【お知らせ】いろいろ絶賛執筆中につき、6月中旬までお休みします。

你好嗎?我叫本橋。と珍しく中国語で書き始めました。

えー、台南旅行記&映画鑑賞記を書き終わってすぐ、10年ぶりの澳門&4年半ぶりの香港へ旅立ち、大いに楽しんできたのですが、その後やはり予想通り年度始めの激務がやってきて、気がつけばもうすぐ夏ではありませんか(愕然)。

いやまあ、そんな時にも地元では『人魚姫』やってもらえたし、連休から今月は『牯嶺街少年殺人事件』『百日告別』(お陰様で2回も観てしまった…(;_;)、そして『私の少女時代』も再見できた。そういえば五月天ライヴの翌日には『残酷ドラゴン』も観たし、連休には新宿で待望の『イップ・マン 継承』も観たのよー。後は録画してた香港映画もあれこれ観たし、その感想も書きたいのだけど、いかんせん時間がないし、PCの調子も悪くてね。

そして今年も参加する文フリ岩手まで、ついに1か月切ってしまいました(汗)。
webカタログでは、今年も台南旅行記を新刊で出す予告をしていたのですが、ちょっと微妙な状況になっております。もちろん新刊は出すことは出すのですが、旅行記じゃないものも書いているのですよ、あはははは。

それ以外にも結構公私共に詰まってますので、6月中旬くらいまでまたまたblog更新をお休みします。もちろんその間にあれこれ記事は書きためておきますので、ぼちぼちにか、あるいは一気にUPいたしますのでよろしくです。

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というわけでこの写真は、現在改装中の星光大道に代わって、チムの地下道に描かれている歴代の香港映画のウォールアートの一部。
似てる…かな?どうかな?

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『浪漫的逃亡 遊日非流行指南』五月天阿信

昨年から参加している文学フリマにて、ここ数年の台南旅行をまとめたZINEを製作&頒布しているけど、ワタシはもともとネットを始める前から所属していた同人サークルで旅行記や留学記をまとめてもらった経験があるので、それを思い出しながら製作している。
近年は同人界隈以外でもZINE製作が盛んで、しかもオサレでレイアウトが素敵なものが多い。そんなステキZINEをギャラリーや文フリ会場で見てしまうと、字と写真時々イラストでしか勝負できない自分はセンスの無さにしばし打ちのめされるが、ダサいといわれようが作りたいものは作りたいんだ、と決意して作っている。とか言いつつも、仕事の合間に書いたり製作するしかなく、その仕事も近年はかなり忙しくなっているので、毎回間に合わせみたいになってしまうので反省している。
今年はたたき台の旅行記も早く書けたし、地元で台湾映画もまとめて上映してくれるので、旅と映画の二本立てで作るかなと思案中。

さて、前置きはこのへんにして本題。
先日の武道館ライヴでやっと五月天に落ちた(ははは^^;)ワタクシですが、2年前の初武道館前決定の報を聞いた頃に、台北でこの阿信の日本旅行エッセイを買ってきました。先の記事にも書いた通り、当時は仕事とバッティングしたので上京を泣く泣く諦めたのだけど、その代わりにと思って購入。拾い読みはしていたけど、ライヴから台南旅行を経、ZINE作成の参考にと思って再読したので、やっと感想書けます。

2008年に発行され、第8版記念の新装版(だと思う。14年の時点で44刷。1回の刷数が日本ほど多くないのだろうね)で購入。
1999年の五月天デビュー前から大学の研修旅行で、デビュー後はレコーディング(2012年に営業を終了した河口湖の一口坂スタジオを利用していた様子)やライヴで、もちろんプライベートでも度々日本を訪れている阿信が、学生時代の専攻だった建築を中心に、90年代後半から2000年代中盤までの約10年間、東京近郊・京都・大阪・奈良などを回って見たこと・考えたことをまとめたこのエッセイでは、自らの旅を「非流行」と呼んでいる。日本で流行している場所に行ったり、流行りのアイテムを買ったり食べたりだけではなく、自らの興味・関心の赴くままの旅をしよう、というコンセプトらしい。
写真もこの10年間で撮りためたものをふんだんに使っているので、日本の街並みや変化もよく分かる。

東京編は明治神宮から始まり、代々木室内競技場や新都庁、表参道ヒルズなどの日本を代表する建築家たちの代表的な建物を紹介する。「新都庁は実は変形合体ロボ」ってネタまで盛り込みつつ(全世界的に有名なネタだよね)、丹下健三や安藤忠雄の仕事を紹介する。表参道ヒルズは建設前の同潤会アパートの写真と比較していて、ああ、そうだったよなあと思い出させてくれる効果もあり。
ここで好きなのは東京国立博物館。東博は近年TVドラマのロケで外観や内部が使われたりするのでそのへんお馴染みだけど、ページ数も多く、谷口吉郎・吉生と二代にわたる建築家の手によるものと紹介されているのがよかった。
もうなくなってしまったさいたま副都心のジョン・レノン・ミュージアムも彼の聖地。そう言えば行かないままだったな…。

左がカバーを外した本体。右のカバー裏が阿信のピンナップになってる。

後半の関西編はテーマがもっと広がる。
「東京が台北なら京都は台南、そして大阪は高雄」で始まり、大阪のカラフルな商店街の写真も並ぶ。そこに混じって目を引いたのは、阿信自らが描く火の鳥。とくればもうお約束の、宝塚の手塚治虫記念館。子供の頃は漫画家になりたかったけど、その夢は叶わなかった、でも『火の鳥』に出会って心打たれたというような始まりから(すいません不完全で)、茨木春日丘教会(安藤忠雄設計の光の教会)や奈良の写真美術館などを訪問。その間に好きな日本文学の話も挿入される(山本文緒の「プラナリア」と村上春樹)。
京都では和菓子作り体験や金閣寺炎上事件などに思いを馳せながら、修学旅行的なスポットを紹介し、最後にたどり着いた鴨川で、再び学生時代のことを振り返る。

エッセイ部分はわりとフィーリングで読んじゃってるので内容はあまり詳細に紹介できないのだけど(自らの学習のためにいつか翻訳しようかな)、自ら率いるstay real studioが手がけるブックデザインもいい感じ。スクラップブッキングをそのまま見せてもらっているようで、見るだけでも楽しい。旅行記を作る上ではかなり参考になるなあと眺めているのでした。

ワタシも香港や台湾に行き始めてもう長くなっている。行く理由としてはまあいろいろあるけど、決して流行りだから行っているわけじゃない。もちろん食欲もあるし注目のスポットも行くけど、基本的には自分の興味の赴くままに歩いている。もちろん、映画も観たいしね。そんな気持ちを持つと、この本での日本の旅の仕方に共感する。
昔読んだ哈日京子嬢の日本大好きエッセイでは、「なんでそこまで日本大好きって言えるの?」と大いに戸惑ったのだが、流行りだからというわけでなく、日本が旅行先として最適で、そこで面白いものに出会えたり、大いなる刺激を受けられるからなのかなあとしばらく前から思うようになった。スタンス的には要するに一緒、って考えてもいいのかな。

