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2004年10月

ロイ、盛岡に来襲す(笑)

今日の盛岡は昼でもそこそこ寒い。まぁ雨が降ってたってこともあるのだけどね。

それでも昨夜は熱かった(大笑)。なんといっても滅多に公式来日しないロイ・チョンがやって来たからだ!
いやぁ、常日頃「デカくて凶悪」という、映画のイメージしか知らんから(おいおい)実際の生ロイがさわやか〜に登場してきた時にゃ驚きましたよアタクシ。上映前はレザージャケット、上映後はポロのセーター+ジーンズに着替えて喜ばせてくれましたよん。
これからロイが出るトークショーを観てきます。テーマは「ザ・スパイ!」なんだが、いったい何話すんだか、ロイよ…。

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ベッカム、オーウェンと出会う(2004/香港)

先に感想をアップしたパン・ホーチョン監督は1973年生まれの31歳。そして、この映画『ベッカム、オーウェンと出会う』で長編デビューしたアダム・ウォン(黄修平)監督は1975年生まれでまだ29歳。…わ、若い!アタシより年下だ(爆)。監督の年齢なんて今まで気にしてはこなかったけど、思い出せる人々を上げてみると、ジョニー・トゥが1955年生まれの49歳、王家衛が確か46歳、かつての王家衛の盟友、アンドリュー・ラウも同世代かな?香港とタイで活躍する双子のパン兄弟が1965年生まれの39歳。それから下の年齢の映画監督が思い浮かばないから、香港映画って結構ベテランの監督が大半を占めているんだなぁ、と改めて思った次第。
まぁそれはどーでもいいとして、この映画を観た時はラッキーなことに監督とのティーチ・インつき。質問こそできなかった(というかありきたりのことしか考えられなかったのよ)けど、面白い話をいろいろしてくれた。長髪に眼鏡でピーター・チャンに似た(いや、似てなかったなー今思えば)いかにも香港の映画青年!といういでたちだった若手監督修平くん(笑)のデビュー作のネタは、ミーハー大好き、サッカーだ(from少林サッカー日本語版より。引用に深い意味はないけど)。

香港のフツーの中学1年生、マイケルこと志偉とデイビッドこと泰莱は大の仲良し。中学校のサッカーチームではもちろん名コンビ、夜な夜な衛星放送のプレミアリーグに熱中し、その興奮を互いに伝え合う。でも、二人の性格は全くの対照的。マイケルはオクテでおとなしく、やんちゃなデイビッドは社交的で男女問わず人気がある。
あるとき、二人はクラスメイトで足のリハビリをしている女子ウィニーと仲良くなる。車椅子で坂を駆け下りたりと、楽しい時間を過ごす3人。しかし実は、マイケルはウィニーの出現によって、どうも居心地の悪さを覚えるようになる。厳密に言えば、自分が相方のデイビッドに友情以上のものを感じているんじゃないかと疑うようになってきたのだ。穴の開いた運動靴でサッカーの練習をするマイケルに、デイビッドが自分のアディダスを使うように申し出た一件から、マイケルはデイビッドに対しても正常の気持ちを保てなくなる…。

アジアの風パンフによると、マイケルの中国名「志偉」はこの映画の製作総指揮エリック・ツァン(元サッカー選手というのはあまりにも有名な事実。冒頭にチョコっとゲスト出演)の中国名から…ではなく、マンガ『キャプテン翼』の主人公、大空翼につけられた中国名がもとになっているそうだ。ちなみにデイビッドの「泰莱」はやっぱりというかさすがというか、翼くんの相方岬太郎の中国名から。さらに主人公二人の英語名の由来は…まぁサッカー好きなら言わなくてもわかるよね。
普段からスター勢揃いの商業香港映画ばかり観ていることもあるせいか、香港人の市井の生活をのぞき見るような、ホウちゃんが作っているような雰囲気の香港の映画など今まで観たことがなかった。そんな理由もあったし、インディーズ映画自体観る機会もないので、この映画に出会えたのもこれまた嬉しかった。
第2次性徴期を迎える直前の男子はどこの国でもガキっぽい。そんなガキっぽさを描きながら、もうちょっとで思春期に入ろうとする少年少女の性の目覚めを描くこの映画は香港映画っぽくないけど、少年たちの感情の揺れに共感する。友達のデイビッドが大好きだけど、これってほんとに友情から?それともボクは彼を愛しているのか?そんなボクってもしかしてゲイなの?性に目覚めたばかりでデイビッドに対する自分の気持ちが愛なのか友情なのか混乱してしまうマイケル。こんな経験、自分も通ってきたと思い当たる人は少なくないと思う。この問題、オトナからすれば過ぎ去ったことで大したことなく感じるけど、渦中の少年たちにはまさしく大事なのだ。悩みを打ち明けたいけどそれができない。打ち明けても何も変わらない。だからマイケルは直接デイビッドに腕力で思いをぶつけた。さすがにナイフで刺すまではいかなくてホントによかった(おいおい物騒なこと考えるなよ)けど、殴りあうことで、二人はお互いの存在と思いを再確認できたのかもしれない。
ホモソーシャルというほど頑なではなく、ホモセクシュアルというほどエロティックではない。この映画にあるのはそれを超えた少年たちのすがすがしさ。サッカーの試合でゴールが決まったとき、無意識に抱き合う選手たちの姿を見るのと同じ感覚のすがすがしさだ。いろんな方面で深読みもできそうだけど、ワタシは「すっごく気持ちいい(劇中でデイビッドが引用する中国初の宇宙飛行成功時の言葉)」青春映画として素直に観たものだった。あと、時々はさまれるオトナたち(プロの俳優さんばかり)の姿も印象的。「(悪いことは)やっぱり董建華の政治がいけないのよ」が口癖のマイケルママ(彼の家はどうも母子家庭らしい)や、子供たちには厳しい先生たちが時折見せるふっとした表情の動きやしぐさがどこかいいと思ってしまうのも、すでに子供のイノセンスを置き去ってしまったからこそ感じてしまうことなのか。

あ、そうそう、以前の記事にも書いたけど、ヒロインのウィニーちゃん(本名失念。ごめん)、ホントにカリーナ・ラウに似てると思ったよ。一瞬、カリーナの娘なんじゃねーか?と思ったくらい…てーのは大嘘だけど、将来カリーナのようなゴージャス女優になってくれれば、おねーさんは嬉しいぞ(爆)。

原題:当碧威遇上奥雲
監督&脚本&編集:アダム・ウォン 製作総指揮:エリック・ツァン
出演:エリック・レオン ラウ・チンウー ヤウ・アーチン

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夏休みの宿題(1999/香港)

東京国際映画祭のアジアの風部門には、実は今年が初参加だ。まー今まではファンタの方をメインに観ていたってこともあるから(あとは4年前の香港映画祭とか)、観る映画は必然的にバリバリの商業映画ばかりだった。今年はご存知のようにファンタでの香港映画の上映はなし。なぁんだ、つまらんなんて思っていたらアジアの風が救ってくれた。それでも、スター主演の映画はリッチー&ケリーの『ブレイキング・ニュース(大事件)』にイーキン&阿Sa主演の『ひとりにして(阿孖有難)』、そしてこの映画の監督パン・ホーチョンの新作でジリアン&彦祖主演の『ビヨンド・アワ・ケン(公主復仇記)』くらい。せっかく一人で行くのだから、スターが出ていなくても何か面白そうな映画が観たい。そんなわけで観たのが、『ユー・シュート、アイ・シュート』と、これに併映だったこの短編『夏休みの宿題』と、後ほど感想をアップする『ベッカム、オーウェンと出会う』の2本の香港インディーズ映画だった。でも、観てよかった。普段から商業映画ばっかにかまけていてインディーズまで観て先物買いなどできないから、香港でも滅多に上映されない作品を、こうやって日本語&英語字幕つきで上映してくれるのは嬉しい。

香港の夏休みは、日本の大半の地域と同じ8月31日に終わる。この日まで宿題をうっちゃってしまい、ドツボにハマってしまう小学生は日本にも香港にもいる。この映画の主人公、ワー(12歳)もそんなひとりだ。時はすでに午前2時、夏休み学習ノートは全部終わっていない。早いとこ宿題をやってしまえばいーのに、それを前にしてワーは妄想にとりつかれる。ああどーしよー、宿題が終わっていないよぉ、これじゃ先生や母さんに怒られる、お姉ちゃんはまたボクをバカにする、いっそのこと飛び降りて死んでしまおうか…。だから早いとこ宿題をやりゃーいいのに、この妄想の末、ワーが出した結論は“その諸悪の根源を始末してしまう”こと…つまり要するに担任のウォン先生を殺してしまおう!と決意するのである。おいおいオマエ、なんてヤツだよ!素直に宿題やれよ!
殺人の準備を万端に、翌朝ウォン先生の家の前のバス停で、カッターナイフを手にして潜むワー。先生が来たらこれで喉首を掻っ切るんだ、と夢想するワー。アブねーぞオマエ。すっげー不謹慎なヤツめ。
しかし、ワーは知らなかった。ウォン先生の事情を。彼は夏休みの最後の日、恋人に別れを切り出されてしまった。そして、その出来事の諸悪の根源を始末してしまった、つまり恋人を殺してしまったということを…。

不謹慎だ。この夏に起こった小学生殺害事件を経験してしまった今の日本にとっちゃ、この映画のネタはすっげー不謹慎だ。…そうは思いつつ、この映画の観客の大部分は分別あるオトナだし、映画はあくまでもフィクションだから素直にブラックユーモアと受け取っていいのだろうね。小学生がオトナに抱く殺意などはネタとしてはそれほど新鮮ではないけど、この映画ではどーでもいい話を凝った編集とDJならぬVJプレイっぽいサンプリングで見せつける。自主制作だから多少素人くさいってー感じてしまうのは確かなんだけど、アイディア一発感もあって面白く観られたのは確か。

原題:暑暇作業(Summer Exercise)
監督&原作&脚本:パン・ホーチョン
出演:ローレンス・ツェー マット・チョウ キャロル・ラム チャン・サン

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恋愛中のパオペイ(2003/中国)

中国映画のイメージと表現技法が変わりつつある、と感じたのはいつの頃からだろうか。
一番初めに中国映画のイメージを変えたと感じたのはイーモウ&カイコーのお馴染コンビの作品である。それから、『スパイシー・ラブスープ』や『こころの湯』で現代北京をコミカルに活写した張楊(チャン・ヤン)監督。彼らの作品は面白いといえば面白いんだけど、それでも垢抜けない感じが否めなかった。しかし、堅苦しいと感じさせられる昔の中国映画とは明らかに違う技法を使って表現を試みているのは確かだ。そして、中堅の女性監督である李少紅監督が“中国四大女星”の中で一番エキセントリックなイメージを持つ周迅を主演に迎えた『恋愛中のパオペイ』は、CG等を駆使する目新しい表現方法で作り上げた愛と狂気の物語だ。

子供の頃母親に言われた「アンタはゴミ捨て場から拾ってきたのよ」という言葉を信じ、急速な都市開発で取り壊される家の下敷きになりかけたというトラウマを持って成長したパオペイ(周迅)は、いとこのパンク青年が経営するビデオショップで働いている。彼女の願いはずっと一緒にいてくれる男性と愛し合うこと。そんな男性との出会いを求めて、彼女は困っている人をちょこっと助けてあげたりしながら北京の街をフラフラしていた。ある日、パオペイはスリが捨てた鞄から、壊れたビデオテープを見つける。店でテープを修復して見てみると、そこには水辺で自分の空虚な生活を吐露するビジネスマンのリウ・チー(黄覚)の姿が映っていた。たちまちパオペイは彼に恋をする。リウ・チーの家を突き止めて彼の妻にビデオを見せ、彼を追い出させることに成功。そしてリウ・チーもまた、このトラブルがきっかけで妻から解放されたことに安堵し、とってもロマンティックなパオペイに改めて出会い、自分の願いだった情熱的な恋に落ちるのであった。夜の北京、工事現場に侵入し、大きなベッドの上で奔放に愛し合う二人。
パオペイとリウ・チーは廃工場を改装して新しい生活を始める。しかし、もともと24時間戦っちゃうチャイニーズビジネスマンのリウ・チーは自分の思い通りに部屋を改装させ、以前と同じように仕事をしようとする。 パオペイはそれが気に入らない。幼少時のトラウマが原因で急速な変化を嫌う彼女は、自分とリウ・チーには違いがあるということを悟り、姿を消す。そしてふたたび彼の前に姿を現したパオペイは、自分は妊娠している、と告げて心を閉ざしてしまう…。

まるで前半は『アメリ』、後半は『ベティ・ブルー』。多分、この2本の人気フランス映画を手本にしたのかもしれない。それに『恋する惑星』の自由奔放なテイストを加え、小室哲哉(以下“てっちゃん”と呼ばせていただく。個人的に彼はTMネットワーク時代から知ってたので「TK」なんてスカした略称で呼びたくねぇ)による90年代J-POP風音楽(そう、この時代に彼がプロデュースした楽曲のような)でラッピングしたという印象だ。これが中国映画だと考えれば、よくぞここまで思い切った映画を作ったものだ。しかし…、いくら斬新な未来感覚映像で実際にはありえねー恋愛をオサレーに描いたとしても、あまりにも痛すぎるのだ、この話は。少紅監督は、この映画について、急激な変化を遂げようとする現代中国と中国人に「そんなに急いでどこへ行く?発展ばかり気をとられて、魂をどこに置き忘れたの?」と警鐘を鳴らしているのではないかと、パンフや東京国際のトークイベント報告からこう読み取った。そのテーマには文句はない。むしろやるべきテーマだろうと思う。しかし、なぜそのテーマを恋愛映画でやるんだろーか?という点でちょっと悩んでしまった。都市開発への浮かれた気持ちを恋愛感情に置き換えて寓話性を狙ったのかもしれないけど、テーマ性をもっとぼかせて描くこともできたのではないかと思う。そうするともしかしたら王家衛映画並みの難解さ(大笑)になってしまいそうだということも考えられるが…。
この話が痛いと思ったもうひとつの理由は周迅の熱演。今年30歳とは思えないルックスにスレンダーな身体で大熱演。前半は好キュートじゃん!と思ったけど、後半があまりに痛い…。家出中に出会った車椅子バスケの選手(陳坤)とのくだりは悪くなかったけど、リウ・チーのもとに帰ってきてからが…。これがフランス映画ならこのくだりをなんとかうまく処理してくれるのかもしれないけど、最先端感覚でありながら映画のそこかしこに中国映画特有の妙なマジメさを感じてしまったせいか、ストレートに痛かった…。なんかすみませんね、うまく説明できないんだけど。
映画全体については、野心作だなーっていうのを感じる。最近の中国映画ではアクション大作あり、『北京ヴァイオリン』『山の郵便配達』のような親子・家族の情を感動的(かつ時にベタに?)描いた作品ありとだいぶバラエティ豊かになってきたと感じるから、こういう映画があっても悪くない。その心意気はよしとしたいかな。

