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2004年4月

曹雪晶二胡コンサート

 昨日、岩手県盛岡市の奥羽キリスト教センター(NPO善隣館)で、日本で活躍する二胡奏者、曹雪晶さんのコンサートが行われました。女子十二楽坊のブレイクにより中国楽器ブームを迎えている現在、チェン・ミンさんを始め、日本で活躍する中国人の中国楽器奏者に注目が集まっています。彼らは古典的中国音楽はもちろん、オリジナル曲を作曲したり、異分野の音楽家とコラボレーションを積極的に行って中国楽器を日本人に認知させ、その音の素晴らしさを広めています。
 曹さんは古典音楽の独奏はもちろんですが、TBSの「ニュース23」のオープニングテーマ「put your hands up」(作曲・坂本龍一) 演奏で注目されました。さらに最近では坂本龍一氏の新曲『undercooled』に参加し、M.C.Sniperの韓国語ラップと融合したような哀愁あふれるメロディーを奏でています。(個人的にはラップと二胡という意外性に泣かされました!初めて聞いたわ、切ないアジアンヒップホップ)

 コンサートは曹さんのソロ形式。当日は東京からお弟子さんも駆けつけました。前半は古典的な中国民俗音楽を中心に独奏。途中に『荒城の月』や『戦場のピアニスト』で有名なショパンのノクターンなどを交えて演奏。光が差し込む教会のチャペルに響く二胡の音は心地よく、どこか遠くにつれてってくれそうな気分…。後半はCD演奏で『恋しくて』『世界に一つだけの花』など親しみやすいJ-POPを演奏。曹さんのどこかテレ気味に話す口調も愛らしい(#^.^#)、充実した1時間半のコンサートでした。

 もとはしは教授の『undercooled』で二胡を弾かれているというところから曹さんを知ったのだけど、よく顔を知らなかったのだ。公式HPもチェックしなかったから、名前だけで判断して、てっきり女性かと思っていた(大馬鹿だねぇ)。中国音楽の演奏はステキに迫力あって、マイクなしでもどんどん響いてすごかった。地元で二胡を弾いている知人が熱心に聴いていて、アンコールで二胡の名曲(題名失念)をリクエストしてました。

 中華趣味女子もとはしも、さすがに二胡だけは手が出ませんわ。でもまた中国楽器奏者が誰かコンサートにやってきたら、その時はぜひ聴きに行きたいな。

 ☆今回は初めて「音楽」カテゴリでエントリーしました。いつかワタシの好きな中華ポップス(といってもほとんど90年代…)についても書きますね。

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ツーイー&ジョーin『オペレッタ狸御殿』

 中国四大女星の一人で、日本では「アジエンス」のCM等で知られている章子怡が『オペレッタ狸御殿』(監督:鈴木清順、共演:オダギリジョー)で日本映画に初出演、というのは先日書いた通り。公開は来年秋とのことで、今後ツーイーは《十面埋伏》こと『LOVERS』キャンペーンでカンヌだし、ジョーも『新選組!』や新作映画『血と骨』で多忙だからまだ撮影に入ってないんだろーなーとかなんとか思っていたら、なんともう撮影始まっていたそうです。しかも岩手(ワタシの地元)で。前の記事のコメントでもこっそり書いたのだけど、このロケにかかわったり目撃した人物たちからの情報が確定したので、改めて書いちゃったりして。ちなみに岩手ロケはとっくに終了してますのでご了承を。

 先週末のことだった。岩手県某市(笑)の某パブにて酒を飲んでいた県内在住の外国人たち(主に高校のALTとして働いている人々)に声をかけてきた女性がいた。彼女の話によると、この週末を利用して県内某所で映画の撮影をしているのだが、外国人のエキストラを探していたとか。しかしスタッフは皆岩手外国人事情に疎く、彼女は人伝にこのパブを紹介されてやってきたそうだ。その話に興味を示した数人はエキストラを快諾。ほか数名はロケには参加しないものの付き添いとして現場に行った。彼らは題名を聞いて不思議に思い、映画監督の名を聞いてもほとんど作品を知らなかったようだ。
 次の日、外国人エキストラを交えてロケ開始。彼らの話によると、俳優として参加した面々は変わった着物を着せられ、森の中を走ったりうろついたりしたそうだ。その日には主要キャストも数名参加していたが、彼らはほとんどその俳優を知らなかったらしい。(山本太郎を見て「あれは誰?あれが主演?」と思った者もいたらしい)そしてロケの最終日にツーイー&ジョーがやっと参加。アメリカでも有名なツーイーはもちろん、ジョーもTVに出まくっているので、彼らの何人かは顔を知っていたらしい。エキストラの中では熱演した者もあり、スタッフに大いに誉められたらしい。そして、岩手の山の中で行われたロケは無事終了した…。

 実はこのロケにかかわったのが、ワタシが英語と中国語他を学んでいる語学教室のネイティブの先生たちとその友人たち。いろんな情報やご報告は語学教室のアシスタントさん達にまとめていただき許可を得てここに書きました。情報提供、非常感謝。m(_ _)m
 というわけで岩手の美しい山の中も舞台になっているらしい(笑)『オペレッタ狸御殿』、エキストラの熱演も合わせて来年の公開が楽しみです!

 どーでもいいんだけど以下は余談。ある情報提供者Mr.Rともとはしの会話より。
 R氏「Zhang Zi Yiはわかるけど、この映画の主演俳優の名前は?」
 もと「Joe Odagiri」
R氏「Joeって言うの?彼、ホントに日本人?漢字の名前はないの?」
 もと「Joeって名前、日本人でも何人かいるよ。本名のジョーも漢字で書くんだけど、間違われやすいから表記変えたんだって」
 …アメリカ人のR氏にとって、「ジョー(Joe)」って名前は欧米人特有だと思っていたところがあるみたいだね。彼はまた、香港人が中国名と英語名を二つ持っていることも不思議がっていたのでした。 

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《愈堕落愈英雄》(1998/香港)

 前回観た『ホールド・ユー・タイト』を受けて作られたとしか思えない(いや、その通りだって)アクション映画。ちなみに両作品に共通するのはプロデューサーのバリー・ウォン(王晶)と、主演のサニー・チャン。
 一度観ているんだけど、感想を書くために再見。とかなんとか言いつつ、実は昨日、普段は観られない『新・科捜研の女』で、久々にたっくんこと半田健人を観て「あー、久々にステの顔が観たいかもー」とか思ったこともあったりして(大笑)。

 白い服に身を包み、クールに仕事をこなしていく一條(ヤッティウ、サニー)とサム(アレックス)。黒社会の大物・道理に雇われている二人は命令で敵対組織の頭のジミーを殺すが、彼の右腕のブロンドを一條は殺さずに生かしておく。
その一方、一條は情報屋の馬の家で彼の妻のリン(キャシー)に出会い、恋に落ちる。リンとの仲が馬にばれた一條はとっさに馬を殺し、リンを手に入れる。リンに夢中になる一條にサムは付き合うのもほどほどにと忠告する。
 一條は母親と暮らし、彼と兄弟同然に育ってきたサムには息子ディディがいる。自閉症のディディは毎日同じマンションに住む青年サニー(ステ)と遊んでおり、彼にだけ心を開く。地元の古惑仔ロナウドたちともめていたサニーを助けたことで一條とサムは彼と知り合い、二人はサニーが警官を目指していることを知る。
 警察にジミー殺害の疑いをかけられ、絶体絶命になった道理は二人を消そうとするが、失敗する。母親とディディをリンに託した二人は逃亡するが、道理と彼に寝返ったブロンドによって捕えられる。重傷を負ったサムをかばって立ち上がった一條を迎えたのは、道理の女になって一條を裏切ったリンだった。衝撃を受けた一條はブロンドに指を切られ、彼の手下に激しく暴行される。
 一命を取り留めたサムは一條が医療刑務所にいることを知り、彼を強奪するが、一條はリンの裏切りと暴行がもとで精神を病んでいた。そして、一條の母とディディは道理の手下によって惨殺されていた。重慶大厦に移り住んだサムはささやかな殺しの依頼をこなしながら、心身ともに壊れてしまった一條の面倒を見る日々を送っていた。
 それから3年後、警官として活躍するサニーはロナウドたちに絡まれた少女チャーリー(リリアン)を助けた時、姿を消していたサムをネイザンロードで見かける。チャーリーと恋仲になったサニーは彼女の家に招かれるが、そこにいたのは彼とも面識があったリンだった。道理の女になったリンは彼のもとでのし上がり、香港競馬の駿馬のオーナーとして社交界の名声を浴びていた。チャーリーはリンの妹だったのだ。
 同じ頃、偶然テレビの競馬中継でリンの姿を見て激しく動揺する一條。発作を起こして外に飛び出した一條は道理の配下にあったロナウドたちに殴られる。彼を助けたのはサニーだった。やはり道理を追っていた彼は二人の敵も自分が追っていた共通の人間だと知る。そんな3人にも道理の次の魔手が伸びる…!

「愈○○愈××」という言葉は、中国語で「○○すればするほど××」という意味で使われる。だから、『ホールド・ユー・タイト』の原題の直訳は「楽しむほどに堕落する」となる(はず)。するとこの映画は「堕落するほど英雄になる」って意味か。てーことは要するに『汚れた英雄』?(←ちがーう!そりゃ別の映画じゃ)
 まず一言、一條とサムにつっこませていただく。おめーら殺し屋のくせに目立ちすぎ(爆)。大体どこの世の中にそーんなペラペラの白いジャケット(しかも時々ヤンキな方々の制服の特攻服にも見える)で殺しをするやつがおるねん。そりゃ確かに香港の夏は暑いからペラペラなスーツで夏をしのげるけど。とまー、かるーくツッコんでみたけど、サムと一條の白い戦闘服(呼び名も特攻服よりこっちのほうがいいか)は血を浴びても美しく見えるからと意図した演出側の配慮か。…でも、二人ほど血を浴びない刑事サニーも白い服ばかり着ていたな。もしかして監督、白服フェチ?(爆)
『ホールド』同様、この作品でも中心になるのは男と女と男の微妙で複雑な人間関係。しかし、キャラクターにゲイを配してリアルに迫った『ホールド』より、この映画の方がゲイっぽい感じがするのはなぜ?いや、正確に言えばゲイっぽいというよりやおいっぽいのだ。腐女子受けしそうな。
 サムは息子こそいるものの、基本的には女性嫌い。逆に一條は次々にガールフレンドを変えるほどの女好き。この二人は兄弟同様に育ってきて、一緒にコンビを組んだこともあって互いの絆は固い。でも、サムは時々は目を外しがちな一條を常に心配している。あまりに心配しすぎるので「きっとサムは一條を愛しているに違いない!」と考えるのは当然か。あまりにもわかりやすいし。重慶大厦にて心を病んだ一條の面倒を見、飯を食べさせてやったり粗相をしたら風呂で身体を洗ってやったりしてるし。見方によっては充分ラブシーンに見えるんだろーし、そこ狙ってるのもホント見え見え(笑)。とどめは復活した一條&サムとの決戦に挑んだリンの「オトコの世界なんて私にはわからない!」という台詞。ええ、そうね、確かにオトコの世界なんてわからないもんだわ。だから妄想膨らませやすいんじゃないすか、映画を観る女子は(大笑)。

