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2004年6月

初恋のきた道(2000/アメリカ・中国)

日本における張藝謀(以下イーモウ)の印象って、この映画以前と以後で分かれるような気がする。この映画より前はコン・リー姐さんとのラブラブファイヤーぶり(大笑)を噴出させた激情の映画群ばかりだったのに、『あの子を探して』とこの作品以降は中国の純真を銀幕に体現する抒情派と化しているような気がする。じゃあ『キープ・クール』は?『英雄』&『十面埋伏』はどーよ?とツッこまれるとよわよわなんだけどもとはし。…まぁ!なにはともあれ、現在の日本においてイーモウの代表作を挙げろって言われれば、真っ先にこの映画を挙げる人がほとんどかもしれないねー。

久々に再見した(この映画を教材にした電影中国語講座に参加したのだー)ので、改めて感想なんか書いてみる。ま、観た印象は初見時とほとんど変わらないんだけどねー(^_^)。ああ、ええ話やなぁ…。なんてステキなんだ、'50年代末の中国辺境に花開いた自由恋愛の純粋さ!以上。って感じだったんだが。…いや、皆さん揃いも揃ってこの映画を絶賛なされるので、ワタシがツッコミするのもなんか悲しくなるんだよねー。
あえて書くなら、初見の時には、若き日の母(ツーイー)が恋した小学校教師の父(チョン・ハオ)が右派の疑いをかけられて町につれていかれるくだりで、これって文革の頃じゃなかったっけ?とかつっこんでいたんだけど、カレンダーを確認したら「1958年」とあったので、そっかぁ、文革じゃなかったのねと改めて気づいたのであった。そんなあたりかなぁ。現在の場面の主人公の実家の寝室に貼られていた『タイタニック』や台所のサッカーのポスターもツッコミしたいポイントでもあるんだけど、それやったらやっぱ無粋よねー(笑)。
この映画の魅力といえばなんといってもツーイー。実はもとはし、彼女はあまり好きじゃないんだけど、そんなワタシでもこの映画に関してはかわいいよなぁ、って思っちゃうんだよねー。まー、デビュー作ってこともあって、垢抜けない雰囲気がいいんだな。今や「アジエンス」のCMとか『十面埋伏』(どーも「LOVERS」と書きたくないんだよなー…)とか見ても、はーそーですかツーイーちゃん、って気分にさせられるんですけど(苦笑)。そんなアタクシでも以前からちょこちょこ書いている(&このblogで最も多いサーチワードでもある)狸御殿withジョーはものすごーく楽しみだったりするんだよーん。
ちなみに来月の電影中国語は『山の郵便配達』がネタ。これまた感想を書いていない映画なので、来月の今ごろ感想書きまふ。初々しいリュウイエ君が観られるのが楽しみだわー(^o^)。

原題&英題:我的父親母親(The Road Home)
監督:張藝謀(チャン・イーモウ) 
出演:章子怡(チャン・ツーイー) 孫紅雷(スン・ホンレイ) チョン・ハオ チャオ・ユエリン

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杏仁豆腐を作ってみた。

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えー、今回は牛乳プリンじゃありません。杏仁豆腐です。しかも超手抜きです。だってこれは味の素Cook Doの杏仁豆腐の素で作ったんですもの。味?うん、すっごい杏仁豆腐(笑)。

…ええ、はい、次はちゃーんとレシピ見て杏仁粉使って本格的に作りますわ。ははは。

あ、でも、上の味の素HPでレシピページを見つけたから、今度はこれ作ってみようかなー。

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偉仔、祝イ尓生日快樂♪

本館で限定TOPを作ったり、このblogで書いていた日本未公開作品の感想をまとめたコーナーを作っていたりしたので、こっちで書くのが遅れてしまいました。では、改めて。コホン。

梁朝偉先生、42歳のお誕生日おめでとうございまーす!これからの御活躍、大いに期待しております!!ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿

あ、しまった…。そういえば、偉仔の同期生だった周星馳先生の誕生日(6/22)が、気がついていたら過ぎてしまっていた。ごめんよシンチー、お誕生日おめでとー。

さらにそういえば(笑)、渡辺真理さんも本日お誕生日だそーです。偉仔とは5歳違いです。おめでとー。

 

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《等着[イ尓]回来》(1994/香港)

もとはしはホラー嫌い(とかなんとか書いているくせに『The EYE』とか『Three』とか観ているが)なので、いくらトニーが出ていようが、この映画だけはなぜか観られなかった。でも、梁朝偉先生42歳のお誕生日記念“初夏の梁朝偉祭り”の掉尾を飾るならこれかなーと思いつつ、観たのだった。いや、実はまだ手もとには観ていない未公開作品もいろいろあるんだが、とりあえず一区切りってーことで(^_^;)。

今からちょうど10年前、ノリにノリまくっていたUFOが『君さえいれば』と同時期に香港で公開していたのが、このゴシックホラー映画。監督はピーター・チャン、リー・チーガイに続く“UFO第3の男”こと、『流星』のジェイコブ・チャン。
1949年に自殺した謎の女性詩人、小柳の全集発行に力を注ぐ編集者の冲(トニー)。彼のこの仕事への思い入れは強く、小柳が最後に住んでいたヴィクトリアピーク中腹の家を買い取り、恋人のエレイン(シンリン)と共に住むことにするほどだった。しかし、二人の親友ジュリア(サンドラ)の娘ミミが家の“開かずの間”から泣き声を聞きつけたことから、この家では奇妙な現象が次々と起こる。エレインは恋人の冲が小柳の軌跡をたどるのに夢中になっていることが気になる。そんな彼女もこの家に小柳の霊が潜んでいる事に気づき、“開かずの間”の扉を開けてしまう。やがて、エレインは小柳のように振る舞い始め、冲を誘惑し、自分の死にかかわった唐氏を呪い殺し、ジュリアにも魔手を伸ばす…!