阿信同様、いままでもこれからも「浪漫的逃亡」で香港や台湾に行くことになるのでしょう。てなわけでここしばらくの台湾旅行記のタイトルにこの本の題名を拝借し、今年作るZINEにもそのまま使うことにしたのでした。とちゃっかりしていてすみません。許してね>五迷の皆様。そんなわけで今年の台湾旅行話エントリはここで一区切り。

実は現在、澳門&香港旅行を控えているのですが、その間にもZINEの構想を練ることになるでしょう(^_^;)。はい、頑張ります。

↓おまけです。武道館ライヴはやっぱり楽しかったねー。

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《健忘村》(2017/台湾・中国)

3年前、『祝宴!シェフ』で16年ぶりに台湾映画界に復帰を果たした陳玉勳。もう面白くて大好きで、思えばこの映画があったから台南に通うようになったと言ってもいいくらいなんだが、大ヒットを飛ばした次は何年後?また10年開くの?と思ったら、さすがにそんなことはなかった。と言うかFBをチェックして驚いた。え、今やホウちゃんのミューズとして知られるすーちーが主演?そして時代劇?で、題名が健忘村?

時は清末民国初期。幼いころに父親とともにある村に移り住んだ秋蓉(すーちー)は王村長の息子丁遠(トニー・ヤン)と将来の約束を交わしたが、彼は3年待てと行って村を出てしまい、彼女が気に入らない村長は秋蓉と物売りの朱大餅を無理やり結婚させてしまう。
ある日、行商から帰ってきた大餅が死んでいるのが発見された。正確に言えばこれは、戻らない丁遠を待ち続けながら大餅にこき使われる生活に絶望した秋蓉が死のうとしてネズミ捕り薬を混ぜた包子を大餅が食べてしまったという事故であった。秋蓉に思いを寄せる萬大侠(ジョセフ)は彼女をかばうが、村長は秋容が殺したと疑う。
そんなギスギスした村に、天虹真人と名乗る怪しい男・田貴(王千減)がやってきて、周代から伝わる万能機器で、人々の悩みや煩悩を忘れさせる「忘憂神器」を村人に見せる。村長は彼を疑って幽閉するが、最悪の状態から脱したい秋容は迷いながらも彼を信じる。しかし、散々な目に遭わされた田貴は、忘憂機器を悪用して全ての村人の記憶を奪い、秋容を自分の妻に仕立てて村長に収まり、村を支配してしまう。
のんきで不自然なパラダイスと化した村。どうしてもここを支配下に置きたい隣村の実力者石剝皮(エリックとっつぁん)は郵便配達に身をやつした侠客集団の頭領・烏雲(林美秀)を村に送り込む。実はこの集団に丁遠が加わっており、先んじて村に帰るのだが、当然ながら村はすっかり変わっていて、これまた大騒ぎになり…。



すーちーが台湾語で語る予告編をどーぞ。しかしこのサムネイルだけ見ればなんかるろけんっぽい。ってなぜ侠女じゃなくるろけんを思い出す…。

予告にもある「村長好~♪」のポーズ付き挨拶は笑えるんだけど、中盤でまーさーかーそーゆー展開かあ!と驚愕>予告だけだとすーちーだけがそうなったのかと思ったので。
悲しいことは忘れたいけど、もしも誰もがみんな忘れてしまったら?というのがテーマかな、と思って観ていた。今回は初の中国との合作&初の時代劇でしかも賀歳片ということで、いつものようなひねりを加えずに割とストレートに行ったのかな、と思ったりして。とは言ってもちょっとブラックユーモアも効いている。小ネタの応酬も相変わらずだけど、祝宴よりは抑えめになっているのは、大陸向け対策?
でもねー、その大陸向きっていうのがあってなのかな、もちろん大笑いはできたんだけど、なにか物足りなかった。何が物足りなかったって、ユーシュン作品の魅力はやはり台湾ローカルのコテコテ感にあるのだから、それが大作になって出しづらくなったんだろうなってことなんだけど。コテコテにするなら、台詞を全編台湾語にしちゃうのも手だったか?(こらこら)
しかも大陸では上映前にこんなことになっちゃうし。あの映画には特に政治的メッセージは感じなかったけどなあ。多分ない…と思うんだが、深読みは…あまりするまい。

物足りない物足りないとは言うけど、それでもキャストの演技は楽しかったですよ。
この撮影が終わってからステと見事なゴールインを果たしたすーちーは、刺客の次にこれなので、いやあもうかわいいかわいい。大陸から呼ばれた王千源は『ブレイド・マスター』や近日感想を書く予定のアンディ主演『誘拐捜査』などでシリアスな演技を見せていたけど、何やっぱりコメディアンだったの?まあコメディアン顔だとは思っていたけどね。(それを言うたら王寶強もコメディアン顔か?)
前作の“台湾のビヨンセ”っぷりが未だに強烈な林美秀は、今回はうって変わって本編ではほとんど笑わない女刺客(!)。もちろん観てる分には笑えるんですけどね。彼女の部下たちのボイパ(ボイスパフォーマンスね)は楽しい。これで威嚇したりするもんだからなおさらね。
でも今回一番面白かったのがジョセフかなー。初見からどシリアスな役どころばかり続いてたからだろうけど、今回彼が演じた萬大侠はもう見事なまでの脳筋キャラで、件の立派な二の腕も見事にその威力を見せる。笑えるジョセフをほぼ初めて観たからってのもあるんだけど、クライマックスはホントに笑った笑った。

まあ、感想はこんな感じかなあ。結構さっくりしててすみません。もう一度観たら感想も変わるかも。
んじゃ、最後は楽しくこれで締めますか。

英題:The Village of No Return
製作:リー・リエ&イエ・ルーフェン 監督&脚本:チェン・ユーシュン
出演:スー・チー ジョセフ・チャン ワン・チエンユエン リン・メイシウ トニー・ヤン クー・ユールン エリック・ツァン  

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《擺渡人》(2016/中国・香港)

 今年の米国のアカデミー賞は作品賞の取り違えばかりが話題になったけど、その賞に選ばれた『ムーンライト』は、ゲイの黒人青年の成長を描いていて、同性愛者が主人公の作品として史上初めての受賞作だという。それと同じくらい話題にしていいと思ったのは、監督のバリー・ジェンキンスが王家衛の影響を受けているとはっきり公言していること。SNSでムーンライトの各場面と王家衛作品の比較動画が回っていて、いやいやいくらなんでもそれはこじつけすぎでしょ?と疑ってかかったのだけど、次の動画を見たらジェンキンスさんがガチで王家衛好きだったってことがわかって見直した次第(こらこら)。


