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藍色夏恋(2002/台湾・フランス)

 最近の台湾は男性アイドルの宝庫だ。金城武は言うまでもないけど、日本語でCDを出してお菓子のCMにも登場したワン・リーホン(王力宏)、昨年は『T.R.Y.』『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(しかも初の外国人仮面ライダー!)への出演で話題を呼んだピーター・ホー(何潤東)、日本マンガが原作の『流星花園・花より男子』に出演し、劇中の呼び名をそのままユニット名にしたF4などなど。『ブエノスアイレス』『グリーン・デスティニー』で注目され、ついに撮了した王家衛の新作&木村拓哉初の外国映画主演で話題の『2046』に出演のチャン・チェン(張震)もアイドルだったっけか?彼らに続いて台湾から登場した新アイドル、それが前回書いた『最後の恋、初めての恋』にてトンジエ小姐のボーイフレンドを演じたチェン・ポーリン(陳柏霖)君らしい。らしい、と書いたのは彼が日本のバラエティ番組でココリコの遠藤とアイドルユニットを組んでいたというのをつい最近知ったので、彼の人気がどんなもんだかピンときてないからなのだ(笑)。おっとくだらない前振りはこんなとこにしておこう。
 その、ポーリン君の初主演映画が今回取り上げる『藍色夏恋』。監督は日本初紹介のイー・ツーイェン(易智言)。ヒロインもこれがデビュー作になるクイ・ルンメイ(桂綸[金美])だ。

 台北のフツーの17歳の女子高生、モン・クーロウ(クイ・ルンメイ)。彼女は親友のリン・ユエチェン(リャン・シューホイ)に「好きな人がいるの。水泳部のチャン・シーハオ(チェン・ポーリン)。でも恥ずかしいから替わりに気持ちを確かめてくれない?」と相談される。モンは言われた通りチャンにコンタクトを取り、その旨を伝えるがチャンはそれを信用せず、モンが自分と付き合いたがっていると思い込む。モンは内気なユエチェンに告白の練習を付き合ってあげたりして、彼女に尽くす。そんなユエチェンがモンの名を騙ってチャン宛にラブレターを書いたことから事態は微妙に変化する。チャンはモンを意識し始め、ついには告白するが、モンの好きな人は意外な人物だった…。

 個人的なことから感想を始めるけど、私は学生時代、半年ほど台湾に留学した。その時のことを思い出しながらこの映画を観ていた。台北の街ですれ違った高校生たちは男子も女子も飾り気のないシンプルな制服に身を包み、髪もこざっぱりしていて、日本の高校生よりマジメそうだった。この映画に登場する高校生たちも10年以上前に台湾で見た彼らと全く同じだった。それもまた懐かしさを覚えたけど、そんな体験のない人たちでも、この映画で語られるもどかしい初恋の気持ちは誰もが経験したことで、きっと懐かしく思った人もいると思う。ちょっと粋がっているところもあってそれがまた微笑ましいチャン、ボーイッシュで寡黙な内面に、親友への適わぬ恋心をときめかせるモン。彼らの関係の変化はみていて心がキュンとなったり切なくなったりしたものだ。いまどきの日本の高校生の恋愛は心より体の駆け引き(笑)に終始しているんじゃないかと思うと、ぜひいまどきの高校生にも観てもらって彼らの心の駆け引きを見習ってほしいかもなぁ~なんて、あれこれ考えていたらこんな妙な結論にたどり着いてしまった(笑)。あと、個人的にウケたのは、ユエチャンが二番目に好きなのが木村拓哉だったというオチでした(^o^)。

 台湾は亜熱帯の島。そんな島の大都市のあちこちに、この映画のようなかわいい恋があるんだろうな。ラストのモンの台詞「ワタシたちは見えない未来に向かって青い門をくぐる」というのが、この映画の原題の由来。ん、とすると、もし直訳で邦題がつけられたら『青春の門』になってたかもしれないってこと?

原題:藍色大門(Blue Gate Crossing)
監督/イー・ツーイェン(易智言) 出演/チェン・ポーリン(陳柏霖) クイ・ルンメイ(桂綸[金美]) リャン・シューホイ(梁淑慧)

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