の“流し目剣法”もこの映画でしか見られない。特にレスリー、登場シーンは化粧濃いし(そして決して汚れない。『楽園』ではあれだけヨゴレまくっていたのに)…あ、うっかりしてた。汚れていなかったけど、ゲロゲロ吐いていた。カーファイに迫られて。
女優陣で一番ものすごかったのは、なぜか男役のカリーナだったなー。彼女も捨て身演技だったわ。彼氏も捨て身だったから当然か?ブリジットはこのまま男勝りな役で突っ走るかと思いきや、結構かわいくて○。ヴェロニカはさすがにお色気ムンムンだったな~。

でも、もうこんな豪華な面子のバカ映画も観ることはおろか、作られることもないんだよね。それを思うと、大笑いして観終えた後に、とてつもない寂しさも感じるのであった…。ちょっとこれ以上書けそうもないから、今日はこのへんで終わり。

原題:射鵰英雄伝之東成西就
監督:ジェフ・ラウ 製作:ウォン・カーウァイ 原作:金庸『射鵰英雄伝』 撮影:ピーター・パウ&アンドリュー・ラウ アクション指導:サモ・ハン・キンポー 音楽:ジェームズ・ウォン
出演(登場順):トニー・レオン ヴェロニカ・イップ ブリジット・リン マギー・チャン カリーナ・ラウ ケニー・ビー レスリー・チャン ジョイ・ウォン ジャッキー・チョン レオン・カーファイ   

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楽園の瑕(1994/香港)

仏典に曰く「旗なびかず 風なし。揺らぐは人の心なり」

王家衛が初めて手がけた武侠片『楽園の瑕』の冒頭を飾る、この言葉。これにはいろいろな思いがあるが、この映画の感想を書く前の時点でとりあえずこうつっこんでみる。
「そうだね、ワタシの心も揺れてるし、この映画の登場人物の心はみんな揺れている。そして製作当時はこの映画を作ったスタッフの心もみーんな揺れてたんじゃないの?はたしてこの映画が無事にできるかどーかで(爆)」

江湖に名を馳せた二人の剣士、東邪こと黄薬師(カーファイ)と西毒こと歐陽峰(レスリー)。この二人は若い頃、親交を暖めた友人同士だった。峰は砂漠に小屋を建て、殺しの依頼を聞いては刺客を働かせる元締めの仕事をしており、年に一度、黄が彼を訪ねてくる。寡黙で堅実な峰に対して、黄は国中を放浪しては何人もの女性に手を出して生きているという、何から何まで対照的な二人だ。
ある日、峰のもとに美貌の剣士・慕容燕(ブリジット)がやって来る。彼は自分の妹・媛(ブリジット)にひどい仕打ちをした黄を殺してほしいと峰に頼む。しかし別の日、媛がやってきて、黄と自分の仲を裂こうとする兄を殺してほしいと依頼した。黄の性格を知っている峰は、燕と媛が実は同一人物で、彼女を愛した黄が別の女性に走った嫉妬と怒りで二つの人格を生じてしまったことに気づく。数日後の夜、峰は何者かが自分の身体を愛撫するのを感じる。それは燕/媛の黄を求める激しい思いの末に起こした行為であった。その夜から、この兄妹は姿を消した。数年後、彼女は「独孤求敗」と名乗り、剣士として江湖に名前を轟かせる。
砂漠では馬賊が人々の生活を脅かしていた。峰のもとを卵を持った貧しい少女(チャーリー)がやってきて、弟の仇を依頼する。その頃、故郷の桃花島に帰る途中の剣士(トニー)が峰を訪ね、帰還の資金稼ぎにと馬賊を退治する刺客の仕事を得る。剣士は視力を失いつつあったが、剣に関しては凄腕の持ち主だった。彼は故郷に暮らす妻(カリーナ)を愛していたが、妻が別の男を愛した怒りで出奔し、各地を放浪していたのだ。彼女が愛した別の男とは、やはり剣士の親友であった黄だった。
夜明け前、馬賊がやって来た。ほとんど視力を失った剣士は、夜明けの光を頼りに、襲い掛かる馬賊たちを次々に斬り続ける。しかし、一瞬の隙を突かれて首を斬られ、剣士は故郷に帰る願いもかなえられず絶命した。
峰の元に仕事を求めて別の男がやって来た。その男の名は洪七(學友)。故郷から出てきたばかりで野心に燃えるこの若者を峰は気に入らなかったが、盲目の剣士の後釜として馬賊退治の仕事を与えた。彼は馬賊相手に奮闘し、見事に馬賊たちを全滅させる。実は洪七には妻がおり、夫を追いかけて峰の小屋にやってくるが、江湖に名を揚げ、金を儲けたい彼は妻に冷たくする。やがて洪七は村にたまっていた剣士に右手の人指し指を切られてしまったが、何かを決意し、妻と共に峰のもとを去る。洪七は後に「北夷」と名を変えて、西毒と対決することになるという。
雨の降る日、峰はかつて愛した唯一の女性(マギー)のことを思う。彼女もまた自分のことを愛してくれたが、彼の想いには答えず、兄の嫁となってしまった。その衝撃で、結婚式の前夜、峰は兄嫁を襲ってしまい、故郷の白駝山を去った。その出来事から数年後、彼女と親しい仲になった黄は、兄嫁から峰と結婚しなかった理由を聞いた。彼女が峰から欲しかったのは、「愛している」という言葉だったのだ。まもなく彼女は他界し、死ぬ前にそれを飲めば思い出を忘れるという酒「酔生夢死」を黄に託す。二年後、黄はそれを峰のもとに持っていき、自ら飲んだ後、消息を絶った。
峰は故郷からの便りで兄嫁の死を知る。兄嫁のことを忘れたくなった彼は黄の持ってきた「酔生夢死」を飲んだが、その酒はただの酒であった。そして、峰はあることを悟る。
翌年、峰は小屋を燃やし、故郷へ帰って「西の覇王」こと西毒と呼ばれる剣士となった。
その後の江湖。かつて黄薬師だった東邪、二つの人格を持った女性だった独孤求敗、九本指の剣士北夷、そして西毒がそれぞれに名を揚げ、やがては対決する運命が彼らを待ち受けていた…。