 『ホールド』では全裸まで晒したサニーだけど、あの映画ではせっかくそこまでやったのに全くエロさは感じなかった。しかしこの映画での一條は服を脱がなくてもエロい。特に前半は水に濡れながら服を着たままリン(こっちも服を着たまま水に濡れている)と絡む。やればできるじゃん(おいおい)。これと対照的に後半では裏切りと暴行(ブロンドたちにヤられたんじゃないか?でもそれはストレートすぎるか)で精神を破壊され壊れまくる。これも捨て身だな、と思うくらい壊れていた。すごいぞ。
 でも“三角まゆ毛のアレックス”こと方中信さんは、サニー以上にセクシー。サムは『ブエノス』でのトニーを彷彿とさせる丸刈りに細身の長身、筋肉のつき方も言うことない(こっちも脱がないけど)。ランニングかピタピタのカットソーでカラダの線をアピール。そして刀や銃を片手に街を走り回る。いやぁ怖いぜ。でも中信さんが演じた役の中ではこれが一番カッコいいかな。
 そしてサニーことステ。実は私にとっての初ステがこの映画だった。おかげでステに対しては最初から好印象だったよ。サニーの登場シーンでは白Tシャツに白のショート丈トレパンだったので、どこの小学生だこいつはと思ったが、小学生にしちゃ体格がご立派。古惑仔どもに絡まれても笑顔は絶やさない。某ほほえみの貴公子にも負けない笑みだったぜ。助演ということもあってか、前面に出ることはなくてもきちんと演技してました(そりゃ当たり前やねん)。この努力が初監督作品につながるのか?(その映画自体、売れてたかどーか知らんが)
『ビーストコップス』の演技を観て華がない…といい続けていたキャシー。今回も華があるとは言い切れないものの、典型的な成り上がり女でそこは観てて面白かったわ。よくよく見ると、最初からやる気満々なんだよねー彼女。「アタシに振り向かないオトコなんかいない!」ってずっと思ってたのかなぁ。だから彼女はサムにずーっと嫉妬してたんだな、きっと。

 ストーリー仕立てや裏読み可能な演出から、腐女子の皆様に観ていただけたらいくらでも妄想広げられそうな映画ではございます。欠点としては、サニーと中信さんがいわゆる一般的な美男じゃないことと、彼らに迫ってモノにしてしまおうとたくらむ人間が悪役に不足していることでせうか。そのへん非常に惜しい!と思う次第ですわ、ハイ。

原題:Cheap Killers
監督:クラレンス・フォード 製作&脚本:バリー・ウォン
出演:サニー・チャン アレックス・フォン スティーブン・フォン キャシー・チャウ リリアン・ホー

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牛乳プリンを作ってみた。

milkpudding.jpg

 脇屋友詞さんの『香港のデザート』(文化出版局)を見て、牛乳プリン作りに初挑戦。目指せ義順の牛[女乃]布甸!(笑)

 で、夕飯の後食べてみたら意外とうまくできたと実感。好食♪
 蒸し上げた後まだ固まっていないんじゃないかとか、卵白を入れてもあまりふくらんでないなぁと心配しながら冷やしたのだけど、初めてにしちゃよくできたほうかも。でも義順のプリンにはまだまだ負けてるぞー。

 今度はあたたかいまましょうがソースを作って食べるようにしようっと(^o^)。

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《愈快楽愈堕落》(1998/香港)

日本公開決定前に購入していた『ホールド・ユー・タイト』をVCDで観た。《藍宇》の時にもちょっと触れたけど、これは香港を代表する文芸派映画監督スタンリー・クワンがカミングアウト後に撮った作品。香港映画で同性愛的要素を扱った作品はたくさんあれども、この映画は特に前年に発表された王家衛の『ブエノスアイレス』とよく比較されたことでも知られるのだった。そういえば同じ年に、あの『美少年の恋』(後日感想をアップ予定)も公開されているから、当時はちょっとした同志片(同性愛映画)ブームだったと考えていいのかな。

 ゲイの不動産屋唐(以下トン、エリック)はひょんなことからコンピュータープログラマーの偉(以下ワイ、サニー)と出会う。ワイが自分の家を売りたいとトンに相談を持ちかけたとき、ワイは妻の月紋(以下ムーン、チンミー)を飛行機事故で亡くしたばかりだった。
 ワイとムーンは仲のよい夫婦だったが、ムーンはそっけないワイに対して少しばかりの性的不満を持っていた。そんな中、ムーンは行きつけのプールでライフガードをしている台湾出身の青年小哲(以下シャオジエ、ルンルン)と出会い、彼との情事に耽る。しかし、ワイが決して自分に性的関心を持っていないわけではないことにムーンは気づく。ワイと深く愛し合った次の日、ムーンは台湾へと旅立つのだが、そのまま帰らぬ人となる…。
 妻の遺品を引き取り、地下鉄で自宅に帰るワイをシャオジエはずっと見つめていた。ワイが夜な夜なトンと共に通うバーにアルバイトとして潜り込み、二人と親しくなるシャオジエはムーンの死を知り、それでも自分がワイに特別な感情を抱くことに気づく。そして台湾に里帰りしたシャオジエは、ムーンにそっくりな女性ローサ(チンミー)に出会って付き合ううち、自分が本当に愛していたのはムーンではなくワイであることを確信した…。

 《藍宇》の原作についての記事では、この映画の内容をよく知らずに「ゲイの男性とストレートの女性を交えた複雑な人間模様を描く」って書いたもんだけど、それは半分当たってるかな。んで半分はそういうわけじゃないと。
 この映画の人間模様は二つの三角関係が交差することで構成されている。前半は、ワイとムーンの夫婦にシャオジエが入ってくる不倫の関係、そして後半は、ワイと出会ったトン、そして妻の恋人だった(当然ワイは知らないのだろうが)シャオジエを交えた男たちの関係。それを見ていて思い出したのが、かつて島田雅彦氏がよしもとばなな氏と対談した時に、「一人の女を共有した二人の男は同じ女を愛したという共通点である種の感情を結べるのではないか」といったこと。(吉本ばなな対談集『FRUITS BASKET』より)その時には「へぇ、それってありえないんじゃないの?」と思ったけど、これってある意味で島田氏の発言を実践しちゃった映画だったのね、今思えば(大笑)。
もともとゲイであるトンは、ストレートのワイと友人関係を結びながらも、やはりどこかで彼を密かに想っていたのかもしれないし、思えばシャオジエはプールで働いていた時から、そこに通っていたワイをずっと見つめていた。ワイとムーンが一緒にいたのを見かけた後、シャオジエはシャワーで激しく身悶える(何で?っていうのはストレートには書かないけどだいたいわかるでせう)のだが、あの場面で誰を思ってそうしていたのかは容易に理解できると思う。その後シャオジエはいつの間にかムーンと知り合い、エレベーターで大胆な行為に出るから、そこで撹乱させられるのだけど。
 そうそう、大胆な行為といえば、この映画って激しいラブシーン満載なのになぜか三級指定じゃないんだよなー、不思議なことに。(ブエノスは冒頭以外はフツーだったのに三級片だった)日本公開時にはボカシかかってのかもしれないけど男性陣がどどんと全裸さらすのは当たり前だし、ゲイ役だからとはいえエリックさんは冒頭でいきなり男と絡むし、チンミーも胸こそ出さないがリアルなベッドシーンではほぼ全裸。ついでにリアルといえば、う~んやっぱセックスするのにコンドームは非常に大切だって改めて思ったんだよ、この映画を観て(おいおい)。若者諸君、彼女と自分の将来&できちゃった結婚防止のためにもちゃんとつけて事に及べよ。って何言ってんだよもとはし。

 男女ともに愛されるワイを演じたサニー・チャンは男前じゃないし(ファンの人ごめんなさい)、香港ならよくいる顔の男性って感じがするけど、どこかしらにこのままほっとけないと思わせるような妙な雰囲気を漂わせていた。どこか人付き合いが苦手で感情を上手く出せない中肉中背の理系男性ってのはグッと来るキャラクターなのでしょうか?だれか教えてくださいませ(特にゲイの方にご教示いただきたい)。
 夫への不満から年下との不倫に走るムーンと、香港人の夫と離婚して台湾でたくましく生きる元マダムのローサ、微妙にかぶるようでかぶらないキャラを上手く演じ分けていたチンミー。長らくバリー・ウォン電影のミューズとして、または90年代のセックスシンボルとして香港電影界に君臨してきた彼女の実質上引退作品となったのがこれ。ショートカットに基本的にナチュラルメイクという地味さはあれど、夫と年下の男の間に揺れるムーンの微妙な女心と、失意のシャオジエを励まし背中を押してあげるローサのスマートさはちゃんと演じ分けられていてよかった。これで引退ってのはもったいなかったね。でも今は幸せなのかな?
 親友・張震の『ブエノスアイレス』出演の向こうを張ったかのように(実際違うと思うけど)初の香港電影出演となったのが、台湾の映画監督エドワード・ヤンの秘蔵っ子、ルンルンことクー・ユールン(柯宇綸)。張震と共演した『カップルズ』ではフランス娘に恋した不良少年の純情がまぶしかったけど、この映画で久々に彼の顔を見たら意外にも華がなかったことに気づいたりして(またファンを怒らせるようなことを…) でもかわいいことは確か。そーいえば今はどーしているのだろう。台湾電影やドラマでキャリアを重ねているのかなぁ。
 狂言回し的な役割を担っているのがエリックさんとサンドラ姐。エリックさんは冒頭であーんなこと(笑)しておきながら、古くからの友人が不治の病(で死んだかどうかまではチェックしきれなかったわ)に倒れたこともあり、自由奔放なラブアフェアにはしゃげないままにワイと出会い、彼と友情を深めていくというシリアスな役柄が意外かつ新鮮。男女問わずに彼を頼りにしたくなる存在として演じていたのがいい。サンドラ姐はこの4人の関係に直接関わらないレコード屋の姐さん役だったけど、香港の街で起こるこの映画のような人間模様にアクセントとなる存在だったといえる。最初のシーンで訛りバリバリの中国語を話していたけど、あれは広東語にも北京語にも聞こえなかった。ということは客家語?(いや、上海語かもよ)あと、台湾のゲイクラブでいきなり登場したローサの友人の外人さんは、アジア映画を欧米に積極的に紹介している評論家のトニー・レインズ氏。名前は知ってたけど、レインズさんってこんなオジさんだったのねー。
 また、印象的だったのは美術や音楽の使い方。気ままなシングルライフを送るトンの同居人はかわいい猫ちゃん。そして彼の部屋に貼ってあるのは病に倒れた恋人のメッセージが書き添えられた『悲情城市』のポスター。(…なぜこれ?まぁ、この映画には香港サブカルを支えた「有角度書局」のオーナーにして映画プロデューサーのシュウ・ケイさんが関わっていたとはいえ)ルンルンも出演していた『クーリンチェ少年殺人事件』の本も飾られていた。ワイの愛用するコンピューターにはムーンの死後も二人で撮った写真を加工したスクリーンセーバーが起動しており、これも彼の悲しみとともに効果的に使われていた。
 音楽はメインテーマとして使われるのがフェイ・ウォンの歌う『暗湧』。エンディングではアンソニー・ウォン(黄耀明。秋生じゃなくて「達明一派」の片割れのほう)が歌っていたけど、全くイメージが違うのも面白い。最初のシーンではなんとトニーの『為情所困』のPVがいきなり流れたりしてちょっとビックリしたり、ムーンとシャオジエが戯れるシーンで流れるウィニー・シンの歌なんか一昔前の日本のアイドルポップスっぽいので、これってベタやーんとかツッコミながらも、どの曲もなかなか効果的な使い方をしていたようだ。(デビューしたてだったイーソンの曲も流れていたのかとエンドタイトルでチェックしたし)

 説明不足のところやつじつまが合わないところもそれなりにあったけど、きちんと筋を追っていけば王家衛作品のように(大笑)道に迷うことのない映画だった。こんな文芸映画も、今の香港じゃなかなか作れなくなってきているとも思う。でも、香港電影界の「何でもあり」度を今のまま保っていくのならもうちょっと文芸映画が作られてほしいし、日本でも紹介されてほしいかも。やっぱ動作片や喜劇片ばっかじゃ飽きるもんでねぇ。

 監督:スタンリー・クワン 脚本:ジミー・ンガイ 挿入歌『暗湧』フェイ・ウォン
 出演:チンミー・ヤウ サニー・チャン エリック・ツァン クー・ユールン サンドラ・ン トニー・レインズ

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陳凱歌新作《無極》撮影は進んでるのかな?