 ああ、今や王家衛チルドレンは中華圏やアジアだけでなく、米国でも生まれているのか…と妙に感慨深くなってないで本題に行くが、その王家衛が率いる澤東電影公司も昨年で創立25周年を迎えたとのこと。自らの作品の製作を中心に、若手映画人への映画製作のサポート(張震監督×五月天石頭主演の短編《三生-尺蠖》も製作)、トニーや張震、台湾のアリス・クーやサンドリーナ・ピンナのマネージメント等も行って確実に仕事しているのを感じるのだが、その創立25周年記念として作られたのが、トニーの3年ぶりの主演作となる《擺渡人》。中国の作家張嘉佳による同名短編小説を原作者自らがメガホンを取ったもの。ちなみに原作はもともとネット小説だったそうだけど、現在は短編集『從你的全世界路過』に収録されて読めるらしい。気がついたら台湾で買っておけばよかったかな。


 舞台は上海あたりにあるバー「擺渡人」。経営者の陳末(トニー)は自らを擺渡人(フェリーマン)と名乗り、困っている人を助けるために奔走している。彼がこの商売を始めたのは10年前に出会ったバーテンダーの何木子(杜鵑)と出会って恋に落ちた後、ある事件で心を病んでしまったことがきっかけ。
 パートナーの菅春(金城くん)は、幼馴染の毛毛(サンドリーナ)に恋をしているが、老舗の焼餅屋を引き継いだ彼女は管春のことを全く覚えておらず、しかも名物だった焼餅はものすごく評判が悪く、店も危機を迎えていた。管春は彼女に振り向いてもらえるべく奮闘する。
 新しく擺渡人で働き始めた小玉(angelababy)は、幼いころに出会った馬力(ルハン)に恋をしていたが、現在の馬力(イーソン)は国際的な歌手となり、婚約者の江潔(リン・ホン)もいた。しかしある夜、擺渡人で彼はトラブルを起こし、江潔とも別れて再起不能にまで陥る。小玉は彼を自分の家に連れて帰り、復帰を手助けすべく擺渡人となることを決意する。

 …と、このような3つの物語をベースにして、山雞(サム)と十三妹(クリス・リー)というどっかで聞いたことのある名前の古惑仔兄妹が登場したり、懐かしのアーケードゲームが出てきたり、9つのバーをはしごして、提供されるお酒を飲み歩いて勝負するバー・ゴルフなんてものが行われてしっちゃかめっちゃかの大騒ぎ。まるで往年の香港映画のようなカオスなノリが全編を覆う。音楽も実に雑多で、無間道なあの曲から、なんでそこでこんな日本語曲が(ダイレクトな世代ならきっと爆笑なんだろうが、あいにくね)!まであれこれ。こういうカオスさの一方、陳末と何木子の失われた恋模様や全てを忘れた毛毛のために自らを犠牲にしてまで恋心を思い出させようとする管春のひたむきさは、確かに王家衛的モチーフでもあるし、遠回しに見れば村上春樹的であって、この原作者がいかにハルキ&王家衛チルドレンであるかというのは推測できるところである。
 …ただ、聞いた話だと、原作は全然全くこれっぽっちもコメディじゃなく、もっと切ない恋愛ものらしいようなのだが、なんでこうなった。

 封切当初は大ヒットだったものの、後から公開された星仔&徐克コンビの《西遊》に追いぬかれたり、大陸では酷評、香港でも旧正月映画の始まりと同時に終了したと聞く。(そういえば大陸ではトニーの声が北京語吹替と聞いてもしや台湾でも?と心配したが、トニーやベイビー、イーソンなどの広東語スピーカーはそのままだったのでホッとした)3年ぶりの王家衛製作作品、トニーも3年ぶりの主演、共演も金城くんやイーソン、脇にサムと香港度は確かに高いし、セルフパロディ的なモチーフだったり往年の香港映画にリスペクトを捧げているのがよくわかるし、これまで25年間澤東作品や90年代の香港映画を愛してきた我々にはご褒美のような作品であることは確かである。
 でも、それならいくら中国大陸で作ったとはいえ、香港を舞台にすべきじゃなかったのかなあ。それが実現できていたら、もうちょっとポイントは高かったかもよ、原作者さん。初監督&大物スタッフ&キャストでちょっとはしゃぎ過ぎてる感も多少覚えた。

 そんな作品でもトニーは楽しそうだし(まあ、王家衛に付き合うと長年かかるからね)、金城くんも笑かせてくれるし、イーソンもいい具合に演技派歌手っぷりを見せてくれるから、その点においてはちょっと甘く見ちゃう。女子だとベイビーよりサンドリーナがいいな、やっぱし。ちょっと出の皆さんも結構豪華で、特に台湾方面の大物も出ていて面白んだけど、アリスが出ていたのは気づかなかったよー。

 もしかしたら、こういう90年代的ノリの映画ももう中華圏では時代遅れなのかもしれない。先ほども書いたけど、もしこの映画の舞台が香港だったら、やはり多少は変わったのだろうか?香港映画も変わりつつあり、中華圏の映画に関わり続けている澤東もその傾向はよく気づいているだろうけど、今後この会社がどうなっていくのかということも気になるなあ。台湾でのプロデュースももちろん、もうちょっと香港でもやってくれてもいいのよー、などと勝手な希望を書いて感想は以上とします。

英題:See you tomorrow
製作:ウォン・カーウァイ ジャッキー・パン 監督&原作&脚本:チャン・ジャージャー 撮影:ピーター・パウ 編集:デビッド・ウー 衣裳:ウィリアム・チャン 音楽:ナサニエル・メカリー アクション指導:谷垣健治
出演:トニー・レオン 金城武 Angelababy イーソン・チャン サンドリーナ・ピンナ リン・ホン トウ・ジュエン ルハン クリス・リー サム・リー ジン・シージエ キン・ジェウェン アリス・クー 

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寶島浪漫的逃亡:台南遊之二&台北電影散歩

まずはサービス。
駅前成功路のレンタカーショップにいた五月天の皆さん。

これ撮るの大変だったよー。
どーしても陰になってしまったのだよ。瑪莎ごめん。

2月13日。あっという間の台南最終日&台北移動日。
夕方近くまで遊んでから夜までに移動するか、それとも通常通りチェックアウトして台北で映画を観ようかとあれこれ調べると、台湾賀歳片の《健忘村》と奇跡的に上映が残っていた《擺渡人》が台北の同じ映画館で続けて観られることがわかったので、昼に台南を出ることに決めた。レンタサイクルも朝10時まで使えるとのことで、これはもう朝から使い倒さねば。
というわけで朝もはよから自転車をこぎ、昨年に続いて今年も虱目魚粥を食べに行った。


2日連続で虱目魚食べたけど、普段から魚不足だったから無問題。むしろここじゃなければ食べられないからなあ。
食後はそのまま自転車を走らせ、府前路から市政府へ向かう。

府前路と金華路の交差点にあったパチンコ屋。パチンコ屋って…。しかもこの漢字読めない。すまん。

しかし市政府は大きかった。写真を撮るのを忘れたんだが、かなり大きい建物だった。ちょうど職員出勤時間だったので頼市長でも待ち伏せしようと思ったが、さすがに大人げないので止めた。

用事を済ませた後、自転車を返すにはまだ時間があったので、市政府の手前にあった運河に沿って軽くポタリング。走っているうちに、どこかで見たことのある橋と立派な木を発見。