いやはや、ホラーだからちょっとなぁなんてちょっと構えていたけど、思ったより怖くなかったしよくできていたわ。なんか、ピーターさんが『The EYE』を作ったのはこれがあったから?なんて推理してしまったわよ(笑)。ストーリーもしっかりしてたし、なんといってもシンリンのクラシカルな雰囲気が夭折した薄倖の詩人にピッタリだったー。エレインの時と小柳にとりつかれた時の顔が微妙に違うってのもうまかったもの。
冲に執着する小柳も怖いが、小柳に妄執する冲もちょっと異常。なんせ彼女に小柳のコスプレさせるくらいだもんなー(爆)。ちゃんと彼女を大切にしてやらんからこーなるんだぞ冲!とツッこまずにはいられないぜ。サンドラさんは相変わらずの姉御肌。彼女が冲を愛してたとは思えないが、多分エレインを愛してるんじゃないか?…って古惑仔シリーズの十三妹(サンドラさんの当たり役)じゃないって。
あと、舞台。トラムにのってピークまで行く途中によく見かけるのだが、ピーク周辺にはこの映画の舞台になったようなステキな感じの洋館が多いように感じる。(確か『クローサー』のすーちー&ヴィッキー姉妹のアジトもあんな感じの洋館だったかな)幽霊が住んでいる洋館はどーよって気もするけど、ちょっとじっくりのぞいて散策してみたいような気がするなぁ、あのあたりは。もっともワタシは霊感がないに等しいので、幽霊には好かれないだろうなー。その方がいいんだけどね。あははのは。

英題:The Returning
監督:ジェイコブ・チャン 原案:ピーター・チャン&リー・チーガイ 撮影:アーサー・ウォン
出演:トニー・レオン ン・シンリン サンドラ・ン ジョー・チョン

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《哥哥的情人/三個夏天》(1993/香港)

 夏休みが待ち遠しくなくなったのは、いつからだろうか…。梅雨時の今、この映画を観ながらふと思ったのは、そんなことだった。でも、台湾で“三つの夏”と名づけられたこの映画は、夏を待ち焦がれたい気分になりたい時に観たい作品かもしれない。

ランタオ島の隅っこにくっついているようにある島、大澳。この島を舞台に、この物語は綴られる。16歳の罔腰(チェリー)は香港帰りでドミトリーを営む兄の偉(トニー)と暮らしている。毎夏、ドミトリーにはアメリカ人研究者ベジー氏と中国人の夫人の引率による環境保護研究ゼミが合宿にやってきており、罔腰も彼らと行動を共にする。個性的な学生たちの中でも、罔腰は洗練されていて美しいフローラ(シンリン)とラム(サニー)、ショーンの3人の“ドリカム関係”に憧れる。バナナを植樹し、手製の気球を揚げ、彼らとの楽しい時を過ごす罔腰。それ以来、彼女は合宿がやってくるのを楽しみにしていた。
次の夏、大澳では大量のニワトリが何者かによって食い荒らされる事件が続発し、村の古老たちは「悪魔が出た」と恐れおののく。そんなある日、罔腰と偉は香港から来たギャングに襲われる。難は逃れられたものの、罔腰は島に見慣れない女性(ヴェロニカ)がやってきたのに気づく。その女性は偉の昔の恋人で、しかも黒社会の大物ボスの情婦だった。彼女の出現で、罔腰は兄が香港で何をしていたのかを知る。そして今年もベジー夫妻のゼミがやってきたものの、フローラは同期生のランと恋仲になっていた。聞けばラムはオーストラリアに留学したらしい。しかし、ショーンは彼女らと一緒には来なかった。…いや、彼は遅れてやってきたのだが、何かにとりつかれたかのようにどこか様子がおかしかった。彼はゼミと距離を置きながら、次々と面倒を起こすようになる。そしてゼミ生の連れてきた犬が消えたある夜、フローラが苦しみだした…。
悪魔にとりつかれたような事件が続いたその夏から1年が過ぎ、罔腰は高校を卒業した。彼女は香港で進学することを決意し、今までの世界の全てだった大澳と、大好きな兄に別れを告げる。