これは金庸の小説『射鵰英雄伝』を原作に…というより、小説の登場人物の老剣士、東邪と西毒を主人公にして、彼らが愛に悩んだ果てに修羅の道を行くことを決心するまでに至る姿を創作したという、ある意味思いっきりマニアックな映画だ。金庸は中華圏では大人気の時代劇作家で、大陸でも台湾でももちろん香港でも誰もが読んだことがあったりTVドラマで作品に触れているから、ある程度「なぜこうなのか」がわかるのだろう。でも、金庸作品はもちろん、中華武侠小説など全く知らない日本人や欧米人には、この作品をわかった気になって観ることはできないだろう。だってその世界は中華武侠世界を知らない人間にはすでに想像を超えた世界になっているから、なんで剣術が超能力よ!なんで男装の剣士が出るよ!なんでこーなるよ!などとついつい立ち止まってしまいそうだからだ。
かくいうワタシも、9年前にこの映画を銀座の某映画館で初めて観た時には、ストーリー展開の飛躍についていけず、うーん、雰囲気とか映像は嫌いじゃないけど、嫌いな人はとことん嫌う映画だろうなー、という感想を持った。…確かにこの映画、好きな人はとことんハマる映画であったが、嫌いな人には徹底的に嫌われる映画。それは香港上映当時に途中退場者が続出したとか、王晶の《珠光寶気》でこの映画をいじくりまくったとかいう“伝説”でもわかる。もっとも、『楽園の瑕』が打ち立てた最大の“王家衛伝説”は、映画製作に異常に時間がかかるということだと思うが、企画から公開まで2年かかったこの映画を『2046』が越えるとは思わなかったよ、ホント。
今回は多分4回目(だけど観たのは実に7年ぶりくらい)の鑑賞になるんだが、ちゃーんと観ていったらやっと話がわかった。なーんだ、これって結構単純な話なんじゃないか、なんていう結論に落ち着いたりして(大笑)。

江湖の世界で切ったはったを繰り広げる剣士たちも、恋に思い悩む一人の人間である、という考えは金庸の小説を読んでいれば容易に理解できる。王家衛もまた武侠小説の熱心な愛読者であったんじゃないかなと思うのだが(『花様年華』でも『2046』でも、トニーやマギーやフェイが武侠小説を執筆してたからね)、その武侠小説の世界に彼の独自の愛の美学を持ちこむとこうなる、といういい見本である、この映画は(笑)。でも、当時の中華圏の武侠映画ブームの興亡を考えたら、あと1年半完成が早かったらよかったのかもしれないねー、なんてつい意地悪を言ってしまう。ついでに日本でもうすこし金庸小説や武侠映画が知られた頃に公開されたらよかったのに、なんてどーでもいいことを思う。ま、それはしょうがないことである。
この映画のイメージポスターが『欲望の翼』のセルフパロディとして作られたのは有名な話だが、この映画を『欲望』と比較させると、かの映画でレスリーが演じた旭仔の性格を受け継いだのが黄薬師に思える。製作当初、レスリーが東邪(冒頭とラストに登場する蓬髪のレスリーのショットは東邪を意識したショットだって聞いたけど…)でトニーが西毒というキャスティングだったらしいと聞くと、王家衛はこの映画を『続・欲望の翼』にしたかったのだろうか、なんて思う。1992年に製作が開始されたものの、諸事情で製作が中断、映画公開のスケジュールを押さえていたのにもかかわらずブツが出来上がらないのに困った製作のジェフ・ラウが、まだ降板していなかったジョイ・ウォンも含めたこのキャストをそのまま生かして代打作品とした『大英雄』に、当初のキャスティングが生きていたことを考えたら、この映画でレスリーの東邪&トニーの西毒は是非観てみたかったものだ…。ま、のちにこの二人は最後の共演作品となる『ブエノスアイレス』にて直接対決することになるんだけど…。

愛を求めて何人もの女性に手を出す黄薬師。兄嫁一筋に愛してきたのにもかかわらず、彼女の求めに答えられなかった歐陽峰。夫と黄に愛され、黄を選んでしまった桃花。妻である彼女を心から愛していたものの、その変心が許せなかった盲目の剣士。黄を深く愛するあまり、彼の裏切りの衝撃で二つの人格に引き裂かれた慕容燕/媛。単純だが純粋な洪七とそれ故に彼を愛する妻。死んだ弟の仇を討ちたいがために待ち続ける少女。それぞれの求める愛の方向は『欲望の翼』と同様にベクトルは違い、洪七夫妻と少女を除いて全ては修羅の道へと突入していく。まるで人を愛することは、江湖にて次々と降りかかる試練を乗り越え、人を倒していくのと同じようではないか、と言っているかの如く(あ、これは気取りすぎか)。その思いが冒頭の「旗なびかず 風なし。揺らぐは人の心なり」に象徴されるのかもしれない。
または、「誰かに拒絶される前に自分から拒絶すること」とか「何かを捨て去る時にはその思い出を強く心に刻みつけよ」という言葉にも。この二つの言葉は、前者はこの作品以降の王家衛作品にも通じるところがあるし、後者はこの世から去っていってしまった人(もちろん、レスリーだ…)を想う時に感じる切なさを具体的に表現しているし、『2046』で周慕雲がなんとなく考える想いにも通じてくる。ま、やっぱり王家衛はいつでも確固たる(というか普遍/不変の)テーマで映画作りをしているんだなーと感じる1本であった。そう思うと、この映画もまたいとしい映画に感じるのであった。いや、つっこもうと思えばいっぱいつっこめるけどさ。それは『大英雄』の時に一緒にやりましょうか(笑)。

