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仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003/日本)

あははははは!ついに観たよファイズ劇場版!まさか中華電影blogで仮面ライダーネタを書くなんて、自分でもビックリだよ。これもピーターのおかげだわ(笑)。

説明不要かもしれないけどあえて書くか。仮面ライダーは今から34年前に漫画家の石森(石ノ森)章太郎氏によって生み出された、日本を代表するコミック&TVヒーローシリーズの一つ。途中何度かの中断をはさみながら、原作者が亡くなられてからも次々と登場してきて、1年限定で毎週毎週悪に立ち向かっている。これまでに登場したライダーって全部で何人ぐらいなんだろう?っていうのは誰かそのへんの詳しい人に聞いてくださいませ。あ、石森プロか東映のHP見ればわかるか。
実はもとはし、特撮オタクでも男子でもなく乳幼児を抱えたママさんでもないくせに、5年前から日曜の朝にテレ朝系で放映が始まった、通称“平成ライダーシリーズ”はなぜかずーっと観ている。だから『狸御殿』でツーイーと共演するジョーも、一部で金城くん似といわれていた要潤も、このシリーズのおかげでブレイク前から知っていた。そんなんでも決して“イケメンヒーロー”にハマっていたわけじゃないんだけどね、香港映画があったから。(なぜ観ていたかということを書くと当然長くなるのでここではパス。現在のシリーズの感想も含めて多少は非中華日記にチョコチョコ書いているので、ホントーにヒマな人で知りたい人はそっちを観てください)
でもねー、TVヒーローは放映料無料のTVで観るからいいのさぁ、いくらハマッても劇場に映画版まで観に行けるか恥ずかしい!というわけで、このシリーズの映画版は問答無用でスルーしていた。
…とはいえども、どーしてもそれが気になったのが2年前の初夏。
「ファイズ映画版にシリーズ初の外国人ライダー登場」とのニュースに、ふーん、イーキンだったらたいしたもんだねぇ、でもどーせセイン・カミュでしょ?とかえー加減に反応したもんだったが、ここでピーターの名前を聞いてかなり衝撃。もっともイーキンが出演すると聞いても同じ衝撃だったんだろうけど。2002年から香港&台湾でもケーブルで放映が始まり(これは昨年末の台湾旅行記でもちょっと触れたけど)、アジア圏でも知名度が上がってきた故のピーター投入だってことはわかる。でもそれっていったいどーなんだ東映さん&石森プロさん?なんて不安になったもんだけど、まずは観ないと始まらないし、なんてったってピーターが観たい!てなわけでDVD鑑賞を決意した次第なのだ。
ま、ワタシはこのシリーズのちょっと熱心な視聴者であっても所詮は中華電影好きなので、この記事をお読みのライダー好きで中華電影をよく知らない人には何言ってんだこいつ的な文章になることは充分承知ですので、そのへんご了承願います。あ、あと、小さなお友達もこの先は読まない方がいいと思うよ!いけないこといっぱい言うからね!

んじゃいつも長くなる前置きはこのへんにするか。…あ、でも、このシリーズのアウトラインを知らない方のためにこちらが理解しているかぎりでのTVシリーズあらすじ紹介。(知っている人は読み飛ばしてください。あとかなり記憶に頼って書いているので、人名違ったらごめんなさい!)
性格の悪い猫舌の青年乾巧(いぬいたくみ、以下たっくん:半田健人)は、旅先の九州にて全身銀色の怪人に追われていた少女佐伯真理(芳賀優里亜)と出会ったことで、超人的なパワーを発揮することができるベルトと携帯電話のキット「ファイズギア」を手に入れた。真理を追っていた銀色の怪人の正体は、強大な力を備えた人間の進化形“オルフェノク”であり、彼らの真の目的はオルフェノクによる人間制圧と世界支配を目指す大企業「スマートブレイン」が開発したファイズギアを奪還することだった。ファイズギアを手に入れ、ファイズに変身することができる者はオルフェノクの王になれるというが、元社長の娘である真理は現社長・村上が打ち出したこの方針に反対していた。スマートブレイン社からベルトの返還を申しだされたたっくんと真理はそれを拒否し、クリーニング店を経営する菊池啓太郎の助けを得て、人間の側に立ってオルフェノクと闘うことになる。
一方、事故で昏睡状態にあった青年木場勇治(泉政行)は、オルフェノクの能力を備えて再び覚醒した。木場もスマートブレイン社に誘われたが、自分たちが生き抜くために人間を襲うことを拒否し、同じくオルフェノクの力を持ちながらその力の使い方に疑問をもつ結佳と海堂と共に行動する。やがてたっくんたち3人と知り合い、お互いの主張や存在を意識しつつ、時に反目し、時に協力しながら生きていく。
やがて、スマートブレインがファイズギアの他に何本かベルトを作っていた事実が発覚。そのうちのひとつ、「カイザギア」を持っていたのは、真理の幼馴染の草加雅人だった。しかし自信家の雅人はオルフェノクを絶対的な敵と確信し、木場たち3人とは完全に敵対する。そんなこんなで衝撃の事実がいろいろわかっていくのだが、いいかげん書いていくとますます長くなるので、さっさと映画の紹介へ。はぁ疲れた…。