えーと、トニー主演のわりにはそんなに派手じゃないです、これ。印象としてはNHKがよく作る“地方発ドラマ”みたいな雰囲気。主役も兄のトニーではなく、多感な思春期を島で過ごす罔腰(またの名を“半尺”)ことチェリー嬢。そーだなぁ、ホウちゃんの初期作品やハイティーンが主人公になることが多い台湾映画の雰囲気があるかも、と思ったらプロデューサーは台湾出身のシルヴィアさんだし、プロデューサーの徐立功さんもやはり台湾映画人。うーむ、なるほろー。
舞台はビルが林立する香港中心部ではなく、緑あふれる郊外の田舎町、大澳。環境問題にも配慮しつつ、少女と人々の出会いが淡々と描かれる。大人の男女関係に憧れ、都会から来た少年となんとなく恋愛ごっこし、謎めいた「兄の恋人(香港タイトル)」の出現に苛立ち、人生の師と未来を語り合う。同じような思春期を過ごしたわりにはすっかりすれちまったワタシにはそんな彼女がまぶしい。やはり、人生においてティーンエイジはもっとも輝かしい時だ(だからその時の使い方には十分注意するのだ現役ティーンエイジャー諸君、って誰も読んでないってそんなこと書いても)。
そんな罔腰のお兄ちゃん偉。地味だけどトニーの持ち味をうまく生かした役柄。寡黙でやさぐれているようで妙に少年っぽい。その証拠にほとんどの場面で半ズボン(だからなんだと言われても困る)。でも相変わらず乳毛ボーン(またそーゆーことを書く…)だし、かわいい顔してやるときゃやる(それはヴェロニカとのラブシーン。でも、キレイだったわ~*^~^*)ので本来の意味での少年ではない。当たり前だって。…しかし、こんなお兄ちゃん持っちゃったら絶対離れたくないねアタシは(爆)。ヤバイねホント。収拾のつかないまま終わるー。

そうそう、最後に。シンリンと付き合うラム、どっかでみたことあると思ってエンドクレジットを見ていたら、《愈○○愈××》シリーズ(こらこら!)で御馴染サニー・チャンだった。あんま顔変わってないなー。

英題:Three Summers
監督:ローレンス・アモン 脚本・製作・主題歌:シルヴィア・チャン 撮影:ジングル・マー 音楽:タッツ・ラウ
出演:トニー・レオン チェリー・チャン ン・シンリン ヴェロニカ・イップ サニー・チャン

参考にしたのは毎度ながらのnancixさんのページ&『香港電影広告大鑑』です。謝謝。

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《藍宇》日本公開決定!

あちこちでちょこちょこ聞いていたのでいつ情報が出るのかと思っていた、《藍宇》の日本公開、やっと決まりましたねー。

スタンリー・クワン監督作品『藍宇 LAN YU ~情熱の嵐~』7月31日(土)よりモーニング&レイトショー公開決定(@nifty CINEMA TOPICS ONLINEより)

しかしすごい邦題っすねー、これ。思わず歌いたくなりましたよ。♪じょーおーねっつの、あっかいバ(以下略。それ違うって)
もとはしはお盆に帰省を兼ねて上京するのだけど、その時までやっていてくれるかしらん。やってたら絶対観よう。しかし、気になるのはあの場面のあの○○○○の処理…(^_^;)。

あと、アジアCINEMA上映情報さんで公式サイト(英文・中文簡体字&繁体字)が紹介されてました。よかったよかった、探していたのですわ。

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《亞飛与亞基 錯在黒社會的日子》(1992/香港)

前回感想を書いた《風塵三侠》に先立って作られた、記念すべきUFO製作作品第1弾。製作総指揮&出演エリック・ツァン!プロデュースはピーター・チャン!主演トニー!ヒロインはアニタ!とUFO作品を代表する4人はここですでに揃い踏み。さらに共演は学友さんことジャッキー・チュン。撮影はアンドリュー・ラウ&ジングル・マー。この二人は現在の香港映画を支える監督でもある。そして、監督は昨年亡くなったブラッキー・コー…。いろんな意味で、時代を感じさせてくれる映画だった。

小さい頃からスラムで修羅場を見て生きてきた亜飛(トニー)とひょんなことから彼の弟分になった亜基(学友)が成長して黒社会に飛び込んだのは必然的であった。しかしこの二人、どんな修羅場に巻き込まれても最後には生き残る悪運の強さを持ちながらも、自分たちがついたボスは必ず殺されたり死んでしまうという上司に恵まれない不運も持ち合わせていた。
ある日、二人は自分のボスが娼婦にさせようとシンガポールから連れて来させた女性ジェーン(アニタ)と同居することになる。亜基はジェーンにひとめぼれするが、なんと彼女はレズビアン。しかし聞くところによれば、彼女は手痛い失恋をした過去から同性愛に走ったという。そんな彼女を愛しく思う二人はボスに歯向かって彼女が売られるのを阻止する。友情の絆を結ぶ3人。
しかし、亜飛と亜基は香港一の黒社会の大物関公の部下に拉致される。二人の悪運の強さに関公が目をつけたのだ。これをいいチャンスとばかりのし上がろうと企む二人。しかし、これまでのジンクスどおり、関公にも危機が迫り、当然そのとばっちりを亜飛と亜基は受けるのだが…。

