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《無間道Ⅱ》(2003/香港)

 行きのキャセイの中で、東京への便でこれが上映されると知ったのであえてVCDを買わなかった。昼食やトイレでバタバタしてたからきちんと観られたわけじゃなかったけど、日本公開も決まるかもしれないし。
(てゆーか『終極無間』も合わせて2作の配給決めて劇場公開希望してます>配給会社さま)

 かつてはクリストファー・ドイルとともに王家衛の“眼(=カメラマン)”として『今すぐ抱きしめたい』や『恋する惑星』の流麗な映像を作り上げたアンドリュー・ラウ。その経験を生かして、監督デビュー後はカメラも兼ねながら、90年代中盤にはイーキン・チェン主演の『古惑仔』シリーズ『風雲』『中華英雄』などの徹頭徹尾のエンターテインメントでヒット作を連発した彼。そして2000年代、『ファイナル・ロマンス』のアラン・マックとともに満を持して世に放ったこの《無間道》三部作。警察からマフィアに進入した臥底(潜入捜査官)のヤン(トニー)とマフィアから警察に送られたスパイのラウ(アンディ)の苦悩と対決から時間を遡ったこの2作目では、若きラウ(エディソン)とヤン(ショーン)が潜りこんだ先-香港皇家警察のウォン刑事(アンソニー)とマフィアのサム(エリック)を中心に、サムの妻メリー(カリーナ)と彼らの関係、ヤンが護衛に就く大物ンガイ(ジャンユー)、ウォンの同僚のロック(フー・ジュン)などが新たに登場する。トニーとアンディ不在の穴をジャンユーやロイなど『古惑仔』組(あの映画での両者のぶちキレ演技も今は昔…)がカバーし、まるで高村薫の小説のような濃密さで男たちの熱いドラマが展開する。

 この物語の本来の主人公であるヤンとラウではなく、あえてウォンとサムにスポットを当てたことで、ぐっと渋みが出たかな。若者二人よりベテランを観たかったのでそれは嬉しかった。アンソニー&エリックの、それぞれ年齢を重ねたから出る味わいはいい。1に(3にも?)つなげるために、新登場人物もほとんどこの1作で退場するから血なまぐさくはあるけど、ラストの1につながる一つの出会いなどはなかなか気が利いていたような。…うーむ、こんなふうにしか感想が書けないかな。やはり。再見したら改めて感想を書くので、このへんで許してくださいませ。

 ただいま、香港で買った『無間道Ⅰ+Ⅱ小説』(李牧童:小説改編・星島出版)をちょこちょこと読んでいる。この映画を日本語&中国語字幕なし(英語字幕だった)で観て理解できなかったところもこれで拾ってフォローできればいいか。

英題:Infernal Affair 2
監督:アンドリュー・ラウ&アラン・マック
出演:アンソニー・ウォン エリック・ツァン カリーナ・ラウ フー・ジュン ショーン・ユー
   エディソン・チャン ン・ジャンユー ロイ・チョン

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