すみません、この映画が好きな方&周迅迷の皆さん、なんか辛口になっちまいましたm(_ _)m。

あと蛇足だけど、てっちゃんの音楽について。彼はかつてバブリーで華々しかったプロデューサーTK時代に香港でグレイス・イップのプロデュースをしたのは有名だけど、もちろん中華圏映画音楽は初担当だよね?もともと80年代のJ-POP黎明期に活動したTMネットワークで高い評価を受けていたし、ユーロビート&テクノ調が多い提供楽曲(自らのユニットglobeも含む)のわりに、TVや日本映画でサントラを担当すると結構オーソドックスなスコアを書いていた人だという印象があったから、音楽は手堅い出来かも!なんて思ってたんだけど…。きっと少紅監督、てっちゃんに90年代の音楽風に!って頼んだのね…。オマケにエンドテーマは嫁(keiko@globe)の曲だった。きっと日本公開が決まったらサントラはavex modeから出るのね、とほほー…。

原題:恋愛中的寶貝(Baober in love)
監督:李少紅(リー・シャオホン) 音楽:小室哲哉
出演:周 迅(チョウ・シュン) 黄 覚(ホアン・ジュエ) 陳 坤(チェン・クン)

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本日よりみちのく国際ミステリー映画祭が始まってるんだが…。

えー、本日よりワタシの住む盛岡市で始まったみちのく国際ミステリー映画祭なのですが…、

すみません!ロイ、まだ盛岡に来ていないそうです!

しかも明日の夕方か夜、『やりび』もとい『ザ・ミッション』の上映時に間に合うように来盛するそうで、パレードにも間に合わないらしい…。ホントにすみません!m(_ _)mってもとはしは関係者ではないんですが。

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ユー・シュート、アイ・シュート(2001/香港)

香港の宮藤官九郎または堤幸彦か、はたまた香港のタランティーノかガイ・リッチー?と注目(笑)のパン・ホーチョン(彭浩翔)監督の長編第1作が『ユー・シュート、アイ・シュート(買凶拍人)』。どーゆー映画かよくわからんで前売を衝動的に買い、前情報も何もないまま観た人間がここにいます(爆)。…ま、楽しかったでふ。

フランス映画『サムライ』のアラン・ドロンに心酔し、ハードボイルドに仕事をこなすプヨ、もといプロの殺し屋バート(エリック)。しかし、いくらハードボイルドに決めてみても、最近は全く殺しの依頼がない。殺し屋稼業で家族も養っている彼にとって、依頼がないことは死活問題だ。ある日、香港マダームのマー夫人からこんな条件付きで依頼を受けた。パーティーで知り合った男とエッチしている場面をビデオに撮られて素人AVとして裏に売り出されたので、その男を殺してほしい。しかも、男を殺す瞬間をこの目でじっくり何度も繰り返して見たいから、ビデオにとってほしいと…。バートはこの珍妙で趣味の悪すぎる依頼を引き受け、高性能のデジカメを携えて仕事をこなすが、肝心のビデオの出来はクリストファー・ドイル以上の目まぐるしいカメラアングルであっけないものだった。マー夫人はもっとしっかりした映像を撮ることを約束させ、同じ手口で次にビデオ業者殺しを依頼する。この仕事には助手が必要だと感じ、困り果てるバート。そんな時、バーでドジなマリファナ売人チュン(張達明)と出会い、彼を脅して仕事の助手にする。なんと都合のいいことにチュンは映画現場で助監督を務めている本職の映画人。チュンにカメラを持たせたバートはビデオ業者を殺しに行くが、アメリカで映画を学び、マーティン・スコセッシに心酔するチュンは撮影現場は自分が仕切る!と張り切り、暗殺遂行後も「香港映画は後期作業がなってないから」(笑)と編集作業に時間をかけてバートを困らせる。しかし、出来上がった映画は冒頭に警告テロップまで入った(大笑い)かなり本格的な仕上がりで、香港マダムたちの間でも大評判。バートとチュンの殺しのビデオアーティストコンビはたちまち(一部階級限定での)人気者になるのだった…。

冒頭、トレンチコートに身を包み、青い闇の中でクールに仕事をこなすバートが登場。だけど演じているのがおむすび顔のエリック・コットなので、シリアスなオープニングもすぐコミカルに変化。『古惑仔』の牧師さまことラム・ソンイー演じる依頼人(金が払えなくて自分を殺してくれとバートに依頼)との掛け合いから大笑い。エリック演じる殺し屋バートはハードボイルドに決めたいプロのくせにどこか生活臭を漂わせているトホホさがある。香港にいったいどれくらいプヨ、もといプロの殺し屋がいるかどーかは知らんが(って職業として成り立つのか?)、こんな殺し屋もいるのかもしれない。生活臭を漂わせ、自分の理想と現実とのギャップを感じて「アラン・ドロンもスクリーンに出る前はホントに殺し屋だったのかも」などと呟いてしまうかわいらしさ。いつも画面を引っかきまわすコメディアンのエリックを見慣れていると、こういう演技はどこか新鮮だった。
一方、達明演じる映画人チュン。後半、バートを引っ張ってどんどん暴走しだす。彼のいる現場はまさに今の香港映画界(てゆーか三級片映画界?)の状況をちょっとシニカルに描き出しているのだろう。米国帰りなのに三級片の助監督、実際はプロデューサーの使いっ走りだ。日本人AV女優阿部美智子(樋口明日嘉。『恋戦』の広東語を駆使した演技のほうがうまかったような…と感じるのは気のせいか?)にひそかに恋しつつも、現場でこき使われる彼には高嶺の花だ。こんな現場も合わせて現在の香港映画界の体質に不満を抱いているようなチュンは、バートと知り合って殺人ビデオの製作の片棒を担がされたことで、自分のやりたいことにこだわりだして生き生きしてくる。おいおいオマエのやってることははっきりいって犯罪だろ!とつっこんでも無駄やね(大笑)。ついでに恋する美智子とも急接近し、しまいには金像奨で最優秀監督賞を受賞するに至る。香港映画を日常的に観ている香港人と香港電影迷から観ればかなり笑えるシチュエーションがてんこ盛りだけど、こういうふうに映画界にツッコミを入れてみても、やっぱり映画を愛していなきゃこういうキャラは作れないよなぁと実感。

後半には『古惑仔』シリーズでお馴染B哥こと呉志雄を始め元本職の皆様演じるヤクザ屋さんまで登場し、殺しのアーティスト合戦に拍車をかける(オーバーな表現だ)。全編大笑いしながらも、話の内容はかなり悪趣味。お子さまにはもちろん見せられません(てゆーか観ません)。だいたい上流階級で勝ち犬(個人的にはこの言葉使いたくないが)のマー夫人の依頼からして悪趣味だもん。でも、社会的に勝っていても人間的にはどーよ?と突っ込みたくなる典型的例としての存在と見ておきましょうか(って何のこっちゃ)。そんな濃いキャラに囲まれつつ、自分らも結構特殊なバートとチュンも、時代の寵児(!!)ともてはやされても、自分が目指したいものになりたい。ドタバタなまま迎えたクライマックスの後、なんのかの言いつつ形はどうであれ自分の願いをしっかりかなえていた二人。それはそれでよかったね、と思ったのであった。

なんかまとまりのない感想になったな。細かいことを言っちゃえば、美智子とチュンが親密になるシーンやクライマックスの大物暗殺シーン追加撮影のとこはちょっともたついてる?という印象を受けたけど、この後に『大丈夫』を撮ったからそれはそれでいいか!ということで相殺しますわ(笑)。今回は新作『ビヨンド・アワ・ケン(公主復仇記)』が観られなかったのが残念だけど、次回香港へ行った時にVCDをチェックしておこうっと。短編『夏休みの宿題』の感想は後日。

原題:買凶拍人
監督:パン・ホーチョン 製作&脚本:ヴィンセント・コック
出演:エリック・コット チョン・ダッミン 樋口明日嘉 ラム・ソンイー ヴィンセント・コック ラム・シュー 

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トニー(英語で)&リッチー(中国語で)、大いに語る!

昨日の晩は中華明星尽くしで嬉しかったのぉー♪うふふふふー。

まず、9月に来日したリッチー・レンのインタビューが中国語会話にて放映。『大事件』の時よりもポヨンとした感じで、いつものイイヒトリッチー(byぎっちゃさん。このフレーズお借りします)が戻ってきたみたい。来年のポップアジアに出てもらいたいもんです。…しかし、日本語の歌も歌っていたのね。今まで出したアルバムに入っているかどうかは知らないけど(持ってないんですよ実は)、聴いてみたいというかどーなんだろーというか…(^_^;)。

そして、本来は同時間帯放映なんだけど、時間がずれてくれて助かった、祝トニー出演(偉いぞNHK!あの時間のなさそうな来日時によくインタビューが取れた!)の英語でしゃべらナイト。インタビュアーはパックンことパトリック・ハーラン。もし釈嬢だったら妬いてたかもー(なんちて)。トニーを紹介するジョン・カビラ氏のナレーションが適切な感じだったので嬉しかった(しかし王家衛の紹介が“Asian movie maestro”…かなり笑ったぜ)し、トニーの喋りも流暢だわ。うーん、映画祭やプロモで欧米方面に行く機会が増えてきたから、日々英語力をbrush upしているんだろーなー。

面白かったインタビューはこのあたり。

パックン:この番組は日本人に英語学習を啓発する番組なのですが、アナタの英語は素晴らしいですね。どうやって学んだのですか?
トニー:幼稚園で習ったんだ。
パックン:幼稚園?ホント?
トニー:うん。

幼稚園でってマジっすか…ま、香港は元イギリスの植民地だから早期に語学教育もするか、そーいえば。

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大丈夫(2003/香港)

今回の『アジアの風』で大フューチャーされているこの映画の監督、パン・ホーチョン(別名エドモンド・パン)。すぐ「どこどこの○○」という枕詞をかぶせて型にはめたがる日本人的感覚で彼を紹介するならば、彼は「香港の宮藤官九郎」になるんだろーなー。…異論あったらすみません。もっともこの共通点は歳が近いってこと(ちなみにクドカン34歳、ホーチョン31歳)だけか?このホーチョン、実はある作品に係わったことで、すでに日本では紹介済み。それは何かというと…、アンディ&反町共演の問題作『フルタイム・キラー』の原作を手がけたのが彼なのだ!
ま、それはどーでもいいとして、現在“ポスト王家衛”とも称されている(え?じゃあかつて同じように称された『ラベンダー』《花好月圓》のイップ・カムハン監督の立場は…?)ホーチョンが今年の香港電影金像奨で最優秀新人監督賞を受賞した作品がこの『大丈夫』なのである。うーん、このタイトル、ユンファの『大丈夫日記』を彷彿とさせるねぇ(^_^)。

ティン(エリック)、チョン(小春)、キウ(チャップマン)、そしてティンの甥ポーチャイ(スピリット)の4人は、それぞれの妻と恋人が日帰りタイ旅行に行く日、ある計画を練っていた。普段から妻の尻に敷かれているティンたちと未婚だけど童貞のポーチャイはこれをいい機会と見て心ゆくまで女遊びにふけよう!という恒例の大作戦を立てていたのだ。「女とヤリたい」という絆で結ばれたこの4人は、かつてこの計画に参加していたものの、妻に現場を押さえられて現在は自宅軟禁状態と化している親友ガウソ(カーファイ)の弔い(!)も兼ねつつ、早速街に繰り出す。パシフィックプレイスでナンパに失敗し、指導員つきネットカフェでの指導員お持ち帰りにもしくじったものの、4人はそれでもへこたれない。しかし、いつしか彼らはタイに行っていたはずの妻たちが自分たちを尾行していることに気づく…。そして、仲間の中には情報を妻たちに流した裏切り者がいるのではないかと疑い始め…。

のっけからいきなり、エリックによる『無間道』パロディで大爆笑。…たかが浮気なのに。
そう、ネタは非常にバカバカしい。浮気に命をかける男たちとその現場を押さえてなんとか離婚時に有利な方向に持っていこうと躍起になる妻たちの大攻防。こんなん香港でしか思いつかないよー、ったくー!!でもおもしれー!!オトコの欲望大爆発。ったくバカだねーこいつら、とかなんとか言いつつも微笑ましい奴らなのであった。
やっぱり『無間道』のサムを彷彿とさせるリーダー格のエリックさん、いかにも香港エリート!と言った感じのブリティッシュトラッドで決めた小春、レザージャケットにネクタイって確かキミの兄貴分のスタイルだったんじゃ(もちろん無間道)…のチャッピー、そして若者らしくボーっとした(笑)でっかい新人スピリット君と各自個性的な野郎ども。こいつらは時に一致団結し、時に裏切りながら目的成就のために邁進する。うーんまた繰り返すけどホントにバカバカしい。でもさ、女房の尻に敷かれながらも、なんのかの言いつつ愛してるんじゃないかな?自分の妻をね。こいつらを尻に強いているマダームな奥様たちもすごいっす。頭脳派のテレサさんと肉体派(注・グラマーってわけじゃなくて体育会系って意味)のキャンディが組めば怖いもんはないんじゃ…という気がするぜ。
阿鼻叫喚のドタバタの果て、夫たちと妻たちは帰途につく。「賢い妻は夫の浮気に目をつぶるってもんよ」との言葉を受けて、何があったのかはあえて言わない。その引き際もうまく処理されていて気分よく観終わることができた。

