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the EYE【アイ】(2002/香港・タイ合作)

 1998年に日本で公開されたホラー映画『リング』が、ジャパニーズホラーブームのはしりとなったのは今さらワタシが言わなくてもいいだろう。翌年、地元の映画が低調だった(!!)香港でも大ヒットを飛ばし、韓国やアメリカでもリメイクされた。その後、日本だけではなく、韓国の『ボイス』や香港の『カルマ』(後日感想をアップ)、そして港タイ合作のこの作品『the EYE【アイ】』により、アジアンホラーというムーブメントが出来上がった。
…とかなんとか書いたけど、ワタシはホラーなんて大大大どぅわいっきらいだあぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~!!!なのだ。…でもワタクシもとはしも、たとえホラーがどうしてもイヤでも一香港電影迷としてこの映画は観ねばならぬ。というわけで観た。というわけで感想。

 目の不自由なマン(アンジェリカ・リー)は角膜移植を受けるが、光を取り戻した彼女の目には、普通の人には見えないものが見える。それが死者だと気付いた彼女は心理療法士ワー(ローレンス・チョウ)に打ち明ける。マンとワーは角膜提供者の情報を追ってタイへ。提供者だったタイの少女リンには、人にはない能力ゆえに人々から迫害されて自殺したという哀しい過去があった…。

 15年前、香港で角膜の手術を受けた16歳の少女がその1週間後に自殺した…という実話をもとに、「なぜ彼女は自殺したのか?」を大胆に推理するとこうなった…って映画っす(^_^;)。この内容が事実か否かってことで議論を呼んだというけど、…議論するほどのものか?フィクションってわからんか?とツッコんだだろーな、もしワタシが香港人だったら(笑)。
 ファーストシーンから心臓がバクバク、これだからホラーキライなんだよアタシは!と心の中で呟きつつ、この調子で心臓が止まりそうなショットが続くのなら途中退場覚悟だ、と中盤まで思っていた。…しかし、ビックリ描写はマンが死者たちにいぢめられまくる(おいおい)前半まで。ワー先生とともに角膜提供者の謎に迫るようになってからはビックリ描写も減ったので、自分の角膜を経由してマンに“想い”を託した少女リンの悲劇に心で涙した。
 ところで『リング』&『らせん』を観た時に、「なんで貞子はあんなにかわいそうなんだ(T_T)。…でも、あそこまでひどい目にあって死んじゃったら確かに怨みは激しいに違いないけど、何も世界全体を怨まなくたって…」なんて思ったくらいのワタシ、この映画でもやはり同じことを思ったりした。でも、貞子とリンは同じ立場にあって死んでしまったものの、リンはマンに自分がもっとも訴えたかったこと―母へ許しを乞うことと、自分が人々を助けたかったこと―を託した。自分のことを理解してもらいたいという思いがかなえられずに死んでしまったため、その勢いで世界全体を敵に回して激しく怨みまくる貞子とは違うなぁ(ごめん、ワタシ貞子のこと誤解してるかも)。悲劇から人々を救おうとマンが走り出すクライマックスには、この映画がすっかりホラーであったことを忘れて見入ってしまった。しかし、クライマックスの後のあのラスト(ネタバレ禁止といわれてるのでバラしませぬ)は、ちょっと後味が…。あれでよかったのかなぁ、という気持ちと、マン自身にとってはあれでよかったのかなぁ、という思いも…(切れ味の悪い書き方で失礼)。

 とかなんとかいいつつもやっぱホラーなので、あちこちに出てくる死者たちは見ものではある。この映画が公開された時「本物の幽霊が写っている!」と話題になったけど、まぁあれは全て仕掛けだよねぇと私は理解している。ただ、パンフに紹介されていた“死者たち”のなかで最初の方にマンがアパートで出会った子供の幽霊がいたけど、そのシーンの向こうに写っていた人影について触れられてなかったから、それがなんか本物っぽいとどっかでいわれていたんだ。あれは本物の幽霊じゃなくて、単に人影がボーっと写ってただけじゃないかなぁって思ったもんなんだけど…。だよね?

 ちなみにワタシは霊感ゼロで幽霊も見えないけど、とりあえず幽霊がいそうなところには「はぁ~いお元気ぃ?」と一声かけることもたまーにある。傍から見るとよっぽど不気味だろーな、そっちの方がな。

中国語原題:見鬼
監督/オキサイド&ダニー・パン 製作/ピーター・チャン&ローレンス・チェン
出演/アンジェリカ・リー ローレンス・チョウ キャンディ・ロー

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