最後に、これまだ個人的かつ蛇足的な話題をひとつ。興味のない人は以下スルーしてください:

ワタシはこの「旗なびかず 風なし。揺らぐは人の心なり」という言葉を、あまりにも意外な場所で発見して動揺したことがある。昔、本館のコラムでも書いたのだが改めてここでも。
宮城県出身でワタシの好きな萬画家、石ノ森(石森)章太郎氏(参考としてこのblogで書いたファイズ劇場版の感想を)の記念館「石ノ森章太郎ふるさと記念館」(宮城県登米市)を訪ねた時、展示されていた板に描かれたイラストにこの言葉が添えられていたのだ。さらに「金庸 東邪西毒より」という但し書きも添えられた同じ言葉が書かれた色紙も発見。思いっきり驚いた。件の板絵は1997年に療養のため秋田の温泉に籠もった時に描かれたものだという。石ノ森氏が亡くなられたのは1998年1月だから、1996年秋に公開されたこの映画もなんとか確実に観ていたのだろう。そして、もしかしたらこの映画を気に入っていたのかもしれないし、理解していたのかもしれない。描いた本人はもうこの世にいないから直接話は聞けないけど、彼がこの映画が好きだったんじゃないかと思うと、それはそれで嬉しいものだと実感するのだ。

なんか、しんみりした終わり方をしてしまったなぁ…。ともかく以上。

原題(英題):東邪西毒(Ashes of time)
監督&脚本:ウォン・カーウァイ 原作:金庸『射鵰英雄伝』 撮影:クリストファー・ドイル 衣裳&編集:ウィリアム・チャン アクション指導:サモ・ハン・キンポー
出演:レスリー・チャン レオン・カーファイ ブリジット・リン カリーナ・ラウ トニー・レオン チャーリー・ヤン ジャッキー・チョン マギー・チャン 

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《身驕肉貴》(2004/香港)

以前《風塵三侠》の感想で「本来恋愛もの嫌いの自分が香港ラブコメなら許せると思うのは、変な気取りがないからだ」と述べたことがあるが、この映画を観てもうひとつ許せる点を発見。それは、四大天王やトニーやレスリーやニコやイーキンではなく、一般的にはハンサムとは言いがたい個性派明星も恋に揺れる男心をうまく表現し、それがハマっているから観ていて安心するという点だ。例えば、ジャンユーがミシェル・リーに恋して奮闘する自称私立探偵を演じる『恋愛ベーカリー』、そして、今回の《身驕肉貴》で主役をはったラウチンのアニタ・ユンに対する純情が泣かせる『つきせぬ想い』。いやぁいいじゃないかこれは、恋する気持ちは誰でも持っているってことで。というわけで本題へ。

香港郊外のリゾート地でバーベキューレストランと屋台村を仕切るヒューゴ(ラウチン)は、学生時代の初恋の相手に再会した途端失恋して落ち込んでいるペットトリマーのヤミー(ジョイ)と知り合い、自分の店を持たない彼女のために、屋台村の一角にペットセンターを設けて彼女を励ます。レストランもペットセンターもたちまち大繁盛。母親に結婚するように迫られているがどうも気が乗らないヒューゴは、ヤミーと交流を重ねるたびに愛情を募らせる。彼女もまた同じだったのだが、一度失恋していることもあってどうもその気持ちに自信が持てない。
一方、ヒューゴの弟分で自称アーティストのブラッド(チャッピー)は、自分の作品を警備員のYY(ユミコ)に勝手に捨てられて憤慨するが、子供と追いかけっこをしていた時に彼女が見せた素晴らしい身体の動きに目を見張る。YYはダンサー志望で、資金をためて進学する夢を持っていた。ブラッドはそんな彼女に惚れてしまい、彼女に捧げる作品と援助資金をせっせと作っていたが、YYは夢を諦め、大陸のホテルに転職することに…!

