台北カフェ・ストーリー(2010/台湾)

 この春、引越しをした。…と、と唐突に私事から前振りしてしまって申し訳ない(笑)。
 10年以上暮らした木造アパートの2DKがモノであふれかえり、寒さに体がもたなくなったというのが最大の理由だが、幸い職場から10分くらい離れたところに2LDKの賃貸マンションを見つけたので、そこに大移動(詳しくはここに書いたのでお暇な方はどうぞ)。
部屋は増えたものの、いろいろあったものを捨てたり、語学教室主催のバザーに出したりして整理したら、だいぶ身軽になった。捨てるのをためらうものもあったけど、これからの人生を考えたら、ものはあまり手に入れずに、減らして身軽にしていくのがベストだもんね。
 とかなんとか思いつつ、連休に帰省したら、なぜか洋服を大量にもらっちゃったんですけど(笑)。まあ、誰かが着なくなった/使わなくなったものでも、ほかの誰かが使うかもしれないのは確かだもんね。そんなわけで、今はもらった服を着て通勤して仕事をしている。 

 さて、『台北カフェ・ストーリー』
 実は初めて観たのは、2年前の暮れの台湾やさぐれ旅行、往路の機内上映にて。その年、すでにTIFFで上映されていたけど、観られなかったもんで。感想を書きたかったけど、もう一度観ないとなーと思ってたので、日本上映はホントに嬉しい。



 デザイナーだったドゥアル(ルンメイ)は、会社を辞めて妹のチャンアル(リン・チェンシー)をパートナーに、念願のカフェを台北にオープン。日替わりのスイーツと選び抜かれたコーヒーが「ドゥアル・カフェ」の自慢。開店直前、車の接触事故を起こして、慰謝料代わりに相手の車が乗せていたカラーの花を大量にもらったものの、さてどうしたことか。そこで彼女は元同僚に、「開店祝いを持ってきてくれたらカラーをあげるよ」とメールした。同僚たちはいたずら心を起こし、カフェにそぐわない贈り物をもってくる。
 開店パーティーは盛況に終わったものの、お店はさっそく閑古鳥が鳴き、店内にはガラクタにしか見えない贈り物ばかり。さて、再びどうしたものか。ある日、自治会長がやってきた時、その中の一つのタイ語のレシピ本に目を所望したところ、機転を利かせたチャンアルが「何かと交換してくれるのなら譲る」と言い出す。これがきっかけで、ドゥアル・カフェは物々交換カフェと化し、店には大陸の団体旅行客から古い日本語の楽譜を欲しがる中孝介(本人)まで、さまざまな人がやってきて、客はドゥアルのコーヒーとスイーツを楽しみながら、さまざまな品物が人々の間を行き交う。
 ある日、カフェに群青(張翰)という男性がやってくる。世界中の都市で買い集めた35個の石鹸を持ってきた彼は、それぞれの都市にまつわる物語を来店するたびにドゥアルに聞かせる。それを聞きながら彼女はイラストを描き、石鹸に添える。
 カフェはますます繁昌し、そのユニークさに目を付けた業者が二人に店のフランチャイズ化を持ちかけるのだが…。
 

 ずっと「The Shadow of your smile」のカバーだと思い込んでいたのだが、教えてもらってどうも違うということがわかったメインテーマ。すみません、ホントにすみません。

「モノの価値は人の心が決める」。
 オープニングのナレーションが語るこの言葉。初見では日本語字幕がなかったし、小さな画面だったのでそれほど気にはとめなかったのだが、震災や引っ越しを経た今、この言葉がすっと心の中に入ってくる。これまであれこれと物を買い、手に入れてきたけど、もったいないなあとついつい戸棚の奥底にしまいこんだりして、ずっと存在を忘れてしまっていたものの多かったこと。長らく使わないと、使えなくなってしまうものだってある。それなら捨てるよりは、誰かに使ってもらったほうがいい。そう思ってバザーに持っていった品物は、半分くらいが必要とされる人々の元に旅立っていったようで、ホッとした次第。

 物々交換となると、これはちょっと難度が上がる。
お金で買い求めるのなら容易いけど、何かと交換するのなら、それと引き換えるのにふさわしいものを用意しなければならない。そして、なにしろ相手との交渉が必要になり、それが人々の交流を呼ぶ。これは「売り手の顔の見える経済」の典型ともいえそうな地産地消や、アートマーケットにも共通するのかな。
 チャンアルが物々交換を提案したのは、純粋にカフェの売り上げをアップさせたいからという単純なことだったのだろうけど、それが二人に思わぬ考えの変化を及ぼしたのが面白い。世の中は金かもしれ
ないけど(おいおい)、価値観や心の持ち様は金じゃ変えられないもんね。
  もちろんこの物語は映画だから、実際には物々交換がこんなにうまく行くとは限らないのかもしれない。でも、日本でもブクブク交換xChangeのようなムーブメントもあるので、この動きがいい方向で広がっていくといいよね。