ところでこの映画、『無間道』以外にも香港映画のホモソーシャル風味の映画をどんどんパロっていて、ネタがわかるとかなり嬉しくなることは確か。劇中にはなぜか《書剣恩仇録》(だったと思った…)の主題歌が唐突に流れたりしておかしすぎる。あ、こういう過去の作品の流用っつーかパクリっつーかオマージュの使い具合はドラマに自分の好きなネタをバンバン投入するクドカンに通じるところがあるのかも知れんな。
他にもいろいろ書きたいことはあるんだけど、これ以上書くととりとめがなくなりそうなのでこのへんで。ま、とにかく、パン・ホーチョンという名は今後覚えておくかのー(^_^)。

英題:Men suddenly in black
監督&脚本:パン・ホーチョン 製作:エリック・ツァン ナット・チャン
出演:エリック・ツァン チャン・シウチョン チャップマン・トゥ スピリット・ブルー テレサ・モウ キャンディ・ロー レオン・カーファイ ナット・チャン

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ブレイキング・ニュース(2004/香港)

アンチ王家衛の香港電影迷の方には申し訳ないけど、表題映画の感想の前置きとして、日本における『2046』騒動について触れたい。
この映画、決して“キムタク主演”映画ではないことは、これまでの王家衛映画の傾向や撮影スタイルを知っている人間なら充分理解できるはずだ。だから映画の達人集団であるはずの配給会社は、それを十二分に生かしてこの映画を宣伝できたのではないか。今回の配給が今まで王家衛映画を手がけたことのない外資系配給会社(ちなみに日本ではBV社、日本以外のアジア各地域ではTF社が配給)とはいえ、宣伝は他の会社に依頼できるのだろうから、かつて王家衛映画の宣伝を手がけたことのある会社(PH社とかES社とかBE社とかSC社とか)やスタッフを導入することはできなかったのだろうか。…その結果が、東京国際映画祭オープニングイヴ前のあのサプライズイベントを大々的に、一部だけ放映して、まるで“キムタク主演”をことさら強調したかのような翌日の芸能ニュースとなったような気がする。その話題だけにつられて件の映画を観に行った人の反応は…ま、この話題性だけで観たって人を見つけて聞いてみてよ。

結局何がいいたいかというと、些細な部分を大々的に取り上げて加工・放映し、一般に多大な影響を及ぼすメディアの力は恐ろしいと言うことである。ちょっとオーバーな書き方だけどね。そして、そのメディアの恐ろしさを逆手に利用した、警察と強盗犯の熾烈な攻防という“香港的大事件”を描いたのが、これから感想を書く『ブレイキング・ニュース(大事件)』である。英題・原題ともに内容をストレートに表したタイトルがなんだか嬉しい。

大陸からやってきたユエン(リッチー)率いる強盗団のアジトを突き止めた香港警察捜査課のチョン(ニック)。捜査班は彼らのアジトを襲撃し、狭い街の中で大銃撃戦が始まる。双方に死傷者を出したこの銃撃戦の果て、強盗団は交通事故現場にあった救急車を強奪して逃走する。おまけにその現場に居合わせたマスコミに、強盗団の一人に撃たれそうになって懇願した警官の姿をとらえられ、大々的にニュース放映されてしまったことで香港警察は非難を受ける。それを受けて組織犯罪課のウォン警視(サイモン)は対策会議を招集。この会議で最年少の警視レベッカ・フォン(ケリー)はとんでもない作戦を提案。マスコミには警察が提供する映像と情報だけを流し、逃走中の強盗団を追い詰めようというものだ。かくしてレベッカを隊長に、広報課のグレイス(マギー)をブレーンとした作戦チームは全警官に小型カメラをセットし、周到な計画のもと犯人逮捕に出動する。
一方、チョンたちも警察が仕掛けた作戦を知りながらも独自にユエンたちを追っていた。仲間を一人失った彼らは二手に分かれてあるアパートに潜入、チョンたちも後を追う。マスコミを引き連れたレベッカたちも現場に駆けつけ、アパート住民に避難を呼びかける。突入部隊を投入させながら、次々にマスコミに操作した情報を流して全市民をTVの前に釘付けにする。ユエンはアパートの住人でタクシー運転手のイップ(林雪)とその子供たちを人質にして立てこもり、TVを通して警察の企みを知る。さらに偶然アパートに身を隠していた殺し屋チュンと手を組み、イップ家を利用してネットやマスコミに加工していない情報を流して警察に対抗する…。

ネタとしては『踊る大捜査線』にもありそう(実は観ていたけどこの作品の熱心なファンじゃない)だけど、この映画はさすがに香港映画なので(こらこら)、犯人側の描写もしっかりしている。特にリッチー演じるユエンは、クールかつ極悪非情でありながらもどこか人間味のある人間として描かれており、イップたちに手製の昼飯をふるまったり、友情を結んだチュンの代わりに自分が彼の仕事を果たそうという義理人情を持っていたり、レベッカに対する受け答えのスマートさが印象的だった。あきらかに善人顔(でやっぱり岸谷五朗似)のリッチーが演じることでその味はいい方向に出たんじゃないかな。わかりやすいし(笑)。それに対してケリー演じるレベッカたち警察側だけど、彼らには事件解決のためには市民をだますのもやむなく、とにかく手段を選ばないというずるさがもう充分なくらいわかるんだけど、なぜか観ているこっちも「なんとか事件を解決してほしい!」と思わされてしまうのだから、彼女も相当な演出家だったな、と思うばかり。張家輝さん(なんか久々に観たような気がする…)演じるチョン刑事は一般的な刑事映画では主役になってしまうタイプなんだろうけど、この「ショー」ではあえて脇に持ってきてと言うのも計算よね。でも、クライマックスでは一般的なセオリーにのっとって活躍するのである(笑)。毎度お馴染の林雪は、限りなーく庶民にしてちょっとトホホーな役回りで毎度ながらいい味出してて好演。
しかし、この“大事件”はあくまでもフィクション。それから大いに楽しめ、興奮できる映画だ。もしもここ日本でも自分の生活を揺るがすようなある事件が起きて、伝え聞く情報が明らかに都合のいいことばかりしか書いていなかったら…。そう考えると恐ろしいかな。


まぁ多少ツッコミたいところはあるものの、作品の完成度はすごい。来年の金像奨には何かしらノミネート&受賞するんじゃないかな。これならカンヌの特別招待作品でも結構いけるわ。まぁやっぱりトゥさん作品で一番好きなのはなんといっても“やりび”だけど、その次くらいにいいと思う作品だった。…でもねー、トゥさん自ら「好きな作品」だとかなんとか言ったという『マッスルモンク』はいったいどないなモンなんだ(苦笑)。観たいぞ。あとFilmexで上映される最新作『柔道龍虎榜』も観に行こうかなどと思っているんだなこれが。

原題:大事件
監督:ジョニー・トゥ
出演:ケリー・チャン リッチー・レン ニック・チョン ラム・シュー サイモン・ヤム マギー・シュウ ホイ・シウハン

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東京国際映画祭、中華電影漬けの3days終了。

ただいま帰りの新幹線の中です。狂乱?のオープニングイヴに始まり、今まで知らなかった面白作品との出会い、地震への驚きを経て、最後の作品をいい気分で観ることができて安心してます。ま、細かいところで不満も多少あったけど、それはまた別の話ってことで…。
では本日観た作品の感想をフラッシュで。
『ベッカム、オーウェンと出会う』
実は香港インディーズフィルム初体験。サッカーで結ばれた二人の男子中学生の友愛と悩みの日々がみずみずしく描かれていて○。あ、ヒロインがカリーナ姐に似ていた。将来ゴージャス美女になるかも?

『ブレイキング・ニュース』
やっぱりトゥさんはすごい!い、今はこう言うのが精一杯…(笑)。これを観たら東京フィルメックスの上映作品も観たくなったわ、どーしよーん(^_^;)。
というわけで全作品の感想は近日アップいたしますね。ではでは♪

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六本木で、中華電影に溺れる。

…しかし、地震は怖かった!最初の揺れは『恋愛中のパオペイ』のエンドクレジットのとき。最初は通路側を歩いている人の重みかと思ったのに、それでも揺れてたので地震だと気づき、本当にひやひやした。2度目の揺れはヒルズをしばし離れ、麻布十番の某中華居酒屋チェーンでご飯していたとき。天井のランプがいつまでも揺れていた。…震度4だったんだって?うう、去年の春に地元で震度5を体験しているけど、そのときと同じような感じだった。地震被害に遭った新潟の皆さんにお見舞い申し上げます。

とと、本題に入らなきゃ。本日からいよいよ開催の東京国際映画祭、今日からは「アジアの風」作品を観まくっております。いずれ帰盛したら改めて感想を書こうと思うけど、本日観た映画の一言コメント。

 『夏休みの宿題』(短編)
タイトルのわりには結構ブラック、そしてオチもかなりブラック。今の日本じゃちょっと一般公開してほしくないブラックさなのよね。面白かったけどね。

 『ユー・シュート、アイ・シュート』
エリック・コット&チョン・ダッミンの異色殺し屋コンビが(厳密に言えば殺し屋はエリックのみ)笑わせるけど、香港映画界への皮肉や映画に対する愛が感じられてなかなか楽しかった。

 『恋愛中のパオペイ』
あえて言えば中国版『アメリ』+『ベティ・ブルー』に『恋する惑星』をかけたような映画。この愛の形、共感するか拒絶するかのどちらかって感じだな。

 『大丈夫』
いやぁ、噂になっていただけあって期待通りの面白さ!メイン4人のドタバタも楽しいけど、脇の皆さんも異常に豪華&笑わせてくれるのでお腹いっぱいになった映画。しかし、『アジアの風』パンフ製作を担当された方、この映画に出演しているトニー・レオンは、トニー・レオン・カーファイ(梁家輝)ですよ!トニー・レオンは二人いるって言うのはアジア映画界の常識ですよー!

ああ、映画祭って楽しいな。いろんな映画と出会えるし。さて、明日はいよいよ『大事件』を観るぞ!とりあえずgraceさんのアドバイスにしたがって、渋谷のどこで腹ごしらえするか考えなきゃなー(笑)。

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Rhapsody in 2046 No.2

ふぅ、帰りがけ一人をいいことにネットカフェで2時間かけて感想一気書きしちまいましたよ。もしかして今までで最長かも(笑)。

シリアス感想は置いといて、この記事ではお気楽感想を。
さすが東京国際、観客席には顔をよく知ってる有名人がちらほら。あれはCGクリエーターの…んでもってあのおじさん、もしかしてO監督?って感じでしたのよ。
プレミアムイベントのきむらくんの髪型に見覚えがある…と思ってたらワタシの髪型と同じだった(こらこら!)

さて、明日は昼からだからゆるゆるしなからヒルズへ行くか。

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2046(2004/香港)

この映画をこれから観る人にお願いしたいことがある。…どうか、この映画について、この国で伝えられている一切のものごとを含めて、周囲の雑音に耳をふさいでほしい。できれば、前情報を入れずに、観に行ってほしい。いや、それでも『花様年華』か『欲望の翼』は観ておいてほしい。そして、自分の目で観て、心で感じて、この映画への思いをかみ締めてほしい。…そう、観ていない方には申し訳ないけど、この感想も本当は読んで欲しくない、またこの感想次第で観に行くかどうかも決めて欲しくない。ネタばれは当然のようにしているので。

1966年、シンガポール。新聞記者のチャウ(トニー)は賭博場で知り合った女(コン・リー)と別れ、香港へ戻ってくる。当時の香港は暴動と騒乱に満ちていた。彼は湾仔の東方酒店に投宿し、生活の糧にと小説を書き始める。その小説の名は『2046』…その番号は、かつて彼が恋した夫ある女性(マギー)との思い出に満ちたルームナンバーだった。

“2046”…これは香港の1国2制度制が終わる年号と偶然にも一致しているが、この映画には関係ない。そして、この映画はワタシもここで度々書いてきたような、SF映画などでは決してない。王家衛の映画を観たことがある人間なら、必ずデジャヴュに捕らわれてしまうこと間違いない映画であり、また仕掛け罠の多い映画だ。それは、王家衛映画にとって2人目の日本人俳優としてあの方、-いや、もう彼の名をぼかす必要はないだろう、木村拓哉が起用されたと報道されたときから、我々はすでに家衛のトラップにはめられていたような気がする。彼の存在については、また後で書こう。

チャウは昔なじみのルル(カリーナ)と再会する。彼女は死んでしまった昔の恋人の思いに浸り、彼によく似た面影の青年(張震)と付き合っていた。しかし、彼女は2046号室でその恋人に刺されてしまう。また、東方酒店の王支配人の二人の娘のうち長女のジンウェン(フェイ、ちなみに次女ジエウェンはトン・ジエが演じている)は香港の日本企業に勤める日本人青年(木村)と恋をするが、父親に反対され、入院してしまう。チャウは、自分が見てきた人々をモデルとし、舞台を未来世界“2046”行きの長距離鉄道に設定し、長い旅の果てにアテンダントの女性アンドロイドに恋してしまう男たちの姿を書き付ける。まるで、自分の満たされない気持ちを成就させようかとするように…。