おお、この樹はもしかして、『祝宴!シェフ』で小婉と如海がいい雰囲気になっていた「愛を語る樹」ではないですか。


そして、「魚」という字の形の魚がいっぱいいそうな運河にかかる新臨安橋。

運河を渡り、再びマチナカへ。ちょうど昨年泊まってすっかり気に入った(でも今年は既に部屋が埋まっていて予約できなかった)宿の近くの康樂街を通ったので、我が心のご近所となった風神廟にお参り。

昨年の地震の影響はまだあるみたい。今度行った時には修復されているといいな。

こちらは西羅殿。旧正月の仮殿(でいいのかな)がまだありました。

10時前に駅に戻り、自転車を返して預けていた免許証を引き取る。思ったより安かったしかなり活用できたけど、今度は宿に自転車がない場合は公共レンタルのt-bikeを試してみたいなあ。

チェックアウトまでまだ時間があったので、もうしばらくお散歩。
宿の裏手に、老舗菓子店の萬川號餅舗があったので、ここで肉包とパイナップルケーキを購入。

肉包は小さい方を買った。
大きいのには玉子が入っているそうで、そっちでもよかったかな。



包子や水晶餃も売っているけど、やっぱり老舗の中華菓子店。
鳳梨酥は箱入りでも売っていたけど、とりあえず一つだけ。



ちょっとわかりにくいけど、台湾島の形をしている。昨年行った嘉義の新台湾餅舗にも同じような鳳梨酥があった。

さて、ここでタイムアップ。まだまだ足りないことはあるけど、それは今度のお楽しみ。
涙をのんで、荷物をしょって台鐵台南駅へ。



じゃあね、鄭成功。またここに帰ってくるよ。

高鐵台南駅では少し待ち時間があり、ここで初めて駅弁を買う。
お茶は街歩き中に寄った老店・雙全紅茶の紅茶。

お茶といえば、高鐵のセブンイレブンでこんなお茶を見つけたので購入。
安平にある徳記洋行が作った中国茶、TAIT TEA



ちょうどよい飲みごたえでよかったです。また買おうっと。

12時台後半の高鐵に乗り、台北に着いたのは午後3時。人混みをかき分けて、2つ目の宿である皇家飯店にチェックイン。予定の時刻より早かったけど、部屋が空いているといわれたのですぐ荷物を入れた。しかしフロントのすぐ横だったからまあビックリ。出やすかったのはよかったけどね。

休む間もなく再び駅に向かい、今度はMRTで中山へ。ここ数年必ず足を運んでいるけど、映画のはしごができるのが、この地区にある老舗デパート・欣欣百貨公司のシネコン欣欣秀泰影城だった。



こちらがチケット。
映画の感想は後ほど書くとして、開いている時間には、近くの光點台北に今年も行っていろいろ遊んだり、珈琲時光で晩餐したりしてました。



インフォメーションの上にいた隠娘。去年はなかった気がしたなあ。
反対側には海上花。



そして売店で見つけて衝動買いしたのがこのトートバッグ!



ホウちゃん作品のイラストがとても(特に『ミレニアム・マンボ』のすーちーが!)かわいい。
最近多い2wayタイプなので、斜めがけもできるタイプ。中ポケットもついてるのでいい。早速使ってます。

映画を観終わって宿に帰るともう12時。朝早い出発なので、さっさと寝た。

翌日は最終日。朝食をパスして6時半にホテルをチェックアウト。
今年はいつも台北から桃園に行く時に利用している國光客運ターミナルが移転していたので、場所を聞いてから台北駅まで歩いて行く。



ここに去年の秋まで國光バスターミナルがあった。
何度か改装していたが、基本的に中は古かった。留学時代からここを利用しては遠距離バスで南部へ行っていたので、非常に馴染みがあった場所。去年までは健在だっただけに、あっけなさを感じたなあ…。

台北駅の東側(中山北路側)に移ったターミナルからバスに乗り込み、高速に乗って桃園へ。すでに桃園空港まで行くMRTは開通していたのだけど、試運転状態だったし朝早くは動いていなかったようなので、いつもながらの國光を利用。桃園MRTは台北と空港、そして空港と高鐵桃園も結んでいるので、桃園から高鐵に行くには結構便利になってるみたい。そしたら、台南や高雄から直で桃園入りできるんだよね。いつか復路に夕方の桃園発が取れたら、台南から桃園入りしたいもんだ。

8時に空港について速やかにチェックイン。大混雑をかき分けて出国し、職場やらもろもろへお土産を購入し、朝食代わりに萬川號の鳳梨酥を食べていたら搭乗開始。



おっと、その前に空港のドラッグストアでやっと念慈菴ののど飴買えた。
香港でもおなじみのマレーシア原産のど飴。数週間前にインフルエンザにかかり、喉が異常に痛かったので、この旅でどうしても買いたかったのだ。でもWatsonsに寄る暇なんて全然なかったなあ…。

飛行機は定時に桃園を発って、14時前に入国。それからしばらく空港内で暇をつぶして、夕方発の仙台便に乗り継いで、家路に向かったのであった。

ここ数年通って、すっかり台南が気に入ってしまったので、おそらく来年も行くと思う(笑)。今年は久々に地元が厳しい寒さだったので、温度差なんかどんなもんかといろいろ心配だったが、朝晩は涼しくても全然無問題。ここ数年の反省を活かし、近場は自転車で回れたので、夜も昨年ほどヘトヘトにならず済んだのは幸い。自転車を返す時「市政府まで行ったよ」と店員さんに言ったら、「もうちょっと行けば安平だからかなり乗ったんだ、すごいね」と言われましたよ。今度は本気で安平サイクリングしようかな、あそこも周りがいありそうだし。

今年は駅に近く、林百貨まで歩いていける比較的便利な宿がとれたのはいいけど、去年泊まった康樂街のほうがやはり街としては楽しかったかな。廟が集まり、リノベされたお店が多く集まる雰囲気の良さは居心地がいいし、先にも書いたようにまさに「心のご近所」と化したわけであって。次回はまたこの辺りに投宿して、自転車で街をポタリングしたいものである。
そしてそろそろ墾丁も恋しくなってきましたよ。ああ、昼間っからブランデーあおってやさぐれたいよ、ホントに…。来年の春休みは、桃園発着で墾丁&台南に逃亡しようかな。

というわけで、今年の台南逃亡記はこれにて完結。
なお、こちらに加筆したものを今年もZINEとして製作し、6月の文フリに出品する予定です。

それからもうひとつ。
思うところあって、この春休みには香港と、10年ぶりにマカオにも行ってまいります。
我ながら無茶しましたが、それまで映画の感想書いたり、本業の方も何とかしっかり収めてまいります。頑張るわー。

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寶島浪漫的逃亡:台南遊之一

 2月4日の五月天武道館ライヴの興奮冷めやらぬまま、あっという間に1週間が過ぎて台湾へ旅立つ日がやってきた。
 今回は諸事情につき短期決戦的日程。出発は2年前の春と同じ仙台から。荷物はなるべく機内持ち込み手荷物のみとし、スムーズに移動できるようにとあれこれ考えつつ、iPhoneに買ったばかりの「自伝」を入れて旅の準備をした。