映画は、シリーズ本編とは基本設定が同じでも、また違ったパラレルな物語と考えていいほど、世界観が違った。ええのかこれでホントに?と思った次第。
スマートブレインの総攻撃にファイズが倒れ、真理の前からたっくんが姿を消した。そしてオルフェノクに支配されてしまった近未来の日本が舞台。真理と啓太郎、そして雅人は水原(速水もこみち)率いる人類解放軍に身を投じ、スマートブレインの攻撃から生き残った人間たちを守っていた。そして木場たち3人のオルフェノクは、スマートブレインに屈せず、かつ人間の仲間にも入れずに、両者共存の道を模索していた。ある日彼らはスマートブレインに呼び出され、人間の間でその存在が噂されていた「帝王のベルト」と、その持ち主・レオ(ピーター)に遭遇する。レオの存在に危機感を感じた3人は、真理たちに協力を申し出る。ほどなくレオ自らが解放軍のアジトに殴りこみ、圧倒的な力で雅人を倒す。
一方、当のたっくんは記憶を失い、闇市で靴を売って生計を立てる人間の少女・ミナ(黒川芽以)のもとで靴職人タカシの記憶を植え付けられて暮らしていた。しかし、解放軍主催の仮面舞踏会(笑)の場で記憶を失ったまま真理に再会し、その場でスマートブレインの襲撃を受けたはずみで自分が何者か思い出す。真理からファイズギアを渡されたたっくんはファイズとなって敵を倒し、解放軍に加わって闘うことを決意。自分が人間たちに「救世主」扱いされるのが気に入らないが、真理や啓太郎、そして木場たちとの再会を素直に喜ぶたっくんだった。オルフェノクの力を利用し、人間のために「帝王のベルト」の強奪を決意した木場たち3人はスマートブレインに乗り込むが、巨大オルフェノクの前に結佳と海堂が倒され、木場は罠にはまって人間を裏切ることになってしまう。
再びアジトが襲撃を受け、真理が拉致された。彼女を救いにたっくんはさいたまスーパーアリーナ改めスマートブレインスーパーアリーナ(大笑)に乗りこむ。1万人のオルフェノクに囲まれ、真理の命を賭けてレオと闘うたっくん。なんとかレオを倒したものの、彼の前に現れたのは、実はもう1本あった「帝王のベルト」を身につけた木場だった…。

はぁはぁ、ここまで説明するだけで疲れるなぁ。やっと感想だわ。
結論から言うと、映画よりTVの方が面白かったかもー、というところか。
実はファイズって、TVシリーズとしてもあまり好きじゃなかったし(理由はいろいろあるがここでいうことじゃないね)、ラストもそれってどーよっていう終わり方だったんだけど、映画化ではスケールをでかくしようと狙ったら、その狙いが悪い方向に出ちゃってうむむーになっちまったな、という感がぬぐえなかったのであったのよ。なんかうまく言えないんだけどね。たとえば人類解放軍のスケールが…とか、真理ちゃんたちのガンアクションが、ああ…とか、言っちゃいけないけどこれが香港映画だったらもっと迫力のあるアクションシーンになったのに!とつくづく思っちまったわけで。ついでにサービスカットであるはずの真理ちゃんとたっくんの仮面舞踏会シーンはもっとエモーショナル、つーかもっとベタな演出でもよかったような。そしたらそれに続くファイズ復活シーンも盛り上がったはずなんだが。惜しい!惜しすぎる!!
で、やっと本題。我らがピーター演じる“帝王のベルト”の持ち主、レオ。…英語の台詞に字幕つけろよ、おい!いや、よく聞けばほんとに大したことしゃべっていないんだけどさ、レオ。しかし、出番少なかったな。ホンマ。ま、最後の対決はたっくんVS木場くんじゃないだろーかと予想していたから、早々にご退場するのだろうと思ってそのとおりになったし。うーむ、これは別にピーターじゃなくてもよかったんじゃないすか?とちょっと暴言吐いてみたりしてね(スマン)。でも上半身裸で広い背中(首もとにスマートブレインロゴタトゥー入り)を見せたシーンはきれいだった。