80年代後半から90年代初頭の香港映画といえば黒社会もの。香港流に言えば“英雄片”、そして日本独自の呼称では“香港ノワール”。亜飛と亜基のフラットの壁面を飾ったこれらの映画のポスターのように、本来ならユンファのような英雄的人物が“英雄片”の主演となるのに、ユンファになるにはあまりにも遠い下っ端チンピラ君トニー&学友さんが主演というのがこの映画のミソ。当時の香港黒社会状況を描きながら英雄片を茶化すといった具合の映画ですな。どっかで観たような場面がてんこもりで、クライマックスの、関公の部下が刀を持ってバイクを走らせるのは『ブラック・レイン』での松田優作のパロディだよなー、なんて気づいちゃったし。
一応マフィアものなので、当然の如くホモソーシャル度大爆発映画。何があろうとお互いを裏切ることもなく、いつも一心同体のように一緒で、ボスたちにも二人でひとつと認められている亜飛と亜基。ついついヨコシマ妄想したくなる設定ですなー。実際は学友さんがトニーよりひとつ上だけど、兄貴風を吹かせてもヘッポコなトニー(『ハードボイルド』の後だったらしく、ちょっと髪が短い)とそんな兄貴分を素直に愛する(爆)学友さん。この二人のかわいいこと!下っ端ヤクザもんの苦労を描いた映画だけど、日本Vシネの下っ端ヤクザものほど悲壮感がないのは二人の持ち味のせいか。ま、香港黒社会ものには日本的な悲壮感はあまりないか。『古惑仔』でもそう思ったし。
強い絆で結ばれた亜飛と亜基なので、女性が間に入っても二人の関係は揺るがない。ジェーンは亜基の思い人だが、亜飛も彼女を気にしている。酔った勢いでジェーンをレイプしようとした亜飛は逆レイプ(!!)されると言うトホホな状況に陥るが、彼とベッドを共にした翌日、ジェーンは二人の前から去ってしまうのだ。恐らく、ジェーンも二人の絆の強さを痛いほどわかっていたんだと思う。
遡って中盤、3人が同じベッドに寝るシーンが印象的だった。3人のスタンスを示したシーン。一緒に暮らして安全感があるけど、亜飛と亜基の二人は簡単に絆を分けることができない。今思えば、ジェーンと共にそれを理解できた場面だったと思う。

しかし、亜飛と亜基を助けるエリックおじさん…、この頃、結構フサフサだったのねー…。

英題:The Days of Being Dumb
監督:ブラッキー・コー 製作総指揮:エリック・ツァン 製作:ピーター・チャン 撮影:アンドリュー・ラウ&ジングル・マー
出演:トニー・レオン ジャッキー・チュン アニタ・ユン エリック・ツァン
今回の記事について参考にしたのはこちらです。多謝。

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コンビニにて豆花発見!

先日豆腐花に挑戦にして見事に失敗したもとはし。ああ、糖朝の豆腐花どころか台湾の思い出の味「豆花」にも遠いぜ…。うーむ、今度はどーやって作ろうと思ってたら、コンビニでこんなもん見つけちゃったよ!店頭でビックリして叫びそうになったぜ。pht06182121.jpg

これは山崎製パン「アジアン豆乳スイーツ 豆花(トウファ)」。いやぁどーせ豆乳プリンでしょー?とか思っていたら、ちゃーんと懐かしの豆花の味だった。これどうやって作ったんだろう?…にがり入り?そうか、やっぱりにがりか。よし、また作るぞ。

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《風塵三侠》(1993/香港)

久々に映画の感想ざんす。しかも本日からしばらくは梁朝偉先生42歳のお誕生日記念“初夏の梁朝偉祭り”と銘打ってこれまでずーっとためていたトニー出演作で日本未公開作品の感想を書くざんす。てーわけで記念すべき第1弾は『月夜の願い』主演コンビによるこのUFO作品(はぁと)。

銀行マンのトムこと阿文(トニー)、トムの幼馴染で日本人相手のツアコンのディックこと阿仁(カーファイ)、阿仁の従兄弟で典型的もてない男ジョルジオこと阿毛(ローレンス・チェン、『The EYE』のロー先生とは別人)は同じフラットで暮らすルームメイト。トムは10年付き合ったジョイス(ジェーン・ラウ。ちなみに中国名はカリーナと一字違いの「劉錦玲」)との結婚を控えているが、どうも最近そりが合わない。自称「尖沙咀のターミネーター」のディックは日夜女子をナンパする日々だが、それとは別にセフレとして恵芳(アニタ)と付き合っている。最初は愛し合っていたのに、ディックとはカラダだけの関係をずっと続けている恵芳は自分が別の男と結婚するためにアメリカに旅立つことを彼に告げる。脱もてない男を目指す阿毛は自分を磨くために語学に励むが、英語を勉強しているつもりがフランス語を勉強していたといううっかりさん。おまけになぜかミッシェルという名の男(!マイケル)と付き合ってしまう始末。
ある夜、ジョイスに愛想をつかされて途方にくれるトムになんと自分のナニ(の幻影)が話し掛けてくる。その欲望のままにナイトクラブに駆け込んで散財するトム。しかし、そのクラブの若手ホステス、キャット(アン)と運命的に出会う。彼はキュートで素直なキャットに夢中になる。一方ディックは相変わらずの女遊びの日々を過ごすが、アメリカからやってきたトムの妹パール(アテナ)に再会する。すっかり成長したパールが少し気になり始めたディック。しかし、トムはキャットに自分は結婚を控えた身であることをなかなかいえず、ディックも兄のトムのいる手前パールに気持ちを打ち明けられない。そんなこんなな日常の大騒ぎの中、キャットに強くひかれつつあるトムの結婚の日が近づいてくる…。