この映画、モチーフこそは『花様年華』であるが、正確に言えば、その続編ではない。それは、『花様年華』でマギーが演じた女性の名前が『欲望の翼』と同じ「スー・リーチェン」であっても、『花様年華』が『欲望の翼』の続編でないのと同じ意味だ。その『欲望の翼』を始め、主たる王家衛作品のセルフオマージュはそこかしこに配されている。当然だがそれこそ、デジャヴュを引き起こす要因となっている。カリーナ演じる“ルル”または“ミミ”という名前、そして彼女が恋する若い男に張震を配したのは、『ブエノスアイレス』で王家衛が語った、「張震は若いころのレスリーに似ている」というコメント…。その場に、いや、もうこの世にもいないレスリーの姿は、確かにこの映画の中にも見えた。…そのせいだろうか、この映画での張震の存在が、はかないものに感じたのは。
フェイといえば未だに『恋する惑星』なのだろうが、さすがにあの映画からいくつも歳を重ねたこともあり、素頓狂でエキセントリックで自由奔放な女の子フェイのイメージはこの映画にはない。ルルや後から登場するバイ・リン(ツーイー)のような夜の蝶たちとは対照的な、地味な庶民であるけど意思をしっかり秘めた女性を印象的に演じていた。木村くん演じる日本人青年と向かい合うときの表情がよかった。

やがてチャウは2047号室から隣室を窺うようになる。隣に越してきたのは若いホステス、バイ・リン。小説や雑文業を続けるうちに自堕落になり、夜な夜な女を部屋に連れ込むようになったチャウは1967年のクリスマスイブに彼女を誘い、肉体関係を結ぶ。激しいセックスを繰り返し、互いに果てた後にチャウは彼女に金を払う。彼にとってバイ・リンは肉体だけの女であった。しかし、バイ・リンは本気でチャウを愛するようになっていた。互いの思惑の違いに気づいたとき、二人の関係は終わった…。

ツーイー、今までの小娘感はまだまだ残っているものの、これまで観てきた彼女の映画でのイメージからするとちょっと成長したかな?といった感じの存在だったような気がする。たぶん、張藝謀みたいならぶらぶ邪念(そう、萌え~じゃないよ。大笑)が家衛にはなかったんじゃないのかな(大爆発)。
そういえば、王家衛映画で直接セックスを描写したのは『ブエノスアイレス』以来じゃないっすか?あのシーンもものすごかったが、今回も別の意味で衝撃的だぞ。…個人的には久々にトニーの濃厚な絡みが見られて嬉しいと言い切りますが。(おいおい!)

ジンウェンが酒店に戻ってきた。彼女はまだ青年が忘れられない。そこでチャウは彼女と青年の助け舟を買って出る。彼女に仕事を紹介したり、武侠小説の競作をしたりと、親しく付き合っていくうちにチャウはジンウェンに引かれていく。彼女と青年をモデルにした小説『2047』を書き始めたチャウだが、いつの間にか小説の主人公(当然木村くん)に自分を投影していくことになる…。

「キミニオシエタイヒミツガアルンダ。オレトイッショニイカナイカ…」
アンドロイドに恋した主人公は何かとこの言葉を繰り返す。そして、秘密を話そうとする段に及んではどうしても言葉に詰まってしまう。そして、堂々巡りを繰り返しながらも人間ではない彼女を愛し続ける。その彼女も、後になって初めて自分にささやきかけてくれた人を愛していることに気づく。
愛することへの思い、いくら愛しても満たされない気持ち、その気持ちを埋めようと欲望のまま事に及んでみても、それでもどうにもならない。それは1960年代でも、未来世界でも、そして2004年でも変わらない。たとえ相手が人間でなくても、思いの届かない相手でも同じ。そして、その愛は失ってから初めて気づくということも…。
王家衛映画の主題はいつでも愛の喪失。彼の映画では60年代にフィリピンで命を落とした青年も、90年代にアルゼンチンに行ったゲイの青年も同じ経験をしている。それは普遍的な主題である。その満たされない気持ちを抱いて生きていくのは彼らだけでなく、ワタシたちだって同じだ。そんなところが琴線に触れてしまうんだろうな、王家衛映画にはまるって言う人は。ま、はまらない人は何ゆーとるんじゃって一笑に付すんだろーけど。

で、木村君のことをそろそろ書こうと思うけど、彼は、もしかして上記の台詞を言わせたいがために起用されたんじゃないかな、という気がするんだ。実力派揃いの他のキャストに比べたらやっぱ…って思うところはいっぱいあるけど、思ったほど浮いてる感がなかったのが幸いだったような気がする。ある種のアクティブファクターとしての起用は失敗じゃなかっただろう。…ま、私見&彼と同年代の人間としてはほかに言いたいことはあるんだが、それはまた落ち着いてから書こう。

調子こいて書いていたら、ついつい長くなってしまったが、この映画は今までの家衛映画の集大成的なところがある。チャウは相変わらず満たされないまま彷徨うのかもしれないが、彼の涙にぬれた記憶を振り返ることは、決して後ろ向きになることではないはずだ。満たされない思いが新たな恋で埋まることがなくても、やはり、生きていかなければならないのだろうから。そして、生きている限り、トニーも映画に出続け、家衛も自分の思いを映画に綴っていくんだろうな。相変わらず即興でね(苦笑)。

とりあえず、こんなところで許してくださいませ。

監督&脚本:ウォン・カーウァイ 撮影:クリストファー・ドイル ライ・イウファイ クワン・プンリョン 美術&編集:ウィリアム・チャン 音楽:ポール・ラーベン 梅林 茂
出演:トニー・レオン フェイ・ウォン チャン・ツーイー コン・リー カリーナ・ラウ チャン・チェン 木村拓哉 トン・ジエ トンチャイ“バード”マッキンタイア マギー・チャン

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2046Countdown!ヒルズの中心で、なんかやっている。

ただいまヒルズざんす。なんか中心、いやアリーナの方で、プレミアムイベントなるものやってます。で、アタクシはただいま腹ごしらえしとります。

いや、確かに知ってたよ、上映前にこーゆーイベントがあるってこと。ま、遠方からの上京だし、直前まで何が起こるかわからなかったから応募しなかったんだ。
張震、来てるのかなぁ。頑張ってね(とすぐ近くで念を送る)

さーて、もーちょっとゆっくりしていくか…。

追記:なんと、あの方が来ていらしてましたよ!どーゆーわけか中国服美女とフォトセッションやっとりました。
つーか、張震はどーしたんだよ…(涙)。

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2046,Countdown!ヒルズの中心で愛とトニーの名を叫ぶ(予定)

ああ、帰ってしまったか、トニー…。

とと、とかなんとか感傷に浸っているうちにこんな時間になっちまったじゃねーか!ああ、明日の準備が…(あたふた)。

昨日までのラプソディin2046第2楽章(第1楽章はカンヌの時)に、日本マスコミの報道その他もろもろに怒ったり悲しんだりしつつ記事書いてあちこちにトラバ送ったりしていたけど、さすがに今日は落ち着いております。ええ、もう、ミステリートレインはとっくに走り出しているんですもの。やはりここは、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ雑音ニモ黄色イ声ニモ負ケズで明日のオープニングイブ@東京国際に臨みたいと思います。午前中は仕事があるので職場から駅に直行。なんとか間に合えばいいんだけど、まだ新幹線の切符予約していない…(笑)。

そうそう、東京国際では『2046』の他、次の作品を観てきます。上京目的はあくまでもこれらの作品なので。

10/23 『夏休みの宿題』&『ユー・シュート、アイ・シュート』『恋愛中のパオペイ』『大丈夫』
10/24 『ベッカム、オーウェンと出会う』『ブレイキング・ニュース』

ほとんどヒルズ上映作品だなー。ま、いいか。
他に何か面白いものがあったらモブログ投稿いたしますね。あと、近くにネットカフェがあったら映画の感想もアップしよっと。

ではでは、今週末東京国際にいかれる皆様、お互いに頑張りませう。

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2046,Countdown!…ここは日本だからしょうがないと言われるのかもしれないけどさ。

結局、今朝のワイドショーは何も観ず(出勤直前というのもあったが、TVつけたらどこをザッピングしてもあの方しか出てこなかったのでってーのが本音)、新聞もウェブサイトしかチェックせず(給料日前で金がねぇーってのが本音)、“アジアの2枚目”(fromデイリースポーツonline)とか“アジアを代表するイケメン” (fromサンスポ)とか“アジアトップ級のイケメン俳優”(fromスポニチ)とかいう表現に、それしか形容詞思いつかんのかスポーツ紙記者よ、ちょっとアタシのところまで原稿もってこい添削してやっから、と思いっきり暴言を吐くのであった。

そりゃまぁ、確かにここは日本。そんでもって日本一人気のあるグループの一番人気があるタレントがこの映画に出演しているからしょうがないとは言え、TVもスポーツ紙もこの過剰な偏向報道はないんじゃない?だいたいあの方7:トニー2.5:張震0・5くらいの割合?…ちょっとそれはどーよ。あと、来週発売の週刊誌(特に最近の女性週刊誌なんて大韓芸能一色だぜー)がなんて書くのかは知らんけどさー。何よりも怖いのは一般の方々。コレで確実にこの映画はあの方の映画として人々の記憶に残ってしまう…(涙)。ねぇ、配給&宣伝の皆様、もーちょっと宣伝方法を考えられなかったんですか?もちろん、宣伝に制限があったのだろうとは思っているんですけど、ハイ。それから日本マスコミの皆様、この映画に関してはどーしてあーゆー偏った取り上げ方するんですか?ここにあげた記事の他に、こんなのもあったし。そうか、野郎ばっかじゃ不満だってーのか(大笑)。

いや、一般の方々の中にだって、この報道に疑問を呈している人はいるんですよ。現にワタシの若い男子の友人は「『2046』ってアジアのものすごいスター俳優が出演してるんだよね。でもなんであの方ばっかり取り上げるんだか、映画好きじゃないオレにもわかんねーんだよねー」と言っているし。それなのに、どんどんこちらの期待に反する方向へと持っていこうとしていませんか、日本マスコミさん!

でも、あれこれ雑音を耳元を起こされても(蛇足だが「幸せな耳タコ」って表現は明らかに間違いだよあの方よ。文章書きのエキスパートが言うんだから間違いないぜ)、最後には我々自身の目と耳と心で感じ、確かめなければこの映画(ブツ)はわからない。だから、早く映画を観て、その思いを早く自分の心に刻みたいものだ。

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2046,countdown!2046な野郎ども、東京に集う!…しかし、情報の解禁が(涙)。

さてさて、昨日はあの方のインタビューが各スポーツ紙(代表してコレ→ MSN-Mainichi INTERACTIVE スポニチ)に掲載され、いよいよ主演俳優も来日(fromデイリースポーツ。しかしこの見出しどーよ!)し、本格的にカウントダウンに入った『2046』。…しかし、一般マスコミへの情報解禁、遅すぎるんじゃないですか?>配給&宣伝担当の皆さん。あの方インタビューだってもう少し早く出せたと思うのだけど…って単にワタシがメディアチェックを怠っているからなのかもしれませんが。すいません、いつも愚痴ばっかりで。
でも今回は主演俳優&あの方に加えて、今回もまた「第三の男」になってしまった(笑。ごめん。ブエノスでもそうだったよねー)張震も一緒に記者会見に出てくれるとは!いやぁ、ちょっと顔貸せとか言っててよかったよ張震(こらこら)。クーリンチェの頃からずーっと張震を姉のように見守ってきた身(笑)としては嬉しいことこのうえないっす。まーマスコミの皆さんとしてはフェイや(特に)ツーイーに来てほしかったのかもしれないけど、このメンツだったら野郎ばっかでも充分華やかじゃんかよー(爆)。

明日のスポーツ紙に詳細が掲載されると思うけど、日本マスコミの皆さんにお願いがあります。どうか、この3人に平等にインタビューしてあげてくださいね。(まぁ、この記事をアップした頃には記者会見も終わっていると思うのですが…)。

あ、これか(fromMSN-Mainichi INTERACTIVE)…はぁ。
でも『RADIO2046』では今夜からずっと記者会見の模様を流してくれるのかな?…と言っても明日から見事に聴けないんだが。

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2046,Countdown!今日やっと予告観ました。

今週末から公開なので、恐らくこれが最初で最後の予告鑑賞かもしれんな。

…で、感想。以下の台詞、予告ナレーションを担当される遠藤憲一さん風に読んでいただければ幸い。

 じゃろに、うったえたくなった。

…しまい(大泣)。

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2046,Countdown!日本人キャストより日本人スタッフの仕事の方がはっきりいって気になります(笑)。

『花様年華』のサントラを久々に引っ張り出して聞いている。ああ、このレトロでラテンな雰囲気がたまらない。そして、梅林茂さん(サイト&プロフィールはこちら→shigeru umebayashi)による『夢二のテーマ』も…。この曲は名前からわかる通り、鈴木清順監督の『夢二』のために作られた曲。そして梅林さんといえば、『それから』『鉄拳』『』居酒屋ゆうれい』など、多くの日本映画の作曲を手がけられていた方というのは、説明不要っすよねー。『2046』では王家衛作品では10年ぶりにオリジナルスコア(てーことは『恋する惑星』&『楽園の瑕』以来か!)がつき、それを手がけるのが梅林さんということなんだけど、実は梅林さん、『LOVERS』も含めて中華圏映画のスコアも多く手がけておられるのだー。