  いつもながら愛らしいルンメイはもう鉄壁だが(もちろん誉めてます)、彼女と掛け合うリン・チェンシー小姐ののびのびした演技も印象深い。彼女の存在がこの映画のいいアクセントになっている。張震の兄・張翰もよかったなあ。実はブエノスや牯嶺街に出ていることは全然知らなかったのだが、やっぱり弟にちょい似てると思う。俳優以外にも舞台やCMの演出など創り手としても活躍しているらしい。ほお。

このドゥアル・カフェこと「朵兒咖啡館」は台北の松山区に実在するカフェらしい。かなり有名な話なのに、今までチェックせずに訪問できなかったのが残念。かもめ食堂よりはずっと行きやすいところにあるのにね。
  そして、この映画はまた観たいと思っているのだが、地元でやってくれるかどうか。でも、配給元さんが「カフェ上映プラン」という企画を持っているので、これは是非地元のカフェにお願いしようかと考えている。あるお店に声をかけて見ているんだけど、もうちょっとプッシュしようっと。

他にもいろいろ感想言いたいんだけど、後はいずれ地元で再見するチャンスがあったらってことで、このへんで一区切り。

原題(英題):第36個故事(Taipei Exchange) 
監督&脚本:シアオ・ヤーチュアン  製作総指揮:ホウ・シャオシェン 音楽:サマー・レイ&ホウ・シージエン 録音:トゥー・ドゥーチー
出演:グイ・ルンメイ    リン・チェンシー    チャン・ハン     中  孝介

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捜査官X(2011/香港)

 日本においてカンフー映画と言えば李小龍、あるいは成龍と答えるのが王道なのだろう。もっとも、通の人に言わせれば、李小龍はカンフーではなく、「李小龍」という類型(ジャンル)なのだ、と主張されそうだけど。 
 そういうカンフー映画の王道の一つとして、やっぱり押さえておかなければいけないのが、70年代のショウブラザーズ作品であり、張徹や陳烈品など、それらの中心となった監督の作品であるということを、ワタシは今中国語教室で購読している『香港類型電影論』で知った。いや、カンフー映画というより、やはりここは「武侠電影」といったほうがいいのかもしれない。

 前作『ウォーロード』で、ショウブラザーズ作品の名作《刺馬》を再構築し、かつて『君さえいれば』2部作や『ラヴソング』などを作っていたころから大きく転換してしまったかに思えた(この件については別記事で書けるかな?)ピーター・チャンが、プロデューサーとして関わった『孫文の義士団』を経て世に放った『捜査官X』は、李小龍、成龍、リンチェイとともに、今や中華圏を代表するアクションスターとなったド兄さんと、今やピーターさんの作品に欠かせぬ俳優となった金城くんを対決させることで、これまでの武侠電影にリスペクトを捧げつつも、かなり変化球を投げてきた作品になった印象だ。


 公式サイトとかぶった動画ですいません。カンヌ上映時に公開された予告はこちら

 1917年(民国6年、第1次大戦後)、雲南の山間の村。紙漉き職人の劉金喜(ド兄さん)は、妻のアユー(湯唯)と彼女の連れ子、そして二人の間にできた息子と共に平和な日々を過ごしていた。
 ある日、街の両替商に二人組の強盗(ユー・カン&谷垣健治)が押し入るが、その場に居合わせた金喜が応戦し、二人を倒す。街の人たちは大喜びし、金喜は英雄として称えられる。
 しかし、街の警察から派遣された風変わりな捜査官の徐百九(金城くん)は、強盗二人組の検死を行った際に不審な点をいくつも見つける。二人は確実に急所を狙って倒されており、偶然にしては不自然すぎる死であると。幾度にもわたる検死と現場検証で徐が導き出したのは、二人を倒した金喜は、相当な腕を持つ武術の達人であるということだった。そして徐は、金喜の正体をも暴こうとするが、彼が抱えていた秘密とその過去は、想像を絶するものだった…。

公開されてだいぶ経ってから観たこともあり、いろんな情報があれこれ入っていたのもあるのだけど、あえてそれを忘れて鑑賞。で、観終わった後に思ったのは、「うーん、これはなんか懐かしい。90年代初頭に流行ったサイコスリラーの香りがするなー」だった。「羊たちの沈黙」みたいなのね。凄惨な殺人現場、トラウマを抱えた捜査官、執念のプロファイリングと、事件に隠された壮絶な背景。そして全編に漂うただならぬ緊迫感…。いや別に、特に名を秘すあのお方(そのうち誰だかわかるとは思うが)がレクター博士みたいだというつもりは全然ないですよ。まあ、確かに怖かったけど。
 このサイコスリラーな展開と、正体が明らかにされた後の金喜の怒涛のバトルが全く分離せず、むしろちゃんと共鳴し合っているのが見事。戦うにはちゃんとした理由が必要であって、この作品ではいったいどのように結びつけていくのだろうかと思ったら、ああなるほど「親子の愛憎(といっていいのだろうか?)」を隠し味にしてきたのだった。悪から生まれ落ちた者が自らの運命を断ち切り、善へとうまれ変わろうとするも、父なる巨悪がそれを許さずに執拗に追いかけてくるって感じ。ワタシの好きな石ノ森章太郎作品にこのようなテーマが多いので、受け入れるのは容易だった。