これは多分『つきせぬ想い』以来の(個人的に観た)ラウチン主演の恋愛もの。もっとも『つきせぬ』はシリアスだったから、ラブコメとしては初めてか。映画自体はホントによくあるラブコメなんだけど(ちなみに時事ネタとしては、ラウチンの嫁候補として“女子十二楽坊”が出てくる)、なんのかの言いつつ恋にじたばたするラウチンがかわいらしい。いつもながらのミヤ似の顔立ち(苦笑)にくたびれたネルシャツにショートパンツといういでたちで屋台村をうろちょろする、まさに「老板(北京語の書き方で失礼)」としか言いようがないのに、かわいらしいのだ。
そんなラウチンのお相手はシンガーとして知られるジョイ。(事件沙汰になったのもずいぶん前か…)そういえば歌も聞いたことがないし、演技を観るのも初めてなんだけど、ジョイって意外にもファニーフェイスなんだなぁ!丸い目にちょっとふっくらした(すーちーほどプックリしてないが)唇。決して美人さんとは思えないんだけど、味のある顔。強引に例えれば松本明子の口を少し小さめにして香港人仕様にしたという印象(ってどーゆー顔だよ)。オープニング、ワンちゃんのトリミングをしながら登場する彼女は結構かわいいんだけど、本編ではヨゴレ気味に登場。しかも失恋などでストレスがたまると口ひげが濃くなるという体質(爆)。失恋の痛手で湖に飛び込んで自殺を図ってラウチンに助けられ、彼の服を借りた時なんか外見やや女ラウチン。いいのかそれで(^_^;)。でも、こちらも結構かわいいのだ。ラウチン演じるヒューゴとジョイ演じるヤミーはお互いあれこれ悩みながら自分の気持ちに気づいていく。若者同志じゃないから、考えることだっていろいろあるんだろうな(特にヒューゴ)。それをオーソドックスに描き、演じているから安心して観られ、安心して笑えた。
やっぱり背が低いんだ、と改めて気づいたチャッピーのブラッド。アーティスト(しかも前衛の)っていう役どころがすでに笑える。最初は犬猿の仲だったYYとケンカする場面で、前衛芸術のウンチクをあれこれたれるんだけど、対するYYの方が知識が上だったってーのに大笑い。アーティストなのでYYに対する思いもアーティスティックに表現するのだが、彼女との別れのパフォーマンスに○○串焼き(残酷な表現につき一部規制。笑)ってーのは趣味悪くねーか?そんなYYことユミコちゃん(これが英語名なんだよね?)、彼女も演技を観るのは初めてだった。フツーに美人だねー(いいのかそんな表現で)。スタイルもすらっとしていて、私服も個性的だった。ちょっとチャッピーにはもったいない?

あと、この映画を観た機内上映では本編終了後にメイキングが放映されていたんだけど、そこでキービジュアルとしてポップな4人の似顔絵が登場していた。ラウチンがかなりハンサムだったなぁ。ジョイとユミコちゃんはまぁまぁ似ていたけど。

英題:The Attractive One
監督:マック・チャウ 製作:ジョー・マー
出演:ラウ・チンワン ジョイ・ヨン チャップマン・トゥ ユミコ・チェン

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春光乍洩香港回憶記3月29日・初インタウンチェックインの朝、そして旅の総括

時計のアラームとモーニングコールに急かされ、6時半起床。NHKニュースを観て驚いたのはスマトラ島の地震と、暮れの台湾行きでも利用したエバー航空機乱気流事故(といってもそんなにひどくならんでほっとした)。なんだかワタシが日本から外に出るたび、インドネシアで地震が起こっているようで不安だ…。一刻も早い復旧を祈っている。(もちろん福岡も新潟も)
朝食代わりのお菓子を全部平らげ、7時半にチェックアウト。いつもなら金をケチってシティフライヤーに乗る私だが、先の記事でも書いたように今回は無料シャトルバス→九龍駅からインタウンチェックイン利用でエアポートエクスプレスという手を使ってみる。…ま、今回は手荷物のみのチェックインとはいえ、ボストンのほかに金像奨紙袋に買った本をいれて持って帰る羽目となった(苦笑)ので、8時30分チェックイン後すぐに空港に向かう。今回は事務課に迷惑をかけたこともあって「零食物語(OKASHI LAND)」でフカヒレポッキー&マンゴープリンコロンを、「優の良品」でフルーツケーキ詰め放題を買っていった。
飛行機では寝るつもりだった(だから機内上映の『ひとりにして』のVCDを買っていた)のだが、ついつい《身驕肉貴》を観てしまった。ははは。そして3時に成田に着き、重い荷物を引きずりつつ、帰途に着いたのであった。

今回は初めてイベントのための渡港。香港通い(笑)も四捨五入すれば10回になるが、コンサートも行ったことがなければプレミアの入り待ち/出待ちもしたことがない。イベントとしてはネット友と香港で待ち合わせしてオフ会したことくらいか(苦笑)。もちろん、コロシアムにも入ったことがない。近くまでは行ったことがある。6年前、アンディコンサートに行く友人の入り待ちに付き合った時以来だ。(このとき、ファンに挨拶に来た金髪のアンディ本人を目の当たりにしてワタシは…これ以上は言わないでおこうか)ワタシがトニーファンであるのは説明しなくてもおわかりかと思うが(気取るな>我)、彼はあくまで映画俳優であるのでコンサートなどない(昔はあったけどそのころは知らなかったからね)から観に行けない。映画のプレミア上映はこっちの休みになかなか合わないし、だいたいワタシがこっちに来ている時に限って彼がお忍び来日してたりするんだから、そのすれ違いに笑っちゃう。
そんなこんなでこの金像奨授賞式が我的初体験の香港イベントだった。トニー迷である以前に電影迷であるので、このイベントを体験できたのはホントに嬉しかった。だって、生明星があんなにいるんだもんねー。皆さんホントに麗しいしさ(^_^)。米国アカデミー賞も日本アカデミー賞も一般人入場不可だろうから興味は湧かないけど(韓国の大鐘賞はどないだ?)、たとえ以前ほど吸引力がなくなったとはいえ、香港市民には手の届くところに映画があるわけだから、うらやましくてしょうがないのだ。
そして今回は、以前も書いた通り、トニーと香港映画が結んだ縁が元での出会いや貴重な経験がいろいろあった。これまでの記事には書けなかった部分でもいろんな経験ができたし、ファンになった年数に差があってもトニーを愛する気持ちはみんな一緒なんだなぁ、っと思ったものだった。
繰り返しになりますが、今回の旅行でご一緒した皆さま、本当に楽しかったです。大変お世話になりました。そんなわけで香港旅行記はとりあえず完。何か補足あったらチョコチョコと書いていきます。写真もできたし(アナログなのでスキャンしないとアップできないけど)