 《2046》&《十面埋伏》カンヌ出品ラプソディが展開される中(なんじゃそりゃー)、カイコーの新作《無極》のニュースが入ってきた(from中国情報局)。カンヌは無理でもベネチアあたりに出してほしいかも。

 

陳凱歌『無極』:映画の内容が明らかに

 ここではニコ、セシリア、真田さんの役どころを紹介。しかし、セシリアと真田さんが夫婦?えー?なんかつりあいが取れないような気も…。ニコは珍しく悪役らしい。カイコーにはガンガン絞られているよーだ(注・記事を読んだ上での想像)。
 で、結局主役は誰なの?ここには紹介されてないリュウイエ君?それともドンドン、いや違ったドンゴン?

 

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決まったぞ!カンヌ!!

 いやぁ、今年は遅いなぁなんて思ってたもんですが、ついに決まりましたねー、カンヌ映画祭出品作品が!(リンクは英語版です)

 はい、日本では押井監督の「イノセンス」、カンヌ映画祭でノミネート(fromYOMIURI ONLINE)と報道されているけど、日本から出品の2作品のライバルとなるコンペ部門にトニーとマギーとフェイと張震とカリーナとツーイーとコン・リーときむらくんの《2046》が、そしてコンペ外の特別招待作品にはアンディとツーイーと金城くんと梅姐(…の出番、あるんですよね?)の《十面埋伏》の出品が決定~♪…密かに期待していたホウちゃんの『珈琲時光』はコンペ漏れ…淋しい。ってーかもしかして政治的配慮?

 しかしひょっとしてツーイーは出まくり?ある意味きむらくんより注目されるんじゃないすかひょっとして?コンペのほうは韓国映画が2本ありーの、コーエン兄弟、マギーの元ダンナ(大笑)、“ブッシュよ恥を知れ”でおなじみマイケル・ムーアの新作や『シュレック2』など強敵揃いだ!多分今回も王家衛作品のパルムは無理だろう絶対!んできむらくんの男優賞も無理?(爆)
 あと《十面埋伏》、英題『LOVERS』じゃないじゃーん。なぜそーゆータイトルになったんだ、いったい?

 ちなみに審査委員長は映画番長クエタラ(←ひでー略称)ことクエンティン・タランティーノ兄さん。それに加えて我らが徐克兄さんもメンバー入りしているぞ!いやぁコイツはすげえぜ。

 なんのかの言いつつも、あまり期待しないようにしてカンヌ公式サイトのデイリーニュースをチェックさせていただくぜ。

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電影観戦予告(笑)之香港電影編

 これまで新旧取り混ぜて映画の感想を書いてきたけど、当分地元で中華電影の上映が予定されてない(そのかわり韓国映画はガンガン公開される)ので、どーもしばらく新作映画の感想は書けなさそうな予感。そこで我的ビデオライブラリーをひっくり返したところ、未見のビデオやVCDがどっさり出てきたので、週末にまとめ見してちょこちょこ感想を書いていこうかなと思った次第。

 以下は未見・既見(こういう単語ないわ^_^;)に関わらず、今後感想を書こうと思っているラインナップざんす。とりあえず今回は香港電影の年代の新しい順から。データ間違ってたら後で修正いたします。

  クローサー(2001)
  北京樂與路(2001)
  ラベンダー(2000)
  侠骨仁心(2000)
  リトル・チュン(1999)
  君を見つけた25時(1999)
  ホールド・ユー・タイト(1998)
  愈堕落愈英雄(1998)
  美少年の恋(1998)
  ポートランド・ストリート・ブルース(1998)
  スイート・ムーンライト(1998)
  メイド・イン・ホンコン(1997)
  花の影(1996)
  古惑仔シリーズ(1995~)
  君さえいれば(1995)
  等着[イ尓]回来(1994)
  破壊之王(1994)
  哥哥的情人(1993)
  風塵三侠(1993)
  つきせぬ想い(1993)
  韋小寶'93摩登闖情關(1993)
  詩人の大冒険(1993)
  超級学校覇王(1993)
  反斗馬[馬留](1993)
  亞飛與亞基(1992)
  家有[喜喜]事(1992)
  ゴッドギャンブラーPART3(1991)
  ワンス・アポン・ア・チャイナシリーズ(1991~)
  極道追綜(1991)
  豪門夜宴(1991)
  ゴッドギャンブラーPART2(1990)
  欲望の翼(1990)
  レッドダスト(1990)
  オール・フォー・ザ・ウィナー(1990)
  川島芳子(1990)
  忠義羣英(1989)
  
  いやー、思ったより数があるなぁ。ネタには困らないわ(笑)。はい、頑張って観て書きますわ。

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MUSA 武士(2001/韓国)

 今日は、昨日映画館で観てきた韓国映画『MUSA』のReview。…よく考えたらこの映画、ここで取り上げる初の韓国映画だったりするんだわこれが。でもここはあくまでも中華趣味なサイトなので、中華圏のキャストが絡まないと感想は書かないのであーる。今後ここで取り上げる韓国映画は、セシリア・チャン主演の『パイラン』くらいなので、大韓芸能ココログと化すことは決してないかな(爆)。

 14世紀、明朝初期。若きチェ将軍(チュ・ジンモ)を先頭に南京入りした高麗国の使節団はスパイ容疑をかけられ、全員流刑にされる。突風吹きすさぶ荒野に生き残ったのは将軍を始め、経験豊かな隊正(アン・ソンギ)、将軍の父親の知己である副将、武力はからっきしの通訳官、新婚にも関わらず使命を帯びた若き通信使ほか数名の武士、そして旅の途中で命を落とした副使に使えていた、槍の達人である奴隷ヨソル(チョン・ウソン)。
 ある飯屋でランブルファ将軍(干榮光)率いる蒙古軍と出逢った彼らは、囚われの身になっていた明朝の芙蓉姫(ツーイー)を見つける。彼女が助けを求めていることに感づいたチェ将軍は、姫を奪還して南京まで送り届ければ自分たちの名誉が回復するのではないかと思いつき、高麗出身の僧も仲間に加えて姫を強奪し、逃亡する。蒙古復興と明朝への復讐のため、姫を必要とする蒙古軍は大群をなして将軍一行を追撃する。途中、難民の漢族とも合流して海岸へと逃げるが、逃げれば逃げるほど事態は悪化していく…!

 さて、この映画、韓国映画でありながらどうも韓国映画っぽくない雰囲気もある。それはこの映画が歴史映画であって、元から明に政権が移ったばかりの中国大陸を舞台に、当時はまだ高麗国(たぶん末期だったと思う)だった朝鮮半島からやってきた人々の苦難を描くと同時に、高麗国と明朝、そして政権を奪われた元軍(以下蒙古軍)の関係と駆け引きを広大な中国の大地に描いているからではないだろうか。
 承知のように、中国大陸と朝鮮半島は陸続きでありながら、決して一つの国として統一されることはなく、お互いに緊張関係を保っていた(もちろん、その緊張関係に日本が加わることもあったが)。中国大陸はその雄大な歴史において、三国時代の昔からはもちろん、蒙古族支配の元や満族支配の清が成立したりと、常に不安定な情勢にさらされてきた。この映画の時代設定は高麗国も含めて不安定な中国大陸情勢が一目でわかるような作りをしていて、そのへんに感心したものだった。
 韓国映画だから漢族も蒙古族も韓国語をくっちゃべるんだろーなと思ったら、ツーイーを始めとした漢族はちゃんと北京語を喋っている。蒙古族はこの場合モンゴル語でなければならないのかもしれないけど、言葉の問題を追求すると長くなりそうなので(そうか?)このへんは仕方ないか。この言葉の問題が映画の中ではスパイスとしてきいており、高麗人で北京語がわかるのが通訳官の他、将軍と隊正のみ。つまりこの3人が芙蓉姫とコミュニケーションできるのであるが、彼女に思いを寄せている奴隷が全く北京語ができないのである。それでも気持ちは伝わっているんだろうけど、うまい設定であった。
 殺陣はワイヤーアクション一切なし。刀や弓、槍を使った肉体派アクションがメイン。アン・ソンギの隊正は『指輪物語』のレゴラスのように華麗な弓さばきを披露し、ザンバラ長髪に汚れた装束をまとった、どこか『楽園の瑕』を意識している衣裳の奴隷役ウソン(『上海グランド』のレスリーの同志役が有名)は槍をぶんぶん振り回して長身を躍らせ走る。『天地英雄』に似たアクションワークだったかな。…しかしこいつら、ガンガン人を殺していた。やはり劇中に中国(確か清朝が舞台だった)が登場する『飛天舞(アウトライブ)』を観ていても思ったけど、首を飛ばしたり一刀両断したりと、これでもかこれでもかとおもしろいように人(もちろんダミーだが)をガンガン殺していくのが韓国武侠片。いくら人がガンガン死んでいく香港映画を観ているとはいえ、これってやりすぎやん~と多少あきれながら観ていたりするのだった(大笑)。韓国映画ってやっぱりやりすぎ感があるよと、改めて思ったもんだった…。
 姫を守るごとに、泥沼にはまっていく高麗人たち。その姿はあまりにも痛々しい。しかし、倒れても立ち上がり、蒙古軍に挑む。その姿は『ラストサムライ』の武士の生き残りたちに重なるところがある。生きた誇りを胸に、勝ち目のない戦いに挑む男たち。そこに人は胸をつかまれるのだろう。まぁ見方を変えれば「おいおいそれでいいのかよ~」という気分にもなるが(そう思ったのはワタシだけか)。そのへんは厳しく観たもんであった。ははは。

 いろんな作品を観るたびにワイルドさが増していくウソン、ニコをごっつくしたような印象を持つジンモの両人も魅力的だが、個人的なひいきは韓国の国民的俳優アン・ソンギ。北京語も日本語より違和感ないし(彼は日本映画『眠る男』で主演の経験があり、一言だけ日本語を話すシーンがあった)、若者どもに負けじと戦地を駆け回る。いやー渋いよアンさん。ステキだアンさん。好きだわアンさん。さすが『黒水仙』では若者時代から老年を一人で演じきり、若者時代の姿はまるでトニーみたいだと言われていた(仲間内でなんだが)のがよくわかるよ。
 あ、しまった。韓国俳優のことばかり書いてしまった。中華圏ではツーイーのほか、『風雲』の雲パパことユー・ロングアンが参加。彼が演じる蒙古軍将軍は不気味でも憎たらしくもなく、人間味を持ち合わせたキャラになっていたと思う。三つ編みを交えた長髪も似合っていた。カッコええわー。そして肝心のツーイー。ワタシは彼女を見るといつも「小娘キャラがハマり役」とかほざいている(暴言失礼!)のだが、今回も姫でありながらやっぱし小娘キャラだった。明朝の姫君ゆえの傲慢さと高潔さを持ち合わせた姿は、小鼻を膨らませてムッとしている姿と同じくらいハマっているのは言うまでもない。その姿はむっさい高麗国の奴らの中で唯一の花となっている。信念ももったいいキャラじゃないとか途中まで思ったのだが、蒙古軍に捕えられた理由を聞いてワタシは次のように心で叫んだ。
「おいおいオマエ、宮廷から飛び出したかったら男装して家出しなきゃだめじゃん!(参照:天下無双)オマエそんな気でいるからとっ捕まるんじゃねーか!自己責任云々とあれこれ言うならこの姫に自己責任を問うてくれよ、みんなぁ!(おもいっきし大暴言!)」…すんません、ついついアホなこと考えてしまいました。 