ラブストーリー嫌いのもとはしは、日本のトレンディドラマはつまらなくて大嫌いなのに、香港のラブコメが面白いと思うのはなぜだろう、と考えたことがあったが、この映画を観てなんとなーくその理由がわかってきたような気がする。香港ラブコメには気取りがないのだ。もちろんトニーやカーファイはこのときすでにスターだったけど、カッコつけずに粋がったり凹んだりの等身大の香港男子を演じてくれたし、えー男じゃなくていじられ役だけどそれだけでは終わらないローレンスさんも面白かったし(フレンチレストランでの面目躍如な彼は観ていて爽快!)、エキストラでいろいろ出てくるオバちゃんたち(レパルスベイの水泳オバちゃんとか銀行で外国為替買いまくるオバちゃんとか成龍さん目当てのエキストラツアーに参加した撮影現場でワイヤーに吊られてる日本のオバちゃんとか)なんて、ホンマに香港っぽいなぁって思うもん。それを思えばこの映画が作られた同じ頃の日本のトレンディドラマは、キレイすぎて観る気もしなかったもんなー。この映画、あまりにも気取りがないのでシモネタもバンバン登場するし(ナニを象徴する分身はそれぞれハゲヅラ&裸身。わかりやす過ぎだぜベイベー)、トニーも気取りがなさすぎて乳毛ボーン(…ああ、ついにこのフレーズを書いちまった!また飛ばしてるっていわれそうだぜベイベー)。ここまで気取りがないと力なく笑いたくもなるけど、ま、10年前の映画だしねー(ってそういう結論で終わらせていいのかベイベー)。

もてるもてないは関係なしで、なんだかトホホーな局面に立たされたりしても、結構楽しくやっているトム、ディック&阿毛の三侠。なんか、大学の寮生活っぽいノリでいいなぁ。そんな3人がフラットで大々的に開くパーティー場面はご機嫌なシーン。一度聞いたら耳から離れない♪ジャジャンボ~というテーマ曲は、なんと『新選組!』の音楽で御馴染服部隆之さんのおじいさま(…だったよな?)服部良一さん作曲の、往年の香港映画の主題曲だとは!なつメロやレトロに目を配りつつ、90年代初頭の香港のトレンドも配したカオスっぷりは、今観ても結構楽しい(ちょっと古いかな?と思うとこはあれどもね。一応90年代初頭に青春を送っています、もとはしも)。

定番演技ともいえそうなトニーのトホホ演技。確かにこれはかわいい…。馬鹿にしたくなるほどカワイイ(もちろん誉め言葉です)。踏んだり蹴ったりじゃないのがさすがだけど(ラブシーン満載だし。…乳毛ボーンだけど)、結構感情移入はしやすいかな。カーファイもこーゆー自信満々な演技は定番だねー。『南京の基督』の時以上に日本語怪しいし。女優陣では名前のわりにあっさり清楚な感じだったアン嬢。実はこれで初見です。ほかにどんな映画に出てるのかなー。アテナちゃんも可愛かったっす。ローレンスさんに背負われてはしゃぐシーンがツボっす。スペシャルゲストのヴィヴィアンさんもすっごく艶やか。ステキだわー。でもアニタがすっごい地味…。アニタだってわかるのに地味…。いいのかアニタ?…いいのか、君にはこのあと『金枝玉葉』2部作があるからな。おっと最後になったけど、トムの結婚式のシーンで「汝はラウ・カーリンを…」と何度もいい間違えられるところ。笑いを取るにはすでに説明不要っすよねー。

映画の内容を見てもあれこれ詰め込み過ぎ?って思うこともあったし、感想もなんだか支離滅裂だけど、とにかく観て楽しかったってことっす。しばらく記事がかけなかったストレスの解消にもちょうどよかったわーヽ(^o^)丿。ジャジャンボー♪

この記事を書くにあたって、『香港電影広告年鑑1990-1993』と、nancixさんのサイトの《風塵三侠》紹介を参考にいたしました。多謝m(_ _)m

英題:Tom,Dick and Hairy
監督:ピーター・チャン&リー・チーガイ 製作:エリック・ツァン 脚本:リー・チーガイ&ジェームズ・ユエン
出演:トニー・レオン レオン・カーファイ ローレンス・チェン(鄭丹瑞) アン・ブリッジウォーター アニタ・ユン アテナ・チュウ ジェーン・ラウ ヴィヴィアン・チャウ マイケル・チャウ

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トニマギ(梁朝偉&張曼玉)、未だに騒がれるのね…。

すみません、最近ネタがなくてねー(^^ゞ。更新できなくてすみませぬ。ちょっと前のネタですが、これにツッコミませうか、ゴシップですけど。

張曼玉:女優賞受賞祝賀パーティに梁朝偉も参加

4年前の『花様年華』の時からずっと騒がれているトニー&マギーの二人。ちょうどその時期にマギーがダンナのアサイヤスと別れたり、カリーナのゴシップがあれこれ取りざたされてたからなおさら「この二人できてるんちゃう?」と思われたんだろーけど、実際はそんなことないってことは承知の助(笑)。
もとはしはこの二人が並んでいるのを見るのは好き。4年前の香港映画祭&『花様年華』記者会見のツーショットは見ててかわいかったもん。あ、もちろんトニー&カリーナのIt'sゴージャス!なツーショットも好きだけどね。
『Clean』も観てみたいけど、『2046』でマギーの出番が何分あるかも気になる…。あの方の出番を増やす代わりに撮ったマギーのショット全部入れてよ、家衛。(久々に暴言キャノン発射)

そうそう、もしかしたらトニーオールナイト@新文芸坐、上京して観るかもしれません。もっとも一緒に『双雄』も観たいのでただいまキネカさんのスケジュールアップ待ちなんですが。