 では、捜査官Xこと、徐の立場は?金喜の呪われた封印を解いてしまった、さらに罪深き者?
まあ、確かにこの映画では、彼の捜査への執念が、金喜と村人の平和な生活を結果的に恐怖のずんどこへ落とし込んでしまったので、とんでもない大迷惑野郎であることは確実だろう。なんせそのとんでもない大迷惑っぷりは序盤から飛ばしまくっており、思わず笑わずにはいられない場面もあったからね。まあ、その執念と、法のみによって犯罪を裁くというこだわりには、彼が過去に及ぼした大きな過ち(あのような事件に遭遇したら、徐じゃなくても充分にトラウマになる!)が裏にあり、それが彼の本性に大きな傷をつけてしまったわけであって…。だから、金喜への執着は、彼が自分を取り戻すために通らなければならない試練だったのかもしれないな。
 試練といえばもちろん、クライマックスでの王羽さんとの対決も金喜には避けられないものであったから、金喜と徐の出会いは、決してお互い地獄に突き落としあうようなものではなくて、本来の自分を取り戻したり、自分が夢見た者へなるためには必然的なものだったのかな、なーんてやや妄想入り気味で結論を出してみたり。…いや、これ以上は妄想は走らせませんよ。たぶんワタシの他に誰かやってくれていると思うけど。

 ド兄さんといえばやっぱりアクションではあるけど、今回はナルッぽさよりも二面性を前面に出してきた抑え目演技が印象的だった。いやもうアクションに関しては何も言うことはないから、あとは彼の何を観るかと言えば、どこまでナルっぽいのか、あるいはそれ以外のことをやってくるのかになるからね。そしてやっぱり演技でいいところを見せてくれたほうが、ワタシは嬉しいもの。
 金城くんの個性が強すぎる捜査官というより、まさに中国の金田一的な様相は、わりと日本受けするんじゃないかなーと思う。…ま、続編が○○○○なのは残念なところだけどね。個人的には《月滿軒尼詩》以来になる湯唯ちゃんの抑え目な好演も印象的。少女っぽい面差しの間に時々見える成熟した色気は健在で嬉しい。
 そして、王羽さん(ジミー・ウォングという表記はちょっと苦手なので)とクララ・ウェイ夫妻の凄まじさには、ただただ圧倒。特に王羽さんはもう出てきた時から怖すぎた。いかにも「今までたくさん人をこの拳でぶち殺してきましたよワタクシは」的なオーラが全身に漂っていた。香港でもばったり道端で会いたくないよー、えーん。
 でも怖い怖いとか言いながらも、彼の代表作『片腕必殺剣』は観なきゃなーと思うのであった。これは中国語の授業でテキストを読んだから、なおさら必見な作品なんだけど、まだ探せないのよね。

 そんなわけで、この映画はサイコスリラー的な味わいもあるけれども、それ以上に見事なまでに類型映画を全うしており、そこが大いに楽しめたのでした。

監督&製作:ピーター・チャン 脚本:オーブリー・ラム 撮影:ジェイク・ポロック&ライ・イウファイ 美術:ハイ・チョンマン 衣装:ドーラ・ン 音楽:チャン・クォンウィン&ピーター・カム
出演:ドニー・イェン 金城 武 タン・ウェイ ジャン・ウー リー・シャオラン ユー・カン 谷垣健治 クララ・ウェイ ジミー・ウォング

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LOVE(2012/台湾)

 主演級スターや期待の新星が一堂に会して繰り広げるラブコメディ映画といえば、『ラブ・アクチュアリー』とか『ニューイヤーズ・イブ』あたりになるんだろうか。…日本にもあったねー、『大停電の夜に』ってのが。実はどれも観たことないんだがな。理由は『ディスクール』で書いたことにもちょっと関連するんだが(笑)。

『モンガに散る』のニウ・チェンザー(以下、愛称の「豆導」)が今年のバレンタイン(というか旧正月)シーズンに向け、前作のキャストに加えて大陸からヴィッキーを、さらにトップスターであるすーちーを迎えて撮りあげたのが『LOVE』官方blogもあり。重いけどね)。男くささと激しさと切なさに満ちたあの物語から一転し、かわいらしさと軽やかさに満ちた作品であった。

 台北。不動産王マーク(マーク・チャオ)との密会のため、Wホテルにお騒がせセレブのファン・ロウイー(すーちー)がやってきた。この交際は決裂し、ロウイーはホテルから逃げ出す。その現場を、ホテルでベルボーイとして働くクワン(イーサン・ルアン)が目撃。
 ロウイーとクワンはこの後、思いもかけぬ再会をする。ロウイーはギャラリーを経営するルー(豆導)と交際し、求婚されていたが、それに戸惑ってしまい、クワンのところにやってきてしまう。定食屋を営む両親と大学生の妹イージア(アイビー・チェン)とつつましく暮らしているが、吃音にコンプレックスを持つクワンはセレブでありながらも淋しさを抱えているようなロウイーにひかれていく。
 そのイージアは大学の同期生のカイ(エディ)と付き合っているが、彼女の親友でルーの娘でもあるニー(アンバー)は、自分が妊娠していることに気づく。それも相手はよりによってカイ。イージアとの友情は壊したくないがカイは許せない。彼女はカイに妊娠を告げて彼を責めるが、カイは彼女に許しを乞う。
 そして、プレイボーイのマークは北京に向かい、買収する四合院を仲介する小葉(ヴィッキー)と出会う。妙にドジな彼女が引き起こす失敗に巻き込まれてあきれ果てるマークだが、なぜか小葉の小さな息子にパパと言われて好かれてしまう。彼女はシングルマザーで、息子の父親とは生まれる前にすでに別れたというのだが…。