梅林さんが中華圏映画のスコアを手がけるようになったのは、多分富田靖子ちゃん主演の日港合作『南京の基督』(1995)がきっかけだったんじゃないかな?その後自らメガホンを取った『mogura』(原作は高村薫の短編だとか。しかし未見)という映画ではこの映画のカメラマン、ビル・ウォンに撮ってもらったというのをどこかで聞いたこともあるし、リー・チーガイ監督の日本映画(笑)『不夜城』のスコアも彼の手によるものだった。
でも、何よりも一番驚いたのは、今から4年前の旧正月に香港で観たアーロン主演の《公元2000》(ビデオ題:電脳警察サイバースパイ)のスコアを手がけていたこと!オープニングタイトル観て一人でビックリしてました!もうこの時点で、ワタシは梅林さんを尊敬してしまいましたのよさ(なんのこっちゃ)。いや、実はねー、やっぱ日本人だからかな、中華圏映画で日本人スタッフの名前を見てしまうと、なんだか無条件にすごいって思っちゃうくせがあるのよねー。音楽だけとっても、梅林さんのほかには大友良英さん(『kitchen』『青い凧』『女人、四十。』他)や半野喜弘さん(『フラワーズ・オブ・シャンハイ』)に榊原大さん(《魔幻厨房》)、有名どころだと高野寛さん(『シーディンの夏』)や西村由紀江さん(『ドニー・イェン COOL』)の名前を見かけてきた。もうそのたびになぜか嬉しくなっていたのよね。まーおそらく音楽は東京で別撮りって感じなんだろーけど、親しみのあるメロディが香港映画で聞こえてくるっていうのもまたステキかと、ね。
話を梅林さんに戻すと、『LOVERS』のスコアはけっこうよかったかなーって印象。日本っぽさよりも中華的なサウンドだったけど、いい感じに画面にはまっていたような。まーそんなわけで、『2046』では梅林さんのメロディが画面にどんなふうにはまってくるのかを楽しみにしておくか。
…しかしさー、実はまだ『2046』のサントラ購入しておりませんのよワタシ。とりあえず来週末、タワレコかHMVで購入するつもりだけど、ジャケはもちろんトニーのが欲しい…。無事になるといいんだけど。
そうそう、今日の『RADIO2046』でも梅林さんの話題が取り上げられていたみたい(うちのほうでは放送されなかった…)。

あ、今週末は久々に『欲望の翼』を観ようかな…。

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よー、張震じゃねーか、…ちょっと顔貸せや(爆)

まず、こちらの記事を。…おおこれは、ヒカルの、もとい『清源の碁』ってータイトルになるんでしょーか日本では。

とかなんとか抜かしていたら、いつの間にか日本でロケ始まってました、清源の碁(だから違ーう)。詳しくは下記記事を。↓

YOMIURI ON-LINE / 芸能・文化

しかしもとはし、ヒカルのなんとかも読んだことないし、身近に碁をやってる人がいるにもかかわらず、まったく碁は知りません&できません。そんなわけで、こんな方がおられたとは知らなかったよ。しかもご存命だとは…。
で、なぜこれを取りあげたかというと、まぁ、わかりますよね。まず、監督はデンソーソー、じゃねぇや『春の惑い』の田壮壮さん。イーモウ&カイコーと同世代のソーソーさん(すまん。笑)、先のふたりがアクション大作にハマっているのを横目に手堅く映画を作っているなー、という印象。うーん、渋いぜ。
…しかし、よく考えれば、この映画も大作じゃんかよー。だって日本ロケがあるし、主演は台湾人の張震だぜ、張震!…しかし張震、どーもクーリンチェとかブエノスでのイメージがあったからまだまだガキだと思っていたけど、大作で主演張れるなんて、すっかり立派になったのねー(笑)。

…待てよ。日本ロケは年末まで続くって?てーことは、ひょっとしてもしかしたら出演作品が上映される東京国際に顔なんて出しちゃう、張震?うーん、是非来てちょーよ、あの方に負けずに中華明星の心意気を見せてやってくれよ!…って無理だっちゅーの。しまいー。

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ケリーの次はジジだわ(はぁと)

以前、セイコー腕時計DOLCE & EXCELINEの広告の役所さんを思いっきりトニーと見間違えたという記事を書いた時に、ケリーがイメージキャラを務めているシチズンのXC(クロスシー)についてhoneymilkさんに教えていただいたのですが、最近新キャラクターにバトンタッチされたそーです。その新キャラが、なんとジジ・リョン(with玉木宏)!詳しくは下記リンクを。

XC(クロスシー)新キャラクター

うーん、クラシカルなイメージで新鮮だなぁ、ジジ。…ところで彼女、以前も日本のCMには…出てたっけか?あれ?いや、香港で彼女の出ている日本企業製品のCMばかり見ていたからそーゆー錯覚起こしてるのかしらん?
もうすぐ『ターンレフト・ターンライト』も公開されるから、いいタイミングかもしれないなー。どっかでなんとかCM観たいもんだが…。ゴールデンタイムにTVを観ない人間だから出会うのは無理だろーか。


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ロイがみちのくにやって来る!ヤァヤァヤァ(笑)

昨日やっと、地元のみちのく国際ミステリー映画祭で上映されるやりび、もとい『ザ・ミッション』の前売券をチケぴにて購入。いつもは恒例の韓国映画特集のチケも買うところなんだが、今年はちょっと思うところがあって、どーしようかと迷っているのだ。いや、確かに今回上映の最新韓国ヒット作『スーパースター・カムサヨン』も、ゲストとして来盛するかわいいペ・ドゥナの『頑張れグムスン』も観たいっちゃー観たいんだが…。

いやそれよりも、やっぱロイだろ(爆)。

てーわけで、なんか滅多に公式来日しなさそうな(というイメージがある)ロイがいきなり盛岡にやってくるのは、昨年のステ来盛同様、いやその時以上に驚いている。だがしかし!さらに驚いたのが、ロイったらまるまる3日間盛岡に滞在するようなのだ。なんてヒマな、もとい気前のいいヤツなんだロイ!

ロイが参加する(予定の)イベントは以下の通り。

10月29日(金)
開会式@盛岡中劇 17:30開場 18:00開演 その後オープニング上映『ボン・ヴォヤージュ』(2003/仏) 前売2000/当日2500 
ウェルカムパーティー@レストラン「ジャーランジャーラン」 20:30開場 21:00開演  前売3500(市内PGのみ販売)/当日4000 ※これにはゲストの村上弘明氏(岩手出身)、ペ・ドゥナも参加予定。

10月30日(土)
シネマパレード 12:30~13:30 無料(笑) ※肴町商店街から大通商店街まで、オープンカーに乗ったゲストがパレード。去年ステもやったが見逃した。
アジア傑作セレクション!『ザ・ミッション 非情の掟』舞台挨拶@盛岡中劇 21:10開場 21:20開演 前売一般1300/当日一般1800

10月31日(日)
閉会式&さよならパーティー@ホテルロイヤル盛岡 16:30開場 17:00開演 前売4000/当日5000

遠方から来盛される人でも、ウェルカムパーティーは当日券でも入れそうだから大丈夫かな?さよならパーティーにも名前が入っていたけど、予定は未定でもあるから、このへんはまだなんともいえないのかも。あと、もしかしたら大通近辺の居酒屋やレストランでロイに遭遇するかもなぁ…。ちなみに昨年、ステは毎晩のように大通のミスドに通っていたらしい。こうやってスケジュールを見ると、うまくいけば希望通り、ロイと握手できるかもしれないぞ!なんちてー。

あ、そうだ。ところで、みちのくより1週間早く始まる東京国際映画祭のアジアの風部門にて、ロイが出演する香港映画ってなんかあるのでしょうか?…いや、いくらなんでもみちのくのためだけに来るわけなんかないだろーなー、東京国際でも脇に出た作品で舞台挨拶するのかな?なんて思っちゃったので。

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行くぜ、東京国際映画祭!!

本日は東京国際映画祭の目玉だと自分で勝手に思っている、アジアの風の前売発売日。友人ひろりんさんと一緒に朝っぱらから市内某デパートのチケぴに並び、『2046』も合わせて観たいと思った映画のチケは全てゲットできました!ありがとうございます&いつもお世話になっております&ご迷惑をおかけしております、某デパートの敏腕オペレーターさん!!

というわけで、22日から3日間、上京して映画付けの日々を送らせていただきます。近辺のホテルも押さえました。ああ、日々六本木を徘徊するなんて学生時代でもやらなかったことだわ…(笑)。

ちなみに3日間で6本観ます。(何を観るのかはまた後日ね^o^)
ああ、ちゃんと完走できるのかしらん…。

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『英雄』(朝日電視放映版)

帰宅したら9時過ぎていたので、うわ、英雄始まってんじゃん、なんて思いつつTVをつけたら、そこではダイエーホークスの皆さんが西武ライオンズの皆さん相手に頑張っていた…。あ、ありがとう両チーム!ワタシのために放映時間を延ばしてくれたのね!なーんて大ボケかましながら、日曜洋画劇場の『英雄』(リンクは昨年観た時の感想from本館)を観ていた。いやぁ、去年劇場公開されたばかりなのに!この夏NHKBS&ハイビジョンでTV初放映されたばかりなのに!いいのか、こんなに早くて!!

先週観ていた『火山高』がカットバリバリでガッカリ、そのときに放映していた予告ではリンチェイとツーイーしか映っておらず、ったく、確かに日本ではこのふたりの知名度は高いけどさー、と不満タラタラとたらしていたのだ。そしたら、本日冒頭の大塚明夫さんによるオープニングナレーション(ちなみに週代わりのナビゲーターはスタッフのワダエミさん)にビックリ。
「香港が世界に誇る、トニー・レオン!!」
うわー、そんなこと言っていいのか、そりゃ誉めすぎだぞ大塚さん!…いや、いいんだって、遠慮すんなって。それにこれ、そーゆー台本なんだから(爆)。

吹き替え声優陣は劇場上映時の吹き替えバージョンをそのまま使っている様子。無名(リンチェイ)はワンチャイシリーズや『リーサル・ウェポン4』で御馴染池田シャア秀一さんじゃなくて森田順平さん。…うーん、知らない声優さんだなぁ。すみません。残剣(トニー)は小杉十郎太さん。おお、この方は知っているぞ。『アリーmyラブ』のリチャードだぁ。あと最近では『仮面ライダーブレイド』のタイトルコールでよく声を聞く(大笑)。意外と渋い声の人だねぇ。実はトニーの日本語吹きかえって、あまり聞いたことがない。以前フジテレビで放映された『ハードボイルド』の松本保典さんだけかな。松本さんも、うーんどーかなって感じだったけど…。飛雪は塩田朋子さん。ジーナ・デイビスの声をやっていた記憶があるから、強くて凛々しい女性の声で御馴染なのかな。昔なら戸田恵子さんがあてていたタイプか。でも、ちょっと声は太い…。ところで『ポリス・ストーリー』がTV放映された時のマギーの声って誰だったっけなー?如月(ツーイー)の魏涼子さん、確か『少林サッカー』ではヴィッキー…確かこのときも、うーん…と思ったような…ごめんなさい、魏さん。でもでも、あとは周迅とシュー・ジンレイの声もあてれば中国四大女星の制覇になりますよ!(こらこら)
まぁそれぞれ、オリジナルの声(まぁ、これに限っては一部北京語吹き替えだったんだが…)とはちょっと違う声優さんをチョイスしているせいか、うーん、それぞれこの声どうよ!ってツッコミたいんだけど、それでもこれはいい!と思ったのが、秦王(陳道明)の津嘉山正種さん!ハリウッド大作の予告編でもよく声を聞くし、ケヴィン・コスナーの声で御馴染っすね。もともと彼の声が好きなせいもあって、かなりしびれておりました(爆)。クライマックスでの残剣の思いを悟った時の独白なんて、もう独壇場だし。それに続く、秦王に詰め寄る家臣たちの「陛下!ご決断を!」の男声大合唱(てゆーのか?笑)もいい演出だったと思う。

さて、一番心配なのは、どこがカットされているか?ってこと。あ、赤のパートで塾生たちが矢に倒れていくシーンはさすがにカットされてるなぁ。でもこの映画、オリジナル版がそれほど長くないこともあって、思ったより無残に切り刻まれてなかったような…。でもでも、CMへの切り方がイマイチ…。なんか、安っぽいバラエティ番組の如く、CM前のシーンを繰り返してたのはどうかなぁ。

かつて同じ枠で放映された『グリーン・デスティニー』のように、カットバリバリでただのアクション映画にならなかったのは幸い(いや、ホントにそーだったんですわ)だったけど、映画をTVで放映するって難しいんだなぁ、なんて改めて思うのであった…。

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2046countdown!本blogは『2046』関係報道を正しく批判的に読み解いていきたいと思います。

まずは、本日より開催の韓国・釜山国際映画祭のこのニュースから。

MSN-Mainichi INTERACTIVE 釜山国際映画祭

この映画祭、韓国語が全くできないこのワタシでさえも、一度は行ってみたいと願っている映画祭なのだ。
そして、釜山より先に始まっていたのに、実際は…な東京国際映画祭。KEIさんに教えてもらったこの企画イベント、いったいなんなんでしょうねぇ…(号泣)。

日本という国はつくづく平和な国だと思う。だって、この映画でのあの方の出番が増えたことくらいでニュースになっちゃうんだから(ただしスポーツ紙限定)。しかし、いくら出番が増えたとしても、上映時間中3分の1にも満たないはず。それで喜んじゃーあきまへんわ。もっと厳しいことを言えば、あの方のことだけしか話題にならんのか、この映画は!日本全国民があの方のことだけ知りたいってことじゃないんだぞ!といつものように吠えてみる。

ま、確かにさー、そう書きたい気持ちはわかるよ日本マスコミ。なんてったって某女性誌で11年連続抱かれたい男№1だし、所属グループも出す曲ヒットだし、ドラマに出れば高視聴率連発だしさー、確かに日本が誇るスターなんだけどさ、彼は…。でも、いくらアタシが中華圏びいきだからってわけじゃないけど、なんかあの方、やってること甘いんだよねぇ。…ま、それはあの方に対してやややっかみ気味に報道する日本マスコミのささやかな悪意(?)を真に受け止めてしまうこっちにも問題があるのかもしれんが。それを抜いても、やっぱりあの方を好きになれないワタシであった。あのグループ自体も好きじゃないけど、個人個人を見ていけば悪くないんだけどなー。

