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『流星』(1999/香港)

 この映画は社会派映画なので、社会派なトピックから話を始めたい。

 現在香港で発表されている最新の失業率は7.3パーセントだそうだ。↓詳しくは『中国情報局』の記事を。

 香港:失業率横ばい、自ら救おうの呼びかけ切実

 日本の最新失業率も調べたけど、正確な数字が探せなかった。とりあえず昨年末の失業率5.1パーセントと比べてみると、SARSや景気のことを引いてもやはり高い。この事実を知った時、驚いたものだった。
 いつも香港へ行くと街の方しか行かないこともあって、香港の賑やかな面しか目にすることがない。東京やニューヨークはもちろん、世界の最先端を行く都市には光に隠れた陰の面があるのはいうまでもないのだろう。
 香港の社会派映画監督ジェイコブ・チャンが作り上げた『流星』は、きらめいている都市の陰で貧しいながらも幸せで、ささやかに生きていく人々に光を当てたドラマ。

 かつてはやり手の株アナリストだったウェイ(レスリー)は突然の株暴落により失脚。何もかも失った彼のもとに置き去りにされていたのは、男の子の赤ん坊だった。老人ホームを営むラン(キャリー・ン。金像奨最優秀助演女優賞受賞)の家に間借りし、その日暮らしの仕事で生計を立てながら、ウェイはミン(エリクソン・イップ)と暮らしていた。ミンはウェイやラン、ランに思いを寄せる警官ルン(ティ・ロン。金像奨最優秀助演男優賞受賞)や下町の人々に囲まれて、のびのびと成長していた。そんなある日、二人は慈善家のリャン(キーキー)と出逢うが…。

 いやぁ、ええ話や。世俗にまみれたもとはしもついつい癒されてしまいまふ、ミンことエリクソン君に(^_^)。
今はもう大きくなったんだろうなぁ。最近の香港映画では子役がメインに出ることがないこともあって、演技の確かさなどは印象的だった。父親代わりのウェイを慕いながら、お互いが頼りあうというよりは対等なスタンスで生きているって感じだったなぁ。
 そして彼にも負けず印象的だったのが、気丈なランとまじめで不器用なルン警官のささやかな恋模様。ランのあっけない最期で恋は終わってしまうけど、主人公にではなくサイドエピソードにこんな恋物語を配したジェイコブさんの手腕はお見事。このカップルで金像奨受賞は納得。
 そしてレスリー。自らの演技は控えめで、エリクソン君を立てているような演技に共感。今思えば「すんごく生活に困ってます」感がもうちょっとあっても悪くなかったかもしれないけど、映画だからそれをあまり徹底するのもなんだしね(^^)。
 この映画は3年前に観たっきりなのでもう記憶もあやふやなところがあるんだけど、いま観直しても素直に感動できるかもしれないなぁ…。 

 英題:The Kid
 監督:ジェイコブ・チャン 
 出演:レスリー・チャン エリクソン・イップ ティ・ロン キャリー・ン キー・キー

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コメント

私の好きな香港映画のBEST10に入ります。なんと言ってもミン仔がよかったし、細かい描写が嫌味なく随所にあって見ごたえがありました。そして何よりもミン仔がトニーレオンの幼少期を彷彿させるのが・・私、彼の幼少期は存じないのですが、こんな顔のこんな子だったのではと、観る度毎に本気で思ってしまいます。そしてこの印象を色んなところで語っているのですが「うん、うん、私も思ってた!!」と言う意見は今だ聞こえて来ません。どう思いますか?

投稿: はた | 2004.12.13 15:40

この映画では、レスリーの存在感や演技云々よりも先に「いやぁミン、かわいいよなぁ!」という感想しか未だに出てこないという状態です、今でも(苦笑)。
ミンの黒目がちの瞳は確かにトニーを彷彿するところがありますね。でもワタシもさすがに幼少期は知らないし、似ているかどうかとも考えたことはないのですが。あは。
今はいくつくらいなのかな、ミンを演じたエリクソン君…。

投稿: もとはし | 2004.12.13 20:53

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