 監督こそ韓国人だけど、スタッフは3か国混成。美術のフォ・ティンシャオは中国人で『覇王別姫』や『英雄』も手がけている。日本人として注目すべきはアニメ『エヴァンゲリオン』の音楽でもしられる音楽担当の鷺巣詩郎氏。場面を盛り上げるエモーショナルな音楽(特にアクションシーン!)がマッチしている。同じ韓国映画では『殺人の記憶』の岩代太郎氏の音楽もよかったし、中華圏映画では『息子の告発』『kitchen』の大友良英氏や『戀之風景』《公元2000》の梅林茂氏など、アジア映画で活躍する日本人音楽家にはついつい注目してしまう。これは嬉しい。 
 そしてこの映画を観て思うのは、これくらいやれるのなら、香港や台湾も加えてアジアンテイスト満点なアクションファンタジー映画を作るのも夢じゃないのかもしれないよなぁ、ということだった。アジア映画の才能が結集し、いい感じで作られたエンタメ大作映画がカンヌやベネチアで上映される日がいつか来るかもしれないなぁ…。

 なんか、ほめてんだかツッこんでるんだかよくわからない感想になってしまい、失礼しました。これだけ書いてもワタシはやっぱり中華電影が好きなのは変わりませんわ。以上。

監督:キム・ソンス 音楽:鷺巣詩郎 美術:フォ・ティンシャオ
出演:チョン・ウソン チュ・ジンモ アン・ソンギ チャン・ツーイー ユー・ロングァン

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カウンター10000いった…。

 しかも10000を自分で踏んだわ…。これをなんといっていいのやら。

 実はこのカウンター、一回表示がおかしくなっているので大まかな数値に設定してリセットしたこともあって、実質上ページビューのカウントであっても、開設からはすでに10000超えていたのかもしれませんが。本館と連携させたことによってカウンタが急にアップしたのもきいてるのかも。

 これを励みにして今後も頑張りますわ。とりあえずこのへんで失敬。

 

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少林サッカー(富士電視放映版)

 昨日フジテレビで地上波初放映された『少林サッカー』。何でも関東ローカルではこの放映のためだけにわざわざ星仔を招いてPRしまくってたそーだぞ。なんて贅沢なことするんだフジったら。もっともうちはめんこいテレビだからあんまり関係なかったようだぞ(爆)。

 もとはしはこの映画を4回観ていて、そのうち諸事情により日本語吹替え版を2回観ていたので、「♪少林拳さいこぉー、コバンザメー♪」とか「ミーハー大好き、サッカーだぁ!」とか「俺は不死身だぁぁぁ」「アチャチャチャア!」の日本オリジナル台詞にはそれほどひかなかったかな。…TVサイズだから気にならなかったのかもしれない。シンの声の山ちゃん(声優兼俳優の山寺宏一氏)にもそれほど抵抗はなかった。
 どこがカットされてるんだろうとチェックしてたら、冒頭の若き日のファン&ハンの一部シーンとムイのセクシーポーズ&店の主人との戦い、そして決勝の前にハンが再びファンを買収しようとしたところか。あ、軽功の「ウソつけ、週刊誌で見たぞ!」も日本人には意味不明なのでカットされてたな。しかし、通じないといえばあの回想シーンのカットによりファンの腹の「黄金右脚」タトゥーシーンの意味が通じなかったんじゃないかなぁ。あのシーンはあってもよかったと思うんだけど。
 逆に、一番気にしてた前半の○○○なシーンはほとんどカットされてなかったけど、あの場面を見てパンピーの視聴者は引いたり怒らなかったのか?フラワーさんのシーンもカットされるんじゃ、と思ったらしっかりあったか。
 フジテレビといえば、以前同じ枠でユンファとトニーの『ハードボイルド』が放映された時、話が異常にカットしまくられて「ユンファとトニーの熱い友情&ハードアクション映画」「ただのアクション映画」になってものすごーくガッカリした記憶があるんだけど、ある程度いいところは押さえていたので、さすがにそこまでひどいカットのされ方はなかったわね。ま、時間の長さも違うし、映画の種類も違うからか。

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ツーイー!ジョー!セイジュン!

 日本の章子怡迷の皆様、朗報ですよ~。なんと皆様のツーイーが、満を持して日本映画に初主演ですよー(●^o^●)。
(日本での名前表記は「チャン・ツィイー」だが、“ツィイー”なんて中国語発音と全くかけ離れてんのでこう書きたくもないし呼びたくもないのだ)

 清順監督新作ヒロインにツィイー

80歳の大ベテラン・鈴木清順監督が、長年温めていた「オペレッタ狸御殿」で、3年ぶりの新作に挑む。主演には、中国の人気女優チャン・ツィイー(25)とオダギリジョー(28)を抜てき。脚本にほれ込み日本映画初出演となるツィイーは、歌と踊り、そして日本語のセリフも披露する。世界的な女優を射止めた清順監督は「ふるいつきたくなるようなべっぴんさん」と手放しの喜びようだ。
以上スポニチアネックスより。

 清順さんのコメント、ふるってるなぁ~(爆笑)思わず強調しちゃいました。しかもツーイーの相方は“仮面ライダーの歴史を思いっきり変えた男”ことジョー(ワタシは彼を苗字でも略称でもなく男らしく?ジョー呼ばわりしている)だぞ。それに『狸御殿』だぞ。そんでもって『ツィゴイネルワイゼン』や『夢二』や『ピストルオペラ』の清順さん監督だぞ。はっきり言って何が出てくるかまったくわからないぞ!

 …そういえば『狸御殿』って、よく演劇や昔の映画特集で名前は耳にしたり目にしたりはするんだけど、すみませんよく知りません。なんせもとはし若輩者なもんで(^^ゞ。
 ところで、ツーイーは、タヌキ役なんですか?(あ、暴言地雷踏んだか?)

 

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黄金週は東京で中華電影三昧しよう。

 春になったと思ったら、あと半月でゴールデンウィークではないですか。いい季節になったもんです。

 今年は5月2日~5日までが4連休、30日にお休みを取ればなんと7連休という人もいるかもしれませんね。
旅行へ行きたいけど、この間香港へ行ったばかりだし、日本国内でもきっと混んでるんだろーなぁ…と諦めたのでした。お金もないしねぇ(^_^;)。
 ワタシは何も予定がない時でも実家のある関東に帰っているのですが、今年は東京へ遊びに行って何か中華電影でも観るかなぁ…と思ってあれこれ調べてました。
 まずは三百人劇場恒例の中国映画の全貌2004。5月1日から5日までの上映スケジュールは以下の通り。

5/1  土  あの子を探して 愛にかける橋(新作)  こころの湯  宋家の三姉妹
5/2  日  英雄HERO  キープ・クール  思い出の夏(新作)  太陽の少年
5/3  月  芙蓉鎮  初恋のきた道  紅いコーリャン  愛にかける橋
5/4  火  思い出の夏  山の郵便配達  北京ヴァイオリン  鬼が来た!
5/5  水  黄色い大地  再見また逢う日まで  至福のとき  活きる

 この週はまさにゴールデンウィークっすね。“カイコー&イーモウのゴールデンコンビ”で(笑)。このラインナップの中では新作を除けば『キープ・クール』『芙蓉鎮』『再見・また逢う日まで』が未見。でも『芙蓉鎮』は朝上映なのでちょっと間に合わないかも。てことは『キープ~』か『再見』を観ようかなぁ。
 ちなみに5月20日~27日のラインナップはまさに香港電影強化週間。…こっちの方がいいかなぁ、個人的には。

 東京でアジア映画(特に香港系)に強い映画館といえば、なんといってもキネカ大森。ここでは今週末より「『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』公開記念 スタイリッシュ?アクションムーヴィー特集」と銘うって、香港アクション映画をレイトショー上映するそうです。5月1日からの1週間は『ジェネックス・コップ』。…おお、久々に観てもいいかなぁー。
 ところで『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』って何の映画だ?…あ、イーキン&リヨンの《双雄》なんですね(^_^;)。

 そして、リヨンといえばついにこれが公開されます。そう、あれざんす。『THREE/臨死』ざんす。4月24日よりシネアミューズで公開だそうです。ああ、これはさすがに…ホラー嫌いだから…とかいいつつあれこれ感想書いてるけど…。

 しかし、韓国映画は新作公開ラッシュなのに、中華電影(特に香港電影)の新作ってなかなか来なくなっちゃったのねー。韓国映画も確かに面白いけど、中華趣味人間にはちょっと淋しいなぁ。

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これまでの3ヵ月を振り返りつつ、新しいことも。

 ココログを始めて3ヵ月経ちました。未だによくわからないところはあれども、なんとか使いこなしているとこです。今まで本館のほうになかなかアップできなかった映画の感想もどんどんアップできるし、ココログがきっかけでいろんな方と知り合うことができたりあるいは再会したりはたまた未知の出会いがあったりと、ココログも含めたウェブログって面白いもんだなぁと思う今日この頃です。

 ちょっと仕事が通常モードに戻ってきたので、これから新作映画の感想等をアップするペースも落ちそうですが、これまで観てきた旧作を振り返ったり、ネットで拾った中華ネタをちまちまと書いていく予定です。予告としては来週チャン・ツーイー出演の韓国映画『MUSA(武士)』を観るのでその感想を。これまで書いた映画の感想のバックナンバーは本館からも行けるようにしてあります。左側のリンクからどうぞ。
 あと、このココログ内での新カテゴリも設定しました。だんだん映画関係記事が感想も周辺ネタもごっちゃになってきたので、中華芸能ネタをピックアップして整理しております。これも完成したら本館とリンクさせる予定。

 さらに解析も始めましたよー。まだ1日分しか出ていないけど、月ごとでネタにする予定。
ちなみに現在どんなサーチワードで来る人が一番多いかというと、「藍宇」関係(原作の『北京故事』など)です!まぁ、うちは一途に中華趣味なので、大韓関係をネタにするどころかぺ様のことすら書いていないので…(笑)。でも前に香港旅行記でわざと「ぺ“ミスター冬ソナ”ヨンジュン」って書いたら、それがヒットしてこちらに来られた方もいたからなぁ。うーむ、サーチエンジン恐るべし。

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『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(1998/台湾=日本)

 最近、この映画のメイキングVCDを観た。予告編も収録されているが、本編同様ゆるゆるとした雰囲気が漂っていた。そうか、予告もゆるいんか…。以上感想終わり。ってつまんねーな、もーちょっと書けよ、もとはし。
 というわけで、薄れゆく記憶をたどりながら、本編の感想を書こうっと。

 19世紀末、上海。広東出身の役人王蓮生(トニー)は遊郭の沈小紅(羽田美智子)と5年来の関係を持っていたが、小紅の気性の激しさに耐えきれず、別の遊女恵貞のところに通い始めていた。それを知った小紅は恵貞を侮辱する。同じ遊郭に働く翠鳳(ミシェル)は置屋からの独立を願い、置屋の姉御的存在の双珠(カリーナ)は女将から遊女同士のトラブルを調停するように頼まれるが、それは思いもいかない方向へいってしまう。そしてある日、泥酔した王は小紅のもとをたずねるが、そこで彼女が他の男と床を共にしているのを目撃してしまう…。

