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ヒロイック・デュオ  英雄捜査線(2003/香港)

一緒に上京したイーキン迷の友人がこう話してくれた。「そーいえば、イーキンの刑事役って、これが初めてかも」
こう言われて、ワタシも今まで観てきたイーキン映画を思い出してみた。古惑仔はタイトル通りのチンピラだし、『風雲』では古代中国の剣の達人、VR戦士誰がために戦う、もとい『ヴァーチャルシャドー』研究者→戦士『東京攻略』『BADBOY』探偵、『極速傳説』は走り屋『千機変』ヴァンパイアハンター《見習黒薔薇》タクシーの運転手…うん、確かに刑事役がない。これまであったのかもしれないけど、この映画が日本公開作品で初の刑事役であるのは間違いないねぇ。
しかも相手は『ラヴソング』もいまや昔なのか…、最近は無表情で不気味または不敵な役柄が多い黎明(以下リヨン)。もともと北方人なのででかいリヨンと、香港人にしては大柄なイーキンのコンビは観ていてかなりフォトジェニック。そんな二人が初共演の『ヒロイック・デュオ』(この題がマジで英題らしい)を観てきた。

国際ダイアモンド展覧会の前日、警察の重要書類庫が放火され、被疑者の警官が取調べ中に自殺するという怪事件が発生。被疑者が催眠状態にあったということから、担当のリー刑事(イーキン)は警察のセラピストも務めた催眠が専門の心理学者で、現在殺人罪により収監中のライ(リヨン)を重要参考人として取り調べる。取調べの過程で、展覧会で行われるサザビーズのオークションに出品予定のエジプトのミイラマスクにはめこまれた宝石の強奪計画にライの関係者が係わっていることを知る。部下で恋人のブレンダ(カリーナ)たちと身柄を拘束したままのライを連れてホテル会場で警備に当たるリー。しかし、ライはブレンダとの仲を持ち出してリーを翻弄し、彼に催眠術をかけて宝石を持ち出す。その騒ぎに乗じてライは脱出して強盗団のボス・アウ(ジャンユー)に助けられ、リーの部下のヤン(レイモンド)はリーに疑いをかけて逮捕。催眠状態にあったリーは護送時に脱出し、ライが催眠をかけたときに一緒に送った救助のメッセージに気づいた彼は、ブレンダの協力を得てライと宝石の奪還を試みる。一方、ライが連れてこられた地下アジトには妻ミン(ジンレイ)と仕事仲間の妻子が捕まっていた。北京出身のライの妻は仕事優先の夫に失望していたが、その隙を縫って彼女に近づいたライの同僚を弾みで射殺してしまう。その罪をかぶってライが服役していたのだが、アウはライが警察に勤務していた時に捕らえた凶悪犯で、ライへの復讐のため、彼の同僚を殺してその妻子をライの妻とともに拉致したのだ。彼らの生命と引き換えに、ライは再び宝石を盗まなければならなくなったが、リーとブレンダが彼を救い、3人は命の危険に晒された人質を救うべく、アウと最後の対決に向かう。

ストーリーとしては、う~ん、香港版『催眠』なの、これ?とか、サイコスリラーにしてはちょっと中途半端かな?とか、そもそも“催眠大盗”って何?そんなんあり?とかいろいろ思うところがあるんだけど、『ジェネックスコップ』シリーズや『フー・アム・アイ?』などの豪快なアクションが持ち味のベニーさんなので、イーキンのキレのあるアクションやラストのベニーさん監督作品のお約束シーン(『特警』2部作ファンはもうおわかりかと思いますが)での迫力満点な○○っぷりで、よしとしてあげませう(ってちょっと点が甘めかな?笑)
『going home』(Three/臨死)の黒ぶち眼鏡の不気味な医師役があまりにも強烈だったせいか、リヨンにはサイコ演技という手札が増えてしまったようだ。
無表情のまま人の顔を見つめてはホイホイと催眠術をかけていくライ先生。サー・アンソニー・ホプキンズが演じたレクター博士のような狂気的な凄みはないけど、人を喰わない分、他人の心を思いのまま操ってしまうってのはやっぱり怖い。こんな役どころが続くと、『ラブソング』の頃の、純朴で優柔不断なリヨンかむばーっく!って思うこともあるけど、この映画で金像奨の主演男優賞にノミネートされたってこともあるから、芸の幅が広がったのを素直に喜べばいいかな。…ってしかし、ただそこに無表情で不気味に立っている演技っていうのも幅のある芸に入るのか?…まー、他の明星じゃこーゆー役どころもイメージしにくいもんなー。他の四天王とかね。トニーも違うなぁ。レスリーでもできたかもしれないけど、彼がこの役をやったら確実にイーキンを食っちゃってただろーから(爆)。
対するイーキン。古惑仔の頃から確実に歳を重ねたってこともあって、初めて観る刑事役(しかも捜査担当主任なので思ったより偉い)でも意外とハマっていたなぁ。身長だけでなく年齢も近い(確か1歳違いのはず)リヨンのと共演なので、落ち着いているのかな。同僚で恋人のカリーナ(10歳違いくらい?)との関係も、キスする時にちょっと強引さを見せたりしてアダルトな感じー(^_^)。これがうーんと年下のTwinsとの共演になるととたんにハチャメチャ演技コメディ演技をしちゃうんだから不思議なんだよねー、イーキンって。
可憐なイメージのあるカリーナは珍しく刑事役。いつも黒のロングコートをぶっきらぼうに着こなしてすっぴんで、でも堅物じゃないのでどーこー言いながら男社会で必死にやってますって感じ。そこにそそられたのか、リー刑事!ってツッコみたくなったりして(笑)。“中国四大女星”の一人にして『最後の恋、初めての恋』でもお馴染みのジンレイ、儚ささを漂わせていてよかったっす。そういえばカリーナはカナダ生まれの台湾女優(4分の1日本の血が入っている)でジンレイは中国人。勝気な香港女優とはまた違う味を持っているねぇ。
この映画では久々にジャンユーが“フランシス”と表記されていてビックリしたけど、久々にしぶとい悪役演技で嬉しかったっすねー。(ちなみにもとはし的bestact of ジャンユーは、№1が悪役の『古惑仔』、№2は主役の『OVER SUMMER』)そのしぶとさ&凶悪さがあるからリー&ライに○○で○○られるシーン(ネタバレにつき伏字)のインパクトが強烈なんだわ。マフリャーを巻いていて極悪非道なことしてた彼の右腕もなかなかイカシてたよん。(メインタイトルで紹介されてたけど、なんて俳優さんだったっけ?)

今後、イーキンにはこんな感じの男二人でがっぷり四つに組むような映画にはどんどん出ていただきたいもんっすねー。特にシリアスでなくても、追いつ追われつのスリリングで笑えるミステリー映画なんてーのを観てみたいもんっすね。その時の相手役はトニーなんていかがでしょうか?あ、カーファイでも面白そうかも。

原題:双雄
監督:ベニー・チャン
出演:レオン・ライ イーキン・チェン ン・ジャンユー カリーナ・ラム シュー・ジンレイ レイモンド・ウォン

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