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梅雨にも韓流にも負けるな!初夏の香港電影

この記事を書いている中華趣味女子はまたアジアン趣味女子でもあり、当然大韓芸能モノも昔から好きではあったのだが、最近の韓流大洪水にはどーもついていけないんだわ、これが…(^_^;)。現在の韓流の中心をなしているといっても過言ではない某ドラマももうついていけないし、あのドラマの主演俳優も好みじゃないし…。ま、アタシが苦手でも皆さんに好まれていれば、とか言ってる場合じゃねーか。

そんな時期だけど、香港電影だって負けていねーぞ。世界の成龍さん主演作品『メダリオン』だってあるし、イーキン&リヨンががっぷり組み合う《双雄》こと『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』(しかしこのタイトル…)だってある。夏の盛りを過ぎた頃に上映される『LOVERS』『無間道2』そして『2046』の前にまだまだお楽しみがあるってことやねー。

そうそう、来月は池袋の新文芸坐にてこんなステキなオールナイト上映があるんですけど(かずさんのblogで教えていただきました。多謝)、ワタシはものすごーくひかれるんですけど、この次の週に王力宏くんのライヴで、その次の週には仕事で上京するので、これに行ってしまったら3週連続上京になるのよねー。うう、金が心配。でも、でもでも観たい!久々にブエノスや月夜の願いをでっかいスクリーンで観たい!

ま、ちょっと悩もう(爆)。

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一瞬の見間違い。

初めてトニーを見た時からずーっと思っていたのは、「どっか役所広司さんに似てるよなー」ってことなんだが、だんだんハマッていったら「うーん、どーだろー、確かに二人ともアジアを代表する演技派俳優ではあるけどさぁ…」なんて思ったもんだった。しかーし、最近AERAの裏表紙を飾ったこれ思いっきりトニーと見間違えましたよ、役所さん!(この画像ではイマイチ驚きがないんだが…)。どーもいつもと雰囲気が違うと思ったら、短髪にしたんすね、役所さん。

そんな役所さんがイメージキャラクターを務めているのは、このDOLCE & EXCELINE 。この製品のCMは放映していないようだけど(高級ブランドだからか?)、トニーが出ている腕時計のCMってーのがあったら是非観てみたいかも。

そーいえばケリーがイメージキャラになっていた時計もここと同じだったかな?

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香港明星の皆さんの働きっぷりをとくとご覧あれ。

最近ネタがない…なんせカンヌ騒動以来ビデオで映画も観てないもんで。そのうちReviewも復活させますので、しばらくお待ちくだされ。

てなわけで、今日は香港明星の小ネタ連発で行きますか。まずは当然というかこの方。

梁朝偉:香港国際映像展のイメージキャラに 2004/06/09(水) 18:45:17

ここで今日の太陽報では、現在同じく上海でドラマ撮影しているカリーナが、『無間道2』で共演した胡軍さんと会ってたらしいけどどーよ?と例によってゴシップ好きなマスコミに聞かれてたようで。まったくぅ、マスコミったらどこも同じよねーなんてワタシが言わなくてもみんなわかってるか。

お次はこれ。

郭富城:上海のカーレースに出場

まず写真にウケてしまったわ。ヤトウさんのところでも指摘あったけど、確かに大門…。
毎度思うけど、アーロンのセンスのベクトルって、香港明星の中でもまた独特な角度を向いているような気がしてならないやうな…。

最後はこちらー。

劉徳華:生徒・児童にも人気、香港でイベント参加

市民に読書を促すイベントというのがとても微笑ましいっす。いや、これはマジで言ってます。まじめに聞こえないかもしれんが。

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陳慧琳と林青霞

chiuwaiと遊んでばかりでなかなか中華ネタを入れそこなっている日々を送って反省しております。サミュエルさんも復活なされて元気にコンサートされているというのに、カンヌにかまけて書けませんでしたよ…。

samuel.jpg
このサミュエルさんは現在行われているコンサートでのお姿。ああ、『スウォーズマン』からもう10年以上も経つのね…。

そんな中で見つけたのが以下の記事。

陳慧琳:『林青霞伝』にも興味、演技に自信 2004/06/07(月) 18:49:20

徐克さん、『頭文字D』を降板したと思ったらこーゆー企画立ててたんすか!ビックリー。しかし、存命中の方(こらこら、口が悪いんだから…)の伝記映画ってゆーのは…。まぁ、ブリジットはワタシも大好きだけど、ケリーってーのは…。

かといってセシリアでも納得しないが。

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こうさぎ始めました。

ここ数日いろんなココログで「こうさぎ」が話題になっていたので、ちょっと興味を持って飼ってみました。名前の「chiuwai」は説明不要っすよね(^^ゞ。
RSSを読んで学習するそうなので、今いろいろ言葉を覚えているようですが、初めてしゃべった言葉が「男ー!」って言うのはどーゆーことだchiuwai(爆)。
ここ読んだ?」をクリックしたら関係ありそうないろんなblogに飛ばしてくれるのだけど、なぜか自分のblogに飛ばしてくれたりするのはおちゃめなとこか?ま、新たなる出会いが生まれると嬉しいかな。

しかし背景にピッタリの画像がないのと、うまく画像が貼り付けできないのでちょっと淋しいなぁ。なんとか努力してみようかな。

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《無間道2》邦題&公開日決定してました。

《無間道》3部作の邦題と公開日(9月18日)が決まったようで、サイトもできてました。

インファナル・アフェア 無間序曲

しかし、関東だけは決まっているのか…。全国展開はするのかな?するとしてもうちの方まで来てくれるのか果たして?