 あ、今回の旅行記のタイトルは2年前とほぼ一緒ですが、特に続編ってわけでもないです。いや、もうここ数年続いているからずーっとシリーズみたいなもんですが。

 朝発の飛行機を取ったので、空港近くの名取のホテルに前泊し、2月11日の朝二番のアクセス線でいざ空港へ。土曜で祝日ということもあってかなり混雑し、ギリギリセーフで保安検査場を抜けて搭乗。1時間後には成田に着き、ボストンバッグを抱えてアクセス特急に飛び乗って一路羽田へ。ええ、そうなんです。成田までは行ってくれる仙台便も、さすがに羽田までは飛んでくれないのです。そのために、乗り継ぎは世にも珍しい電車移動となりました(笑)。



機内食はチキンを選択。

 出国してから軽食を取り、12時40分発の便に搭乗。機内でゆったり過ごしてほぼ定刻の4時前に松山に到着。入国もすんなりいき、4時にはMRTに乗れた。台北駅でちょうどいい時間のTHSRに乗車して一路南下。明るい時間に乗れるのは多分初めてじゃないかな?五月天を聴きながら暗くなるまでずっと外を眺めていた。

手持ちの飲み物も切れたので、温かいお茶を買った。温かいどころか熱かったけどね

 高鐵台南には6時半頃到着し、乗換待ちを経て台鐵台南駅に着いたのは夜の7時半。今年も弟と待ち合わせて、タクシーで宿まで向かった。

 今回の宿は駅に近い衛民街にある1967時尚私人會館。脇道を入った広場の一角にあり、同じ敷地にリノベカフェの鹿早茶屋がある。部屋はなんとロフト。昨年泊まった宿より部屋が狭く暗いのが気になるが、黄色に塗られた壁はオサレで、アンティーク風に仕上げたインテリアが可愛らしい。しかも部屋に洗濯機がそれぞれついているのがありがたい(と言っても使わなかったけどね)。



 お腹が空いてしょうがなかったので、9時頃外に出てどこか開いている店を探したが、めぼしいところが見つからず。結局閉店間近の素食店・清祺素食點心部で素食の小籠包を食べた。

 翌日は近所の早點で蛋餅と豆漿を買ってホテルに持ち帰って食べ(写真取るの忘れてた)、自転車を借りに駅前のレンタルバイク店・接蓮行車業機車出租へ。弟は最近パシフィックの折りたたみ自転車を買い、それを持ってきてたので「あー、折りたたみいいなあ」と思ったもんだった。24時間貸出で300元だったので、弟の携帯番号を借りて自転車をレンタル。しかーし、借りた自転車の椅子が高かったのでちょっと走りづらく、結局弟とトレードして折りたたみに乗って市内を走った。



これです(折りたたみ時の写真しか撮れなかった)
調べたら日本で買うと9万円するとか。でもこれは便利だった。

 昨年回らなかったところに行こうと思い、まずは『台南』で紹介されていた西市場へ。
まだ早い時間だったからほとんどお店は開いてなかったけど、迪化街を小さくしたような市場の雰囲気と、古い建物がいい感じ。入口近くには日本でも有名な佳佳西市場旅店もあり、1階のショップにあったユニークなデザインのドレスを眺めた。

調べてみると1泊9,000円台くらいらしい。民宿が3,000~5,000円台なので相場的にはお高いけど、一度泊まってみたい気はする。

昔の市場の建物。

 昼に近くなったので何か食べる?ということになり、SNSで紹介されていた正宗銀波雞蛋布丁へ。一番近いマチナカのお店は撮影禁止と聞いて?だったのだが、行ってみて納得。「2個ある?」と聞いてすぐに出してもらい、その場で食べたけど、後から来た人たちにはみんな「売り切れ」と店主さんが断っていた。日曜日だったこともありプリンの大量注文が多かったようで、早い時間に残るは僅かな数だったらしい。たまごプリンの名にふさわしく濃厚で固めがうまかったです。今度来た時には持ち帰ってお皿に開けて食べたいプリンでした。最後の2個にありつけたのみならず、さらにラッキーなこともあったんだけど、それはこちらを。

 お茶ついでに午餐にする?と思いついて、昨年は正面の写真を撮っただけの窄門咖啡へ。狭い入り口は相変わらずだけど、去年と違うのは「ここでむやみに写真を撮らないで」という貼り紙があったことか。あー。
 ミールメニューにサバヒーの蒲焼というのがあったので、注文してみた。

 

柔らかい味の白身魚に蒲焼タレがよくあって、うなぎより美味しいわーとよく味わったのだけど、残念だったのがご飯。もともと台湾白飯は硬めに炊かれているけど、それに加えてパサパサで量も多かったのでちょいとキツかった。てなわけで少し残しました。すいません。
 午餐後、昨年は通りかかっただけだった全美戯院へ。
向かいの壁に貼ってあった李安さんのポスターは撤去されていたけど、相変わらずいい味出していたポスターでした。天気もよかったので、看板絵師さんが屋外作業されていました。他の観光客と話し込んでいたので、写真撮ってもらえなかったのが残念。



ここで一度宿に戻ると、宿の周りは観光客でいっぱい。皆さん、鹿早茶屋とアンティーク食器を売る餐桌上的鹿早を見に来たらしい。我々も鹿早茶屋でお茶をいただきました。アフタヌーンティーセットをいただこうかとも思ったけど、結構おなかがいっぱいになりそうだったのでやめましたよ。


この建物が餐桌上的鹿早。こちらも昔のカフェをリノベした物件。

 夕方になったので、弟を送りに駅まで行って自転車を返し、駅で別れた後借りたサドルの高い自転車でふらふらしつつ宿まで戻る。本当はこのまま正興街まで行きたかったのだが、ライトがないのに気づいて置き、タクシーを拾って行った。

この日の晩餐はこれ。福榮小吃店で餛飩意麺をいただきました。
意麺食べごたえがあったー。
その後は正興街の拾参で名物のマカロンを買い、國華街の屋台を見て回って噂のうんこ焼きを買ったりとブラブラと。

そして林百貨でお買い物などしてまたふらふらと歩き、途中のコンビニで台湾ビールのハニービールを買い、宿に戻って1日の反省会をしたのであった。

というわけで続く。次回ももうちょっと台南遊。

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五月天 Mayday 「Re:DNA 〜2017 復刻版〜 」@日本武道館

 予告する暇もなく行ってしまいました、アジアのスーパーバンド(とあえてこのコピーをそのまま使う)五月天の2年ぶりの武道館ライヴ「Re:DNA ~2017 復刻版~」へ!