 セレブと庶民(クワンとロウイー)、若い女と中年男(ロウイーとルー)、友情と親友の恋人(ニーとイージアとカイ)、そして台北と北京(マークと小葉)。それぞれの恋の始まりは交通事故のように唐突だが、その恋の壁となるものは様々だ。それをいかに乗り越えるか、そしてどう愛に区切りをつけていくのか。こう書くとありきたりの恋愛ものに思えるが、決してそうではない。ちゃんと恋愛のほろ苦さも見せてくれる。…といっても『ディスクール』ほどシビアではない。そのへんはほら、誰もが楽しめるエンターテインメント映画として作られているからね。
 そして何よりもいいのは、男女の愛ばかりではなく、題名通りにさまざまな愛の形が描かれる点。クワンがイージアに寄せる兄弟愛(オレの妹がこんなに可愛いわけがない@台北!)、イージアとニーの友愛、小葉親子の愛…。それが自然な形で描かれているのに好感を抱いた。
 と、とりあえずは誉めるけど、はたして北京パートは必要だったかな?という疑問も実はちょっとあったりする。大陸公開を視野に入れているからなのかな?とも思ったけど、小葉の息子の父親はちょっと考えれば…ってことにどこか引っ掛かりも感じたからね。

 セクシーなすーちー、ドジっ子のヴィッキー(ちょっと『夜の上海』にも通じるキャラ?)は定番だけど、言わば彼女たちはゲストみたいなもんだからね。それぞれのお相手がモンガ組なので、受けの演技がしっかりしているし。
 そのモンガな二人、イーサン&マークは前作とは全く趣を異にするキャラで新鮮。純朴なクワンとイケイケなマーク、ちょうど前作と逆になっているのよね。それぞれおいしいキャラだけど、今回はマークの方がよりおいしいかな?しかしスーツ姿がビシッと決まっていたせいか、なかなかマークだと気づかなかったよ(笑)。そして城田…じゃなかったリディアンもしっかり登場し、ちゃーんとモンガ組が揃っちゃったりするのにも笑える。
 よく考えたらこの映画祭はエディ祭りだったよな、といま思い出す。まだ若いせいもあって、マッチョな大学生役がハマるよな。もちろんホレないけどさ。特に下水管(だっけか?)に自ら入る場面とか見ればね。
 アンバー&アイビーの台湾若者女子チームはなんともかわいい♪アンバーのマッシュルームヘアは日本のアート系若者女子っぽいしね。ぜひとも一般公開してもらって、若者女子向けにアピールしていただきたいもんであるわ。
 んで役者の豆導は前作にも増して俺様っぷりを発揮しているのだが、なんかもうどっからつっこんでいいのかわからないくらい好き放題やってるので、あまりどうこう言いたくない件(苦笑)。

原題:愛
製作&監督&脚本&出演:ニウ・チェンザー 撮影:リー・ピンビン 音楽:ジョージ・チェン
出演:スー・チー イーサン・ルアン ヴィッキー・チャオ マーク・チャオ エディ・ポン アイビー・チェン アンバー・クオ

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ビッグ・ブルー・レイク(2011/香港)

 今や日本じゃアクションものばっかり公開されているが、香港映画にはさまざまなジャンルの作品があることを忘れちゃいけない。でも、セミドキュメンタリー作品というのはなかなかお目にかかれない気がする。代表的な監督なら河瀬直美さんとかキアロスタミとか、そのあたりかなー。
 日本語のナレーション付き予告が妙に印象的だった『ビッグ・ブルー・レイク』。これがまさに、香港では珍しいセミドキュメンタリータッチの作品で、かなり興味深く、そして一番印象に残った映画だった。

 ロンドンで舞台に立っていたライイー(レイラ・トン)は挫折を経験し、故郷である西貢の村に帰ってくる。10年前に家族の反対を押し切って村を出た彼女だが、帰還すると一番反対していた父親は兄と共に国外に出ており、残された母親は認知症を患っていて、娘を姪だと思い込んでいる。迷子になった母親を探す彼女の前に、母親を保護した中学時代の同級生チャン(ローレンス・チョウ)が現れる。カメラマンをしている彼は、中学の途中で転校して村から去っていたのだった。そしてここに戻ってきたのは、かつてのガールフレンドと待ち合わせした大きな湖を探すためだという。
 ライイーは母親が参加するサークル活動を見学し、そこで多くの老人たちと出会う。彼らとの語らいの中で、ライイーは自らが捨てた故郷と、母や家族との関係を見直すことを決意する。そこで彼女は、老人たちに聞き取り調査を行い、寸劇にまとめることにする…。

