« 春光乍洩香港回憶記3月28日・初鶏の○○の昼 | トップページ | 春光乍洩香港回憶記3月29日・初インタウンチェックインの朝、そして旅の総括 »

《精武家庭》(2005/香港)

監督として見慣れてきた(こらこら)ステの第2作を、『無間道』第1作でおなじみ(笑)の港威戯院で鑑賞。記念すべきデビュー作《大[イ老]愛美麗》は昨年のクリスマスに台湾で観たけど、TV放映だったのでまた見直して感想を。デビュー作のネタが「黒社会&ゲイ」という「おいおいー(^_^;)」といいたくなるものだったけど、今回のネタはうってかわってタイトル通りの「カンフー&家族」とかなりわかりやすい。

接骨医の小寶(アンソニー)は自称「元シークレット・エージェント」。今日も愛娘の高校生ナタリー(ジル)の迎えに行った際に、かつての武勇伝を学生たちに語るが、あまりにも突拍子もない話にしか聞こえないので、ナタリーと兄のイルカ調教師ニッキー(ステ)は父をほら吹きだと思っている。小寶は兄妹にカンフーを体得させたので、いつも兄妹ケンカがカンフーになってしまう二人なのだが、力は今のところナタリーの方が上。おまけにニッキーはナタリーのボーイフレンド・ジョナサン(彦祖)が気に入らない。そんなこんなでギクシャクしているこの家族だったが、平和に暮らしていた。…謎の軍団が小寶の医院を襲撃し、彼が拉致されるまでは。
小寶を拉致したのは元アメリカ軍人のロッコ(マイケル)。12年前、フィリピンでテロ行動を起こしたテロリストを追って極秘任務に就いていた彼は、謎の人物・戴子龍に襲われて任務を果たせず、さらに半身不随になってしまった。復讐のために生きてきた彼は、エージェントだった小寶が戴子龍のことを知っていると目星をつけ、彼を拷問する。さらにニッキーとナタリーが持っているお守りにデータベースが隠されていることを知ったロッコは、父親の命と引き換えに二人に戴子龍を探し出すように命ずる。父のホラ話が真実だったことを知った二人は、体得したカンフーを武器に、父を救い出すためにロッコたちとの戦いを決意する…。

オープニング、連絡を受けた小寶が接骨院の壁に隠されたボタンを押すと、壁が開いて司令室(に見えた)が出てくる特撮ドラマちっくな展開にまず大爆笑。そして、今まで見たことのないアンソニーのカンフーアクションを目の当たりにして、さらに大爆笑。白に黒いラインが入ったカンフー服(といっても学生服にも見える)に身を包み、迫り来る忍者軍団をバシバシなぎ倒すアンソニー、身体も引き締まっていていかにも「鍛えてます。」って感じだぞ(笑)。そーいやー彼、すっかり忘れていたけどアンディと同い年だったよなぁ。
前作では悪役に徹していたので、俳優としての出番は少なかったステ監督、今回は2作目で余裕が出たせいか、出番も増えているのでファンの人は喜んでね(笑)。しかし、彼も監督になって、しかもすでに30歳越えたのに、まだまだ青い感じに見えるんだよねー。不思議だわ、香港明星って。でもTwinsの二人、さすがにもう高校生役は辛くないか?(ちなみに阿Saはナタリーの親友で、ニッキーにモーションをかけるエラを演じていた)
ステ作品の常連(っつーか仲いいもんね)彦祖、本人がカンフーの達人っていうのを知っているので、ついアクションを期待したけど、観客の期待の裏をかいてステ監督は彼にひたすら情けない(それでも中盤で意外な正体が明かされるんだけど、それもちょっと蛇足っぽいか?)役をふる。うーむ、うまいなステ監督。
あと、楽しかったのは久々に顔を見たような牛馬さん。意外な過去を持つ近所のおじさんという役回りなんだけど、この人も健在だなーと実感。バタ臭さが魅力(こらこら)のマイケルは珍しく悪役。しかもスキンヘッドだ!そして相変わらず広東語より英語の台詞が多い!そしてこれはエンドクレジットまで気づかなかったんだけど、マイケルの部下でステ&ジルに襲いかかるのがジョシーと明日嘉ちゃん!ごめん、すっかり気づかなかったよ、二人とも。どーりで出番が多いわけだよ。