 デビューして今年で18年。これまでGLAYのLIVE EXPOに参加したり、ライヴハウスでの来日ライヴも何度か敢行し、日本ではアミューズ所属となってレーベルメイトのflumpoolともコラボ、さらには日本語曲も発表するようになってドラマの主題歌に…などと今さら説明することじゃないのだろうけど、ええすみません、ワタシは今までなかなかフォローできませんでした。知ってる歌も『星空』主題歌とこれ↓くらいですよ。 


 2年前の夏の終わり、彼らは敬愛するビートルズも演奏した同じステージに立ち、華人バンド初の武道館ライヴを成功させるものの、その時は重要な仕事と重なっていたので上京を断念。だからこそ、今度また武道館で歌ってくれるのなら、必ず行きたいと思っていたのである。しかーし、チケットはゲットできたものの、忙しくて予習する暇は全くなし(苦笑)。


 最新アルバム「自伝 History of Tomorrow」日本限定盤も買わぬまま(でもライヴ後に武道館限定版を購入)、spotifyや某ちうぶのMV等だけを聴いたりして、当日に臨んだワタシをどうか許して下さい。

 参加したのは2月4日(土)の2日目。
当日は午前中に仕事があったので昼からの上京となり、間に合うかどうかヒヤヒヤしながら日本武道館へ。9年前ジェイ演唱會以来。
 蛍光棒とリストバンドを購入して入場したら、オープニング前の熱気がムンムン。席の前後は台湾人客で気分は一足早い台湾。スクリーンでは2月に公開される石頭主演の百日草こと『百日告別』の予告も流れてグッとくる。汗を拭き拭き、蛍光棒のスイッチを入れてスタンバイ。
 客電が落ち、ポルノグラフィティの新藤くんが詞を書いた「Buzzin'」のリリックビデオを、ブレードランナーの2019年LAのネオンにありそうな書体だーなどと思いながら眺めていたら、メインモニターにショートフィルムが流れ出していよいよライヴの開幕。ゴリッゴリのロックナンバー「モーター・ロック」に続いて「Do You Ever Shine?」が来たので、テンションはたちまち上がって歌いまくり蛍光棒振りまくり。この蛍光棒、普段は白色なんだけど、館内の電子制御によって様々な色に変化するすごい機能があって、これはすごかった!買っておいてよかった。
 今回のライヴは、2009年から翌年にかけて44公演が行われた(日本でもZepp Tokyoで公演があった)「D.N.A創造世界巡廻演唱會」の復刻版。高雄ライヴでは動員新記録を作り、ライヴドキュメントは3D映画として公開されたという様々な伝説を残したとか。それもあって、前半は代表曲を中心とした旧作で構成されていたけど、サイドモニターには中国語と日本語の歌詞が併記されていたので、初めて聴いた曲でも一緒に歌えるのが嬉しい。阿信の熱唱、瑪莎のクールさ、冠佑の鬼のようなドラムさばきも惚れ惚れしたけど、実はギタリスト好きなので、怪獣&石頭のダブルギタリストのプレイには見入っちゃいましたねー。二人ともカッコえぐで、ああ眼福眼福。

「あなたしか、自分のDNAを創造することができない」というコンセプトに基づき、前半から中盤にかけてはインターミッションでメンバー主演によるショートフィルムが上映。サラリーマンやタクシードライバー、クリーニング店主として現代の台北に平凡に生きる五月天の5人が、ジョン・レノンのDNAがある施設に保管されていると知ってそれを入手しようと奮闘するという筋書き。その内容とシンクロさせた曲目も面白かった。
 惜しかったのはスマートフォンのライトを小道具としてかざす「満ち足りた思い出(知足)」のお約束を知らなかったので、それに参加できなかったことかしら。わ~スマホライトきれい、で、どーやってこれつけたらよかんべさ?とか見とれていたアホウがここにいました(笑)。あと、MCコーナーでの自動翻訳機を駆使したアホっぽい(注・褒めてます)トークの字幕が小さくて、よく理解できなかったのも残念。でも「チイサイトリトリ」は後で意味を教えてもらって、レスリーの「スケベェさん」と双璧をなす名言じゃん!と笑ったけどね。

 警察とのチェイスの末、DNAを守り通したメンバーはある少年にそれを託す。すると、レノンのみならず、さまざまな世界の偉人のDNAがそれに反応し、それらを手にした複数の少年たちが現れる。そして意外な結末を迎えてショートフィルムは終わるけど、その後に演奏された「ジョン・レノン」から「僕(我)」という、初めて聴く曲に思わず涙がこぼれてしまった。なんでだったんだろう?自分でも初めての経験だったのでビックリした。その後、SNSの感想で「音楽は言語の壁を超える」というのを複数見かけて、ああこれだったのか、と確信。

 アンコールでは先ほどの「Buzzin'」や梁家輝さん主演のMVが話題になった「頑固」など新作中心。ここで当日限定のゲストとしてポルノの岡野くんが登場し、彼が詞を書いて阿信とデュエットした「Song for you」を共に披露。ポルノも来月初の台北公演を控えているそうで、お互いにエールを送っていたのが好印象。その後のダブルアンコールでも2曲歌い、新譜からの「最高の一日」がフィナーレ。

 この初心者がいきなり飛び込んで生で聴いた五月天ライヴの感想は、「うわー、すっごくバンドだった」(笑)。なんて言うと失礼に聞こえてしまってファンの皆さんには申し訳ないけど、これまで聴いてきた中華ポップスのライヴはソロが多く、しかもみんな揃いも揃って個性の強く派手っ派手なステージを展開してくれる人ばかりだったので(レスリーとか學友さんとかアーロンとか宏くんとかジェイなんだけど)、それと比べたらいくらスタジアム級の演出であっても…ではある。
 でも、近年はJ-POPのライヴに行くことが多いし、数々のJ-POPアーティストとのコラボや、メンバーが影響を多大に受けたビートルズやオアシスなどのブリティッシュポップとJ-POP的なサウンドがうまく融合しているので、ボーダーレスなロックとして非常に魅力的に思えた。生命感に溢れ、人生を肯定して前向きに進めるような阿信による歌詞もいい。(ついでにポルノの二人やGLAYのTERUやflumpoolによる日本語詞も、各アーティストの個性を理解して歌い上げているように思えるのも興味深い)なによりも聴いて楽しいし、口ずさむこともできる。
 そしてやっぱり何においても、ナマの破壊力半端ねー>結局落ちるのはそこか(^_^;)

 そんなわけで翌週からの台湾行きには、BGMとして「自伝」を連れていき、すっかりハマってしまったにわかファンが一人誕生したのでした。いやーもーすいませんホントに。
 ラストは2年前のライヴの映像でしめます。


 この流れで次回更新は台南旅行記。
再び浪漫的逃亡な日々がやってきましたよ。Don't miss it!(こらこら)

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2016funkin'for HONGKONG的十大電影

恭喜發財 萬事如意!
というわけで、まずはお約束のこれを。
去年のヴァージョンなのは、去年の記事に載せ忘れたので…というよりも、事故に遭ったアンディ先生の快復を心から願っております。


 さて、昨年は中華電影を15本しか観てなかったのでした。うち地元鑑賞は昨年2位に選んだ刺客を含めてたったの4本、そのうち中国映画『見えない目撃者』を見逃しました。当然香港映画は昨年にひき続いて上映なし(成龍作品はすでに中国映画ですしね)はあ…。
 だから選ぶのは楽でしたね、というか、必然的に映画祭作品が上位に来るのは致し方無いですね。てなわけで、今年は久々に1位からご紹介しますよ。