 遊郭というところは、昔から今も変わらず、男と女の駆け引きが展開されるところだ。それはいつどこを舞台にしても同じ事が起こりうる普遍的なものである。候孝賢(以下ホウちゃん)はこの男と女の感情の駆け引きを、お馴染の20世紀の台湾ではなく、清朝末期の上海に出現させる。当時の調度品を揃え、男どもは辮髪(実際できないので全員坊主)女どもは纏足(実際できないので全員高下駄)、いったいどうしたのホウちゃん!と思わずつぶやいてしまったほど、画面の隅々まで前時代の再現に挑戦する。ほの暗い照明に阿片の煙で曇る視界。こちらも実際に遊郭を覗き見るような気持ちになる。
 トニー、ミシェル、カリーナと明星が揃えば、充分にアイドル映画にできるし、実際、デビューしたてのホウちゃんは阿Bことケニー・ビーを台湾に招いてアイドル映画を数本撮っているからそうすることはできたのだろうけど、あえてそうせずに、格調高い文芸作品に仕上げていた。この映画に関しては、寝てしまっただとか退屈だとかいろいろと感想を聞いてきたけど、ワタシは退屈しなかったし、寝もしなかった。
 この映画はトニー映画ではなくてホウちゃんの映画。そして、ホウちゃんが自分の可能性を試してみたかった実験作ではないかと思っている。その実験が成功したか失敗したかはホウちゃんしか知らない。この映画の後、次回作にさまざまな企画が挙がっていた中(例えばトニー&北野武主演で撮りたいとか、トニー&マギー&すーちー主演の企画とか)、ホウちゃんは売れっ子すーちーを主演に『ミレニアム・マンボ』を作り、今年は初の日本語映画にして小津安二郎生誕100年記念映画『珈琲時光』を世に放つ。かつて『恋恋風塵』や『童年往事』そして『悲城情市』の頃と比べると、ホウちゃんはどんどん進化している。もしかして、人によってそれは「ホウちゃんどうしたの?」と思わせてしまう傾向にあるのかもしれない。ホウちゃん自身もすっごく迷っているのかもしれない。でも、そんなふうに思われても彼は映画を撮りつづけながら進化しているんじゃないのだろうか。好きな映画監督であることもあって、世界の巨匠になっても、台湾総統選がらみで事実無根の批判をされても、今後の作品が見逃せないのである。

 それから小紅役の羽田美智子(以下はたみっちゃん)と聞いて、思い浮かぶことなど少々。

1、デビューは資生堂化粧品のCFじゃなかったっけ。
2、ヴォーカリスト渡辺美里の大親友で、彼女のアルバムによくコーラスで参加している。(本当です。以上情報提供は美里迷で偉仔迷の本橋たかこさんです。って自分じゃん)。
3、サラリーマン金太郎のヒロイン。
4、「まぁ!!可愛い!!!」が口癖の駄洒落歌の詠み手亀山千鶴(fromトリック)はサイコーだった。

 以上のように列挙してみるとおちゃめなんだかお嬢様なんだかよくわからない、はたみっちゃんである。そんなはたみっちゃん、実はマギーの代役としてこの役に選ばれ(というより合作先のプロデューサーがかんでたんだろーが)たものの、完成と同時に合作先が「お家騒動」でとばっちりを食ってしまい、今思えばとってもかわいそうな立場に立たされてしまった人だ。ワタシも当時は「トニーと初めて本格的に共演した日本女優」として彼女を観ると「ううう、いいなぁはたみっちゃんうらやましいいぃ~」なんてやっかんでしまっていたし、カリーナやミシェルのような堂々とした女優たちと比べちゃうと、なんか演技力がなぁ…。なんて思ってへこんだもんだった。でも、彼女にとって、これもいい経験になったのではないだろうか。この映画があったからこそ、彼女に注目するようになったし、『トリック』のゲストのはじけっぷりも面白かったしさ。あのプロデューサーとはとっくに切れているんだろーしね(笑)。某☆月の主演女優より注目しちゃってあげてるのはいうまでもないけど、代表作がサラ金(笑)ってのもどーかと…。
と、なんかわけのわからないまま終わる。

 この映画、おそらくDVD化されてないんじゃないか?と思って調べてみた。…やっぱり。松竹さ~ん、せっかく『珈琲時光』を製作&配給されるのですから、それを記念してこの映画も一緒にDVD化しちゃってもかまわないんでわないでせうか?どーぞよろしくー。

原題:海上花
監督:ホウ・シャオシェン(候孝賢) 原作:ハン・チーユン(韓子雲)『海上花列伝』(平凡社刊)/チャン・アイリン(張愛玲)『海上花開。』『海上花落。』
脚本:チュー・ティエンウェン(朱天文) 撮影:リー・ピンビン(李屏賓) 音楽:半野喜弘
出演:トニー・レオン(梁朝偉) 羽田美智子 ミシェル・リー(李嘉欣) カオ・ジエ(高 捷) カリーナ・ラウ(劉嘉玲)

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『ぺディキャブ・ドライバー』(1989/香港)

 香港電影迷を長年やっているとは言えども、やっぱり好きな明星や好きな時代の作品を好んで観てしまうのはしょうがないのかもしれない。(ワタシの場合はトニー・レオンやレスリー・チャンや四大天王の出ている90年代以降の作品とか。一般的なものだけどね)でも、たいていの一般日本人にとっては、香港映画と言うと、ブルース・リーはもちろんのこと、成龍さんことジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、そして“デブゴン”ことサモ・ハン・キンポー(以下サモハン)となってしまうのだろう。
 やっぱ、たまには彼らの活躍する往年の名作も観なくちゃなぁ、てーわけで今日は以前TV放映していたものを撮りだめしていたこれ。

 1940年代のマカオ。おデブな羅通(サモハン)は血気盛んな輪タクの運転手。仕事仲間はロマンティストの麦芽糖(マックス)、女好きの山渣餅(ローウェル)、子沢山の[石本]仔[木羔](マン・ホイ)。ある日、通はギャングの親玉五爺(ジョン・シャム)に襲われていた、居候先の菓子屋で働く阿冰(ニナ)を助ける。通は自分が阿冰に恋していることに気づくが、菓子職人の方(スン・ユエ)も阿冰に恋していた。三角関係の末に通は阿冰と恋仲になる。一方、麦芽糖は客として乗せた可憐な少女小翠(フェニー)と恋に落ちるが、彼女には人に言えない秘密があった…。

 いやぁ痛快ざんす。サモハンはカラダがガンガン動く!さすがだわー。音楽家として有名なローウェル・ローや80年代秀作香港映画のプロデューサー、ジョン・シャムも俳優として登場。しかし、みーんなすんごい味のある顔してるなぁ。主演も含め、ハンサムとは言いがたい面々が見事に揃っている中、色男パートを受け持つのは『ワンチャイ』シリーズの黄飛鴻の弟子役が有名なマックス・モク。いい男だけど濃ゆい。 チョイ役の俳優たちも面白いぞ。なんてったっていきなり最初に出てくるのが飯屋の親父のエリック・ツァンだし。顔は今とほとんど変わっていないけど、やっぱ若いぞー(はぁと)。
 野郎どもがこんな奴らばっかだけど、ヒロインは今やリンチェイ夫人として知られるニナや清楚なフェニーと可憐な女子揃い。ニナ演じる阿冰は洋装は清楚なのに、チャイナブラウス姿になると妙にボンキュッパ~なのは點解(笑)?フェニーはちょっと昔の日本にもいたような女性の雰囲気。おかっぱ頭にふりふりパジャマがよく似合うのだ。

 今の時代だと、こういう映画はなかなか撮れないだろう。でも、古い感じはしないし、ストーリーは単純だけど薄っぺらくはない。 やっぱアクション映画は動いてなんぼよねと思ってしまうし、何も考えずに気楽に楽しめるのがいい。
 あと、この映画のもう一つの見どころは40年代マカオのクラシックな雰囲気。ワタシはマカオに行ったことがないのでよく知らないんだけど、撮影当時はその時代の建物も残っていたんだろーなー。美術もステキ、と思ったらなんと我らがウィリアムのお仕事だったのだー。さすがだわウィリアム。

原題:群龍戯鳳
監督&出演:サモ・ハン・キンポー 脚本:バリー・ウォン(黄炳燿) 音楽&出演:ローウェル・ロー 美術:ウィリアム・チャン
出演:ニナ・リー マックス・モク フェニー・ユン ジョン・シャム ラウ・カーリョン エリック・ツァン

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《2046》はちゃんと今年中に公開されるみたいだぞー(大笑)

ニュースです。あの問題作が、いよいよ完成までカウントダウン!

王家衛『2046』:公開は10月1日に仮決定

 カンヌにはイーモウの新作《十面埋伏》の他、ホウちゃんこと候孝賢が初めて挑んだ日本語映画『珈琲時光』も招待される可能性があるので、来月のカンヌは大陸・台湾・香港を代表する三大監督があいまみえるって状態かも?個人的にはアンディ&トニー対決や木村さん&トニー対決よりも、カンヌのヴェテラン同士(笑)の浅野くんとトニーのクロストークなんてーのを希望したいっすー(はぁと)。でもカンヌ上映ってスケジュールがタイトだっていうし、どんな俳優も監督もみんな、映画祭開催期間いっぱいはいないって言うから無理かもしれんけどな。

…それにしても日本マスコミ!この映画を「キムタクの『2046』」と書くのはどーよ。変にはしゃぎすぎんじゃないぞー。

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いま『ラッシュアワー2』観てまふ。

 いちど劇場で観ているけど、吹替版じゃなかったので(当たり前じゃ)。話も忘れてるし。 
 しかし吹替版だとアホ度が増すねぇ、クリス・タッカーの(笑)。さすがは山ちゃんだわ。広東語の棒読み具合もいい感じよん。この手のアクションコメディはTVで観たほうが案外面白かったりするんだこれが。

 山ちゃんといえば、やはり彼が星仔の吹替えを担当している『少林サッカー』の地上波放映も来週あるぞ。これもいろいろチェックしながら観ようっと。♪少林拳最高~ほういえ~(^o^)  

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《野獣刑警》(1998/香港)

 いやぁ、『無間道』シリーズのアンソニーさんはホントにホントにカッコよかったなぁ…。10年前に人肉饅頭作っていた人と同じとは思えんわ。などと大ボケかましながら、5年前の金像奨最優秀作品賞受賞作『ビースト・コップス 野獣警察』を昔買ったVCDで観る。この映画ではアンソニーが最優秀主演男優賞、パトリック・タムが最優秀助演男優賞を受賞したのだー。

 尖沙咀・油麻地の下町一帯を仕切り、チンピラたちのいざこざを収めて回る顔役の刑事東(アンソニー)。ある日、SDU(特殊部隊)出身で中米ハーフの刑事マイク・チョン(マイケル)が東の地区の治安担当官になる。東はマイクを気に入り、弟分の若手刑事サム(サム)とともに夜の街を回る。マイクはナイトクラブのホステス、ヨーヨー(キャシー)と恋仲になる。しかし、ヨーヨーはかつてこの地区で悪名をとどろかし、面倒を起こしてしばらく姿を消していたチンピラの輝(ロイ)の昔の女だった。さらに、東が少年時代から気にかけていた輝の弟分のチンピラ釘華(パトリック)が、輝の不在に街をかき回すようになる。そして、輝の帰還により釘華は暴走し始め、街は一触即発の状態に…。