 震災後、やたらと「家族の絆」を強調し、押し付けてくる印象もあるような昨今の日本。絆という言葉自体は嫌いじゃないけど、ここまで連呼されるのは正直勘弁してほしい。比較的親と仲のいいワタシでさえそう思うのだから、親との関係が悪い人はなおさら苦痛であろう。もちろん、故郷を捨ててしまった人も。
 だけど、行き場をなくして捨てたはずの故郷に戻らざるを得ないこともある。そこでどう振る舞うかでまた変わる。腐って引き籠るか、あるいは自分を見つめ直すか。よく見かけるのは前者かしら(こらこら)。

 故郷で見た、変わり果てた母の姿。戸惑いながら母の世話をするライイーが、母と近所の人々の言葉と、そして心を通わせるようになるチャンが語る思い出から自分をもう一度見つめ直し、豊かな自然に抱かれて再生していく。故郷は決して恥ずべき場所じゃない。そこからやり直せることだってあるのだ。これが彼女と、一番負い目に感じていた父親との再会へと結びつく。その持っていき方がよかった。

 一見スカした作品にも思えるが、決してそうではない。どこかゆったりしたユーモアもあり、思わず頬が緩んでしまう場面も幾つかある。なによりも舞台となる西貢が美しい。撮影はなんと日語大放送でお馴染みJAMくん!だから日本語予告だったのか…(参考としてこれを)。音楽は河瀬直美作品を手掛ける茂野雅道さん。最初の上映日には奥様が来場しておられましたよ。
そして、ライイーとチャン以外は全員アマチュアの皆さんだそうで、舞台あいさつに立たれたツァン監督の話によると、彼女のご両親も俳優として参加していたとか。
 ライイー役のレイラはほとんどお初なんじゃないかと思うんだけど、他には何に出ていたのだろうか。で、イメージ的には黒縁めがねイメージのローレンス(今回は眼鏡なし)が時おり南朋くんに見えてしょうがなかったのはきっとワタシだけに違いない。いや、全く似ているってわけがないのは十分承知の助なんだよ。そもそもローレンスも好みじゃないしさ。きっとこの記事に引っ張られたんだわ。あはははははははは…(乾いた笑ひ)

 とかバカな締めをしてる場合じゃないよな。
この作品で、ツァイ監督は見事に今年の金像奨の最優秀新人監督賞を受賞しました(参考としてこちらを。金像についての記事もそのうち書きます)。
監督、ホントにおめでとう!次回作も期待してますよ~♪

原題:大藍湖
監督&脚本:ツァン・ツイシャン 撮影:ヤウ・チョンイップ 音楽:茂野雅道
出演:レイラ・トン ローレンス・チョウ エイミー・チャム ジョーマン・チャン 

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恋人のディスクール(2010/香港)

 恋愛映画が全般的に苦手だけど(特に高校生の初恋ものとセックスシーンに重きを置いたもの。両極端だな。具体的な例は挙げんが)、香港の恋愛映画は結構好きだ。それもジャンル不問で。なんつーか、こじつけくさいって言われるかもしれないけど、香港の恋愛ものは日本のそれよりも、愛の始まりも終わりも説得力のある描かれ方をしていて、それがワタシの心をえぐってくるんだろうなあと思う。…まあ、中には全然えぐってこない作品もあるけどさ。これも具体的な題名は挙げんが(笑)。
 ちなみにワタシが好きな香港の恋愛映画は『誰かがあなたを愛してる』と『十二夜』。ラヴソングとブエノスは殿堂すぎて恋愛映画じゃないかな、ワタシにとっては。 

『恋人のディスクール』は、昨年の大阪アジアン映画祭コンペティションでグランプリを得た作品。当時の審査員長があの行定勲監督というのには驚いた。でも製作がホーチョン、共同監督の片割れがあのデレクと聞けば、その完成度の高さには納得するのであった。


夜の銅鑼湾をさまよう男(イーソン)と女(カリーナ)。親密で他愛ない会話の端々から、二人にはお互いに恋人がいることがわかる。男の自宅近くで別れた二人。ベッドに横たわる彼の傍らでは、その恋人(メイビス)が寝息を立てていた。
 街の洗濯屋で働く娘(ケイ・ツェー)は、いつも洗濯物を預けにくるインターン(だと思うのだが…エディ・ポン)に片思いをしている。店番でヒマな時は、頭の中で彼を相手に自分が主人公の恋物語を展開しているが、なぜか空想の中の彼は人形。しかし、その幸せも長くは続かず、恋の相手は引っ越してしまう…。
 インテリア店で旧友を見かけた男(ジャッキー・ヒョン)は、少年(ウィリアム・チャン)の頃の苦い恋を思い出す。彼は学生の頃、旧友の母親(キット・チャン)に恋をした。父親(エリックとっつぁん)にも好意的に迎えられ、食事を共にする仲となったが、ある日、父親が若い女性と浮気をしている現場を目撃し、それを母親に告げてしまう…。
 その彼が現在付き合っている女(これがカリーナ)が、別の男(つまりイーソン)と付き合っていることに気づいた。そこで彼は男の恋人に近づくのだが…。