トニー先生、来年の金像奨はプレゼンターで登場すると思うけど、観に行けるかなぁ?年度始めなら諦めざるを得ないんだけどさ(^_^)。
あと、今年は休みが多いからあと1回くらい香港に行きたいが…これも無理かな?はははのは。

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《精武家庭》(2005/香港)

監督として見慣れてきた(こらこら)ステの第2作を、『無間道』第1作でおなじみ(笑)の港威戯院で鑑賞。記念すべきデビュー作《大[イ老]愛美麗》は昨年のクリスマスに台湾で観たけど、TV放映だったのでまた見直して感想を。デビュー作のネタが「黒社会&ゲイ」という「おいおいー(^_^;)」といいたくなるものだったけど、今回のネタはうってかわってタイトル通りの「カンフー&家族」とかなりわかりやすい。

接骨医の小寶(アンソニー)は自称「元シークレット・エージェント」。今日も愛娘の高校生ナタリー(ジル)の迎えに行った際に、かつての武勇伝を学生たちに語るが、あまりにも突拍子もない話にしか聞こえないので、ナタリーと兄のイルカ調教師ニッキー(ステ)は父をほら吹きだと思っている。小寶は兄妹にカンフーを体得させたので、いつも兄妹ケンカがカンフーになってしまう二人なのだが、力は今のところナタリーの方が上。おまけにニッキーはナタリーのボーイフレンド・ジョナサン(彦祖)が気に入らない。そんなこんなでギクシャクしているこの家族だったが、平和に暮らしていた。…謎の軍団が小寶の医院を襲撃し、彼が拉致されるまでは。
小寶を拉致したのは元アメリカ軍人のロッコ(マイケル)。12年前、フィリピンでテロ行動を起こしたテロリストを追って極秘任務に就いていた彼は、謎の人物・戴子龍に襲われて任務を果たせず、さらに半身不随になってしまった。復讐のために生きてきた彼は、エージェントだった小寶が戴子龍のことを知っていると目星をつけ、彼を拷問する。さらにニッキーとナタリーが持っているお守りにデータベースが隠されていることを知ったロッコは、父親の命と引き換えに二人に戴子龍を探し出すように命ずる。父のホラ話が真実だったことを知った二人は、体得したカンフーを武器に、父を救い出すためにロッコたちとの戦いを決意する…。

オープニング、連絡を受けた小寶が接骨院の壁に隠されたボタンを押すと、壁が開いて司令室(に見えた)が出てくる特撮ドラマちっくな展開にまず大爆笑。そして、今まで見たことのないアンソニーのカンフーアクションを目の当たりにして、さらに大爆笑。白に黒いラインが入ったカンフー服(といっても学生服にも見える)に身を包み、迫り来る忍者軍団をバシバシなぎ倒すアンソニー、身体も引き締まっていていかにも「鍛えてます。」って感じだぞ(笑)。そーいやー彼、すっかり忘れていたけどアンディと同い年だったよなぁ。
前作では悪役に徹していたので、俳優としての出番は少なかったステ監督、今回は2作目で余裕が出たせいか、出番も増えているのでファンの人は喜んでね(笑)。しかし、彼も監督になって、しかもすでに30歳越えたのに、まだまだ青い感じに見えるんだよねー。不思議だわ、香港明星って。でもTwinsの二人、さすがにもう高校生役は辛くないか?(ちなみに阿Saはナタリーの親友で、ニッキーにモーションをかけるエラを演じていた)
ステ作品の常連(っつーか仲いいもんね)彦祖、本人がカンフーの達人っていうのを知っているので、ついアクションを期待したけど、観客の期待の裏をかいてステ監督は彼にひたすら情けない(それでも中盤で意外な正体が明かされるんだけど、それもちょっと蛇足っぽいか?)役をふる。うーむ、うまいなステ監督。
あと、楽しかったのは久々に顔を見たような牛馬さん。意外な過去を持つ近所のおじさんという役回りなんだけど、この人も健在だなーと実感。バタ臭さが魅力(こらこら)のマイケルは珍しく悪役。しかもスキンヘッドだ!そして相変わらず広東語より英語の台詞が多い!そしてこれはエンドクレジットまで気づかなかったんだけど、マイケルの部下でステ&ジルに襲いかかるのがジョシーと明日嘉ちゃん!ごめん、すっかり気づかなかったよ、二人とも。どーりで出番が多いわけだよ。

この映画のテーマはかなりストレートに“家族仲良くね”と打ち出している。これ『Mr.インクレディブル』と同じなのね、作りとしては(ちなみに『インクレ』は未見)そういえば小寶の家族だけじゃなく、ロッコにも小さな子供(生意気だけど)がいたし、牛馬さんにも愛する孫娘がいたもんね。これはちょっといいポイントかも。そうだ、悪い奴にも仇にも家族はいるんだって。現代社会は親子関係が希薄になっていてそれで大変だっていうのは日本だけの問題じゃなくいずこも同じか。なんてちょっとマジになってみたり(^_^;)。
しかしステも男の子だねぇ。やっぱり彼も李小龍チャイルドなのかなぁ。でも、同じ李小龍チャイルドであるのに、星仔とは全く違う映画を作る。ま、二人の年齢の差や育った環境の違い(ステには留学経験がある)等も考えれば、違いがでるのは一目瞭然か。
そーいえばステの次回監督作は成龍さん主演作品って噂を聞いたんだけど…現在制作進行中なのか?もしそれができたら、2年前にゲスト参加したみちのくミステリー映画祭にその作品(いや、これでも《大[イ老]》でもよし)を引っさげて、監督として来日してほしいもんだよ(笑)。