 中英ハーフのアンソニーと中米ハーフのマイケル。最初パッケージを見た時は「なんてバタくさい二人の共演なんだ…」と思ったもんだったが、広東語も英語交じり(しかも声がカン高い)で米国人の血がかなり濃そうなマイケルはほとんどアメリカ人(そーいやマイケルって、ケリーと共演した『世界の涯てに』も『冷静と情熱のあいだ』も非中華人役だった…)で、アンソニーは撮影当時まだ30代半ばだったのにかなーりオッサンくさい。この映画の冒頭で夜の街にアンソニーが出てきた時には「また古惑仔役かな?」なんて思ったせいで、物語の半ばまで刑事役だったとは信じられなかったもんだった。ついでにVCDだから日本語字幕なしだし、皆さんそろいも揃ってよく喋るので(各キャラとも画面のこちらに向かってモノローグ語りまくるし)、台詞がきちんと追えなかったのが厳しかったわ…。
 こわもてでオッサンくさくて夜の街に出るとどーしても刑事に見えない(おまけに半裸さらしてもカラダがぶよぶよしている…)東だけど、街の「顔役」のような存在として街と街の人々を愛し、義理に厚い人情派だ。まるで藤田まことが演じる安浦刑事みたい(大笑)。あっちが「はぐれ刑事純情派」ならこっちは「コワモテ刑事人情派」ってとこか。
 ただやっぱり香港映画のお約束で、最後は血なまぐさい対決が待っているんだけどね。それまでの東ことアンソニーは気のいい人情派のオッサンに徹していたので、キレまくった釘華と対決するシーンの、アンソニーの逆ギレした表情がかなーり怖すぎ。しかも刀振り回して対決するもんだから、このシーンだけ観てしまったら、やっぱ古惑仔か人肉饅頭かと思ってしまうんじゃないのよアンソニー。きっとこのシーンの演技だけで主演男優賞もらったに違いないぞ。(こらこら!)
 相方のマイケルは「殺人王」の異名を持つマイク刑事。いつもはフツーだが、凶悪犯罪が街で起こると拳銃で犯人を即射殺するからこっちも怖い。多少すさんだ過去を持っているようなんだが、ヨーヨーと出会い、彼女と愛し合うようになってからは心境に変化が起こる。…しかしマイケルって、演じるキャラが面白味に欠けるような感じを受けるんだが。やっぱいかにもアメリカ人~なルックスと演技が原因か?脇役に置けばそれなりにアクセントにはなるんだろうけど、主役だとインパクトに欠けるような気がする。
 この頃はまだ駆け出しだったサム。この後に出た『ジェネックスコップ』や『無問題2』にも見られるように、ここでも「どー見ても刑事には見えない今どきの若者刑事」役。この映画では彼がアクセントの役割を果たしている。デビューしたてでいろんな映画に出まくっていたこともあり、笑いも取れるなかなかかわいいキャラである。
 対して街のチンピラ側。輝役のロイは出番こそ少ないけど、兄貴の貫禄十分。最近観た《無間道2》でのロン毛は強烈だったけど、こっちは5年前の作品で角刈り。だからロイなのにあまり目立たないかも。なんでだロイ。この目立たなさが災いしたのか、殺され方があっけなかったぞロイ(-_-;)。
 狂気に走る若きチンピラ釘華を演じるパトリックは、ちょっと前に一部でプチブレイクした明星兼歌手。時をほぼ同じくして香港で放映された連続ドラマでブレイクした、まるでジョージ・クルーニーのような下積み経験を持つ。この映画で助演男優賞を受賞後『決戦・紫禁城』など何本の映画で主演や助演していたけど、最近映画では見かけない。…またTVドラマに戻ったのかしらん。顔の作りがレスリーに似ているんだけど、パトリックには独特の毒気(というのかなぁ?うまく表現できないけど)を感じるのであった。
 一応ヒロイン(でも目立たない…)のキャシーは、まず先に永瀬正敏と共演したJ-PHONEのCFにより日本で注目を浴び、『不夜城』などに出演していたことで有名。件のCFはオシャレだったけど、キャシー自身は結構地味?華がないのが気になった。

 この映画の監督は《公元2000》『恋戦。』のゴードン・チャンに『ツインズ・エフェクト』のダンテ・ラム。ゴードンさんといえばアクション派監督と認識している。だからこの映画にもハードなアクションを期待したんだけど、東が題名どおり“野獣”と化すクライマックスの対決シーンを除いては意外とアクション控えめ。そのかわりに映画内で印象的だったのは街の様子かな。若者が踊りまくるクラブやゴージャスなナイトクラブ、街で一夜を過ごしたあとの早朝飲茶に、チンピラたちがたむろする珈琲舗や街の事情を知り尽くしたおじさんのいるマガジンスタンド。旅行で見慣れた風景だけに、ホントにこういうことが起こってるかもしれないなぁと思うところがある。また、当時はなんといってもエッグタルトが流行っていたこともあり、エッグタルト好きのチンピラが出てきたり、ラストシーンにトレイ一杯のエッグタルトが並ぶシーンなどもあってちょっとほほえましい。ハードな対決シーンの後には、野獣刑事たちにもいつもの日常が戻ってくる。その穏やかさにほっとしたのだった。

英題:Beast Cop
監督:ゴードン・チャン&ダンテ・ラム
出演:マイケル・ウォン アンソニー・ウォン ロイ・チョン サム・リー パトリック・タム キャシー・チャウ ステファニー・チェー

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ある香港電影迷女子の作られ方(その2)

 前回の続きです。今回は97年以降の話。
 
 思えば香港返還の年だったこの年、中国に返還されるからいろいろ変わるんじゃないかと心配した素人が実に多かったし、それに伴って湧き上がった香港ブームに便乗した香港映画本や雑誌も多かった。おそらくこの時期香港映画にはまった人ならほとんど通ったに違いない『香港電影城』シリーズ全4冊(小学館)や前述したライター大和晶さんによる『香港電影最後烈火』(シネマハウス)、星仔ことチャウ・シンチーインタビューが冒頭にあり、イーキンや小春、アンドリュー・ラウ監督“古惑仔”シリーズ組から馳星周センセーに某星月に先立つこと2年前に2本の香港映画(『南京の基督』&『kitchen(キッチン)』)に出た実力派日本女優富田靖子小姐まで、香港映画に関わる人々のインタビューをぎっしり詰めた『香港電影天国』(高瀬由美子・ぶんか社)等はワタシも購入し、じっくりと読み込んでいたものである。現在は大韓娯楽雑誌になっちゃってる印象がある映画雑誌『ムービー・ゴン』(シネマハウス)もこの頃創刊したんだっけ。この雑誌、当時はレスリー雑誌だったような…。

 あ、今この雑誌を眺めていてふと思った。やっぱ、香港から大韓に流れた人って、かなーり多いんだなぁ。そうか、やっぱレスリー同様に魅力的なんだ、ぺ様は(大爆発)。
  
 97年夏に初めて香港に行ったことがきっかけで、情報収集と同時に実際に行動に出ることが多くなった。同じ年にレスリーコンサートのために上半期に二度上京したこともあるんだが、この年に初めて東京国際映画祭に出かけ、『半生縁』&『ラヴソング』上映でリヨン(黎明)に逢い、一足先に『kitchen』を観て「靖子かわいいー!!」と思い(笑)、以降、よさそうな香港映画が上映されるときは事前にしっかりチェックして友人たちとせっせと上京した。もちろん、2000年に行われた香港映画祭も。職場に有休を出して友人を巻き込み、記念セレモニーになんとか紛れ込み、初めて生で観るトニーにドキドキ…。もう言葉になりましぇん(*^_^*)。
 でもその一方、お目当ての明星だけ見てその後の『花様年華』上映を観ずに帰ってしまった明星迷たちの行動になんかなぁ…と思ったのも確か。これはファンタの香港DAY(こっちは99年&2001年に参加)でも同じことを思ったっけ。ああ、明星迷と電影迷って違うんだなぁ、って。

 香港にはいろんな目的で行った。映画もあるし、アンディの演唱会に行く友人の付き添いとか、ニフのフォーラムで知り合った明星迷の方に会ったり…。もともと旅が好きで、台湾留学時に島をバスで1周旅行したり、就職活動を捨てて大陸に短期留学(&チベット旅行)してたりしたので、香港という街の魅力にはすぐとりつかれた。ニフで知り合った方から藤木弘子さんの『秘伝 香港街歩き術』(草思社/新潮文庫)を紹介され、それと『香港街道地方指南』をバッグに入れて、街を元気に歩いたものだった。

 しかし、時は流れて流行も移り変わる。香港映画の本数も減り、話題に挙がる作品も少なくなった。99年に突如王家衛が新作『2046』に日本の超人気タレントを出演させると発表してからは一般芸能マスコミもそのことばかり取り上げ、肝心の本道の香港映画の報道も減った。さらに(これは昔からそうだったんだが)たまに取り上げたと思えば事実誤認のゴシップや基本的に顔と名前を間違えているようないい加減な記事もあったので、ネットや現地情報で知識をつけたこちらとしてはまたまた「なんかなぁ…」と思わされる日々が続いた。そうこうしているうちに、香港映画仲間のうち何人かは大韓芸能へ転んでいった…。

 そういえば香港明星迷をやっていると、最初に好きだった人からどんどん世界が広がっていくので、次々にいろんな人に転んでいくという。でもワタシは最初から今まで、ずーっとトニー迷だなぁ。これについて友人は「珍しいねぇ」って言ったもんだ。操が堅いって言い方は変かもしれないけど、やっぱり最初に好きになった人はずーっと見守っていきたいもんだからね。そして、ワタシはどちらかといえば明星迷というより電影迷であるから、映画が好きという点であれこれいろんな映画を観るものの(ハリウッドもヨーロッパも日本ものも大韓ものも!)、「映画が好き、香港が好き、トニーが好き、そして中華趣味」という基盤ができちゃっているから、ずっと落ち着いていられるのかもしれない。

 なんかうまくまとめきれなかったなぁ…。ま、こんなとこざんす。時代は大韓だ、今はやっぱりぺ様よ、とか世間は言ってるけど、多分当分ワタシは香港電影から離れられましぇん。おわり。

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ある香港電影迷女子の作られ方(その1)

 金像奨ネタで途中になっちゃったけど、前回の話題を受けて、今回はもとはしがいかに香港電影迷になっていったかを振り返りたい。

 子供の頃、香港電影といえば成龍さんの映画しかなかった。当時は東京以外の関東地方でも2本立てで映画が上映されていた頃で、父はよく、成龍が好きだった弟と私を映画館に連れて行ってくれ、ダニエル・オートゥイユ主演のフランス映画『ザ・カンニング』と成龍さんの『ドラゴンロード』の二本立てを楽しく観たくらいのものだった。
『男たちの挽歌』と出会ったのは、以前書いたとおり大学の中国の授業だった。しかし、中国語はいつも赤点すれすれだった。そのころは中国文化理解の助けになるかと思って、文芸坐で行われた中国映画祭でイーモウやカイコーのレアな作品を観ていた。
 台湾留学が決まったので台湾映画が観たいと思い、シャンテシネまで観に行ったのが、ご存知『悲情城市』。…ここで出会ったのが、後に私が首ったけになる(大笑)トニー・レオン。 これで香港映画に足を踏み入れたらよかったのだが、そうはいかなかった。数年後、『恋する惑星』で再会したことにより、香港電影迷まっしぐらになったのだ。

 その当時、私が映画情報目当てで読んでいた雑誌はリニューアル前の「CREA」。当時のこの雑誌での、アジア映画に対して敬意を払っているような編集の仕方がホントによかった。それに比べて今は(以下略)
 学生時代は「ぴあ」もよく読んでいた。確か当時は大和晶さんがまだ現役の専属ライターしていたころだったと思う。今でこそ大和さんはレスリーを語らせたら右に出る人はいないライターさんだけど、この頃は『悲情城市』を始めとしたアジア映画全般を専門に、適切な文章を書かれていた方だったような気がする。あとは「キネ旬」。映画雑誌の種類が今より少ない頃で、ミーハー系の『ロードショー』、独自の人名表記の『スクリーン』はすでにあわなくなっていた。…そんなところかな。