おーい、みちのくミステリー映画祭さーん、去年オープニングに『インファナル・アフェア』を上映したよしみで、この後に控える《終極無間》も合わせて『無間道三部作一挙上映!』なーんてイベント企画しませんかー? 

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『男たちの絆、アジア映画』に思ふ。(その2)

 “香港ノワール”と日本独自で呼ばれる香港の映画群は、映画に詳しい人からは日活アクション映画や東映ヤクザ映画の影響を受け継いでいるとよく言われる。しかし、父母の世代が熱狂した日活アクション映画の時代にはまだ産まれておらず、父が憧れた寡黙な高倉健の映画の時代にも物心ついていなかったワタシのような人間には、そんなこといわれても観たことないからよく知らんし、マッチョなオトコを一方的に礼賛しているようなイメージしかない日活アクションにもヤクザ映画にも興味ない、とその意見を一蹴してしまうと思う。それよりも、洋画で育っていることもあってか、それらのアクション映画に日本的な泥臭さ&男尊女卑な家父長制度の悪影響を感じ(それは新選組にも帝国軍ものにも同様のものを感じる)、所詮はジャンル映画だし、そんなオヤジのロマンなんてどーでもいい、なんて若いフリして(苦笑)思ってしまうものであった。 
 一方、純愛やトレンディに背を向けるように花を咲かせるやおい(含むボーイズラブ)な文化。現在でこそオリジナルのBL小説やBLマンガが百花繚乱してはいるが、ワタシが学生時代の頃は、人気マンガ(それも少年ジャンプ連載のもの)や人気アニメの男子主人公たちが男同士で恋に落ちてア~ンなことこーんなことしちゃうネタ満載の同人誌が全盛期で、小さい頃はアニメ好き、ちょっと大きくなったらマンガ好き(それも少年マンガ)だったワタシは「え~、ちょっとこれはどーよ」とかツッコミつつ、結構面白く読んでいたりしたのだった。そういえば、やおいのネタにされた人気マンガって、どれもバリバリのオトコ(正確に言えば少年)の世界だったよなー。
 時を経て、若い頃よりBLものに一定の理解度を示すようになり、トニー・レオンの存在を知ってから香港映画にハマっていったもとはしは、その1でもちょっと書いたように、恋愛ものよりオトコっぽい映画を好むようになった。それも李小龍や成龍さん、リンチェイがばしばしカンフーを決めるものではなく、“挽歌シリーズ”に代表されるウーさんや、現在ノリにノッているアンドリューさんやトゥさんが描く、香港の闇で暗躍する男たちの熱い友情と裏切りを描く、冒頭にも挙げた“香港ノワール”ものにひかれるようになった。時々「こいつ、こいつを愛してるんちゃうかー?」などと錯覚しつつ、凄腕のスナイパートニーを潜入捜査官と知らずに執心し、自分の手元に置きたがるアンソニーさん(fromハードボイルド)や、『無間道』で互いに逆の立場におかれつつ、思いっきりお互いを意識しまくるトニー&アンディの姿などにはもし傍らに彼氏でも親友でもいたら、相手の肩をガシッとつかんで、ねっ、いーだろいーだろ、このシチュエイション!これがオトコってモンよね!!なんて言いたくなる気分になったものだった。

 しかし、いま挙げた日活アクション映画、東映ヤクザ映画、少年ジャンプの人気マンガ、そして香港ノワールでは、主人公たちの間に強い絆は生まれても、決して相手に対する恋愛幻想は生まれない。それを腐女子たち(含む自分?)は妄想モード全開で彼らの絆を恋愛と置き換え、ア~ンなことこーんなこと想像して萌え、もとい悶えちゃう。こんなこと考えちゃうと、腐女子じゃなくても一般的にはホモソーシャルとホモセクシュアルの区別なんてつきにくいんだろーねー。と思うのであった。じゃ、ホモソーシャルってどーゆーこと?というのをアジア映画をネタに学術的に分析してくれたのがこの本。

『男たちの絆、アジア映画 ホモソーシャルな欲望』四方田犬彦・齊藤綾子編(平凡社)