英題:House of fury
監督&脚本&出演:スティーブン・フォン アクション指導:ユエン・ウーピン
出演:アンソニー・ウォン ジリアン・チョン ダニエル・ウー シャーリーン・チョイ マイケル・ウォン ウー・マ ジョシー・ホー 樋口明日嘉 ロー・カーイン

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春光乍洩香港回憶記3月28日・初鶏の○○の昼

起床9時半。…さすがにこの時間の起床では朝飯のお粥は食べられない。昨日茶藝楽園で買ったプーアルをマグカップに作り、金像奨観覧時に食べていたソーダクラッカーの残りを朝食代わりにする。さ、淋しい…。いくら休日は一日2食ですます人間だからって、香港でもこれでいいのかワタシよ。
10時半にホテルロビー集合。今日はまず香港島を散策する。ホテルからホンハムのフェリーターミナルまで行き、湾仔へ。いつもはチム→セントラルのフェリーを利用することが多いこともあり、路線が違うと見える景色も違うのでなんだか珍しかった。

湾仔からは地下鉄で銅鑼湾へ。nancixさんの香港人のお友達と逢い、みんなで一緒に「翠園餐廳」にて飲茶する。が、この昼食の途中で我々より1日早く帰国するnancixさんとはお別れに…。nancixさん、3日間ほんとにお世話になりました…。
ところでこの飲茶で初めて食したものがある。それは中華に欠かせない「鶏の爪の煮物」である。台湾の屋台だとこれを揚げたりしたものが売っているのだが、どんなものでも食うもとはしでも、これだけは食べたことがなかった。…蛙の炒め物も蛇のスープも食べたのに!もっとも鶏ったっていつも肉食べているんだから、足の先や爪だって決してゲテモノではない。…で、食べた。うまひ。甘くてプルプルしてる。関節でバラバラになるから骨が多いけど(笑)。

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昼食後は銅鑼湾散策。同行の方の提案で、『花様年華』&『2046』でお馴染の「金雀餐廳」へ。そーいえばここ、さんざん香港へ足を運んでいるわりにはいつも行きそびれるところなんだよねー。小さな扉をくぐると中は薄暗く、ホントに60年代のムード。お店の方の話によると、『花様年華』と『2046』で使われたテーブルはそれぞれ違うそうで、両方に座って写真を撮る我々であった。

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このテーブルが『花様年華』で使われたもの。

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金雀で頼んだ凍檸檬茶。やっぱ香港に来たら暑くても寒くてもこのアイスレモンティーに限るっす(^_^)。

その後はDVDショップで安価DVD&VCDを探す旅。銅鑼湾→チム(ここでは文化中心に寄り、電影節アンディ特集のパンフを買ったのだが、偶然にも野崎先生と再会!)→油麻地(信和中心&Kubrickとブロードウェイシネマテイク)→チムの結構大きな有名(?ごめん名前失念)DVDショップでDVD&VCDを買いまくる。店員の兄ちゃんたちが日本人旅行客慣れしているせいか、いろんなVCDを薦められる。でも『美しい夜…(餃子)』とか『The EYE2』等ホラー系のリコメンは断った(笑)

夜、《精武家庭》を観ようということになって、『無間道』1作目で有名な港威戯院で上映時間をチェックしたら、10時からの回がちょうどよかったのでチケを買って夕飯に臨む。夕飯は広東道の「怡園粥麺小厨」。日本のガイドブックにも紹介されて結構有名になったけど、昔からよくお粥を食べにいっていたお店だ。ここでは一人一品ご飯ものを頼み、みんなで野菜炒めと蝦の炒め物をつついた。ワタシは鵞鳥飯をオーダー。久しぶりに鵞鳥を食べたけど、皮のパリパリしたロースト感が美味美味♪
夕食後、ちょっと時間もあったのでHMVへ。ここで買ったCDと他のところで買ったDVD&VCDは先の記事に挙げた通り。
そして時間になったので港威で《精武家庭》鑑賞。終わったのは12時だった…。
チムのバスターミナル付近で、3日間行動を共にし、大変お世話になった(好多謝!)graceさんたちと別れ、ホンハム経由のバスを捕まえてホテルへ戻る。

部屋に戻り、明日早く出るためのモーニングコールを設定し、荷物整理やらシャワーやらモブログ記事作成やらあれこれやり、うっかり某日本ドラマ(笑)広東語版なんか観ちゃって就寝は2時半…。

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第24回香港電影金像奨授賞式と、その結果に思ふ。

香港電影迷やっててそろそろ10年になるワタシであるが、これまで金像奨(香港アカデミー賞または香港フィルムアワード)というものをこの目で観るチャンスはもちろん、レッドカーペットの入り待ちすら体験したことすらなかった。だから、今回一般入場でも金像の授賞式を観覧することができると聞き、さらに今年はイースター休暇の関係で比較的まとまった休みがとりやすい(日本の)年度末に実施されると知って、行くことに決定した次第。だってなんてったってさぁ、今年は『2046』に『カンフーハッスル』、『ブレイキングニュース』に『香港国際警察』と日本でも話題になった作品がノミネートされてるんだもんねー。たとえ何が受賞しても、主演男優賞がトニーじゃなくて星仔や成龍さんでも文句は言わないもん、自分自身が受賞者じゃないから(当たり前じゃ)楽しみたいもーん!という気持ちで香港へ飛び、授賞式観覧に臨んだのであった…。