『恋する惑星』の地元上映がきっかけで、香港映画サークルが発足し、ワタシも参加。揃ったメンバーは發仔迷、レスリー迷、星仔迷、学友迷、イーキン迷、華仔迷…とそうそうたる面々。今ほどネットが発達しておらず、情報は人から人へとやり取りしていた時代。ここでのいろんな人々との出会いは本当にいい経験になった。そこでの第1回上映は『君さえいれば・金枝玉葉』と『月夜の願い』だった。最初から素敵なラインナップ。これが1996年のことだ。思えばこの頃の香港映画上映事情はかなり素晴らしかった。1年後の中国返還を控え、社会一般的な香港ブームも後押ししたこともあったかもしれないが、クエンティン・タランティーノの強力リコメンが後押しした王家衛ブームもあったし、『恋する惑星』で金城武が紹介され、玉石混交ながら主演作が大量にリリースされたことも影響がある。 …しかし、ワタシの周りはこのへんには意外と冷静で、王家衛なんてたいしたことない!とか、金城くんってどこがいいの?などとみんなで言っていたものだった。
 そうこうしているうちに年が明けて当の97年。古惑仔シリーズなどエンタメ系の香港映画の公開が相次ぐ中、レスリーの初コンサートに、『ブエノスアイレス』がまさかのカンヌ出品&監督賞受賞などで大騒ぎしていた。そして7月の返還をはさみ、念願の初香港に『ブエノス』日本公開でかなり舞い上がっていたのであった。

…ますます長くなりそうなので、続きはまた。

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第23回香港電影金像奨、または香港フィルムアワードの結果に思ふ。

昨日香港にて行われた第23回香港電影金像奨。
ちょっと前まで、日本では「香港アカデミー賞」と呼ばれて紹介されてたけど、最近では「香港フィルムアワード」と表記(Linkはロイターより)。英語名そのまんまやんけ。芸がないぞー。

結果は以下の通りです。中国名&表記はこちらを参照下さいませ。(《 》は日本未公開映画、人名は日本で紹介されているカタカナ表記)

最優秀作品賞:《大隻[イ老]》
最優秀監督賞:ジョニー・トゥ『PTU』
最優秀主演男優賞:アンディ・ラウ《大隻[イ老]》
最優秀主演女優賞:セシリア・チャン《忘不了)
最優秀助演男優賞:レオン・カーファイ《大丈夫》
最優秀助演女優賞:ジョシー・ホー《豪情》
最優秀新人賞:アンディ・オン《少年阿虎》
最優秀脚本賞:ワイ・カーファイ他《大隻[イ老]》
最優秀撮影賞:アーサー・ウォン『戀之風景』
最優秀編集賞:チャン・ホンキップ『ツインズエフェクト』
最優秀美術賞:ビル・ルイ『ツインズエフェクト』
最優秀衣裳デザイン賞:ハイ・チョンマン『ツインズエフェクト』
最優秀アクションコーディネイト賞:ドニー・イェン『ツインズエフェクト』
最優秀音楽賞:ピーター・カム《忘不了》
最優秀主題歌賞:「長空」Beyond《無間道Ⅱ》
最優秀音響効果賞:曾景祥『ツインズエフェクト』
最優秀視覚効果賞:黄宏顯&余國亮『ツインズエフェクト』
最優秀アジア映画賞:『たそがれ清兵衛』(日本)

 昨年亡くなったレスリー・チャン、アニタ・ムイ、ブラッキー・コーには名誉賞にあたる専業精神奨が授与。
 レスリーへの受賞は相方の唐さんが受け取り、プレゼンターはトニーだったとか。

 アンディがマッチョスーツを着て熱演した(といっても観ていないんだが)《大隻[イ老]》が主要部門3部門受賞。
一見笑いが取れそうな設定のわりにかなりハードで複雑でトンデモな話(町山智浩氏のはてな参照)と聞いたけど、日本公開は厳しそう。よくてファンタ上映?前の戦争がらみのあのネタはちょっと痛いかも…(;_;)と思いつつ、観たいことは観たいのよね。やっぱりVCD買ってくればよかったかな…。

 セシリアは初の主演女優賞ゲット(のはず)。ダブルカリーナ(ラウは《無間道Ⅱ》、ラムは『戀之風景』)は落選。
ネット投票ではカリーナ・ラウが一番人気だったらしい。プレゼンターが昨年男優賞受賞のトニーだからみんな壇上でのツーショット&お祝いのキスシーンを期待したか?(追記:実際のプレゼンターは学友さんだったようです)
 最優秀新人賞のアンディ・オンは日本でも公開された『ブラックマスク2』の主演。受賞作の《少年阿虎》は『流星花園・花より男子』の美作役ヴァネス・ウー@F4主演だけど、同部門でノミネートされていたヴァネスは落選。
 一番受賞数が多かったのは『ツインズエフェクト』の6部門。なんかこれ、4年前の『パープルストーム』(こちらも技術系のみ4部門受賞)と同じパターンだなぁ。でも、スタッフの頑張りが実った証拠。なんたって昨年の興収№1だし。
 個人的に嬉しいのはアーサー・ウォンの撮影賞受賞。『戀之風景』での早春の青島は美しかったもの…。

 今回の金像奨、勝手に“ジョニー・トゥ組対無間道組の仁義なき戦い”とか言っていたんだけど、対決はジョニー組の圧勝で終わった。しかーし、日本でもフィルメックスで上映された『PTU』の受賞が監督賞のみだったとはあまりにも意外。それほどよかったのか?《大隻[イ老]》は。
 昨年はSARSの影響で製作本数がますます減少し、作品が偏ってしまったということを差し引いても、トゥ&ワイコンビは現在香港映画界最強のチームであるということを改めて確認した、今回の香港フィルムアワード…、いや、金像奨ナイトだった。

 ちなみにワタシの予想(主要部門のみ)はこんなんでした。…すげー偏ってんなぁ(^_^;)。

最優秀作品賞:『PTU』
最優秀監督賞:ジョニー・トゥ『PTU』
最優秀主演男優賞:サイモン・ヤム『PTU』
最優秀主演女優賞:カリーナ・ラウ《無間道Ⅱ》
最優秀助演男優賞:チャップマン・トゥ《無間道Ⅱ》
最優秀助演女優賞:マギー・シュウ『PTU』


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第23回香港電影金像奨

現在、受賞結果が続々発表中。まだ全賞が発表されていないのですが、受賞一覧ページをlincoさんの香港電影生活で教えていただきました。(要big5)技術系は『ツインズエフェクト』の受賞が目立ちます。ドニーさんおめでとー♪

(追記)全部門の発表が終了しました。最優秀作品賞はアンディ・ラウ主演の《大隻[イ老]》。最優秀主演男優賞はアンディ、最優秀主演女優賞は《忘不了》のセシリア・チャン、最優秀監督賞は『PTU』のジョニー・トゥでした。詳細なコメントはまた明日。

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香港電影迷女子の作られ方。

 ここ数日、はてなダイアリーの香港電影系の話題で、「オリーブ」と「映画秘宝」を愛読する女子が香港映画を愛するようになるのは、両雑誌の接点が香港映画をよく取り上げていたからということではないか、との話題が挙がっていた。(はてなダイアリー:本と中華と笑いの日々より)あちらでの話題は一段落したのだけど、香港電影系ココログを代表して(おいおい)こちらでちょいと取り上げたい。 
 
 現在30代前半、香港電影迷9年目のもとはしだが、実は両誌ともディープに通っていない。でも、あえてこの傾向を分析したい。
「オリーブ」はかつて80~90年代に一声を風靡した女子雑誌で、映画秘宝は現在発行されている映画雑誌でもB級テイストあふれる作品をこよなく愛している雑誌だ。クローサー3人娘(すーちー、ヴィッキー、カレン)や星仔が表紙を飾った号は私も立ち読みしたことがある。「オリーブ」の香港映画特集は読んだことがないのだが、台湾特集は買った記憶があるし、同じマガジンハウスが90年代後半に発行していた「pink」という雑誌は返還時に香港を熱心に取り上げ、ガーリーな三つ編み姿のカレンが表紙を飾ったり、トニーのインタビューが掲載されていた記憶がある。
 推測するに、両者の取り上げる香港電影は、マガジンハウス系が「オシャレでキュート」(王家衛やドイル兄さん製作、トニー&レスリー主演作品中心)秘宝が「ディープでツッコミどころ満載」(ブルース・リーから星仔、時に人肉饅頭のようなB級ホラーも含む?)という感じで、方向性が違うにしろ、両者とも香港映画という点では確かに結びつけられるものなのだろう。しかし、王家衛電影が好きな女子がどんどん香港電影の深みにはまっていくことはあっても、ディープ系香港電影好き男子が王家衛にハマると言うのは聞いたことがない。香港電影界から見ても、王家衛の存在がかなり異端だからだろう。(さらに日本では『恋する惑星』や『天使の涙』が馬鹿当たりした。王家衛の本道は『欲望の翼』『楽園の瑕』『ブエノスアイレス』『花様年華』のラインだと思っているから、先の2作は彼のフィルモグラフィの中でも異色作にあたるって考えているんだけど、どうだろうか。このネタは後日『欲望の翼』を取り上げる時に改めて考えたい)
 ただ、ここ数年日本にやってくる香港電影は、秘宝で取り上げられるようなものが多いような気がする。だいたいにして王家衛の新作が遅れている(それもキャストに大物日本明星を使っているから映画以外の一般マスコミが大騒ぎしている)こともあるが、やはり「オリーブ」やかつての「CREA」のように、雑誌全体で熱心に香港電影を取り上げてくれる女性誌がなくなってしまったからだろうか…。現「CREA」や「FRaU」は半年に一度映画特集を組むものの、その中で取り上げられるにしても、すでに香港電影特集ではなくアジア映画特集、それもメインは韓国映画&ドラマという状況だし。
 いま流行の「勝ち犬女」のバイブルだったとか言われてる(よく知らないけどねー)女子大生雑誌「JJ」の映画コーナー「C.C.チャット」は編集者が熱心なアジア映画(特に香港エンタメ)ファンらしく、トニーやアンディはもちろん、2年前の香港エンタメライヴで来日したイーソンのインタビューなどを取っていてすっごくディープだと思ったものなんだが、あの雑誌自体ファッションカタログみたいなものだから、あれはちょっと異色だったんじゃないかなぁ…。

 そして、当の中華趣味女子もとはしはいかにして香港電影迷になったのかを振り返りたいのだが、これ以上書くと毎度ながらの長文になるので次回に続く。

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『さらば、わが愛・覇王別姫』(1993/香港=中国)

 昨年の4月1日、レスリー・チャンが死んでしまった。今夜、彼を偲び、久々に観直した。

 実はこの映画、カンヌでパルムドールを受賞したと聞いた時にチェックしていたのにもかかわらず、初見はTV初放映された96年の大晦日だった。日本公開時にはすでに学生ではなかったけど、もし学生時代にこの映画に出逢っていたら、ものすごくのめりこみ過ぎて卒論の題材にもしたことだろう。
京劇に生き、愛し合い憎みあった3人の男女の運命と、激動の20世紀中国近現代史を巧みにクロスオーバーさせた中華映画史、いや世界の映画史に名を残す名作となったのが、この『覇王別姫』である。そして『狼たちの絆』を最後に香港芸能界から姿を消したと思っていたレスリーの名をこの作品で再び耳にし、その名を世界に知らしめた彼の代表作となった映画でもある。