 全4話のオムニバスで、それがつながってくるという構成は目新しいものではない。でも、この作品が強烈だったのが、描かれている恋愛が決してハッピーエンドではないということ。そして、恋愛の過程で生まれる悦びや不安、嫉妬や怒りなど、決してきれいとは言い難い感情をまっすぐに捉えている点だ。まるでスガシカオの曲の世界だな、なんて思ったりして(意見には個人差があります)。

 夜の街を陽気に彷徨いながら、どこか軽い背徳感を覚え、それすらにも酔ってしまいそうな第1話。少女っぽい妄想と現実のもどかしさの差が切ない第2話、少年の青い経験(って実際には事には及んでないが)と残酷さがどこか官能的な第3話、そして、それが一気に集結し、恋愛の辛さとそれを受け入れて生きる覚悟を感じた最終話。決して脱いだり性的だったりと直接的な表現ではないのだけど、なんだかエロティックである。こういう考えさせる恋愛映画ってタイプだけど、…それはワタシがまともに恋愛してないからだろうか?まあいいか。あくまでも恋愛に対する考えは人それぞれだしね。

原題:戀人蕠語
製作:パン・ホーチョン 監督:デレク・ツァン&ジミー・ワン
出演:イーソン・チャン カリーナ・ラム メイビス・ファン ケイ・ツェー エディ・ポン ジャッキー・ヒョン キット・チャン エリック・ツァン ウィリアム・チャン

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星空(2011/台湾・香港・中国)

 ホウちゃんやミンリャン、そして今は亡きエドワード・ヤン(以下ヤンちゃん)など、台湾映画の大御所たちからDNAを受け継ぎながら自分の持ち味を生かした軽やかな21世紀型の青春映画を作る彼らの「チルドレン」が、現在の台湾映画の質を高め、しっかり支えていることは、ホウちゃんたちに台湾映画を教えてもらった身としては非常に喜ばしいことである。
 華流の中心をなす台湾エンタメは、一般的には日本の人気マンガをドラマ化したものがどうしても注目を集めやすいけど、現在の「チルドレン」たちは、この手のTVドラマにもかかわりながらも、大御所監督たちの下で学んできた監督が多いようなので、基本は映画においているというのも嬉しい。日本は逆になっちゃうからね(とこっそり暴言)。

 手塚治虫御大をこよなく愛したヤンちゃんが、その代表的キャラクターにちなんで名付けた「原子映像(アトム・フィルムズ)」。彼の没後も映像プロダクションとして多くの作品を制作し、世に送り出している。この原子映像が中華圏を代表する絵本作家ジミーの作品に取り組み、監督に『九月に降る風』のトム・リン、そして主演に『ミラクル7号』のあの男の子、でも実は女の子の徐嬌(英語名はジョシー!)を迎えて両岸三地合作で映画化したのが『星空』である。


 小美(徐嬌)は台北に住む13歳の7年生(日本の中学1年生)。彫刻家のおじいちゃん(ケネス・ツァン)が大好きで、星空が美しい山奥の小屋に家族みんなで住むことを望んでいるが、キュレーターでパリ行きを切望している母親(レネ)と父親(ハーリン)の不仲に不安を隠しきれない。学校でも居場所がなく、ぼんやりとした日々を送っている。
 ある日、彼女のクラスに小傑(リン・フイミン)という少年が転校してくる。彼は小美の部屋から見えるアパートに引っ越してきた男の子だった。小傑に興味を示した彼女は、下校後にあとをつけてみると、ビルの地下に入った文具屋で万引きをしているのを目撃。真似して万引きする小美だが、お店の人に見つかってしまう。それを助けてくれたのが、小傑だった。彼は母親との二人暮らしだが、別居している父親に暴力を振るわれていたらしい。家庭に居場所がなく、美術が好きという共通項から、二人は友情を深め、自分たちの世界を美しく彩りたいと願う。
 しかし、担任の先生から勧められて二人で取り組んだ教室美化コンテストのディスプレイはいじめっ子たちにずたずたにされてしまい、小美は傷つく。さらに、パリ行きを断念した小美の母は酒におぼれるようになる。そして、最愛のおじいちゃんが倒れ、この世を去ってしまう。自分の幸せな世界の崩壊を感じ、絶望を抱いた彼女は、小傑に声をかけ、この世で一番美しい星空が見えるおじいちゃんの山小屋を目指して、二人で家出をする…。

 カラフルな色彩にあふれながらどこか陰を帯びていて、読後は生きることの喜びとともに哀しみを感じずにはいられないジミーの絵本たち。これをそのまま映像化するのが本当に難しいのは、『ターンレフト・ターンライト』『サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋』を観ればわかること(一応言っておくけど、両作品とも映画としては大いに楽しめるので、結構好きな作品)。
 この色彩を取り入れることはたやすい。しかし、ジミーの作品では、盲目の少女の不安、運命の人に出会えないもどかしさ、最愛の人を亡くした絶望などがあふれる色彩の中で描かれ、彼らは哀しみから光に向かって歩き出そうとする。それにはかつて病で生死の境をさまよったという経験がある彼の死生観が反映されているのだろうな、と思っている。
 この原作は残念ながら未読なのだが、映画には彼の精神が見事に生きていた。