1 侠女(デジタル修復版)

 ああすみませんすみません、今回クラシック作品を初めて1位にしちゃいました。もうこの本数だからしょうがないと思って下さい。これ観たおかげでるろけん観ても守り人観ても、「あーこれ侠女リスペクトじゃん!」という日々を送っています。それくらい重要です、はい。

2 大樹は風を招く

 昨年つくづく残念だったのは、香港で話題を呼んだ問題作《十年》を観る機会に恵まれなかったこと。一般公開があるとしてもあの映画をあまり政治的に捉えてほしくないなーと思っているんだけど、その《十年》のいい影響を受けていて、まさに今の時代だからこそ返還時を客観的に観ることができるとも言えた映画でした。

3 シェッド・スキン・パパ

 めでたく今年4月の香港公開が決まって何より。演劇と映画とジャンユーと古天楽の幸せな出会いが、香港のポップカルチャーに繁栄をもたらしますように。

4 ゴッドスピード

 サイト「銀幕閑話」では見事昨年のアジア映画第1位に選出。マイケル・ホイさんの好演もあいまって、ユーモアと過激さが共存するなんとも言えない不思議な味わいのロードムービーは、やはりインパクト大きかった。

5 山河ノスタルジア

 ジャンクーが初めて描いた愛についての物語。利便性や欲望を求める人々も、愛には心を掴まれているといった具合だけど、それに希望を託すのも悪くない。

6 メコン大作戦

 次回作もポンちゃん主演のオペレーションものになるという話。ますます過酷なシチュエーションを設定する鬼ダンテっぷりが加速するんでしょうねー。ああそれもまた楽しみである。

7 タイペイ・ストーリー

 やっとヤンちゃん再評価の時がきた。もうこの世にいらっしゃらないのが切ないけど、おかげで噂だけ聞いていて観られなかった作品がやっと観られる。ホウちゃん、かわいかったよなあ。

8 台湾新電影時代 

 ホウちゃんやヤンちゃんの旧作がリマスタリングされていま観られるのも、台湾ニューシネマの再評価があってこそなのだろう。映画が消費されてきている今だからこそ、アジア映画史の重要な位置にある映画たちは、日本の古い邦画と同じように観られる頻度が上がってくれたらいい。

9 私の少女時代

 近年の若者向けの壁ドン系邦画がどうも苦手で、お願いだからこういうのばっかで選択の幅を狭めないでーって思っているんだが、あの頃とかこれのような、中高生以上も楽しめるちょっと時代設定の古い青春映画がもっと増えてくれてもいいんだけどね。

10 最愛の子

 このところアクションものが多かったピーターさんが、久々に人間ドラマに戻ってきた。もともと国境を股にかけて活躍してきた人だけど、今後中国で活動するのなら、あまりドメスティックにならないで、過去作品のような洗練されたものが観たいかなと思う。勝手な意見ですが。

次は個人賞ですよ。いつものごとく、賞に決まっても特に何も与えられませんが。

主演俳優賞:ン・ジャンユー(シェッド・スキン・パパ)マイケル・ホイ(ゴッドスピード)
ジャンユーは久々に香港映画での主演と、何役も演じ分ける無双っぷりが楽しかった。ホイさんも久々の主演、そしてユーモアとペーソスをたたえた安心感が面白かったので両雄受賞。

主演女優賞:チャオ・タオ(山河ノスタルジア)
いつも幸薄い印象の涛さんだけど、今回が一番役としては幸せに見えた感がある。おばちゃんの役も演じたけど、まだそこそこ若いんだよね。ジャンクーとお幸せに。

助演男優賞:レオン・ダイ(ゴッドスピード)
踏んだり蹴ったりだったというか、まさに「ままならない人生」を体現したような雰囲気が面白かった。そういえばまだ監督作を観たことないので、いつかその機会に恵まれますように。

助演女優賞:シルヴィア・チャン(山河ノスタルジア)
孫ほどの年齢の少年も恋に落ちる程の魅力とは!美魔女とかアンチエイジングなどを超えて、こういう60代を目指したいものです。

新人監督賞:ロイ・シートウ(シェッド・スキン・パパ)
あの『夜半歌聲』のキモいボンボンが、今や香港演劇界の大御所とは…(微笑)。役者としてはまだまだスクリーンで観る機会があるけど(パンちゃん最新作《春嬌救志明》にも端役で出るみたいだし)、また監督作も近いうちに。

最優秀アクション賞:シュー・フェン(侠女)
本当は最優秀女優賞にしようかと思ったのだけど、今はプロデューサー専業だしなあ、というわけで(そんな理由でいいのか?)まさに歴史に残るあの鮮烈なアクションを体現した中華電影史の重要人物として、この特別賞を。

心から尊敬しますで賞:キン・フー(侠女)
20年近く中華電影迷やってきて、やっとこの歳になって侠女が観られたのは遅かったかも…とも思ったけど、香港のアキラ黒澤とも称される名匠の作品を大きなスクリーンで観られたのは本当にいい映画体験だったし、中華電影を好きで本当によかった。というわけで、敬意を込めての特別賞。

 自分の昨年の中華電影鑑賞の低調ぶりは、武蔵野館の改装や日記blogでも愚痴っているような事情があるにしろ、それでも旧作をTV放映やソフトでフォローできなかったので惜しかったよなーとも思います。仕事も忙しく、中華以外の映画もガンガン観ている中でも、今後もやっぱりどういう形ででもちゃんと観ていかなきゃならんなあ。
 そんなわけで、この旧正月で何作か録画を観たので、暇のあるときに感想をアップしていきますね。

 最後に、今後地元で観られる中華電影の話も。
この年明けに東京で大量の中華電影が公開され、なんでそんなにいっぺんに、とか、どうせこんな田舎には来ないんでしょ?とか相変わらずやさぐれていましたが、なんと『人魚姫』は3月に観られます。ありがとう中劇さん!
 後は、年末年始に観られなかった『湾生回家』が2月に、そして『牯嶺街少年殺人事件』が4月にルミエールで上映です。この機会に、多くの人達が中華電影に楽しみ、今後もいろんな作品が盛岡までやってきてくることを願うばかりです。

 では、今年も中華電影迷の皆様にとっても良い年でありますように…。

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『キン・フー 武俠電影作法』キン・フー/山田宏一/宇田川幸洋

 昨年フィルメックスで『侠女』を観て大興奮したのは記憶に新しいところだが、ちょうど20年前に出版されたこの本が職場に入っているのを思い出したので、先の記事を書くときには大いに参考になった。そんなわけで、今回は改めてこの本の感想を。


 今から20年以上前、東京国際映画祭やゆうばりファンタで来日されたキン・フー監督(以下カタカタ表記します)への三度のインタビューをまとめたのがこの本。その頃のワタシは香港映画ファンを始めたばかりではあったけど、返還がきっかけで起こった香港映画ブームにより次から次へと公開される新作映画に夢中だったので、こういう方面には全く目を留めなかった。今思えばとても残念なことをしたと思うが、当時はもちろん若かったし、香港映画にもここまで深く長くハマるとは自分でも思ってなかったもので。
 だから、刊行当時にこの本を読まれた方からすれば、かなり遅い読者にしてピントのズレた感想を書くことになるかもしれませんが、そのへんはどうかお許しくださいませ。