といつまでもグチグチ書いてたらバッシングされそうなので、あの方についてのツッコミはこのへんでやめておこう。で、次は何について考えるかといえば、日本における王家衛のイメージ。今気がついたんだけど、王家衛作品って間違いなく全部日本公開されているんだよねぇ。しかもデビュー作『いますぐ抱きしめたい』から順番にちゃんと紹介されている。すごいぜ。そんな彼が日本で最初に評価されたのが、英題「Days of being wild」、つまり『欲望の翼』こと《阿飛正傳》が、東京国際映画祭の今は亡きヤングシネマ部門で賞を獲ったことじゃないだろーか(nancix diaryさんを参考ください)。…実はこの映画、台湾留学時にすでに公開されていて、キャストのメンツを見た時点で非常に気になっていたのだが、結局観る機会に恵まれず、さらに日本公開が決まっても本上映で見事に見逃し、結局中華圏本公開の6年後にやっと観られたという苦い思い出がある。しかし、本格的に王家衛が日本でブレイクしたのはいわずと知れた『恋する惑星』。いやぁなんせあの当時の宣伝攻勢はものすごかった!クエタラの強力リコメンドにオサレー&アイディア一発勝負っぽい邦題と音楽、そして誰が主演だかよくわかんないコンセプト(大爆発)。…この宣伝攻勢のおかげで、ワタシはこの映画の主演が、お懐かしや『悲情城市』のリャン・チャオウェイ…いや違った梁朝偉さんだったとは夢にも思わなかったもの。デモねー、あの映画を観てみんなが注目したのは、宣伝でもバンバン表に登場していたフェイと金城くん。まーこの二人がメインヴィジュアルだったからしょーがねーわよねー。…しかし、その翌年に公開された『天使の涙』では、メインヴィジュアルがこれまた脇役のカレン・モクだったくせに、日本でカレンがブレイクしなかったのはなんでだろう~♪(あのエキセントリックさが…だったのかしら?ちなみにもとはし、この映画のカレンは好きじゃないけど、女優としての彼女のキャラはとっても好きざんすー)
なんだか話が異常にズレてきたなー。ま、今書いたように、日本における王家衛のイメージって、圧倒的に『恋する惑星』&『天使の涙』の“重慶大厦2部作”のオシャレで疾走感があってとにかくクール!というものなんだろーけど、これまで王家衛映画を全部観てきた人間からすると、こーゆー認識はどこか王家衛の本質ではないように思えてならない。やっぱ王家衛作品と言えば、『欲望の翼』や『花様年華』のような、どこか湿気を帯びているようで濃密な恋愛と、それを失うことへの恐れと諦め、そして過去への追慕をラテンミュージックに乗せて綴る、大人のための映画なんじゃないか(音楽はラテンじゃないけど『楽園の瑕』もこの路線。あと『ブエノスアイレス』も今考えれば異色ではあるが、やっぱこの路線か)、なんて気がするんだけど、どーだろーか?

そして、『花様年華』と同時に撮られていた『2046』。撮影当時はなんと言ってもあの方が参加されるのみ日本マスコミが取り上げなかったので、うっかりそれを真に受けてしまった今より若いワタシは「ったくカーウァイのミーハー野郎!ほんでもってオマエはまた『恋する惑星』路線に戻って日本だけのウケを狙ってんじゃねーのか!」なーんて激昂したもんだった。当時、完璧にアンチあの方だったワタシは、とにかくありとあらゆるところで毒吐いていたっけなー。当初からキャスティングにフェイがいたこともあって、その不安はまさに大きかったしね。(いや、フェイが悪いんじゃないけど、未だに日本での彼女のイメージって『恋する…』でしょ?)しかもSF…。ま、ワタシはSF好きだからそれはそれでかまわなかったし、当時は仲間で悪乗りして「2046予想ストーリー」と銘うって『ブレードランナー』もどきな物語を考えてはメールしまくって楽しんだもんだけど…。そんなわけで、この映画には実に複雑な思いを抱いていた。主演はいつもながらのトニーというのは充分承知している。でもあの方のせいでますます彼がかすんでしまったら…なんて考えてどんよりしていた。
でも、どうも、そんな恐れは杞憂に終わりそうだ。カンヌでの評判にnancixさんの試写会レポート、そしてネット上にちょこちょこと出てきているレビューを読んだ限りでは、この映画は王家衛の王道路線を突き進んでくれそうな映画になっていると思ったのだ。だから、楽しみに待っていようと決意した。
…でも、相変わらず日本マスコミはあの方偏重報道。ま、ひいきもバッシングも言いたきゃ言わしとけ!梁朝偉迷にして中華趣味女子もとはしの使命は、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ雑音ニモ負ケズ、情報を建設的に批判して自らの考えを構築し、正しい情報を伝えるメディアリテラシーを駆使して『2046』をアピールすることだ!
てーわけで早く観たいぞ『2046』!!わははははー。

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寶島餐廳-飲め!食え!歩け!台北5days(その5・最終回)

9月27日月曜日、午後4時半起床。他の部屋にモーニングコールし、最終チェック。5時20分ごろフロントに降りてチェックアウトすると、今日の分の朝食券を出せと言われる。ん?早いから朝食食べられないのでは?と思いつつ4枚(2枚は弟が使った)しかない朝食券を出すと、フロントクラークさんは「あれ?」という顔をしつつも、ワタシたちに6人分のランチボックスとコーラを渡してくれた。…なるほど、最終日は朝食が間に合わないから車内で食べるお弁当を出してくれるってわけか。いいツアーだ(^_^)。
やがてガイドさんが迎えに来て、バスに乗り込む。別れを惜しむかのような小雨の中、バスは中正機場に向かう。午前8時55分、定時にテイクオフ。我々は無事帰国した。

久々の台湾。普段晴れ女のワタシの神通力が全く通じないくらい天気が不安定だった。それでも蒸し暑い。まぁそれはしょうがない。暑かったけど、歩きやすかった。あと、思ったより日本人観光客が多かった。ま、連休だったってこともあったけど、やっぱ台湾って流行なんだなぁ、もっともワタシの中では10年以上も前から流行だけど(笑)などと今さら思うのであった。
台北って街は香港に比べると全体的にビルが低い(まー駅前の新光三越や台北101のような例外があるが)のだが、街自体は広い。だから調子こいて歩くとすぐへばってしまうかもしれない。オマケに歩道には段差がいっぱいあるので、車椅子の人は大変なんじゃないかとか、ガンガンぶっ飛ばすクルマやバイク(これも台湾名物)に負けそうになったりと、結構バリアの多い街である。開発もどんどん進んじゃっていて、10年以上前に慣れ親しんだ光景もなくなってしまっているが、それでも行くたびに懐かしいと思ってしまう。いつもは香港ばかり行っていることもあり、台湾へ足を運ぶ回数も減ってしまったが、近いうちにまた来ようかな、などと久々に思うようになった。ま、今回は九イ分に行けなかったり、ホテルの近くにあった「台北之家」や台湾のジュンク堂といえそうな誠品書局、そして光華市場なども行きそびれたので、冬休み、再び弟訪問をするついでに行ってみようかな、などと計画してみたりするのだ。そしたら香港はいつ行こうかな…。やっぱ、今年と同じく旧正月の後くらいかな?というわけでした。

最後に、台北ツアーこぼれ話フラッシュ。

○出発の前日、職場の事務課にて。

もと「先に届け出しましたけど、ワタシ連休中は台湾行ってきますから」
事務長「なに台湾?ぺ様ツアーか?」
もと「なに言ってんですか事務長!ぺ様なんか興味ないし、だいたいぺ様は韓国でしょ?」
事務長「あれ、それじゃトムヤムクン食ってくんのか?」
もと「…それはタイです事務長」
…てな具合に、今じゃアジア方面に行くと言うと言われるのは「韓国?」が最初なのだが、日本の韓流ブーム何とかしてくれって感じである。しかーし!台湾ではぺ様をあまり見なくて幸せだったわ。もっとも、映画のポスターとか、コカコーラのイメージキャラになっているチョン・ジヒョンとかは目にしたけど、これは同じアジアだからの展開であって(ペプシはまだF4だったっけ?)、特に不快にはならなかったなー(てーかジヒョンかわいいし)。どーやら台湾(香港でもそうだよね)では、韓流ブームはとっくに過ぎ去ったらしい。ああ、なんて遅れているのかしら、日本は(爆)。

○『流星花園』&F4フィーバー以来、台湾ではずいぶんアイドルドラマが増えたような印象がある。日本の少女マンガが次々にドラマ化され(日本じゃアニメだった『ママレードボーイ』もドラマ化されたんだってねー)、F4のメンバーもそれぞれ活躍しているみたい。そのへんの事情を弟に聞きたいなぁとか思ったけど、奴はテレビを持っていないからわからないそうだ。残念。そんななか、ちょこっとだけ寄ったCDチェーン店「ローズレコード」にて《戦神-MARS-》というドラマのVCDボックスを発見。あれ、主演は仔仔?と思って手に取る。出演者の中にある「本多RuRu」って、昔つんくのとこでユニット組んでた子だよねー中華系って聞いてたけど、台湾人だったんだー、などと思いつつ、TV放映の途中で出たシリーズっぽかったので、結局買わなかった(笑)。あと、空いている時間にボーッと観ていたTV では、ケンこと朱孝天が出ているドラマの予告とかやっていたっけ。韓流は廃れても、アイドルドラマは隆盛なのね。それはそれでよいことだ。

○これから先、アンディ迷とレスリー迷の方は読まれるのをお控えください。多分、ものすごく怒りたくなることを今から書きます。

ある姉(中華趣味、香港&台湾渡航暦多数)と弟(台湾在住約半年、中華圏生活2年半)の会話。
姉「お、そのシャツはBALENOじゃないか、バレーノといえばアンディだね」
弟「しかしアンディってとっくに40過ぎてるのに、なんでいつまでも若者向けカジュアルウェアのイメキャラやってるんだろーねー」
姉「そりゃスターだからさ、だからいろんな広告に出るんだ」
弟「アンディ、露出度すごいよねー。こっちじゃ節操なく広告出てるよ。なんせトイレの広告まで出てるから、うちのトイレでアンディが微笑んでるぜ」
姉「うわ、それは恐ろしー。やっぱアンディに勝てるスターっていやーレスリーしかいないんだな。しかし、もしレスリーがトイレの広告なんて出ちゃった日には…(以下自主規制)」
しょーもなくてすんません。

○しかし、今回の旅行記に「飲め!食え!歩け!」とつけただけあって、最初から最後までビールガンガン飲むわ飯食いまくるわのツアーだったので、さぞ太ったことだろうと思い、帰国後に体重計に乗ってみたのだが、…なんと変わっていなかった。あラッキー♪しかーし、このツアーで全開になった食欲は止まらず、新陳代謝も活発化してしまい、食っても食っても腹ペコりんこな日々。健康のため9時以前には食べ終えようとしている夕飯も、食べてもすぐ腹が減る状態…。健康的にはいいのかもしれないが、美容にはよくないかもしれない、こーゆーのは(笑)。なんとかせねば。

というわけで、怒涛の台湾旅行記はこれにて終了。長文5連発にお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました<(_ _)>。

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寶島餐廳-飲め!食え!歩け!台北5days(その4)

9月26日日曜日。本来なら今日帰る3泊4日のツアーを設定するはずだったのだが、日本の連休と台湾の中秋節連休が重なったために飛行機が取れず、結局成田午後発便利用の4泊5日ツアーになった。でも、それでよかったのかもしれないな。おかげで市内も遠足もゆっくりじっくり回れるのだから。ajinは今夜の最終バスで町に戻るとのことで、出る前に自分の持っていく荷物を整理していて、夜ホテルに戻ってきた時にそのまま帰れるように準備していた。
まずはMRT中山駅から忠烈祠に近い剣譚駅に向かう。この駅は士林夜市の最寄駅でもあるのだが、圓山大飯店のすぐふもとだ。当初の予定ではこの近辺から近くまで行くバスになるはずだったのだが、忠烈祠行きのバスが駅付近にないじゃん…。というわけで今日もまた歩くことに。いつもは霧雨程度の雨も今日はちょっと強めに降ってくる。中山北路を横断し、圓山大飯店の下をくぐって歩くこと約20分。忠烈祠に到着したが時間は10時20分。正時の衛兵交代には間に合わなかった。日本や韓国や台北以外から来ている観光客に囲まれて写真を撮られても硬い表情を崩さずにじっと直立不動している若き衛兵君は偉いっ、と思いながら、中華民国の歴史を綴った本館に入館。ここは公的な施設ということもあって、帽子を脱がなければならない。帽子をかぶっていると、この祠の2ヵ所を守っている二人一組の衛兵君たちの姿勢を正す助手さん(白ワイシャツに黒パンツをはいているのですぐわかる。衛兵君の汗を拭いてあげていたりした)に注意された。ここは近年リニューアルされたらしく、中華民国の成立から台北臨時政府制定までの歴史も日本語で説明が書かれていた。あくまでも中華民国の歴史なので、戦時中の台湾本土の歴史の説明(まぁ、日本統治下だったから…)などはなかったような気がする。そーいやぁ『上海グランド』でレスリーが演じた許文強って台湾の抗日運動の戦士だったわけだけど、あれは中華民国としての立場からなんだろうか、やっぱり、なんてふと考えてしまったのであった。
11時が近づき、正門付近が騒がしくなったので、祠を出てカメラを準備する。忠烈祠名物(こらこら)正時の衛兵交代だ。