 子供から大人へと急激に変わる思春期に欠かせない心の不安定さは、どこでも誰でも同じである。ワタシももちろん経験してきた。これを気軽に中二病というなかれ(笑)。この間に失うもの、壊して/壊されてしまうものも少なくないが、小美の場合はそれがあまりにも多すぎた。両親の不仲や死にゆく祖父という辛い現実に直面するようになり、幼年期の美しいものを奪われたくない小美を癒すのは、数々の名画をモチーフにしたジグソーパズル、フレンチレストランで母と踊る、ゴダールの「はなればなれに」を思わせるダンス、そして同志であり騎士でもある小傑の存在。
 二人の関係は恋愛というよりは、この時点ではむしろソウルメイトとしての結びつきが強い。おそらく、お互いに初めての恋を意識してなかったわけじゃないんだろうけど、恋と自覚する以前に、お互いの抱える孤独や問題が大きかったのかもしれない。だからこそ、山小屋で星空を見に行く家出が、あれだけの苦難になったのだろう。「スタンド・バイ・ミー」の死体探しの旅と共通するものを感じたし。

 小傑との苦難続きの山への旅を経ても、壊れた世界は元に戻らない。それどころか、家族の崩壊ばかりではなく小傑も彼女の前から去っていく。しかし、この旅で小美は自らの「幼年期の終わり」を自覚したのだろうな。失うものは多いけど、それを悲しむのではなく、思い出にして次へ進むこと。だからこそ、絶望から這い上がれて成長したんだろう。

 そんな感じにとったけど、深読みしすぎたかな(笑)。
改めていうことじゃないけど、美術はすばらしいし、美術や映画など既存の作品へのリスペクトがまた独自の味わいになっていて、ジミー作品とは違うけど精神的には一緒である証明となっているのがいい。
 すっかり成長しちゃって少女っぽさが強まった徐嬌ちゃんはかわいらしくて切なく、(美山加恋ちゃんと同世代かな?)初演技ながら彼女と真剣勝負をした感があるエリックくんのりりしさ、レネにハーリンにケネスさんという大人キャストの完璧さ、突然登場して強い印象を与えた学校の先生役の石頭@五月天、そしてフィナーレをしっかりと締める成長後の小美役のルンメイも素晴らしい。久々に涙腺も緩んでしまったのでした。

上映後にはトム・リン監督のサプライズティーチインも実施。すでにあちこちで紹介済みだけど、これも印象的だったので、全作品の感想を書いた後に別記事にてまとめます。

英題:Starry,starry night
監督&脚本:トム・リン 製作総指揮:チェン・クオフー 原作:ジミー 撮影:ジェイク・ポロック 音楽:World's End Girlfriend 音響:トゥー・ドゥーチー
出演:ジョシー・シュー・チャオ エリック・リン・フイミン レネ・リウ ハーレム・ユー ケネス・ツァン 石頭(五月天) グイ・ルンメイ

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タタール大作戦(2010/モンゴル)

 おそらく、モンゴルを中華圏と言ってしまったら、モンゴルの皆さんにものすごく怒られるだろうというのはよーくわかっている。だけど、せっかく大阪アジアン映画祭で観た作品だし、中華圏くささも感じられたし、内モンゴル自治区を舞台にした中国映画『モンゴリアン・ピンポン』の感想をここですでに書いているので、例外として感想を書きたいと思う。

 昨年のしたまちコメディ映画祭で評判を博した想定外のモンゴリアンコメディ、それがこの『タタール大作戦』
草原ではなく街が舞台で、BGMは民族音楽じゃなくヒップホップ!さらにクレジットはウニャウニャしたモンゴル文字じゃなくてロシアでおなじみのキリル文字!こんな想定外な作品をしれっと作るなんてすげーぜ(笑)。

 重い病気を抱えた娘を持つタイヴナーは、いきなり銀行をクビにされる。妻や娘に失業したことをなかなか告白できないが、それでも先立つ金がいる。実は彼が失職したのは、銀行の不正を指摘したからだったのだ。それならば上司が横領した金を強奪しようじゃないかと思いついたタイヴナーは、元ボクサー&元警官で現役ギャングスタの親友トルガーに計画を打ち明ける。その計画に乗り気になったトルガーはこれを「タタール大作戦」と命名、ロゴまで考えて(笑)仲間を募り、ロシアとモンゴルのハーフであるドライバーのコーリャ、パソコンオタクのギャルバーを加えて行動に出るのだが…。