 一般的な香港映画のイメージとして、成龍さんや李小龍さんのカンフーものを挙げるのは今に始まったことではないのだが、実は彼らの登場より少し前の60年代後半に、香港映画は第1の黄金期を迎えていた。
 それを確立した映画人の一人がキン・フーさん。1932年に北京で生まれ、1949年に香港に移住し、50年代に映画の世界に入ってからは美術や俳優を務めていたという。本の第1章では大陸で過ごした幼少期について語っているが、その話が非常にスケールが大きくて面白かった。民国期の都会の典型的な大家族に生まれ育ったのだけど、両親や親戚、多くの兄姉の背景まで事細かに語られているので、この時期だけでも映画になりそうと思った次第。

 第2章からは香港に出てから映画に関わりだす話になるのだが、戦後10代で香港に行ったのは特に政治的な理由ではなく、海外進学を目指していたからというのが意外だった。得意の絵画がもととなって美術助手となり、それから俳優となるのは、オールマイティでできる香港映画人らしいキャリア。第3章からはショウブラに行き、いよいよ映画監督としてデビューを果たし、チェン・ペイペイの『大酔侠』(3章)台湾に渡って作った『龍門客棧』(4章)そして『侠女』(5章)と各作品を詳細に語っている。
 キン・フー作品で実際に観たのは、未だに侠女だけという情けなさなのだけど、昨年初めて大画面で観て疑問に思ったことや気がつかなかったことが多かったので、この本を後から読んで知識を補充できるのはよかった。連続掲載された侠女の例の竹林での闘いなど写真も多いのはわかりやすくていい。
 そして、最後のインタビューで語られていたある構想にあっと言ったのは言うまでもない。
そこでは、彼が亡くなった後にウーさんがハリウッドで撮影を切望していた《華工血涙史》について語られていたからだ。これは話を聞いてはいたものの、ワタシもすっかり忘れていたので、なぜか申し訳なく思ったなあ。

 案の定、文章を書いても自分の勉強不足を思い知ったので恥ずかしいところですが、以前も侠女で書いたように、キン・フーさんがもしいなければ、その後の香港映画の隆盛はなかったといえるだろうし、武侠映画や武侠小説に興味を持ったら、これを読んでさらに作品を観るとより理解が深まるので、良い教科書だなというのが総じての感想。また、60年代当時は香港と台湾が映画製作の基盤は別であっても、人が互いに行き合って映画をどう作っていったかという状況もわかるので、本当に貴重な記録である。
 草思社のサイトにはまだ掲載されていて、絶版にはなっていないようなので、まもなく東京で始まる侠女&残酷ドラゴン(龍門客棧)デジタル修復版上映に合わせて、書籍が動けばいいなと思っている。特に中華電影を観始めた若い観客には張り切ってオススメしたい。


…と、ここで不勉強丸出しな感想を書いたので、最後にダメ押しで自分の馬鹿さをさらけ出します。
 そういえばキン・フーさんについては、昔中国語の授業で読んだ《香港電影類型論》でもちゃんと論文が掲載されていたんですよ。でもすっかり落ちていたのでした。
ああもうほんとにすみません、そっちもきちんと読み返しておかないとなあ…。

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ストームブレイカーズ 妖魔大戦(2015/中国)

 新宿武蔵野館が復活して中華電影の上映が徐々に増加しつつありますが、この年末年始の帰省期間は、ちょうど新作公開の谷間にあたってしまい、残念ながら湾生回家(2月に地元公開予定)も小さな園も見逃しました。でもなぜかこれは観ました。
『ストームブレイカーズ 妖魔大戦』という壮大な邦題に反して、原題は《万万没想到》。なんだそれは。 

Surprise

ジャパンプレミアは広島国際映画祭だったようです。

 天竺に向かう唐僧(ボーリン)と悟空一行が巻き込まれた大ピンチはおいといて(笑)、主人公はなぜか人間界で暮らすアホな下級妖怪の王大錘(白客)は自分を大物だと思っているけど、周りの人間にはバカにされてる。今日も雇い主の小美(楊子珊)にこき使われながら焼餅を売っている。そんな彼が霊力を失って人間になった悟空と出会ったことから始まる大騒動。

 元ネタの《万万没想到》というのは、監督も務めるネットクリエイターの叫魯易小星が2013年から製作したネットドラマ(現在4シリーズまで製作。某ちうぶでも観られるのでリンク貼っとく)だとか。主人公の名前は常に王大錘で、この映画同様白客が演じているとのこと。検索したら日本語の紹介記事もあったのでリンク貼っておくけど、中国実写版ギャグマンガ日和ですか、はあそうですか、としかリアクション取れなくてすみませぬ。

 ああ、これを知って大いに納得したわ。映画を観た時に感じた軽さと安さとおバカさと大味さに。でもね、それでも嫌いにはなれないんだよねー。かえってそれを逆手に取って楽しく作ってる感があって。日本でも同じようなノリの安いドラマや映画はあるけど、あまり安いとこっちも腹が経つからね(笑)。むしろ、人気があることによって、スケールアップした中で安さを武器に自由にやっちゃってる感が楽しいとは思った。

 メインキャストは若手、ゲストにボーリンとエリックとっつぁんを迎えていても、あまり大作感が出てないのも悪くない。近年の大陸映画は監督や俳優を大陸以外から迎えて台湾や香港の力を借りる感を覚えてそこで多少もにょるところもあったんだけど、これは完全に大陸オリジナルだし、そのへんの感覚は以前書いたモンスター・ハントにも通ずるところもあるかな。なによりも健全で、頭空っぽにして楽しめるのはいいんじゃないの?

 それでも煩悩まみれの唐僧はもっといじめてよかったんじゃないのとか、王大錘の村を治める呪術師の慕容白(馬天宇)が、全員アホアホキャラが揃っている中で唯一最初から最後までどシリアスだったのはもっとなんとかしてもいいかも、なんて多少思ったけどね。あ、そうそう、スペシャルゲストはまだいた、この慕容白の先祖を演じていたのが、孫文または中華な五郎ちゃんことウィンストン・チャオだったのですが、うっかり流してしまいました。ははははは。

 しかし、一番謎なのは、なぜこの映画が日本で買われて公開されたかなんだよな。それが知りたい。元ネタのネットドラマも結構な現代中国語スラングの勉強になるというので、ちょっと観てみたくはあるんだけど…。 

原題(&英題):万万没想到(surprise)
監督:ジョシュア・イ・シャオシン 製作:ホアン・ジエンシン ジェフリー・チャン 美術:ハン・ハン 音楽:高梨康治
出演:バイ・クー ヤン・ズーシャン マー・ティエンユー チェン・ボーリン エリック・ツァン ウィンストン・チャオ

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