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今まで衛兵交代は中正記念堂や國父記念館で見てきたけど、そこは1組だけの交代だったからすぐ終わってしまった。しかし、この祠は正門と祠の入り口とで2組が守っているので、その2組を一斉に交代させる。ただ、その距離はずいぶんとあるし、移動スペースもゆったりとしている。だからかどうなのか、この衛兵交代で衛兵君たちがマーチングのように決めるポーズと行進が名物になっているようなのだ。ここにきた事がないだけあって今まで見たことがなかったけど、いざ見てみるとさすがにカッコいいなぁ。衛兵交代が始まるのは正時10分前で、両方の交代が終わって前の時間の衛兵君が詰め所に戻ったのは20分。つまり、30分かかっている。てーことはここの衛兵君、ずっと立っているのはたったの30分ということなのか。それってもしかして、中正や國父の衛兵君よりも楽ってわけ?(注・そんなことはない。なんと言ってもあのパフォーマンスがあるってことを考えたら、かえってここの衛兵任務の方が大変なんじゃないか?)
のぶこがしきりと「アンタ、あの衛兵たちは幾つくらいの子なのかって、助手の人に聞いてきなさい!」というので聞いたら、助手さん曰くだいたい21,2歳くらいの子達だそうだ。なるほどねー。

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そしていよいよ圓山へ。ただ、高台を登るのはしんどいのでタクシーを2台捕まえて分乗。真ん前に乗り付けてもらってなかに入ると、なんだか物々しい。外には中継車が停まっており、カメラを持った人がロビーをうろうろしている。そんな時、正面に書かれた文章にワタシの目は釘付けになった。
-なんと、今日は台湾の与党・民進党の臨時党大会が行われており、このホテルのレストランで昼食会が催されるらしいのだ。てーことは陳水扁なんかが来るのか?…しかし、ここで臨時党大会&昼食会があるってことは、レストランの営業はどうなっているのか?とうろうろしていたら、レストランマネジャー(多分)さんが日本語で声をかけてくれた。ここでのぶこが彼に「飲茶レストラン開いてます?」と質問したところ、二つある飲茶レストランのうち、香港飲茶は満席だけど上海飲茶はあいているとのこと。マネジャーさんに案内され、「園苑」という名のレストランに入る。ここではプーアル茶にまた当然のごとく小籠包を注文。もちろんそればっかり食べていたわけじゃなくて、蒸餃子や焼賣や野菜炒めなども注文したんだけどね。調子に乗ってお茶を飲んでいたが、よく考えたら次は紫籐蘆に行くのだからここでどんどん飲んでしまうとまずい。きりのいいところで切り上げてMRTで移動。

台北駅を過ぎて古亭駅で降り、師範大学の脇を通ってまたまた延々と歩く。歩いている間は雨もやんでいたので、まずはよかった。しかしいつ着くのかなぁ、遠いよなぁなんて思ってずーっと和平東路を歩き、ガイドブックの地図の通りに歩いていったら、鉄筋アパートの間に低い一軒屋が登場。おお、ここが紫籐蘆か。しかし、お客さんが次から次へと入っていく。もしかして満室?と思いつつ、受付の店員さんに「七個人」と言ったら、ほぼ満席になっている少人数のティースペースを通り抜けて、店の奥にある8畳くらいの個室に案内してくれた。わーい、畳だ畳だー(^o^)。

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ワタシより本格的に茶藝をやっているajinと相談し、包種茶と東方美人を合わせて7人前注文。ここは一人分(だいたい250元前後)で注文する。お茶請けはミニ月餅、ハート型鳳梨酥、ピスタチオ、干しマンゴー、そしてなぜかあたりめをチョイス。なんであるんだあたりめが、ここは飲み屋か?
まず始めに、包種茶の一煎目は店員さんが入れてくれた。説明はもちろん北京語なので、ワタシとajinが通訳。二煎目以降は二人で入れることにする。…しかしさすが紫籐蘆、台北茶藝の発祥地と言えるお店だけあって、とにかくうまい!包種茶は若々しい味、ajinが入れた東方美人は今まで飲んだものに比べると香りも味もぜんぜん違う!ものすごく高級感のあるお茶だったのだ。ワタシや弟のような中国茶飲みだけでなく、誰もが幸せな気分になるお茶だった。なお、ここではお茶の葉を缶ごと置いといてくれたのだが、基本的に台湾の茶藝館では出されたお茶を持ち帰っていいらしく、滅多に飲めない美味なお茶を喜んでお持ち帰りしたのだった…。といってもそれをやったのはワタシじゃなくて弟である。こんどここに来ることがあったらワタシもお持ち帰りするかのー(笑)。

新生南路からバスに乗り、松江路→林森北路と歩いてお買い物タイム。三越やそごう(崇光)のような日系百貨公司に寄ろうと思ったけど近くになかったので昨日も通りすがった欣欣の地下にある恵康に連れて行く。ここなら何でもあるだろーなー、と思ったらちょうどいいところに新東陽の月餅の箱が山積みに!父や叔母がそれを買い、ワタシは鳳梨酥をいくつか買う。さらにトシミさんに「お茶が買いたい」とリクエストされたが、ちょうどお隣に天仁茗茶があったので寄ってみる。店員さんは一袋600元の天仁名物の茶王を薦めていたが、叔母はそれより大きいパックで100元で売っていた凍頂烏龍茶を買っていた。さらにお隣のリージェントDFSにも寄ってみる。ワタシは何も買うつもりがなかったが、まぁ今後のお買い物計画のためのウィンドウショッピングとして…なんて。帰りにリージェントのレストランを通りかかったら、オサレーな月餅が売っていたんだが、さすがリージェント、オサレーなだけあって、お値段もオサレーだった(なんだそりゃ)。ひととおり買い物したら、もう6時前。お腹も空いたので、早めの夕食にすることに。さてどこにしようかねぇと思った時に、母や叔母夫妻が「ここがいい!」と言ったのが、ホテルのすぐ隣にある日本料理店「初穂」。いやワタシら明日帰るから別に日本食じゃなくてもいーんじゃねーか、なんて思ったものなんだが、よく考えたら約1名、半年ほど日本食とご無沙汰している人間がいたので、彼のためにも入った。ここはお好み焼きと日本各地の地酒がメインのお店だとのことだけど、お好み焼きを中心にホッケや野菜炒めなどの一般的な日本料理を注文。ここで働いている店員さんはほとんど台湾人だったけど、旅している間に台北が気に入って住みついてしまったという、ブエノスの張震のような日本人青年がいた。ええ、もちろん日本食はおいしゅうございましたわ。てゆーか、お好み焼き自体食べたのが久しぶりだったってのもあるんだけど。
その後はバスの時間まで、親子でお買い物。今まで書店やCDショップに足を運べなくて悔しかったんだが、南京東路の新光三越にあるCD・コンピュータ&ブックショップ「Fnac」にて、ずっと欲しいと思っていた《地下鉄》サントラを発見。これがお土産品以外で唯一の、自分のための買い物だった。
時間になったのでajinを國光客運ターミナルまで送り、帰りはバスでホテル近くまで戻る。お金の精算や荷物のパッキングをする。明日は5時50分にバスが迎えに来るというので、4時半くらいに起きなければいけない。冷蔵庫に残したビールを一気飲みして眠る。

この旅行記、次回アップ予定のその5でラストです。もーちょっとおつき合いくださいませ。

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寶島餐廳-飲め!食え!歩け!台北5days(その3)

今回の台湾旅行は家族旅行ということもあって、どーも自分のプライベートばっかりダラダラと書きすぎちゃってるような気がするなぁ。これは決してネタがないわけじゃなく、単に文章をダラダラと書く悪いくせがあるだけなんざんす。ホントにすんませーんm(_ _)m。では3日目。

9月25日土曜日。7人で朝食をとり(ajinの分は5日目の朝の食事券を流用してタダで食べてもらった。悪いヤツー)、9時30分にホテルを出て台北駅へ。基隆行きの列車は10時19分発のそのものずばり「電車」だった。(中国語だと列車は「火車」になる。その列車、日本と同じような電動車だったから同じ呼び名になったのだろう)その電車に揺られて45分、我々は霧雨降る港町基隆に降り立った。駅を出たすぐ前が港で、ここから沖縄や香港へ行く船が出るらしい。そーいえば『古惑仔2』で小春演じるサンカイが香港から身を隠した時にまずたどり着いたのがここだったっけねーとか、そうそう『悲情城市』も確か舞台は基隆という設定だったなぁ。ま、今回は九[イ分]に行けないのが残念だったけど、ここで気分に浸ろうかな(笑)、なんてヘンなことを思い出してみる。
駅前から基隆客運のバスをつかまえて野柳へ向かう。多分、ワタシと弟を除いては台湾の中距離路線バス初体験の人が多かったと思うのだが、台湾名物一般道でもどんどんぶっ飛ばす路線バスの運転の荒っぽさに、一族郎党は驚いていた。いやアタシは慣れてるからそれほど驚かなかったけどねー、相変わらずのこの荒っぽさはどーにかならんのか、といつも思うアルのよ。
北部海岸の小さな港町野柳に着いたのはお昼前。今日は先に昼飯を食べないと男子の皆さんがまたご機嫌斜めになっちゃうなぁ、しかしこのへん、いいレストランあったかなぁ…なんて思いつつ歩いていたら、のぶこが道沿いに小さな海鮮市場を発見。
のぶ「おお、海老がたくさん!ワタリガニもいる!ねぇねぇ、ここでゆでてもらえば食べられるんじゃないの?」
もと「え~、できんのかなそんなこと(と店先を見ると“現賣現煎加50元”との表示あり)…あ、すごい、できるんだ。そっか、んじゃーここでご飯ね」
というわけで、海老とワタリガニとアサリを1斤ずつゆでてもらい、加えて野菜炒めを一皿、そしてビールを3本オーダーして海沿いのテーブルに陣取る日本人7人。
その場でゆでてもらったので味つけはさっぱり、素材も新鮮。海老は頭部の「えびみそ」がおいしいというけど、うまく食べられなくて悪戦苦闘。皮むきや中身取りに夢中になって手がべたべたになるは、時折海風が吹いて何度もいろんなものが飛ばされそうになるは…。でもでも、苦労して食べたこともあっておいしかったよん。…しかしもとはし、いくら何度も台湾に来ているとはいえ、実は海鮮市場で海鮮をゆでてもらってその場で食べるなんて経験、今までないんだよねー。野柳や基隆に来たのが留学の時以来ってこともあるんだけど、一人旅みたいな旅行でも人数がいないと無理だもんな、と諦めちゃうことがよくあったからなのだ。後日のぶこに「なんであそこで食べようと思ったわけ?」と聞いたら、曰く彼女の同僚が昔台湾人の彼女と一緒に旅行した時にやはり海鮮市場でゆでてもらった海老を食べてうまかったということを聞いていて食べたくなったからだということらしい。

楽しい昼飯後、地元の廟を見学したりして、てくてくと歩いていたら野柳自然保護区に到着。さすがに10年が経っていることもあり、かつてはふきっさらしのところにあったように感じた奇岩群の周りは自然公園としてすっかり整備され、付近にはなんとシーワールドまで作られていた!
「淡水や九イ分もそうだけどさ、台湾はどこもかしこも観光地化を目的に再整備しちゃうからねー。それってつまんないよね?」とajinは言うけど、この変わり様にワタシは思いっきり時の長さを実感しましたよ、はい。そして、その「時の長さ」は奇岩群を見たときにも感じたのだった。

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この写真の中央にある、奇岩群の中でも特に有名な「女王頭」。しかし、初めて見たときよりも小さかった。一回り、いや二周りくらい小さくなっていた。いくら自然保護区とはいえ、自然の力にはかなわない。海風は奇岩の表面を削りとり、自然と形を整えていく。そして、その形のままどんどん削り取っていくもんだから、岩は小さくなっていくのだ。多分、あと100年以内には「女王頭」もなくなっちゃうんじゃないかなぁ。自然の大いなる力に感嘆し、やがて美しいものが消え去ってしまうはかなさに切なくなってみたりして(こらこら、なんかキザだじょー)。
雲行きも怪しくなってきたので、3時前に保護区を出る。途中、お土産屋台で野柳名物石花凍(寒天ゼリー入りジュース。同じようなジュースなら愛玉氷の方がうまいんじゃない?とajinに言ったら、彼自身は愛玉のほうが苦手だと言った)を飲みながら、一族郎党はもみのり(だと思う)二巻きや多分カワハギを加工した?おつまみなどを購入し、基隆駅へ。ホントはねー、もーちょっと余裕があったら基隆の屋台街をうろうろしたかったんだけど、夕飯は石鍋料理と決めていたし、到着時間も4時前と早かったので今回も諦める。電車に乗る前、駅前に量り売り専門のお菓子屋チェーン「小豆苗」を発見。このお店、台北市内には昔はたくさんあったけど、今はもうあまり見かけなくなったので、ここで見つけたときには嬉しかった(ちなみに弟の住んでいる町にはないらしい)。学生時代、よく淡水の小豆苗でお菓子を買っていたのでついつい懐かしくなり、みんなで入ってしまった。昔よく買っていたのはドイツ製ハリボーのグミーベアもどき(笑)。本家本物より色が派手で柔らかいのだが、そのバッタもの感がたまらなく好きだった。今もあるのかな、と思ってたらあったので買ってしまったわ。これを車中で(座席がロングシートなのにもかかわらず!)つまみながら台北に戻る。