 開巻いきなり展開する血みどろの銃撃戦。4人が次々に撃たれ、逃げられずに絶望した仲間の一人は銃口を口の中に突っ込んで引鉄を引く。
 なぬー!いきなり結末を見せるパターンか、なんかヘッポコなクエタラ(タランティーノをこう呼んでいる)くさいなー、などと思っていたら、あれ?みんな生きてるぞ?で、どれが一体真実なのか?と混乱しながらメインタイトルへ移り、本題に入る。
 タイヴナーの現金強奪計画が着々と進むにつれて、時折はさまれるレザボアモンゴリアン(こらこら)。現金を強奪したのはいいものの、警官や警備に囲まれ、ハチの巣にされる4人の姿が挿入される。やっぱり強奪は失敗か!『黄金を抱いて翔べ』(from高村薫。ちなみに今年映画化される)にすらならないのか、って強奪するのは現金だってば。
ノリノリのトルガーがほぼリーダーのような状態になって、とんとん拍子で進んでいく強奪計画だが、彼らの語るプランに血みどろなショットがマッシュアップされるようにはさまれるのだから、安心して観ていられるわけはない。…でも、決して計画通りに行かなくても、ただ血みどろになって果てるだけでない。思いもよらぬ展開をはさんで、もっとも理想的なエンディングに向かう。それまでの伏線はすべて回収されるので、爽快なこと限りなし。

 あまり作品を固有名詞や路線でカテゴライズするのは好きじゃないけど、例えるとしたらこの映画では、先に挙げたクエタラだけじゃなく、ウーさんもトーさんもリスペクトされている。それも適切なもので、観た人で彼らが好きな人がいれば、そうそうそういう雰囲気だよねーと首を縦に振ってしまうだろう。そんな楽しみがある。

原題(英題):Tatar Ajillagaa(operation Tatar)
監督:バートル・バトウルズィー 脚本:R・ムンフサイハン
出演:A・ボルフー E・ガンホルド B・エンフタイヴァン B・ダグワージャムツ 

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【業務連絡】しばらくお休みします。

 大阪アジアン映画祭の映画に加え、地元で観た『運命の子』や中国語教室で観た《川島芳子》の感想などがかなりたまっているのだけど、このような理由で身辺がバタバタしていますので、しばらく更新をお休みします。
 いや、これだけ間隔空いてていまさら言うことじゃないのだけどね(泣)。

 なんか、震災以来更新がガクッと減ってしまって申し訳ありません。
引っ越し後、落ち着いたら必ず復活しますので。感想も7本(笑)書かなきゃいけないしね。
ええ、頑張りますわ。

 なお、twitter&某所は通常運行ですので、近況が知りたいという奇特な方は本blog横のサイドバーでもチェックしていただければと思います。では、またね。

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愛の大阪アジアン映画祭、個人的最終日。

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タイトルにもあるように、本日がワタシにとっての大阪アジアン映画祭最終日。
今夜はどこか香港の河瀬直美?的な雰囲気も漂わせる(でもそんなに小難しくなかったよ。笑)『ビッグ・ブルー・レイク』と、あのチームモンガが放つ、できたてホヤホヤの新作台湾映画『LOVE』の2作を鑑賞。前者は監督がゲストとしてやって来ました。
これまた詳しい感想は後ほど。

しかし、初参加でこれほど楽しい映画祭だとは思わなかったです、ホント。そして、ラストを飾る作品にちなむと、今回観た作品はほとんどが「愛」についての物語だったなあ、と思った次第。特に最近はアクションばっかり観ていたので、恋愛ものが多かったのがいいバランスになったのかもしれない。
これらの作品、どうか巡回上映してもらいたいもんだけど、やっぱり無理なのかなあ。

そんなこんないいながら、大いに楽しませていただきました。いやー、これで明日から年度末を乗り切る元気をもらったわ。
そして、お会いできた皆様、ありがとうございます。m(_ _)m。

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「今日」という日の大阪アジアン映画祭。

大阪アジアン映画祭2日目。
今夜は『恋人のディスクール』を観てきた。

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昨年のグランプリ作品とのこと。いろいろ考えたこともあるので、これも感想で。

そして、映画を観る前に、阪神百貨店で開催中のポスター展を見てきました。


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観たかったなあ、『高海抜の恋』。


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いかにも映画祭狙い風?な『セデック・バレ』国際版。


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一般公開までお預けの『武侠』。


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久しぶりだな、ディランもこみち(こらこら)。台湾映画『熊ちゃんが愛してる』。

さて、明日がワタシのオーラス。
『ビッグ・ブルー・レイク』と、評判のいい『LOVE』を観ます。さて、もうちょっと楽しもう。

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(以下、私事にて失礼)今日は震災発生から1年です。
あの日、我が街では震度5強の地震で約1日半停電し、周りの状況がよくわからないまま不安な夜を過ごし、通電して被害状況を知った時に、愕然としたことを思い出しました。この日、アジアン映画祭に集った同好の士の皆様には多いに心配をおかけしたとのことです。
我が街は幸いにも被害がなかったのですが、同じ県の沿岸部が甚大な被害を受け、ニュースを聞いたり実際に見に行って、大きなショックを受け、自分の無力さを思い知りました。
そんな中でも、被災地へ対する台湾や香港の人たちのサポートは、非常に心強く、嬉しく思いました。
ワタシの好きな街が、ワタシの住む県を、地方を思ってサポートしてくれるのだから、ワタシもあの日のことを忘れず、沿岸のことを思っていきたいです。現状ではまだまだ復興していないところも少なくないのだから、なおさらそう思うのでした。

そんなことを思う、大阪2日目の夜でした。

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