この映画のテーマはかなりストレートに“家族仲良くね”と打ち出している。これ『Mr.インクレディブル』と同じなのね、作りとしては(ちなみに『インクレ』は未見)そういえば小寶の家族だけじゃなく、ロッコにも小さな子供(生意気だけど)がいたし、牛馬さんにも愛する孫娘がいたもんね。これはちょっといいポイントかも。そうだ、悪い奴にも仇にも家族はいるんだって。現代社会は親子関係が希薄になっていてそれで大変だっていうのは日本だけの問題じゃなくいずこも同じか。なんてちょっとマジになってみたり(^_^;)。
しかしステも男の子だねぇ。やっぱり彼も李小龍チャイルドなのかなぁ。でも、同じ李小龍チャイルドであるのに、星仔とは全く違う映画を作る。ま、二人の年齢の差や育った環境の違い(ステには留学経験がある)等も考えれば、違いがでるのは一目瞭然か。
そーいえばステの次回監督作は成龍さん主演作品って噂を聞いたんだけど…現在制作進行中なのか?もしそれができたら、2年前にゲスト参加したみちのくミステリー映画祭にその作品(いや、これでも《大[イ老]》でもよし)を引っさげて、監督として来日してほしいもんだよ(笑)。

英題:House of fury
監督&脚本&出演:スティーブン・フォン アクション指導:ユエン・ウーピン
出演:アンソニー・ウォン ジリアン・チョン ダニエル・ウー シャーリーン・チョイ マイケル・ウォン ウー・マ ジョシー・ホー 樋口明日嘉 ロー・カーイン

|

« 春光乍洩香港回憶記3月28日・初鶏の○○の昼 | トップページ | 春光乍洩香港回憶記3月29日・初インタウンチェックインの朝、そして旅の総括 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

香港映画」カテゴリの記事

コメント

なつかしー(^^);
これを香港の、それもアノ映画館!で見たのが
すごい昔のことのようです。

ワタクシはこの映画にして初めて「香港おバカ映画の正しい見方」を学んだ気がしました。
ヾ(▽⌒*)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!!
あーー面白かった!!!
(やっぱり「風雲!格闘王」もこのくらい
 笑い転げながら見るべきでした~)

たしかに裏テーマは家族ですね~。
あんそにさんが、奥さんの写真に話しかけてるところとかも
笑えて好きです(←やっぱり笑うんかい!?)

私、ぜんぜん知らなかったのだけど
ステくんは30なのですか~スゲイ(呆然)

投稿: grace | 2005.04.04 21:59

graceさん、お疲れさまですーm(_ _)m。
そう、この映画を観たのはたった1週間前のことでしたよねー。ワタシ、昨年の香港ツアーにてこの映画館で映画を観ていたのにもかかわらず、ここがあの場面の映画館かと全然気がつかなかったんですよ(笑)。

そうそう、香港おバカ映画は遠慮なしに笑っていいんですよー。周りがどうであれ、ギャグが自分のツボにハマッたらガンガン笑うってことで。(『東京攻略』の時は香港人と全然違うところで笑ってたけど)
ステと彦祖は'74年生まれなので今年31歳です。…と今逆算したら'98年の『美少年の恋』の時は二人とも24歳か。いいのか24歳が「少年」で(爆)。

投稿: もとはし | 2005.04.05 00:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14197/3535678

この記事へのトラックバック一覧です: 《精武家庭》(2005/香港):

« 春光乍洩香港回憶記3月28日・初鶏の○○の昼 | トップページ | 春光乍洩香港回憶記3月29日・初インタウンチェックインの朝、そして旅の総括 »