 娼婦の母艶紅(『大地の子』では陸一心の妻役だったチアン・ウェンリー)によって京劇養成所に入れられた小豆子。自分を気遣ってくれる生(男役)の小石頭を慕い、旦(女役)として厳しい訓練を受けて、才能を開花させていく。二人は成長し、名旦の程蝶衣(レスリー)、名生の段小樓(チャン・フォンイー)として名声を浴びる。蝶衣の小樓への思いは愛に変わっていったが、その思いもかなわず小樓は娼館の女菊仙(コン・リー)と結婚する。旦の魅力を知り尽くした京劇界の実力者袁四爺(クォ・ヨウ。この後『活きる』でアジア人初のカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞)に崇拝されても、コンビ解消を宣言しても、蝶衣は小樓を愛しつづけ、彼の危機には名誉挽回に奔走する。
 盧溝橋事件、日本軍による北京占領、中華人民共和国の誕生、そして文化大革命…。時代が動くたびに、蝶衣、小樓、菊仙の運命は激変する…。

 チェン・カイコーといえば学生時代に観た『黄色い大地』が衝撃的だった。タイトル通りの荒野にたたずむ解放軍(だった気がする)青年と、その大地に生きる少女の恋と別れ。その素朴で荒削りな印象があったため、まさかこういう映画を撮る人だったのかとはぜんぜん知らなかったのだ。香港&台湾資本で撮ったものの、これはやっぱり中国映画だ。徹頭徹尾エンターテインメントでありながら、社会的題材も取り入れられている。そしてアート映画として観ても完成度が高い。この映画がカイコーの到達点だと思ったものだ。(これ以降、ハリウッド進出を挟みつつ『北京ヴァイオリン』直前まで迷走してたよな、カイコー)
 この映画の成功要件は、やはりレスリーの華麗なるチャレンジにつきる。アタマのてっぺんから脚の先まで項羽を愛しつづける虞姫であり続けた“京劇馬鹿(わーゴメン!こんな書き方で!!)”蝶衣。幼い頃から「16で尼僧になった、ワタシは女、男ではない…」と歌い続けた彼の人生には京劇しかなく、その京劇への思いの先には小樓があった。しかし、どんなに項羽を愛しても、所詮は偽の女であり、小樓の子を宿す(後に流産)菊仙にはかなわない。この映画のパンフに掲載されたNYタイムズの批評には彼を称して「下衆な女」とあったけど、常識的に考えれば(てゆーかフツーのアメリカ人的なら)的を得た表現かもしれない。たとえ「偽者」で「下衆」な女で自惚れやと言われても、小樓を愛する気持ちは偽ではないだろう。菊仙も女であることで蝶衣より自分が優位にあると思いながらも、彼の気持ちは自分と対等、いやそれ以上であると認めていたのだろう。菊仙といえば、欧米では彼女に感情移入する見方が主だったらしい。でも日本やアジア圏では、蝶衣に感情移入する見方が主かな。そう考えると菊仙がかなーりビッチな女に見えるんだけど、当のコン・リーもそのつもりで演じてたんじゃないかな。とにかく、ワタシたちの価値観に揺さぶりをかけ、愛と京劇に生きて愛に殉じた“オム・ファタール”の蝶衣を演じたレスリーは見事だった。彼と比べちゃうと、小樓役のチャン・フォンイーのスケールがちょっとなぁ…なんて思っちゃうんだけど、そこは目をつぶるか。

 20世紀初期から70年代まで、「四面楚歌」の故事の由来になったことでも有名な史記の『覇王別姫』を演じつづける蝶衣と小樓だが、京劇の外で起こる出来事や彼らの劇を観に来る人々の様相はどんどん変わっていく。熱狂的な街のファンたちで埋め尽くされた観客席にはやがて、日本軍、国民党兵が埋め尽くし、共和国成立後は古典劇ではなく革命劇を望む人民解放軍が彼らにブーイングを飛ばす。そして迎える文化大革命。二人が育てた愛弟子の小四(日本映画『北京的西瓜』にも出演していたレイ・ハン)が彼らを告発し、吊るし上げる。そして、菊仙も含めた3人の関係がここで破滅を迎える…。歴史の中で突如暴発する狂気が人間を破壊し、煌びやかな芸術や文化をたちまちに否定する。この現象は文革時の中国だけとは限らないだろう。文化をおろそかにすると豊かな人間性は衰退する。ついついそんなことを考えながら、あまりにも痛すぎるこの場面を見てしまうのであった。

 レスリーのフィルモグラフィ全体を振り返ってみれば、この蝶衣役は『欲望の翼』とともに転換点となった役だろう。蝶衣は異色にして複雑な役どころだが、今思えば彼にしか演じられない役だった。そして、昨年の今日、全世界を駆けめぐった彼の悲報に、劇中での蝶衣の最期を重ね合わせてしまったファンも少なくなかっただろう。

 歌と映画に生き、最後まで“明星”であり続け、香港の空に消えてしまったレスリー・チャンに、合掌…。

英題:Farewell to my concubine
監督:チェン・カイコー(陳凱歌) 原作&脚本:リリアン・リー(李碧華) 撮影:クー・チャンウェイ(顧長衛) 音楽:チャオ・チーピン(趙季平)
出演:レスリー・チャン(張國榮) チャン・フォンイー(張豊毅) コン・リー(鞏 俐)  クォ・ヨウ(葛 優) レイ・ハン(雷 漢) デヴィッド・ウー(呉大維) 

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『狼たちの絆』(1991/香港)

 前回はブリブリ怒りまくり見苦しかったと思います。失礼いたしましたm(_ _)m。
今回は思いっきり楽しみながらReviewいたします。

 ワタシにとって、前回アップした『星月童話』は先に書いたようなことから、考えれば考えるほど腹が立ち、気分が滅入ってくる映画だが、今回取り上げる『狼たちの絆』は考えれば考えるほどニコニコしちゃって気分がよくなる映画だ。今日はレスリーの命日。彼の不在を嘆くのなら、好きな彼の映画を語ったほうがいい。
 この映画はワタシから説明するのもなんだけど、前年病を患って休業宣言をしていたチョウ・ユンファの復帰作にして、チェリー・チェンの女優引退作、そして当時の日本では「レスリー・チェン」と表記されていたレスリーの引退作(その後あっさり復帰したが)となった作品だ。ユンファ&レスリーといえば『男たちの挽歌』2部作というわけで、監督はウーさん。この後に撮った『ハードボイルド』を最後に香港を離れるから、このトリオの最後の作品ともなる。ハリウッド進出後の活躍は言うまでもないけど、ジョン・ウーというと「乱暴で銃撃ばっかり」とか「人殺しすぎ」とか言って見向きもしなかったり、最新作『ペイチェック』に違うものを期待してガッカリした一般的ハリウッドファンには、是非この作品を観ることをオススメしたい。ウーさんは、こんなおちゃめで粋なコメディタッチのアクション映画も撮れるんだから。

 悪徳美術品ブローカーのチョウ(ケネス・ツァン)に盗みの技術を仕込まれ、兄弟同然に育てられたジョー(ユンファ)、ジム(レスリー)、チェリー(チェリー)。フランスで名画泥棒として暗躍するジョー&ジムは仕事より3人で暮らす幸せを望み、とある名画を盗み出すが、獲物は謎の組織に強奪され、ジムは被弾。ジムを助けたジョーは逃亡の果てに車で転落して行方不明に。数年後、結婚したジムとチェリーは車椅子姿のジョーと再会。さらに因縁の絵画がオークションにかけられることを知った二人はリベンジを決意。だが実は、この絵画の強奪に関わったのが育ての親のチョウとその一味。幼少時から3人組を知るもう一人の“育ての親”である警官(チュウ・コン)が心配する中、壮絶な名画強奪大作戦が香港にて展開する。

 この映画は学生時代、もうすぐ再開発で取り壊されてしまう銀座シネ・ラ・セットが「有楽シネマ」だった頃に發仔迷の友人と一緒に観に行った記憶がある。よく考えれば初劇場でのウーさん映画、ユンファ映画、そしてレスリー映画だったのだ。『男たちの挽歌』でユンファ&レスリーが日本でも知られたのはいいが、ユンファ主演でマフィアや殺し屋や刑事が主人公のノワール映画が日本で公開される時にはなぜかシリーズでもないのに『○×たちの挽歌云々』とつくのがすっごく不思議だったが、この映画は上のようなキャスティングにして上のようなストーリーだったのに、なぜか『男たちの挽歌○×』ではなくて上のような邦題。…しかし、いかにもーなハードボイルドな邦題なのに中身はアクションコメディ。当時何かを期待して行った人たちはガッカリしただろーなー。でも、今だからこそ評価されていいと思う映画だと思う。
 ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの如く、粋で気のあったコンビプレイを見せてくれるユンファとレスリー。ユンファはその人柄がにじみ出るようなユーモアに時々笑いをとりつつ、アクションシーンではきっちり決める。クライマックスでいきなり舞うカンフーシーンに「似あわねーっ」と苦笑したものの、まさかこの約10年後にカンフー映画(『グリーン・デスティニー』)に出るとは思わなんだよ。しかしねぇ、『バレットモンク』でも思ったけど、あまりユンファに無茶なカンフーシーンを振らせるもんじゃないよ、ハリウッドよ。
 当時36歳のユンファと一つ違いのレスリー。いやぁ、この頃はまだ若い。だって○が○○○○…。(こらこら!!)こちらは色男路線でカッコよく決める。
香港ではすでに『欲望の翼』の演技が評価されていたけど、この映画では『挽歌』のキットにつながるかわいいやんちゃさも発揮。そしてこの時すでにあやふやな日本語を(一言だが)喋っていた…。これが『星月』とかコンサートの「スケベェさん」につながるのか(大笑)?劇中に流れるのは山口百恵の「さよならの向う側」をカバーした「風繼續吹」。当時観た時はもちろん、地元のオールナイトで上映されたときも、来日コンサートでもこれを聞いてジーンとしたものだった。名曲だわ。レスリーの歌の中では一番好きだ。
 そんな二人に愛されるチェリーは、この素敵な映画にふさわしい大人の味わいを醸し出したヒロイン。笑いもとるけどジョーとジムの間で揺れる心は隠せない。パーティーシーンが素敵だったわ。そして『挽歌』シリーズに欠かせない名脇役、チュウ・コン&ケネス・ツァン(彼はユンファと共に渡米して『リプレイスメントキラー』や『アンナと王様』に出演したり、久々の香港映画『美少年の恋』では彦祖のパパ役だったっけね)も3人の共演に花を添えてくれる。
気心の知れた仲間と楽しく気楽に作ってみました、とウーさんが言っているような気がしたキュートな小品だった。
 『挽歌』では少年くささ(といってもこの時すでに30歳超えてたんだが)が抜けなかったレスリーも、この映画ではすっかりオトナな存在に。これからという時に引退を宣言したわけだから、惜しまれたんだろうね、当時は。…でもそれから間もなく引退宣言を返上して芸能界復帰しちゃったわけだから、当時の香港人は力いっぱいつっこんだに違いないだろうね。「なに帰ってきとるんじゃオマヘわ(^_^;)!!」って感じで。
でも、それももう、今となっては思い出の彼方なんだねぇ、きっと…。

原題:縦横四海(once a thief)
監督・製作・脚本:ジョン・ウー 製作総指揮:テレンス・チャン
出演:チョウ・ユンファ レスリー・チャン チェリー・チェン チュウ・コン ケネス・ツァン  

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