「ホモソーシャル」とは、社会における同性同士の人間関係においては強い絆が生まれ、そこでは異性はその絆の外に置かれて軽んじられ、さらには、自分にかかわる異性を絆の強化確認に利用するというシステムだとか。1985年にアメリカの英文学者イヴ・セジウィックが発表した『男同士の絆』は英米文学をネタにホモソーシャリティを考察した論文で、この本ではこの論をきっかけにしてアジア映画のホモソーシャリティを探ることになり、考察していった論文&記録集である。
 ここでは、ジェンダーの揺れと中国近代史を絡めて描かれた名作という評価のある『覇王別姫』を、ホモソーシャルの物語として読み替えたアン・ニ氏、香港返還前後に制作された《非常偵探》『ホールド・ユー・タイト』『千言萬語』で描かれた香港人のホモソーシャリティを考察したメアリー・ウォン氏、そして先に書いた“香港ノワール”の主人公たちが抱える悩みを読み解いたハン・イェンリー氏の論文から、もとはしがいろいろ考えたことを書きたい。
 一般的には、京劇の名女形にして終生自分の相方を愛し続ける蝶衣を演じきったレスリーの艶やかさや、文革への強烈な批判を主題としているとのことで評価、そして京劇学校での少年たちの描写も絶賛されている『覇王別姫』だが、主人公たちが活動する京劇集団のホモソーシャリティにはなかなか眼が向けられない。蝶衣は相方の小楼を慕い続けるが、女性と同じような恋愛というよりは、過酷な訓練と無理やり女役にされた京劇学校の生活の中で生まれてきた、相手を強く慕う感情であるというような考察は新鮮だったという。それゆえ蝶衣は、小楼と結婚した女(それも娼婦の)菊仙にあれだけ激しく嫉妬するのか、というのも納得する。今度『覇王別姫』を観る時には、そのあたりを考えながら観ると、また新しい発見ができそうだ。
《非常偵探》は未見(&『千言萬語』はすでに話を忘れているから詳しく書けない…)だけど、『ホールド』はホモセクシュアルではなくホモソーシャリティの話であると言うのも、映画を観た時にはそれほど気にしてはいなかったけど、この論文を読んだらちゃんと理解できた。じゃ、『ホールド』を意識して作られた《愈堕落愈英雄》はホモソーシャリティをオーバーにパロったものなのか?このへんはどー考えているんだろーか、論者のメアリーさんは。
 そして、この本のために書き下ろされた(他の論文は明治学院大学文学部藝術学科の公開シンポジウムの講義より構成)ハンさんの“香港ノワール”論。この言葉は日本独自のもの(『挽歌』宣伝時に生み出された造語というのは有名)だけど、このジャンルに属する『挽歌』や『狼』や『無間道』が香港社会の周辺に置かれた男たちが社会の中心であるホモソーシャル集団には入れない絶望とそこからはじかれることを恐れつつも、そういった同志で強固な絆を結んでいくという共通点で結ばれるという結論を出していて、そこも興味深かった。
 これらの映画で描かれる男たちのホモソーシャリズムを、ワタシたちはしばしば「これってオトコのロマンよねぇ、ヒロインの描き方が弱くて当たり前よねぇ、むしろいらないくらいだわん(はぁと)」とか言ってあれこれ妄想してしまう。ここに描かれる物語は完全なフィクションだから、きっと容易に感情移入できるんだろうな。

 でも、現実のホモソーシャル集団(それも自分とは異性の)に係わってしまうとかなり厄介。そこでは男尊女卑(逆パターンもあるな)が平気でまかり通り、世間の常識は非常識になる論理が展開されるのだ。なぜそう断言するかと言うと、実はワタシの仕事場がそうだから(爆)。ワタシの職場は男子職員が圧倒的に多いので、時々ホモソーシャルだよなこいつら、と思うことがある。そこでは少数派の女子は退け者にされ、こっちが意見してもはじかれたり、めんどくさがられたりってことはしょっちゅうある。やっぱし、ホモソーシャルな世界はフィクションだから酔えるのよねー(大笑)、なんて思いつつ、終わるのであった。

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カンヌ映画祭の宴のあと。

ただいま、Jam The Worldを聴いております。この番組はJ-WAVEのニュースワイドプログラム。で、本日は【カンヌ映画祭の舞台裏】と題して、カンヌの受賞結果の総決算を、ムービープラス特設サイトでカンヌ日記を書かれていた斉藤敦子さんがゲストしてました。話によると『2046』のスタンディングオベーション7分間(あの方の出演時間と同じくらい)は上映作品中では平均的な長さだとか。感動して拍手したというより、どーしようか迷ったあげくの拍手だったらしいっす(笑)。あと、フランス人は王家衛大好きらしいっすよー。…だから未完成にもかかわらず『2046』をコンペに選んで完成をせっついたのか(爆)。

ま、観るなら断然香港オリジナル版かなぁ。日本版はあの方の出番増やすとか恐ろしい、いや素晴らしいこと言っていたし王家衛のヤツったら。これ以上書くと再び暴言吐きまくりそうなのでこのへんでやめとこ。

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↑このポスターカッコいいなぁ。例によってシャララのデザインだと思うけど。日本版も是非このデザインにしませう。 

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再びマンゴープリンを作ってみた。

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 豆腐花(では実際なかったのだが…笑)を作ったときに、一緒に作ったマンゴープリンの感想を次にアップするといいつつもアップしそこなったので、本日アップ。前回の作り方は甘味とクリーミーさが足りないと感じたので、今回は生クリーム100ccに卵黄を二つ入れて作ってみた。

 1、マンゴーは皮と種を取って泡立て器でつぶす。
 2、卵黄2個分+砂糖大さじ3+水100ccを小鍋に混ぜて火にかけ、沸騰する直前におろす。お湯大さじ3でふやかしたゼラチン一袋分を加えてよく混ぜる。その後つぶしたマンゴーを加えてよく混ぜ、粗熱がとれたら生クリーム100ccを加えてさらに混ぜる。器に入れて冷蔵庫で冷やし固める(30分~1時間ほど)
 
 これだけでできます。食してみると卵黄がきいててかなりボリュームのある口当たり。でも、入れなくてもいいかな?という気も。ちなみにこの分量でゼリー型6個分できました。
 …実は今だから言えるんだけど、最初にゼラチンを加える時失敗して、ゼリー液がぜんぜん固まりませんでした(涙)。型からボウルに戻したゼリー液にあとからもう1回ふやかしたゼラチンを加えて作り直しました(^_^;)。

 今度はどんな方法で作ってみようかなぁ…。でも、マンゴーって高いんだ。1個160円もするのようちの方では。

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