まぁ、これで終わりにするのもなんだから、もーちょっと中華電影的視点で書いてみるか。
以前も書いたんだけど、たっくんこと半田健人くんって、ステとジェリーに似てるんだよねー。ま、割合としては、ステ8:ジェリー2だと思うんだけど。ほんとに久々に彼を観たから、余計にそう思ったね。で、木場くんを演じた泉政行くんについては、以前ヤトウさんが指摘していた「口がアンディに似ている」を思い出しながら観ていたんだけど、…ちょっと一瞬華仔に見えた角度があったよ、木場くん!…ってまた「ジェイはホージーに似ている論」の轍を踏もうとしているぞワタシ(大汗)。

まー、あれこれ好き勝手に書いてきたけど、実は仮面ライダーシリーズで実現したら一度観てみたいのがある。
それはもちろん香港ロケさ!なんてったってワイヤーアクションも使い放題だぜ!そしてイーキンが大喜びして、誰も頼まれなくても出そうな気がするぞ!今年のシリーズでは無理かもしれないけど、来年以降のシリーズでは映画版を香港撮影ってのを考えてくれませんかね、東映さん&石森プロさん?そしたらこっちも喜んで観に行きますよ!(おいおい!いいのかそんなこと言って!)

監督:田崎竜太 原作:石ノ森章太郎 脚本:井上敏樹 音楽:松尾早人
出演:半田健人 芳賀優里亜 泉 政行 速水もこみち 黒川芽以 ピーター・ホー 

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コメント

詳しい解説、ありがたいです!そうですか、仮面ライダーは見ないうちにエラいことになってるんですねえ。地球征服を企む悪と戦うより複雑。。。最近の子供番組は違いますね。今度見てみます。

投稿: こっぺ | 2005.03.08 02:49

こっぺさん、どもども、とんでもない作品レビューまで読んでいただき感謝です。
そうなんですよ、今どきの仮面ライダーは、昔と比べたらえらいことになってます。
なんてったって完全な勧善懲悪でないので一筋縄ではいかないし、主人公はサイボーグじゃないし(これで設定が痛くなくなったから文句はないのだが)、ヒー!ヒー!って言う戦闘員も出てこないし、悪の組織の怪人は幼稚園のバスを襲わないし(爆)。そしてどのシリーズもかなり現実社会に近いドラマ構成になっています。現実社会を反映してか、時々痛い結末のものもあるけど(T_T)。
いま日本で放映されている新作シリーズは久々に面白いと思って楽しく観ていますが、それもすでにかつての仮面ライダーの文法から大きくはみ出しているんですよー。

ピーター目当てでこれを観るのは結構きついかもしれません(涙)。
この映画、もともとTVを観ている小さいお友達&大きいお友達が対象なので、TVシリーズを知らずにこれだけ観れば説明不足でわかりにくいところも多いと感じたので。

投稿: もとはし | 2005.03.08 21:02

ファイズは一度も観たことないので、内容がすごく難しそうですね、、、。
1万人のオルフェノクって想像がつかないですよ。規模大きすぎて。しかもピーター出演の意味は?と問うてしまいますね。

投稿: みったん | 2005.03.08 23:33

みったんさん、やっと書けましたよ感想が(涙)。
TV版のあらすじを思い出して書くだけで疲れました。一応映画版に関連するところだけ抜き出して書きましたが、ホントはもっと複雑です。登場人物もやたら多いし…。

1万人のオルフェノクっていうのは全員変身後じゃなくて、人間の姿をしていました(という設定でエキストラを1万人公募したそうです)。ピーターを出した意味は、う~ん…広い背中を見せたかったためか?

投稿: もとはし | 2005.03.08 23:49

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