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ボケててすまん(その1):ブルーカーペット前にあったのであろう立看板。誰かさんのボーダージャンパーが目立ちすぎ(爆)

まずは受賞結果に愛とツッコミを。

予想では『カンフーハッスル』が最多部門受賞、その次『2046』か『香港国際警察』と予想していたんだけど、蓋を開ければ『功夫』と『2046』が仲良く6部門受賞。そして『香港国際警察』は受賞なし…。ま、その分成龍さんに専業精神賞(特別功労賞みたいなもの)が与えられたからそれでよし、と思ったんだろうけどね。
意外だったのは星仔に監督賞が与えられなかったのと(『少林サッカー』の時も男優賞はもらっても監督賞は受賞してなかったよね、確か?)、ツーイーの主演女優賞受賞。香港映画界ってツーイーに冷たいという印象があるから絶対受賞はないと思ってたんだけど…。あ、助演男優賞受賞の元華さんはダンディさんでした。
個人的にこの賞を獲ってほしい!と願っていて、受賞が嬉しいのは『2046』の音楽賞。梅林茂さん!是非ホンハムまで来ていただきたかったです!同じ日本人として、あの方よりアナタを誇りに思いたいです、梅林さん!(こらこら!)
星仔が獲れなかった監督賞は、俳優出身のイー・トンシン監督(《旺角黒夜》)に。長いキャリアを誇りながらも浮き沈みの激しい監督で、『つきせぬ想い』という珠玉の名作を作りながらもその後はスランプに陥っていたそうだ。それが昨年の《忘不了》あたりから復活し始め、今年の監督賞受賞に至ったとか。決して駄作ばかりの監督ではないと思うので、今後も低調の香港映画界の中で安定した作品を作っていって下さい、トンシンさん。

月曜日に英字紙のサウスチャイナ・モーニングポストを買ったとき、1面に「カンフーが中国語映画百年の年を制す」(記事うろ覚え)みたいな事が書いてあって、トニーたちの受賞者の写真と並んで李小龍の写真もあった。そう、今年は中国語映画誕生記念100年であり、特別賞の「世紀之星」賞はその李小龍に与えられた。(賞は小龍さんの娘、シャノン・リーが授与。詳細はこちら)確かに、作品賞の『功夫』、専業精神賞の成龍さんと合わせて、香港映画=カンフーアクションという目で見られてしまうのが日本に限らず世界的な認識なんだろう。でも、それだけではない。中国語映画の1ジャンルとして香港映画を捉えると、その全体から中国語映画を眺めれば、決してカンフーアクション映画ばかり作っているわけではないし、王家衛やスタンリーさんの作品のような文芸映画に加え、昨年金像奨に嵐を吹かせたジョニーさん(今年は受賞なし、式にも来ていなかった…)の作るエンターテインメントの王道を行くような映画群も、世界に知られるようになってきている。もちろん、香港=カンフーorアクションという定型がいけないってわけではない。でも、今後香港映画が進歩していくためには、王道路線ももちろんだけど、バラエティ豊かな作品群を生み出せるような製作体制が整えられることが必要なのではないかなぁ。(50歳になった成龍さんだっていつまでも20年前と同じようなアクションが出来るってわけじゃない。だってもう息子のジェイシー君が芸能界デビューしちゃっている年頃なんだよ。サモハンの二人の息子も芸能界デビュー済みだしねぇ)と、あれこれつっこんだり暴言を吐きながらも、これからも香港映画を見守っていきたい、と感じたワタシなのであった(^_^)。

次はブルーカーペットアライビング&授賞式に愛とツッコミをフラッシュで。最初はブルーカーペット。

○マスコミ群が我々の反対側に構えていたので、明星の皆さんの背中ばかり観るはめに。しかし、タトゥ(シール?)をバシバシ入れた白霊さんの背中はセクシーだった。
○我的ベストドレッサーは上品に黒のドレスを清楚に着こなしたパクチー、もといセシリアと、ブルーグリーンのドレス&ミディアムショートが若々しいカーリン姐。マギーは?いや、あの文字通りの“パンクヘア”は好きだけどさぁ…(笑)。
○リヨン迷の叫びにも似た声援のなかを通り過ぎるリヨン。大物のはずなのにさりげなーく歩いていた成龍さん。そして華仔、その歩き方は映画引きずりすぎ。(注・誉め言葉です。笑)
○李安監督はダンディだった。早く中華電影界に戻ってきてください。『ハルク』とかどーでもいいので(こらこら!笑)。
○ファン・ジーウェイ、結構目立っているなぁ。チェン・ボーリン、いたの?ごめん、気がつかなかったよー(泣)。ツーイーをエスコートしてた張震、全身白のスーツを着こなしていい感じ。そのツーイーのドレス、アカデミー賞のときよりこっちの方が断然いい。キミは肩が張ってるわりに胸上部が薄い(だからデコルテが貧弱に見える)から、胸がガッと開いたものよりホルターネックやチャイナドレスのカラーのほうがよく似合う。