台北駅でMRTに乗り換え、クーポン指定の石鍋料理店へ向かう。場所は民権東路にある小籠包レストラン「点水楼」と同じビルにある団体旅行客専門レストラン「新永樂」。ガイドつきツアーだと必ずここに連れてこられるらしく、我々のほかにも日本人ツアー客が多かった。なんや、日本人ばっかやん、なんて思っていたら、隣の席にやってきたお客は韓国人ご一行だったわ。そっか、韓国でも日本みたいな観光つき団体ツアーってあるのね…。
そういえば石鍋火鍋は韓国が発祥地らしく、それがいつの間にか台湾名物になってしまったようだ。石鍋ビビンバの器をでっかくしたような鍋に、肉と野菜→肉丸や練り物→そば→ご飯と入れ、特製肉ミソにしょうゆを加えたたれでいただく。次から次へと鍋ができるので、急いで食べないと大変。そういえば昔、台北で初めて石鍋を食べた(それも10人以上の団体だったので個室で!)時にはおいしくてゴージャスだったなぁって記憶があるんだけど、改めて食べると…なぁんだ、たいしたことないじゃんなどと思ったりして(こらこら)。料理の量としても、7人ということもあって他の一族郎党にはちょっと物足りなかったらしく、ちまきと小籠包をオーダーしろと頼まれた。え~おなかいっぱいになって苦しくならない?と思いつつ注文したけど、みんなちゃんと食べていたわ、すごい。まぁ、あれだけ歩いたからね。…とかなんとか言いつつも、帰りに民権東路を酔い覚ましも兼ねて歩いていたら、ちょうどホテルの脇に出る林森北路にぶちあたったので、例によって例のごとく延々と歩いたのであった。ホントにすみません皆さん。

ホテルに近づくと、欣欣百貨公司のシネコン入り口に『2046』の看板発見。一族郎党を放り出し、夢中で写真を撮る中華趣味女子もとはし。通りすがりの日本人女子二人組が「あー、あの映画きむた…」といっているのを聞き、酔いに任せて(ってドイルにーさんかよ、オレ)「ちがーうそこの女子、主演は梁朝偉という人だ!」と言いたかったがじっと我慢(嘘)。そんな時、欣欣の向かいにあるリージェントのDFSにドレスアップした人たちが列をなしているのを発見。ん?なんかのパーティ?それともなんかのプレミア?「気になるから行って来い」と言われて向かいに渡って偵察すると、どーやらどっかのブランドだかのパーティらしい。香港でもDFSでよくやっていて、明星が呼ばれたりするアレね。確かに日本じゃDFSってあまり見ないし、こーゆーパーティもワタシみたいな田舎もんには縁がないから珍しいはずだわ。来るとしても台湾セレブ(これ死語?)なんやろなー。

今日は昨日に引き続き散々歩いたので、叔母夫妻は早々に部屋に引き揚げた。さて、明日はどこに行こうかなと計画を練る。のぶこの希望は「圓山大飯店で飲茶。絶対」とのこと。んじゃあついでにその近くにある観光コース定番の忠烈祠でも行くか(ちなみにワタシは行ったことがない)、そして午後は市内に出て茶藝館「紫籐蘆」でも行こうかな。で、時間が余ったら百貨公司でお土産ツアーにでもしよう。そんな計画を立て、12時過ぎまで弟とあれこれ世間話をしてから就寝した。

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2046,Countdown!radioでこんな番組やってます。

今、地元のコミュニティラジオ局経由でJ-WAVE : JAM The Worldを聞いていたところ、なんとこんな番組がスタートしていた!
その名も『RADIO2046』!首都圏のFMの中でもっともオサレ度が高いJ-WAVEは、今年から『2046』をバックアップするよーと言っていたんだけど、もうどんどん盛り上げてヒットさせてくださいませ!と願うばかり。今日聞いてみた限りでは「初めてでも安心の王家衛&2046」って感じになるのかなぁ。オサレなJ-WAVEさんにはこの映画の作品世界を映画に忠実にメディアリテラシー的にも正しくご紹介していただきとうございます。間違っても、こんな記事で世間一般的にこの映画を認識されないように…。

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寶島餐廳-飲め!食え!歩け!台北5days(その2)

9月24日金曜日、6時頃起床。朝シャンして7時半頃朝食を食べに行く。ホテルならではのヴァイキング形式で、当然朝粥もあり。しかし、つけ合わせには塩漬け玉子かピータン(おいおい)が欲しかった…。
8時50分頃、ワタシと父かずおは台北駅へ。かずおはajinに依頼されたブツを持ち帰るためのキャリーバッグを持っていく。ホテルから駅までは歩ける距離だったので、二人でてくてく歩く。外は雨が降っているが、日本じゃ最近降らないような霧雨だった。
9時15分くらいに國光客運バスターミナルに到着。しかし姿が見えない。電話すると「事故渋滞に引っかかって10時頃に台北到着」とのこと。しょうがないので駅前をうろつく。新光三越は11時開店なのでヒマがつぶせない。そういえばお金を両替してなかったので、そのへんの銀行に入って換金。レートは確か、1万円=2980元くらいだったかなぁ。ついでに手数料も取られましたわ。それから周辺をうろうろしてたらいつの間にか10時に。ターミナルへ向かうと、隅っこのほうでajinが待っていた。9ヵ月ぶりの再会である。かずおの持ってきたバッグに荷物を詰め、タクシーを拾ってホテルへ。のぶこを始め一族郎党との再会をする。一休みして11時にホテルを出発。MRT淡水線でまずは故宮博物院へ。

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写真はMTR中山駅で撮った『2046』の看板。光が反射してイマイチだわ。

ajin「ところでねーちゃん、空港で観光パスもらった?」
もと「なんじゃそりゃ?そんなもんなかったぞ。つーかもらうヒマなかった」
ajin「なんだよ、もらってくりゃよかったのにー。あれ出せば外国人は故宮に無料で入れるんだぜ」
…とまーこんなことがあったが、ajinの口利き(といってもそんなに偉いもんじゃないのだが)で我々7人、なんとか故宮にタダで入場。
しかし故宮は2006年まで大規模なリニューアル中。全体の4分の1も開放してなかったんじゃないかな。あっという間に見終わってしまった。いいのかこれで!ホントにこんなとこで『十面埋伏』のプレミアやったんかいな。
故宮を出たら2時。みんな腹が減っている。
もと「ねー、お昼どこで食べる?士林?」
ajin「いや、あのへんは夜にならないと面白くないじゃん。それなら淡水まで行って食べれば?いいレストランあるみたいだよ」
もと「淡水か…懐かしいなぁ。アタシの第2の故郷だ。久々に大学も行ってみっかなー」
というわけで、淡水に向かうことにした。

10年以上前に、ワタシは学校のプログラムで淡水にある淡江大学に留学した。留学といっても学科のクラスメイトたちと一緒の留学だったから心細くなかった。今思えば言葉は悪いけど長期の集団修学旅行みたいなもんだったかな。でも、この留学ではいろいろなことを学び、さらに好き放題しまくった。長くなるのでここで詳細は書かないけど、とにかく、台湾留学がなければ現在の中華趣味女子もとはしはなかっただろう、ってことである(笑)。
淡水到着。この街には3年前にも来たのだけど、そのときもうすでに再開発されてしまっていて、淡水河の周囲はすっかり観光地化されていた。男子の皆さんは腹ペコでご機嫌斜めになっているようなので、レストラン「紅楼」に向かう。

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ここは淡水に多く残る古い赤レンガの建物を改装して作られたレストラン&カフェ。時は3時半。台湾ビールで乾杯し、小皿料理と白飯で遅い昼食を取る。オーダーしたのは塩漬け玉子の炒め物、淡水カキのフライ、野菜炒め、豚肉の炒めなど7品。創作中華のお店らしくオサレな品々ばかり。でもおいしかったし値段もリーズナブルだったわ。
昼食後、ajinは所用のため一人で台北へ戻る。両親とワタシ、トシミさんは淡江大学へ行き、マサシさんとひろこさんは淡水河を散策することに。ワタシが留学時に「山下」と呼んでいた英専路を登り、心臓破り(笑)の階段を登ると見慣れた光景が。

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この建物で勉強してました(^o^)

大学は新しい建物も増えていたけど、基本的にはワタシが学んでいたときと変わっていない。さらに両親と叔母にワタシの住んでいた宿舎も見てもらおうと思って案内したけど…、あれ?なんで封鎖されているの?もしかしてSARSの影響でも受けたの?いや、宿舎自体はまだ建物があったんだけど、かつてバスターミナルだったところと一緒に工事現場になっていたのだ。(これからどうなるんだろう。誰か知っている人いるかなぁ、とりあえず、帰省したら同期生に聞いてみよう。←以上独り言)ちょっと淋しい気分になりながら階段を下り、待ち合わせた叔父たちと会って士林に向かう。すでに夕方、MRTの中は淡大生を始めとした学生で満員。
剣譚駅で下車し、夜市に突入。ホントは内部の屋台街で食べようとも思ったけど、かなり混み混みになりそうなので、駅側の反対側に出る。そこで淡水ガキのオムレツ[虫可]仔煎(おあちぇん)と薬膳スープ煮込みスペアリブ十全排骨を食べる。昼食を取ったばかりなのでみんなあまりお腹がすいてなかったこともあり、[虫可]仔煎くらいで十分かな、と思って散策していたら、小籠包屋台を発見。ここはその場で皮をのばして餡を包み蒸すという方式。6人で2籠注文して10分ほど待つ。ここの小籠包は「鼎泰豊」等のお店で作るものと違って皮がもちっとしていて面白い歯ごたえ。この後3日連続で小籠包を食べることになるのだが、ここが一番おいしかったとのぶこは言っていた。
これでお腹いっぱいになったので淋しいけど後は帰るのみ。ホントはもっと遊びたいのだけど一族郎党が疲労してしまいそうなので、やっぱり歳を考えて早く引き揚げることに。しかし食欲はとまらず、豆花屋台を目にしたワタシはいつの間にか一族郎党をほっといて豆花withレモンゼリー&芋圓を買っていた。あはははははは。しかしのぶこたちもワタシをほっといていろんなものを買っていた。そしてそれらをホテルに持ち帰って、ホテル前で待ち合わせしたajinと合流して再びビールで宴会したのだった…。
すみません、食べ物の写真がなくて。撮れなかったんですー。

ajinやみんなで相談した結果、明日は電車に乗って基隆経由で北部海岸の野柳に行き、夕飯はツアー特典のクーポンを使って石鍋料理を食べることに決定。ちょっと遠足気分になれそうだ。そして、今日に負けじと明日も歩きそうだなーと予感しつつ、就寝したのであった。

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寶島餐廳-飲め!食え!歩け!台北5days(その1)

2004年9月23日木曜日。ワタシにとっては3年半ぶりの台北行きである。10年以上前に学校のカリキュラムで留学して以来、台湾には5回行っている。当然いち早く好きになった中華圏の都市が台北だったが、香港にハマッて通いだしたこの7年間では香港8回に対して台北3回の渡航…これでいいのか、北京語学習者もとはしよ。
まーそれはさておき、今回の同行者は母のぶこ、父かずお、叔母のトシミさん&叔父のマサシさん、そしてのぶこの友人ひろこさん。…ほとんど家族旅行ざんす。さらに今回の目的は中国語で言うところの“探親”、つまり家族訪問である。実はワタシの弟ajinがこの春から日本語教師として台湾中部の山の中で暮らしており、我々は彼の顔を見に、そして彼は我々に運び屋(といってもヤバイもんではない)になってもらおうと言う目的で台北で会うことになったのだ。そして、当然ガイド&通訳に任命されたのがもとはしである。うう、責任重大だぜぃ。6人の中でワタシとのぶこだけが台北に行ったことがあり、かずおとトシミさんは海外旅行自体が初めてという。うむむ、どこに連れて行ってあげようかなぁと言いつつ、ツアーは某H〇S Ciaoのフリーツアー(中華航空利用)で5日間にしてみた。と、とりあえずどこに行きたいかは着いてから聞こうかのー。

午後2時半、成田空港でチェックインを済ませ、待合ロビーにてのぶこ特製弁当で昼食を取った後、いよいよ出国。が、ここで事件発生。なんとのぶこ、昼食時に使ったヴィクトリノックスがボディチェックに引っかかった!テロリストではないけれど、これを没収されるのはなんともトホホーな状況である。空港係員さんと話し合って、ヴィクトリノックスだけを積み込み手荷物扱いとして再チェックイン。これだけ赤外線カウンターにかけられると言うのはなんとも情けないもんだ。すんませんすんませんとグランドパーサーさんに謝るツアー責任者もとはし。
午後4時25分、テイクオフ。約3時間の飛行機のフライトは順風満帆。もとはし&のぶこの飲んだくれ親子はビールを飲み、機内上映の『レディ・キラーズ』を観ながら早い夕食を食べる。

現地時間午後6時55分、桃園の中正国際空港に到着。我々はフリーでもツアー客なので、そのままホテルへ…というわけには行かず、同じホテルに泊まる人々と共に集められ、現地ガイドさんに連れられてリムジンバスで台北へ。時間はだいたい50分くらい。外は雨が降っていた。
今回のホテルは南京東路にある國王大飯店(エンペラーホテル)。近くにはDFSを擁する一流の晶華飯店(リージェントホテル)がある。ホテルからちょっと歩いたところにはセブンイレブンがあったので、チェックインを済ませたあとにワタシとトシミさんとで買い出しに。日本のビールとオニオンクラッカーや台湾製おつまみを買い、全員で乾杯。
グローバルフォンでajinの携帯に連絡すると、彼は明日朝9時半頃の長距離バスでやってくるそうだ。金曜日にオフを取り、2泊3日で我々に同行する。もちろん一緒のホテルに泊まる(当然無…おっと、言わなくてもよいね)。持ってくる荷物がかなりの量とのことなので、ワタシとかずおとで明日台北駅近くの國光客運のバスターミナルまで迎えに行くことにする。その間、のぶこたちには自由にしてもらい、ajinと合流後はまず定番の故宮博物院、そして夜は士林夜市に行くことに決定。
スケジュールも無事に決まり、解散して就寝。のぶこがひろこさんと一緒の部屋になり、ワタシは父と同室になる。もっとも明日からはajinにベッドを譲るのだが。

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