おつぎは授賞式フラッシュ。

○前半のプレゼンターは香港映画人+台湾or大陸映画人というコンビ(例:リヨン&『功夫』特別出演の馮小剛監督など)が多かったせいか、掛け合いは北京語中心。いや、個人的には確かに聞くにあたって北京語のほうが便利だけど、それでも聞き落としはいっぱいあるのよねぇ…。
○面白かったプレゼンター組み合わせはアンソニー&林志玲(台湾の美女と香港の野獣!)、リッチー&羅大佑(「小斎~」コールが意外と目立っていた)、セシリア&周迅(二人ともハスキーボイス!)、そしてアンドリューさん&張震&鈴木杏ちゃん!思わず「アンちゃーん!」と叫んだワタシら(笑)。アンドリューさんが北京語、張震が日本語、杏ちゃんが広東語でおかしなクロストークをしたり、杏ちゃんの日本語を張震がアンドリューさんに広東語で通訳(あ、逆だったか?)したり。でも杏ちゃんはほんとに度胸のある子だなぁ、と感心。さすがハリウッド映画出演経験者。そうそう、杏ちゃんは金像前の現地マスコミインタビューに「一番逢いたいのはトニー・レオン」と言ってたそうだけど、ゆっくり話をする機会が持てたのかなぁ?
○賞後半は大物明星&映画人プレゼンターが続々登場。ツーイー&田壮壮監督(田監督、想像したのと違った感じのフツーのオッサンだった…勝手に陳凱歌似のオッサンかと思っていたのだ、追記長くてスマン)、カーリン姐&華仔(う、麗しい~二人ともっ)、そしてトリを締めるは我らが(大笑)トニマギ!このときはヘナチョコなオペラグラスでステージをのぞくよりも上方のモニターばかり見てましたわよ。ホホホ。
○賞授与の間には「中国語映画100年記念」ということで、ジェイシー、ボーリン、ジーウェイなどの若手くんたちが中国語圏各地の映画の歴史を紹介。…ま、いま政治的にヤバい状況にある大陸と台湾だけど、イデオロギーは違っても映画を愛する気持ちは同じよね。たとえ政府の仲が悪くなったって文化交流だってどんどんするわよね。そんなことをちょーっと思いながらスクリーンに映し出される往年の中国語映画を観ていましたわ。(すんませんね、政治的に複雑なことはあまり考えたくない単純な発想の持ち主なんで、何はなくても争いはキライなんす)後半になって映し出される『覇王別姫』でのレスリーのあでやかさ、『悲情城市』でのトニーの淋しそうな顔、これらはたまらなく懐かしかったなぁ。
○今回の授賞式は生中継じゃなかったそうだけど、録画中継とはいえ、式の最中にいちいちCM休憩がはいるのが面白かった。あれって中継時に客席は映してなかったかな?…ま、そんなことはどーでもいいか。

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ボケててすまん(その2):授賞式終了後、乾杯の瞬間。誰が誰だかわからんが、とりあえず左側の方にいる白い上着に黒いスラックスがトニーだ。…とか書いてもやっぱりよーわからん。

初めてライヴで観た金像奨授賞式(ついでに初めて参加したコロシアムイベントでもある)は、本当に面白かった。香港人や各地の迷の皆さんと一緒にごヒイキ明星や映画人たちの受賞の喜びをわかちあえるなんて、ちょっと前までは信じられなかった。一般市民観覧参加という形式も今回初めてらしく、何はともあれ来年もこの方式でやってもらいたいなぁ、なんて思った次第(観に行けるかどうかは別にして)。

最後は超個人的なことで締めたい。この季節、香港は復活祭(イースター)休暇の真っ最中。偶然だったのだが、金像ツアーのお土産としてワタシは岩手大船渡銘菓「鴎の玉子」春限定ヴァージョン(黄身餡にイチゴジャム入り)を持っていき、みんなで分けあってコロシアムで食べていた。この玉子が我的ごヒイキ明星陣&映画たちにとってのイースター・ラッキーエッグになっていたのだったら、それは嬉しいこと限りなし(笑)。

 ○第24回香港電影金像奨 受賞結果○

  最優秀作品賞
 『カンフーハッスル(功夫)』
  
 最優秀監督賞 
  イー・トンシン《旺角黒夜》
 
 最優秀脚本賞
  イー・トンシン《旺角黒夜》
 
 最優秀主演男優賞
  トニー・レオン『2046』
 
 最優秀主演女優賞
  チャン・ツーイー『2046』
 
 最優秀助演男優賞
  ユン・ワー『カンフーハッスル』
 
 最優秀助演女優賞
  バイ・リン《餃子》

 最優秀新人賞
  ティエン・ユエン『蝴蝶』

 最優勝撮影賞
  クリストファー・ドイル、ライ・イウファイ、クワン・プンリョン『2046』

 最優秀編集賞
  アンジー・ラム『カンフーハッスル』

 最優秀美術賞
  ウィリアム・チャン&邱偉明『2046』

 最優秀衣装デザイン賞
  ウィリアム・チャン『2046』

 最優秀アクション指導賞
  ユエン・ウーピン『カンフーハッスル』

 最優秀作曲賞
  ペール・ラーベン&梅林茂『2046』

 最優秀主題歌賞
  「[口甘][口甘][口甘]」The Pancakes『マグダル・パイナップルパン王子』

 最優秀音響賞
  『カンフーハッスル』

 最優秀視覚効果賞
  『カンフーハッスル』

 最優秀アジア映画賞
  『オールド・ボーイ』(韓国)

 最優秀新人監督賞
  黄精甫《江湖》

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